佳村はるかさんや大坪由佳さんがソロ3曲目を初披露！「デレステ」10周年記念ツアー東京公演DAY2レポート新鮮さと楽しさ、これまでの歴史を感じるツアーの舞台は沖縄へ！

2025年9月に10周年を迎える「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」（以下、デレステ）。10周年までの期間を「ST＠iRs to 10th Anniversary」（10周年への階段）と銘打ってさまざまな企画を実施しており、その目玉ひとつが今回のライブツアーだ。東京公演DAY2も、各アイドルのSSレア個別衣装に身を包んだ出演者が、新鮮な驚きと楽しさ満載のステージを披露。まさに「Let's AMUSEMENT!!!」な内容でプロデューサー（「アイドルマスター」ファンの呼称）たちと一緒にライブを楽しんだ。

なお、本公演の配信チケットは2025年5月5日18:00まで販売しており、複数のカメラの切り替え視聴が可能な「マルチアングル配信チケット」も販売中。配信の正式版アーカイブはDAY1・DAY2とも2025年4月28日18:00～5月5日23:59（予定）の期間に視聴することが可能となっている。

アーカイブ配信情報ページ
https://idolmaster-official.jp/live_event/cg_ss10th/stream/tokyo.php

天野聡美さんが圧巻の表現力で白菊ほたるの心情を吐露！「デレステ」10周年記念ツアー東京公演DAY1レポート

開演直前、スクリーンにアシスタントの千川ちひろさんが登場。実は「シンデレラガールズ」が東京都で大規模ライブをするのは、2014年11月開催の2ndライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 2ndLIVE PARTY M@GIC!!」（会場：代々木競技場 第一体育館）以来であるという、意外な情報を口に。確かに、2024年の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!」など出演アイドルが少なめの公演はあったものの、周年ライブのような大規模ライブは、関東だと埼玉のさいたまスーパーアリーナやベルーナドーム（メットライフドーム）、千葉県の幕張メッセ（国際展示場、イベントホール）、神奈川県のKアリーナ、群馬県のヤマダグリーンドーム前橋などで開催されており、東京都での開催はなかった。

そんな情報もありつつ、恒例となった「Let's～！」「AMUSEMENT!!!」の掛け声で貴重な東京公演DAY2ライブは幕を開ける。「デレステ」のタイトル画面からオープニングムービーが流れると、彼女たちを演じる出演者が個性豊かなSSレアの個別衣装を着用してステージに姿を現した。

この日もオープニングナンバーは「New bright stars」（「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND!!!」テーマソング）。10周年の先の未来に向けて、輝きいっぱいに歌い上げていく。曲後にはひと言ずつ自己紹介。「New bright stars」のオリジナルメンバーは原さんと佳村さんだけであり、その原さんは5人で歌い始めたこの曲が2日間オープニングとして選んでいただけて感慨深いと感想を述べていた。

そして、再び「Let's～！」「AMUSEMENT!!!」の掛け声があり、最初のブロックへ。SSレア確定のガシャ演出から、「デレステ」のライブシーンをバックにGAME VERSIONのソロ曲をDAY1とは異なるメンバーが披露していった。

まずは、手を振って元気に飛び出してきた新田さんが「満願成就♪巫女の神頼み！」を披露。歌詞に合わせて転んでもくじけず、軽快にクルクル回る姿も可愛い。踊るたびに振り袖がなびいているのもこの衣装ならではだ。2番手は田澤さん。同じ和であるがこちらは忍者。手裏剣を放つなどの忍者らしい動きをいれつつ、「Shinobi 4.0 忍者のすゝめ」を歌い上げる。「忍法影分身の術」では画面のエフェクトを使って見事な分身をみせていた。

さらに和装のメンバーが続き、森下さんは和の調べにのせた「初夢をあなたと」で美しい歌声を響かせる。振り袖がフリルのようになっているのも素敵で、柔らかな微笑みを浮かべた森下さんが、最後にニコッと破顔するところも心奪われるものだった。すると、こちらも和の美しい調べから、立花さんが「花簪 HANAKANZASHI」を披露。彼女の衣装は、天女のような背中の大きな帯も特徴で、身体を揺らすたびに見え隠れしながら、「こんちきちん」と軽快に調べを紡ぎ、ラストはウインクでみんなを魅了していた。

楽しそうにステージに登場した髙野さんが披露したのは「き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!」。オシャレなメロディにのせて可愛い女の子の心情を歌い、「なんて♪」とおちゃめな姿を‘みせると、帽子もキュートな会沢さんは「楽園」を澄んだ歌声で歌い上げる。サビではウインクしながら「あなたに向けて」「あなたと二人」と手を伸ばし、ラストには満面の笑みを浮かべていた。

