バンダイナムコエンターテインメントは、2024年12月1日に「アイドルマスター SideM」の3Dアイドルライブ第4弾「315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~PINATATIME!!~」を横浜BUNTAIで開催した。ここでは夜公演の模様をレポートする。
「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」は、315プロダクションのアイドルたちによるユニット合同ライブだ。ユニットそれぞれの個性や魅力にあふれたパフォーマンスや、ここでしか見られないユニット同士のコンビネーションを届けていく。本公演にはHigh×JokerとCafé Paradeが出演し、テーマである「PINATATIME!!」を掲げてセットリストや演出が異なる2公演を実施した。
また、本公演は配信も実施されている。アーカイブ視聴期間は12月2日18時から12月30日23時59分まで(販売は12月30日18時まで)を予定。通常の配信+バックステージ映像のほか、315プロダクションエピソードが楽しめる配信ストーリーセット、定点映像も購入できるので好みに合わせて選択しよう。12月5日19時からは昼公演、12月11日19時からは夜公演の同時視聴上映会も予定されているので、残念ながらリアルタイムに参加できなかったファンはこちらで楽しもう。
開演前の影ナレではさっそくエアドーナツやエアケーキも飛び出し、まずは総勢10人のアイドルが「Beyond The Dream」を披露。ファンもしっかりコールを送り、アイドルたちもSide Mポーズで応える。神谷幸広がファンの期待通りに立ち位置に迷ったところで、絶好調のアスラン=BBII世に触発されたかのようにHigh×Jokerの面々や水嶋咲もファンへ大きく手を振るなどファンサービスを行っていく。
自己紹介では伊瀬谷四季が子猫ちゃん&野郎どもコールでステージを大きく移動し、昼公演の話題になるとHigh×Jokerは口々に「楽しかった!」と絶叫。今回のライブのテーマとなった「ピニャータ」はメキシコや南米でお祝いに使われる、日本でいう「くす玉」のようなものだと現地とも縁の深い神谷幸広を交えて丁寧に説明していく。
このテーマ決めは非常にヒートアップしたようで、それぞれのユニットが「もしメンバーが10人だったら……」といった妄想でも盛り上がったという。Café Paradeはスタッフが多ければ多いほど大歓迎といった様子で、とくに冬美旬や若里春名は仕事の経験などから乗り気に。High×Jokerは10人いれば楽器のパートが増やせると考えたが、やはり互いに5人(+サタン)がいいよねと落ち着いたようだった。結果、アイドルたちには「応援してくれる人たちに、何かを届けたい」という想いが共通していたと語る。
10人がファンに向けて格好いいポーズを決めるシチュエーションもあり、水嶋咲と冬美旬の可愛らしいやりとりもありながら全員でしっかりとポーズ。ただし終了の合図がなかなかでず、アイドルたちの体が小刻みに震え始めるドタバタも。打ち合わせにないやりとりや、ケーキ派とドーナツ派の派閥争いも巻き起こっていた。
そんな10人らしい和気あいあいとした空気を引き継ぐように、若里春名が「Like a Rolling Donuts!!」を熱唱。ファンを煽ることも忘れず、ドーナツのように皆で繋がれればという願いを込めていく。卯月巻緒の「GIVE ME × FUSION」は華麗なステップと共に抱きしめるような仕草もあり、何度も断末魔のような悲鳴が上がる。冬美旬の「SCOREBOOK Memories」は穏やかな笑顔を浮かべながら指先まで意識したパフォーマンスを見せつけ、水嶋咲の「Make up↑ Magic」はぴょこぴょこと跳ねながらキュート全開なロックナンバーを歌い上げた。
ここでCafé Paradeが揃い、ジャジーなリズムに合わせて息ぴったりに「Pavé Étoiles」を歌う。歌詞に合わせたライティングの演出も見どころだ。さらに続けて、High×Jokerが「Reversed Masquerade」をカバー。特徴的なダンスもHigh×Jokerらしく元気いっぱいに表現しつつ、しっかりアレンジも取り入れる。
カバー曲についてHigh×JokerはCafé Paradeとユニットとしての雰囲気やダンスの方向性も違うと振り返り、動きを揃えるのに苦労したそうだ。バンドの音合わせとは異なるものの、アドバイスを受けながら調整していったという。伊瀬谷四季が実はかなり緊張していたと明かすと、メンバーからは堂々としたように見えていたため緊張は意外だったようだ。
