声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第47回はソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売中のPS5用ソフト「アストロボット」を取り上げます。
※株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントから商品の提供を受けています。
皆様こんにちは!岩澤俊樹です。まだまだ残暑厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
9月…そう…それは全ゲーマーにとって最も重要な月(岩澤調べ)。何が重要なのか、勘の良い皆様ならもうお分かりですね?
そう、先日公開された「岩澤俊樹 子安光樹のGamerラジオ」でも熱く語っていた「TOKYO GAME SHOW 2024」がまもなく開催されるのです!(まだ聞かれていない方は以下で!)
今からもうワクワクが止まりません。今回はラジオの相方でお馴染み、子安光樹君と取材に行くということで、いつも以上に楽しみにしております! 現地の模様はラジオでお届けする予定ですので、そちらもお楽しみにしていただけたら嬉しいです!
さて、今回ご紹介するのは、そんなゲームショウに匹敵するくらいワクワクが止まらない作品となっております。プレイした誰もが童心に返る、「アソビ」が詰まったこちらのタイトルです!
この時を、待っていたんだ! 第18回で紹介した「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」(是非こちらも読んでみてください)でこのシリーズにハマり、PlayStation5にプリインストールされている「ASTRO's PLAYROOM」で新たな技術や表現に感動しました。
今までは新ハードの技術デモ的な位置づけの作品でしたが、最新作「アストロボット」は初の単独ソフトでの発売。ボリュームも大幅にアップしました!(これまでもアソビごたえ十分でしたが)
さぁ、今回はどんな新しい「アソビ」が待っているのか。早速プレイしていきましょう!!
進化と拘り
ゲームを開始して流れてくるオープニングムービー。今回はPlayStation5型の宇宙船で旅をしているようです。
アストロ君とボット君たち…いつも襲われてるね(笑)。今回も宇宙船を直し、散り散りになった仲間たちをレスキューするため、新たな相棒「デュアルスピーダー」と共に宇宙を飛び回ります。
早速最初のステージ「空中庭園チュートリア」へ。
その名の通りチュートリアルとなるステージ。操作自体はシリーズ通してとてもシンプル。チュートリアルが必要ないと思えるほどに(笑)。チュートリアルには文字による説明文が一切出てこないのですが、それでも感覚的にすぐ理解できる操作性もこの作品の特徴といえるのではないでしょうか?(基本は、移動、パンチ、ジャンプ、ホバリングのみ)
「今回はどんな冒険が待っているのだろう!?」というワクワクした気持ちを胸に先へ進みます。
ああ、良いですね…!この「アストロボット」な雰囲気!(分かる人にはわかる)
そしてシリーズお馴染みの「ボットレスキュー」。今回も全員助け出してやるからな、待ってろよ!
1作目からクオリティが素晴らしく「もはや完成形なのでは!?」と思っていましたが、今作「アストロボット」はさらなる進化を遂げていました。
個人的「アストロ」シリーズの注目ポイント。それは「体感」です。1作目は「PlayStationVR」、そして2作目からはPlayStation5のコントローラー「DualSense」の機能「アダプティブトリガー」、「ハプティックフィードバック」により、他タイトルでは味わえないような没入感を「体感」できます。
1作目のVRの衝撃は今でも鮮明に覚えていますが、2作目で初めてDualSenseを触った時の「おぉ!!な、なんだこれは!?す、すげぇ!!」という何とも言えない感動も昨日のことのように覚えています。それくらい衝撃的な「体感」でした。
ご存じない方に簡単に説明しますと「アダプティブトリガー」は「L2&R2ボタン」が操作キャラクターの状況、使用する装備やアイテムなどに応じて様々な強さや張力を体感できるのです。例えば大きな岩や壁を押す、弓を引き絞るといった状況ではボタンがとても重くなり、ずっしりとした感覚が味わえる、といった感じです。
「ハプティックフィードバック」は「操作キャラクターが体感している状況が、振動を通してプレイヤーの手に伝わってくる」のです。例えば水の中を泳いだり、「砂」、「鉄」、「氷」等、歩いている場所によって伝わってくる振動が変わったり、ということです。なんてすげえ技術なんだ…。
この2つの機能によって、自分がまるで主人公「アストロ」になってその場所にいるような感覚になるのです!言葉で説明しても伝わりにくいのがもどかしい…まだ未体験の人は是非一度触ってみて下さい!びっくりしますよ(笑)。
前作「ASTRO's PLAYROOM」から搭載されたこの機能ですが、今作ではどこが進化しているのか?それはずばり「バリエーションが増えた」ところ。
「アストロ」シリーズの特徴として、「オブジェクトがリアクションする」という事が挙げられます。他作品でもあることですが、「アストロボット」はとにかくその質と量が凄いんです…。
「アストロ」のメインの攻撃となるパンチを当てると何かしらのリアクションが返ってきます。ゲーム進行に必要なものから、ただそこにあるだけの物までほぼ全て(凄い)。
しかもそのパンチしたものの質感が「ハプティックフィードバック」で表現されているのです!(凄い)
こういう拘り、好きです。クリエイターの熱意が伝わってきます。その先に進むのに関係ないとわかっていても、ついつい寄り道してパンチしてみたくなっちゃうんですよね…!(パンチだけでなくマグネットを取ると周りの鉄ブロックを引き寄せて投げる、なんてこともできちゃいます)
そしてもう一つの進化。ギミック&アクション。「敵を倒し、仕掛けをクリアしながら進んでいく」という王道アクションゲームである以上、途中単調になることもあると思います。しかし今作「アストロボット」、3作目であるにもかかわらず、新たなギミックやアクションで常に楽しませてくれるのです。特に注目すべきはパワーアップアクション。
腕が伸びて強力なパンチが撃てたり、風船になって飛んだり、身体がスポンジ状になり水を吸って巨大化したりと、今回のアストロは様々なアクションで楽しませてくれます。その中でも特に気になったのが、「アストロが一瞬でネズミサイズになれる能力」。
「元の大きさでは行けないところに入ることができる」、というシンプルな能力なのですが、驚いたのは表現力。周りのオブジェクトや景色の縮尺が一瞬で切り替わり、本当に自分が縮んだような感覚になるのです!