このブロックラストは、大坪さんが三村かな子のソロ3曲目となる「読んで！甘辛Script」を初披露。2023年11月リリースのCDに収録された楽曲だけに、待望のプロデューサーも多かっただろう。軽やかで美しい歌声とセリフから始まり、歌詞に合わせた動きや表情も可愛く披露していく大坪さん。曲の後半にはスカートのポケットからマカロンを取り出し、最後にパクリと一口。美味しいものを食べるときの最高に嬉しそうな笑顔は本当にかな子そのものだった。

そんな姿に「いいな～」と言いながら登場してくるメンバー。入れ替わるように退場していく大坪さんだったが、その際にしっかりとマカロンを全部食べきっていたのも見逃せない。そして、このMCパートでは、髙野さん、高森さん、立花理香さん、飯田さん、ルゥさんが衣装のお気に入りポイントを紹介。髙野さんは特注のタイツ、高森さんはハート型のしっぽや前川みくと書かれたおふだ、立花理香さんは背中の羽衣や生地の裏地、飯田さんはピアスや髪飾りなどのアクセサリー、ルゥさんはスカート簿ボリューム感や裏地、絶対領域をあげる。

ちなみに、DAY2は「立花」が2人いるため、“キュートタイプ”のアイドルを演じている立花理香さんは「可愛い方の立花なんですけど」とスタッフに言っていたことを明かし、みんなに突っ込まれていた。それに対して、立花日菜さんが「可愛くない方の立花です」と見事な返しをしていたところもさすがで、舞台裏でも和気あいあいとしていた様子がうかがえた。

「デレステ」の歴史を振り返る「レッツ！スターライトメモリーズ」では、今回は2018年～2019年を中心にトーク。「デレステ」の各種新機能のことや、イベント「Pretty Liar」や「LIVE Groove Dance burst（Starry-Go-Round）」のことを当時のエピソードも交えて話してくれた。

次のブロックでは、ゲーム内イベント「LIVE Carnival」や「LIVE Parade」にちなんだパートとして、いずれもオリジナルメンバーによるステージを展開。「LIVE Carnival」でまず登場したのは、藍原さん、松井さん、集貝さん。「オウムアムアに幸運を」を気持ち全開で歌い上げる。オシャレなメロディやライティングによる格好良さをみせる中、きらめく歌声と力強さを届けていく3人。センターに立つ集貝さんがぴょんぴょん飛び跳ねる姿や、松井さんのキックアクションなども気持ちが伝わってくるものだった。

続いて、ユニット「なの・くらうん」の立花日菜さんと高橋さんが「ノートの中のテラリウム」を披露。個性を活かした交互に繰り出すラップ調のポエムバトルが魅力的で、2人の相性もバッチリだ。歌い方はもちろん、表情もアイドルらしさいっぱいのパフォーマンスを見せる。ラストに近づき、頬をちょんとして手を繋ぐと大歓声が起こっていた。

藍原さん、大坪さん、髙野さんは、「とんでいっちゃいたいの」の藍原さんの美声からはじまると、大坪さんと髙野さんも優しい歌声を響かせていく。サビでの3人のハーモニーやしぐさはさらに可愛く、乙女の心情を表現していった。

今度は「LIVE Parade」のパートへ移行し、ユニット「ミス・フォーチュン」の森下さんと天野さんが可愛く手を振りながらステージに。対になるような振り付けも可愛く「幸せの法則 ～ルール～」を歌い上げる。ソロの個性も2人が重なるように紡ぐハーモニーも魅力いっぱいだ。手を取って階段を駆け下り、お互いにうなずくシーンや向き合うシーン、曲後に仲良く手を取って去っていく姿も2人の信頼や絆を感じられるものだった。

そして、階段に腰掛けて「クレイジークレイジー」を披露したのはユニット「レイジー・レイジー」の藍原さんと髙野さん。2人の美しい歌声が会場を包み込み、ライティングや映像でのエフェクトも相まって、うっとりとする空間が広がっていく。

そんな雰囲気が一変。荒々しいバンドのリズムから「Make some noise!」の叫びがこだまする。釘バットやバール、鉄パイプといった獲物を手にしたユニット「BAD BEASTS」のメンバー（花井さん、集貝さん、長野さん、原さん）が、「EVIL LIVE」をぶちかます。スクリーンが割れるような演出もあり、パワフルな悪のステージにプロデューサーたちも大興奮だ。間奏での魂のシャウトもみんなを熱くさせた。

