スクウェア・エニックスは、2024年12月29日にザ・プリンスパークタワー東京 ボールルームで「ニーア:ディナーショーみたいな何か 12024~素敵なお食事と音楽と岡部啓一と愉快な仲間たち~」を開催した。ここでは1st公演の模様をお届けする。

目次
  1. 出演者(敬称略)
  2. 演奏者(敬称略)
門外不出の開発資料を公開!ジャズアレンジのライブも堪能できた「ニーア:ディナーショーみたいな何か 12024」1st公演をレポートの画像

食事を堪能しながら、まもなく15周年を迎える「NieR」シリーズのスタッフのトークと今回ならではのアレンジによるライブも楽しめ本イベント。「NieR:Automata」でポッド153を演じた、あきやまかおるさんもサプライズで登場し、本来プレイヤーがまず目にできないほぼ使用されたままの資料、プライベートも含む写真の数々まで披露される貴重な機会になっていた。

出演者(敬称略)

齊藤陽介
ヨコオタロウ
岡部啓一
田浦貴久
あきやまかおる

演奏者(敬称略)

Emi Evans
J'Nique Nicole
伊賀拓郎(Keyboard)
木村将之(Bass)
陸悠(Sax)
半田信英(Trombone)
髭白健(Drums)
真砂陽地(Trumpet)

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会場入り口では、齊藤氏と田浦氏がファンをお出迎え。受付開始から約60分は食事の時間となっていたが、出演者がひと足早く会場内に登場。ヨコオ氏はラジオのような感覚で楽しんでほしいとトークを繰り広げ、今回の設営などについてあけすけに言ったり、ファンからの質問も受け付けたりしていた。齊藤氏と田浦氏はテーブルをひとつずつ回ってファンと交流していき、両者がふらりと各テーブルへ現れるため驚いていたファンの姿もあった。

PS3/Xbox 360時代からのファンもかなり多く参加していて、あるファンがヨコオ氏へ「人の心はあるのか?!」と心の叫びをぶつける一幕も。このほか同じ大学出身の先輩後輩であるものの、当時はそれほど接点がなかったヨコオ氏と岡部氏の出会いについても語られた。

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急遽参加が決定したあきやまさんがMCを担当し、いよいよ“世界のOKABE”がステージに。世界中のアーティストがカバーしている往年の名曲「マイ・ウェイ」(協力:JOYSOUND)を歌いながらファンと握手を交わしていく様子は、まさにディナーショーそのもの。この曲を知っていたファンは意外にも少なかったようだが、まさにスターといった一挙手一投足で会場を笑いの渦に巻き込んでいた。

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改めて出演者がステージに集合し、まずは「NieR:Automata」の全世界累計出荷・ダウンロード販売本数が900万本を突破したことへ感謝を伝える。そしてヨコオ氏の音頭で「人類に栄光あれ!」「ネタバレしない、絶対に!」「岡部さん大好き!」などを唱和しながら「ニーア開発秘話」のパートへ。

こちらの詳細は明かせないが、プレイヤーが目にする機会はもう二度とないかもしれないというレベルの、生々しい爪痕が残る貴重な資料を次々と公開。ヨコオ氏がさまざまな場で語っているコストを念頭に置いたゲーム作りの一端が垣間見えるようなもの、ヨコオ氏と田浦氏・岡部氏が制作過程でどのようなやりとりを経てブラッシュアップしていくのかが具体的に分かるものとなっていた。

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ここで抽選会が行われ、出演者全員のサインが入った9Sモデルのアウターとリュックをプレゼント。続いてさまざまな場面の写真をピックアップして思い出を語り合うトークも行われ、海外のコンサート公演での様子や苦労したこと、食事風景、観光地の写真なども紹介。齊藤氏とヨコオ氏が審査員として参加した「世界コスプレサミット2024」での出来事やテレビアニメの打ち上げ写真、アワード受賞式、プライベートの写真まで幅広く振り返っていく。プレミアムなイベントらしく、これらの資料や写真は「ニーアノキョウカショ」として参加者に冊子で配布されていた。

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ライブパートでは、ゲーム中の楽曲がディナーショーのような雰囲気にぴったりのジャズアレンジで登場。EmiさんとJ'niqueさんが2人で歌い上げた「ヨナ~Ashes of Dreams」は美しい歌声に感動しつつ、筆舌に尽くしがたい感情を抱かずにはいられない。さらにEmiさんの「還ラナイ声」の後は、かなりアグレッシブにアレンジされた「光ノ風吹ク丘」を披露していく。

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J'niqueさんが「遺サレタ場所」、Emiさんが「Inori - 祈リ」を届け、岡部氏がステージへ。「NieR」シリーズといえば弦楽器を主体としたアレンジが多く行われているが、今回はディナーショーという場に相応しいアレンジを見せてもらった。観客側からは分からなかったが、ステージ上では演奏者同士で「まだいける!」とアドリブでの攻防もあったようだ。

とあるボスを象徴する「美シキ歌」は、オリンピックの演技に採用されたのも記憶に新しい。コーラスやボーカルが印象的な物悲しさもある曲だが、ここはしっとりとしたインスト曲になっていた。「イニシエノウタ」はEmiさんとJ'niqueさんがステージを降り、客席のすぐ側で歌唱。J'niqueさんが徐々にグルーブ感を高めながら「塔」を歌い、コントラバスの重低音やフルートの旋律が強調された美しくも切ない「エミール」に胸が張り裂けそうになったファンも多かったのでは。

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オリジナルらしさを残しつつ心地よいアレンジが加わった「カイネ」で一度ステージは終了するが、大歓声に応えて再び岡部さんたちが登場。ファンへ心からの感謝を伝え、アンコールとしてEmiさんが「人魚姫」のエピソードで加わった「泡沫ノ言葉/家族」を披露する。最後に2人が再びステージを飛び出し、ファンの近くで「Weight of the World」を届けて本イベントは終了した。

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趣味のゲーム系をはじめ、IT/ビジネス系などWeb媒体を中心に活動。AAAタイトルから乙女ゲーム、インディーズまで何でも遊ぶ雑食ゲーマー。あらゆる次元のアイドルと映画も愛してます。

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