遠くがぼやけて本当に縮んだような表現が凄い! そしてこのステージのBGMがあの有名テーマパークっぽいなと個人的に思っていて、これはきっと狙ったに違いない。ネズミだけにね!!(個人の見解です)
このような相棒とのパワーアップアクションだけでも楽しさ満載なのですが、ステージのギミックも本当に多彩で、常にワクワクさせてくれるゲーム性に脱帽。本当に辞め時が難しいゲームです(笑)。
夢のコラボ
ここまで「アストロボット」の魅力を語ってきましたが…まだまだあります(笑)。むしろここからが本番といっても過言ではありません。それはズバリ…「夢のコラボ」そして「最高のファンサービス」です。
前作「ASTRO's PLAYROOM」から「ボット化」した様々なプレイステーションタイトルのキャラクターがカメオ出演していたのですが、今作ではレスキューするボットにまぎれているのです! 個人的に気になったコラボボットを少し紹介します。
お馴染み「クラッシュバンディクー」、「ラチェット&クランク」をはじめ、
あの「スネーク」や、なんと「サイコマンティス」まで(笑)。
そしてストリートファイターの「リュウ」や「ケン」、
「大神」の「アマテラス」、ペルソナシリーズの「ジョーカー」や「クマ」、「アイギス」等々、数え切れないほどのコラボキャラクターが出演しています。個人的にレスキューした時の、分かる人には分かる一言コメント、好きです。
各タイトルのメーカーが協力し、この夢のコラボが実現したというだけでも胸が熱くなるのですが、知っているキャラクターならパッと見て分かるくらい個性的なデザインになっているにも係わらず、「アストロボット」の世界観に馴染んでいることに驚きました。
これだけでも十分凄い事なんですが、それだけじゃないんですよ…。なんと!名作プレイステーションタイトルのコラボステージが遊べるのです!どんなタイトルがあるのかは是非皆さんの目で確かめて欲しいので、ここでは1つだけ。
もうお分かりですね?そう「サルゲッチュ」です。ただ「ピポサル」が登場するだけではありません。「ゲットアミ」を使って実際に「サルゲッチュ風」ゲームをプレイすることができます!
原作を再現しつつ「アストロボット」の世界観に落とし込む拘り…凄すぎる…凄すぎて笑うしかありません。これもまた「アソビ」が単調にならない工夫の一つだと思いますが、それにしては豪華すぎる(笑)。
まだまだ他にもコラボステージがありますが、是非、皆様の手でプレイしていただきたいです!きっとその再現度に驚くこと間違いなしですよ!
いかがでしたでしょうか? クリエイターの拘り満載の「アストロボット」。ゲーム本編だけでも大満足なのですが、コレクション要素も充実。ゲームを進めるために一定数のボットを「レスキュー」する必要があるのですが、「レスキュー」すればするほど拠点「アストロベースキャンプ」が賑やかになっていったり、各ステージに隠された「パズルピース」を集めて解放される「ガチャラボ」でフィギュアを集めたり等々、やり込み要素も充実です!
コラボキャラの衣装に着替えたり、なんてこともできますよ!
全てのボットのレスキューやパズルピースの回収はかなり大変ですが、今作から所謂救済要素があります(有難い)!
この鳥型のボットが導いてくれますよ! レスキューして「アストロベースキャンプ」に送ったコラボボット達は、原作ファンがニヤリとするようなアクションでお出迎えしてくれるので、これも是非自分の目で確かめて欲しいですね!でも折角なので一つだけご紹介。
画像だと分かりにくいですが、コントローラー、震えてます(分かる人には分かるニヤリポイント)。
そしてこれはシリーズ通してなのですが、とにかくアストロたちがかわいい…。動かさずに放置していると勝手に動き出したり、ステージにある「顔はめパネル」にはめたときのリアクションなど、枚挙に暇がないほどに、見どころが沢山あります、この可愛いアストロたちを眺めるだけでもプレイする価値があります。過言ではありません!フィギュア欲しい!
難易度も徐々に程よく上がっていき、基本的にコンティニューも無限なのでアクション初心者でも安心です。では簡単なのか?と言われたら、否。いきなり難しいミニステージが現れたりもしますので油断できません(クリアには影響しませんのでご安心を)。これを書いている現在、もうすぐクリアできるので頑張ります!
まだまだ紹介したいことは沢山ありますが、今回はこのあたりにしておきますね。「アソビ」とは、「楽しい」とは何かを思い出させてくれる、全ての人におすすめしたいアクションゲーム「アストロボット」、是非アソんでみて下さいね!(まだシリーズ未プレイで、既にPlayStation5をお持ちの方はまず「ASTRO's PLAYROOM」からおススメします!)
願わくば、VRでもやりたいよぉぉぉぉぉ!!!(切実)
(C)2024 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Team Asobi. Astro Bot is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC.
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