興奮冷めやらぬ会場に登場したのは、セレクトショップ プリヴェの店長こと店長。セレクトショップ プリヴェ presents スペシャルショーケースとして、この日もユニット「ワンステップス」（会沢さん、天野さん、高橋さん）が、アパレルブランドMimiの衣装「ガーリィ・ドーリィ・ロリィタ」を着てのパフォーマンスだ。DAY1での「ステップ＆スキップ」に続き、DAY2では「書きかけのラブレター」を披露してくれた。爽やかなメロディにのせた歌声で、恋する気持ちを歌い上げていく姿が衣装と相まってとても可愛い。

荒々しさから可愛さといった乱高下する雰囲気は一段落。ここのMCパートでは、藍原さん、花井さん、大坪さん、新田さん、田澤さん、森下さんが衣装のポイントを紹介。太ももにつけたガーターリング（キャットガーター）や衣装さん手作りの般若の面、マカロンを入れるポケット、デカリボン、忍者のマフラーやくない、後ろのリボンの鈴が猫になっているところをアピールしていた。

「デレステ」の振り返りとしては、ゲーム内のイベント、6thライブナゴヤドーム公演、ストーリーコミュ、スターライトクルーズの話題で盛り上がる。6thライブナゴヤドーム公演でしるこサンドを食べたと話したのは大坪さん。毎回なにかを食べているのはやはり気のせいではないかもしれない。花井さんはガチ演歌である「おんなの道は星の道」のために弦哲也先生の事務所にうかがった貴重な経験を、いまでも強く覚えているとのこと。また、「Trust me」のオリジナルメンバーである藍原さんは、これまで10回近く披露されていても自身はまだライブで歌っていないため、言葉を濁しつつも希望を口にしていた。

ライブは中盤戦へ。次のブロックでは、再びガシャ演出からソロ曲をGAME VERSIONで畳み掛けていく。まずは、立花日菜さんによる「14平米にスーベニア」。軽快なダンスとともに、可愛く歌い上げる彼女は、ウインクやコロコロ変化させる表情も素敵でより完成度の増したステージを披露した。続けて、長野さんが「青春のWanna!」を披露。曲調変化や高笑いもある楽曲には小関麗奈の魅力が詰まっており、それを見事に表現していく長野さん。さまざまな表情や要素を見せたかと思えば、高笑いから咳き込むのも麗奈らしい。

ポーズを決めて降り立った内田さんは、「華蕾夢ミル狂詩曲 ～魂ノ導～」で自らの世界へとみんなを誘い、「裁キヲ......」のセリフも格好良く決める。この曲は2014年の1stライブでも披露していただけに、いまの内田さんの歌唱力と表現力で格段に魅力アップした楽曲のひとつと言えるだろう。

印象的なイントロから始まる「Hotel Moonside」では、飯田さんが大人の魅力をいっぱいにみせつける。会場にはクラップが鳴り響き、彼女のしぐさや言葉に歓声が沸き起こっていた。さらに、集貝さんは「ねえ こっち見て」とちょっと背伸びをしたような的場梨沙のセリフでみんなを引き込み、「GEMSTONE」を披露。色気のあるダンスや強気な歌声で、自らの魅力をアピールしていった。

そして、4月16日にリリースされたCD「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER CRYSTAL QUALIA 04 We wish your smile」に収録されている、城ヶ崎美嘉の新たなソロ曲「Cosmo Cosme」を佳村さんがフルコーラスで初披露。DAY1では後ろに束ねていた髪をDAY2ではおろしており、見た目からまた違った魅力をみせる佳村さん。スタイリッシュなパフォーマンスで、背伸びではない本物の色気とオシャレな魅力を振りまくと、ウインクにもドキリとさせられる。ステージを歩く姿も美しく、キラキラに輝くステージで人一倍光り輝いていた。

このブロックラストは「ドミナントガシャ」の時間が始まり、クールやパッションタイプのアイドルを演じる村中さん、長野さん、原さんが「きゅん・きゅん・まっくす」を披露。まさかのメンバーと選曲に、向井拓海の「いやー！帰りたい！」との冒頭のセリフは納得だ。やけくそ気味に歌う姿も拓海らしく、一方で大和亜季や小関麗奈が楽しんで歌っている感じもよく表現されたステージに。間奏でもまだ嫌がって可愛いがわからない拓海と2人とのやり取りも面白く、そうかと思えば口元に両手をあててキュンキュンなポーズをして歓声があがる。パフォーマンスを繰り広げる中でなにかに目覚めたのか、最後には「可愛いもアリだな」と悟る彼女。そんなアイドルたちの様子が目に浮かぶ楽しいパフォーマンスとなった。

