バンダイナムコグループは、サステナブルプログラム「ガンダムオープンイノベーション」公認プロジェクトの「TEAM SPACE LIFE」で開発した小型自律分散型環境センサーを、日本時間4月21日17時15分にスペースXのファルコン9ロケットにて打ち上げたと発表した。

目次
  1. 小型自律分散型環境センサー(TSL Environment Monitor)
  2. スペースシステム創造研究センター(SSI)長 東京理科大学 木村真一教授コメント

「ガンダムオープンイノベーション」は、「機動戦士ガンダム」×「未来技術」で未来の夢と希望を現実化するサステナブルプログラムとして2021年に始動し、公募で集まった15の企業・団体が参画している。

「ガンダムオープンイノベーション」公認プロジェクト「TEAM SPACE LIFE」開発の小型自律分散型環境センサーが国際宇宙ステーションへ!の画像

「TEAM SPACE LIFE」プロジェクトは、東京理科大学 スペースシステム創造研究センターを中心に、高砂熱学工業、国際医療福祉大学 宇宙医学研究会、NTTデータSBC、avatarin、大和大学 社会学部 SDG研究推進室の6つのガンダムオープンイノベーション共創パートナーと、有人宇宙システム(JAMSS)、理研計器の2社の協力により構成されており、「居住空間の実現(空間)、快適な環境の制御(環境)、サステナブルな資源の循環(資源)」の3つの技術を中心に研究が進められている。

今回打ち上げられたセンサーは、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に設置され、空気環境のデータを取得するとのこと。これを基礎データとして空気環境モデルの精度を上げることで、空気の流れのより正確な予測が可能になるという。

これらは「ガンダム」に登場する大きな宇宙船や宇宙空間に建設された人工居住区「スペースコロニー」の実現にも繋がる技術と期待されているそうだ。

以下、発表情報をもとに掲載しています

小型自律分散型環境センサー(TSL Environment Monitor)

国際宇宙ステーション(ISS)に設置される2台の小型自律分散型環境センサーは、閉鎖空間において特に宇宙飛行士の周りに滞留しやすいといわれている二酸化炭素の流れや濃度をはじめ、におい成分や温度湿度等を計測できます。またケースのサイズ(突起部を除く)は、幅85mm×奥行き55mm×高さ35mmと非常にコンパクトな設計です。

「ガンダムオープンイノベーション」公認プロジェクト「TEAM SPACE LIFE」開発の小型自律分散型環境センサーが国際宇宙ステーションへ!の画像

この小型自律分散型環境センサーは「TEAM SPACE LIFE」+「Environment Monitor(環境モニター)」から「TSL Environment Monitor(通称:TEM)」と名付けられ、バンダイナムコグループのクリエイターにより宇宙実験装置としては珍しい白・赤・青というガンダムをイメージしたカラーリングでデザインされました。

詳細については東京理科大学から配信しているニュースリリースをご覧ください。
https://www.tus.ac.jp/today/archive/20250422_1000.html

スペースシステム創造研究センター(SSI)長 東京理科大学 木村真一教授コメント

日本には、優れた環境技術がたくさんあります。そういった技術を活用し、日本がイニシアティブを取りながら、人類の宇宙進出を加速させたい。TEMは、「ガンダムオープンイノベーション」という、これまでの宇宙開発とは違うアプローチで生まれました。ガンダムをひとつのシンボルとして、多くの人に関心を持ってもらいたいです

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