トークがひととおり盛り上がったところで、伊瀬谷四季は先輩たちにファンへコール&レスポンスを行うことを要求。それぞれの個性を炸裂させながら、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。
榊夏来の「ダイヤモンド・メゾフォルテ」は儚げでありつつも力強い歌声、東雲荘一郎の「Sweet Diamant」は包み込むような甘い歌声を披露。アスラン=ベルゼビュートII世の「暗黒への前奏曲」はどこまでも突き抜けるような歌唱と共に、サタンの存在感もファンへアピール。伊勢谷四季の「ハイパービリーバー!!」は軽快なリズムと染み入る歌詞が特徴で、神谷幸広の「Journey JOY Blend」は大人びた魅力を前面に押し出していく。秋山隼人はスタンドマイクとギターを携えながら「HEAT BEAT “Identity”」を歌い、会場を沸き立たせた。
High×Jokerの「JOYFUL HEART MAKER」は、どことなく年末年始の賑わいを思い出させるダンサンブルな楽曲だ。続けてCafé Paradeがカバーしたのは「Sunset★Colors」で、高校生らしい勢いもありながらCafé Paradeの繊細な仕草を取り入れるアレンジも。High×Jokerの絆の強さも感じつつ、メンバーの年長組は学生目線の歌詞に懐かしさを感じたそうだ。
ケーキコールがしっかりと決まった後は、High×Jokerがバンドスタイルで「HIGH JUMP NO LIMIT」を演奏。Café Paradeは「Café Parade!」を掲げ、両グループが改めて自分たちらしさの詰まったパフォーマンスを見せていく。各ユニットから1人ずつ参加したダンスブリッジを挟み、いよいよ合同曲「PRIZE PINATA!」へ。アイドルたちの名前&ユニットをコールする演出や、歌詞に取り入れられた各アイドルの要素も見逃せない部分だ。
銀テープ越しに歌うアイドルを堪能したところで、いよいよライブも締めくくり。アンコールの大歓声に秋山隼人が感極まってしまう場面もありつつ、始まりの曲「DRIVE A LIVE」ですべての公演が終了した。
新合同曲「PRIZE PINATA!」のCDは2025年3月12日、本公演の映像商品は2025年5月14日に発売決定。映像商品にはリハーサル映像やバックステージ映像に加え、選抜メンバーによるオーディオコメンタリーも収録されるという。このほか、担当カメラ映像を収録した特典Discが付属されたアソビストア特装版も用意されている。そして2025年5月17日・18日に、幕張イベントホールで「315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE」第5弾と第6弾も開催が決定した。どんな組み合わせでユニットが登場するのか、続報を楽しみに待っていよう。
「315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~PINATATIME!!~ 」セットリスト
01.Beyond The Dream/全員
02.Like a Rolling Donuts!!/若里春名
03.GIVE ME × FUSION/卯月巻緒
04.SCOREBOOK Memories/冬美 旬
05.Make up↑ Magic/水嶋 咲
06.Pavé Étoiles/Café Parade
07.Reversed Masquerade/High×Joker
08.ダイヤモンド・メゾフォルテ /榊 夏来
09.Sweet Diamant/東雲荘一郎
10.暗黒への前奏曲/アスラン=ベルゼビュートII世
11.ハイパービリーバー!!/伊勢谷四季
12.Journey JOY Blend/神谷幸広
13.HEAT BEAT “Identity”/秋山隼人
14.JOYFUL HEART MAKER/High×Joker
15.Sunset★Colors/Café Parade
16.HIGH JUMP NO LIMIT/High×Joker
17.Café Parade!/Café Parade
18.PRIZE PINATA!/全
19.DRIVE A LIVE/全員
THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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