「可愛い～」「キュンキュン」と口を揃えて登場してきたメンバーは、その場に残った村中さんをツンツンしていじると、天野さん、内田さん、村中さん、立花日菜さん、高橋さんによるMCへ。衣装のポイントとして、天野さんはスカートのボリューム感やリボンが描かれたタイツ、内田さんは衣装に付いた目玉や羽根、村中さんは手袋や銃、迷彩柄のタイツ、立花日菜さんは王冠に澄んでいるツバメ、高橋さんはマントの裏地や王冠にいる小さな青い鳥といった、細かなところを紹介。

そして、「デレステ」の歴史から、今度はほたるがメインのストーリーコミュや、エイプリルフールに公開された「レベル41！乃々を探せ！」、久川 凪のボイス初登場やコミュ、楽曲のこと、第8回シンデレラガールズ総選挙、ゲーム内イベントなどを振り返っていった。

続いてのブロックは、「LIVE Groove Visual burst」のステージ。まずはルゥさん、高森さん、藍原さん、佳村さん、原さんがビシッと指を突き上げ「Absolute NIne」を熱唱。気合全開の5人の歌声に、プロデューサーたちのテンションも爆上がり。大歓声が沸き起こり、ハコユレLvがどんどん上昇していく。

興奮のステージは続き、2025年3月に「デレステ」に登場したばかりの新曲「禍魂朧夜」を、ユニット「黒百合夜叉」の田澤さん、花井さん、ルゥさんが披露。和楽器の音色も取り入れたロックを、3人が格好良く歌い上げていく。振り付けはあでやかでありつつキレもあり、薄暗い紫のライトに照らされてピタッとポーズを決める静寂の時間も息をのむ格好良さだ。ステージ前方で縦に並び、気持ちを込めて歌い上げる3人の表情も吸い込まれるようで、自分たちの世界を見事に表現していた。

和とくれば、今度は中華風のメロディが響き渡る。こちらも2025年1月に登場した新曲「イーリャンサンキュー」。歌うのはユニット「天真飯店」の大坪さん、村中さん、高森さん、立花さんと、メンバー5人のうち4人が揃う嬉しいステージに（もう1人は中野有香役の下地紫野さん）。この楽曲は「カンフージャパニーズフュージョンシティポップ」とのオーダーで制作されたそうで、そんなポップなナンバーを歌い上げていく4人。間奏やアウトロでのカンフーポーズも格好良く、最後はドラが鳴り響く中でポーズを決めていた。

するとハコユレLvがMAXとなり、スペシャルアンコール発生。そこで披露されたのはイントロから大歓声で迎えられた、ユニット「Dimension-3」による「バベル」。ただ、DAY1での「双翼の独奏歌」と同様に、ユニットの相方である二宮飛鳥役の青木志貴さんは体調を考慮して出演見合わせとなったため、藍原さんが1人で2色の炎を背負って美しい歌声を響かせていく――。

そんな青木さんの想いものせた藍原さんが間奏でダンスを決めると、背後に登場したのは飯田さん！

DAY1のときもそうだったが「バベル」のコミュを知っていれば、飯田さんが助けにきたのは感慨深いもの。大歓声が沸き起こるステージで、藍原さんと飯田さんがお互いを高め合うように決めていき、セリフパートは飯田さんが「――もっと行けるでしょ」とアレンジして披露。ライブ後、藍原さんは頼もしかったとSNSに書いていたが、まさに頼りになる存在として見事なステージをみせてくれた。その格好良さには、曲後も大歓声が鳴り止まないほどだった。

そして、再びの「ドミナントガシャ」では、天野さんと新田さんというキュートタイプのアイドルを演じる2人が、「凸凹スピードスター」を披露。タイプもさることながら、原曲を歌うユニット「しゅがしゅが☆み～ん」の安部菜々（CV.三宅麻理恵）と佐藤 心（CV.花守ゆみり）とはキャラクター性もかなり異なっており、そんな2人がステージを走り、ハイスピードで弾ける姿は新鮮だ。「やれんのかオマエら～」「いけんのかオマエら～」のセリフもこの2人だからこその可愛さで、プロデューサーたちは大興奮。“シュガミン”ならぬ“ほたりん”コール連発も楽しさいっぱいだった。

MCでは会沢さん、松井さん、原さん、集貝さん、長野さん、佳村さんが衣装の紹介や「デレステ」振り返りトークを実施。ソロ曲を初披露した佳村さんが見事なポーズを決めてアピールすれば、松井さんと原さんの衣装が似ていることや、会沢さんのミニカンカン帽、長野さんのマントに描かれたドクロやロゴ、メガホン、集貝さんの腰についたひらひらをポイントとしてあげる。「デレステ」の歴史としては、拓海のストーリーコミュや、DAY1のラストに披露した「Stage Bye Stage」や、「TRUE COLORS」「ステップ＆スキップ」のイベント、7thライブツアー、そして的場梨沙ボイス初登場のことを当時の収録エピソードとともに振り返っていった。

新鮮な驚きと興奮のステージ満載の東京公演DAY2も、いよいよラストブロックへ。「LIVE Groove Vocal burst」が始まり、まずはユニット「羽衣小町」の立花さんとルゥさんが「美に入り彩を穿つ」を歌い上げる。DAY1のMCで熟年夫婦のようだと笑っていたように、何度もステージをともにしてきた2人は、疾走感のある楽曲でも息ピッタリ。披露するたびに完成度や表現力が上がっており、今回も美しい歌と踊りでみんなを引き込んでいた。

続いて、DAY1では会沢さん、照井春佳さん、髙野さんの3人で披露した「THE VILLAIN'S NIGHT」を、DAY2では会沢さんと髙野さんに田澤さんを加えた新たな組み合わせで披露する。田澤さんはユニット「Caper Parade」のメンバーではないが、力強さもある新鮮なピースが加わることによって、また違った色を生み出していた。

DAY1同様に激アツのステージをみせたのは、「てめーら！盛り上がってるかー！！」と登場した原さん、村中さん、松井さんによる「純情Midnight伝説」。先ほどキュンキュンしたステージで恥ずかしがっていたのと同一人物なのかと見紛うような、本来の気合抜群で躍動する原さんに、筋肉を信じる村中さんと松井さんの気合もすさまじい。それに負けじとプロデューサーたちも大歓声で応えていた。

そのパワーでハコユレLvも限界突破。スペシャルアンコール発生だ。ライブ前から期待を集めていたユニット「LiPPS」（飯田さん、ルゥさん、佳村さん、髙野さん、藍原さん）が勢揃いして「Tulip」を披露する。「Tulip」は「シンデレラガールズ」のみならず、ほかのブランドも含めて大人気な楽曲。さまざまな組み合わせでこれまで歌われており、「シンデレラガールズ」のユニット曲（※CINDERELLA PROJECTはユニットとしてカウントせず）の中では最多披露数を誇る。それだけ待ち望まれる楽曲であるが、オリジナルメンバーでのステージはやはり格別。プロデューサーたちも彼女たちが織りなす至高の空間に酔いしれていた。

全員が再度ステージに集結。この日の感想としてソロ3曲目を初披露した佳村さんは、こんな機会をいただけるのも「デレステ」が10年続いているからだと感謝を口に。同じくソロ曲を初披露した大坪さんは、マカロンの“お菓子言葉”が「あなたは特別な人」であることを紹介し、特別な人であるともに歩んできたプロデューサーたちに向けて「これからも特別なあなたでい続けてください」と笑顔で伝えていた。

本編ラストは「デレステ」10周年記念ライブツアーのテーマ曲「スターライトステージ」を披露。2人組になって手を合わせたり、真ん中に全員が集まり手をかかげたり、これからに向けてみんなの心をひとつにしていた。

アンコールでは、飯田さん、髙野さん、森下さん、田澤さん、立花日菜さん、集貝さん、長野さん、花井さんがポーズを決めてステージに登場し、「デレステ」6周年のテーマソング「星環世界」を披露。アニバーサリー曲でありつつスタイリッシュなメロディも印象的なこの曲で、これからライブが始まるみたいだとメンバーが語ったほどの格好良いステージを作り上げていった。

今回、全体MCで回しを担当した大坪さんが改めてプロデューサーたちに呼びかけ、ラストはやはりこの曲「お願い！シンデレラ」。プロデューサーたちと一緒に最後の最後まで盛り上がる。こうして新たな魅力や表現、これまでの歩みを存分に感じさせてくれた東京公演2日間を締めくくった。

次の舞台は6月の沖縄公演。可能性を無限に秘めた「シンデレラガールズ」たちが、今度はどのようなステージを見せてくれるのか楽しみにしたい。

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