NCが2026年9月にSteamおよびPURPLEにてグローバルリリース予定のクロスワールドMMORPG「AION2」。本作は、MMORPG「The Tower of AION」の世界をベースに、その約200年後の崩壊したアトレイアを舞台にした物語が描かれる最新作だ。
今回、メディア向けの先行試遊会が開催され、日本運営プロデューサーの洪氏、運営ディレクターの笠松氏、進行の梅本氏ら日本運営チームのナビゲートのもと、開発中のバージョンを実際にプレイすることができた。当日の試遊会の流れに沿って、驚異の進化を遂げた本作の魅力と、実際に触って分かったインプレッションをお届けする。

前作から200年後の世界、開発チームが明かす「AION2」の概要
試遊会はまず、日本運営チームによる作品の概要説明からスタートした。「AION2」は、「The Tower of AION」で描かれた「アイオンの塔」が崩壊してから約200年が経過し、崩壊を迎えたアトレイアが舞台となる。プレイヤーは天族と魔族、それぞれの視点から物語を体験していくことになる。


ゲームの特徴として提示されたのは、自分だけのキャラクター表現、自由な移動と探索、スキルと操作で広がる戦闘体験、多様なコンテンツ体験という柱だ。本作はソロで挑むダンジョンからパーティで挑むダンジョンに加え、カジュアルに楽しめるコンテンツも豊富に用意されており、様々な方面で多くの人が遊べるようなコンテンツがたくさん用意されている。
なお、今回の体験会でプレイしたのは、現在開発中のグローバル版に先駆け、先行して動いている韓国/台湾版の内容を日本語版に翻訳したもの。グローバル版では一部異なる仕様となる予定とのことだが、「『AION2』の根幹となるゲーム性、キャラクターメイク、衣装、グラフィック、戦闘やミニゲームなどは変わらない」として、本作の魅力をそのまま体験してほしいという運営陣の思いが語られた。
美しいアトレイアの風景、そして進化したゲームシステムへの期待が高まる中で、実際のプレイへと移った。


キャラクリだけで1日溶ける 細部までこだわり抜けるキャラクターカスタマイズ
説明の後に、さっそく体験したのがチュートリアルの途中で登場するキャラクターカスタマイズだ。日本運営チームから「好きな人は1日中いじってしまう」と言われたそのシステムは、非常に高い自由度を誇っていた。
まず特徴的なのが、色彩の自由度だ。本作のキャラクターカスタマイズやクローゼット機能では全面的にカラーコードによる色指定が採用されており、あらかじめ用意されたパレットから選ぶだけでなく、自分の好きな色を精密に表現できる。髪色に関してはツートンカラーにも対応しており、個性をどこまでも追求することが可能だ。さらに、髪型などのパーツは男性・女性キャラクターでほとんど共通(ジェンダーレス)の仕様となっており、好みに合わせた幅広いキャラクターカスタマイズが可能だ。




体型のカスタマイズも細部までこだわれる仕様になっている。全体のバランスだけでなく筋肉量も調整できるのだが、腕や足といった大まかな部分だけでなく、僧帽筋や広背筋といった細かな筋肉の部位まで個別に調整をかけることができる。

また、先述したクローゼット機能では、衣装や武器スキンの着せ替えだけでなく、カラーコードを用いた染色や材質(ステンレスやプラスチックなど)、柄(パターン)まで変更が可能。衣装は上着の中でも細かく分割されて染色できるようになっており、同じ衣装でも人によって全く異なる雰囲気に仕上げられる。
頭装備はクローゼット画面から非表示に設定することもできるため、こだわって作った顔を隠さずにゲームを楽しめるのも嬉しいポイントだ。


ちなみに筆者は、普段のゲームプレイではキャラクターカスタマイズが割と苦手な方で、かなり頭を悩ませてしまうタイプなのだが、本作のベースとなるグラフィックとプリセットのクオリティは非常に高かった。はじめから用意されていた好みのベースを少し弄っただけでも、直感的にしっかりと可愛いキャラクターを作成することができたのは好印象だ。
もちろん、こだわりたい人はどこまでも時間を掛けられるが、筆者のように「できるだけ早くゲームを始めたいけれど、見た目にも妥協したくない」というプレイヤーであっても、手軽に大満足のキャラクターを生み出せる親切な設計になっていると感じた。


前作比36倍の広大なオープンワールドへ 空と水中を網羅する立体探索
基本操作とノンターゲティング方式のバトルの手触りを確認した後は、オープンワールドの探索パートへと移った。
本作のフィールドは、前作の36倍の広さとなる広大なマップが広がっている。シームレスに繋がった世界を、走るだけでなく翼による飛行や水中移動を駆使して立体的に移動・探索できるのが大きな魅力だ。
フィールド上であればほとんどの場所で飛行が可能となっており、日本運営チームいわく「ゲーム内に映っている形のある造形物の上には基本ほとんど行ける」とのこと。空を飛ぶ飛行ゲージは通常だと徐々に減少していくが、今回の試遊では飛行ゲージを回復するアイテムも用意されており、広大な空を快適に飛び回る爽快感を味わうことができた。


そして、この広大な世界を移動する上で欠かせないのが、200種類以上が用意されているというペットだ。ペットは移動手段として乗ることができるだけでなく、ゲームの重要なやり込み要素にもなっている。
フィールド上のモンスターを倒してかけらを集め、ペットを獲得・レベルアップさせていく仕組みだ。これにより、一度メインストーリーで通り過ぎたフィールドであっても、「あのペットの欠片を集めるために、もう一度戻ろう」という目的が生まれ、世界のいろんな景色を再び楽しむことができる。



プレイスタイルに合わせて選べる個性豊かな全8クラス
本作には、プレイヤーの好みに合わせて選べる8つのクラス(職業)が用意されている。
特徴的なのは、単にクラスを選ぶだけでなく、スキルの性能を変化させる特化システムや、長いクールタイムを持つが非常に強力な特殊スキル スティグマの選択により、同じクラスであってもプレイヤーによって全く異なる戦闘スタイルを構築できる点だ。戦闘面でも自分だけの個性を出すことができる。それぞれのクラスの特徴は以下の通りだ。

グラディエーター
近接戦闘を得意とし、攻撃性能と継戦力を兼ね備えたクラス。大剣を使用しダメージを与えるアタッカーで、スキルで敵の目前に飛び込み距離を詰め、スキルの連続攻撃で大ダメージを与える。

テンプラー
高い防御力と耐久力でパーティの前線を支えるクラス。片手剣とシールドを装備し、敵のヘイトを引きつけ、仲間が安全に戦える状況を作り出す。シールドを利用したスタンや、スキルによる敵の引き寄せも可能。
ターゲットを引きつけるだけでなく攻撃的なスキルや仲間にバリアを張るフォロー能力もあり、サービスチームからは攻撃型のタンクと紹介されていた。

アサシン
機動力と瞬間火力を活かし、敵の隙を突くクラス。短剣の二刀流で素早く接近し、高火力のスキルを連続で使用することで、短時間に大ダメージを出す近接アタッカー。
比較的軽装なため敵の攻撃を見極めて、ダメージを受けないような立ち回りが求められるが、固有の特殊スキル(スティグマ)で姿を消す(ハイド)ことができる。

レンジャー
距離を取りながら安定して攻撃できる遠距離クラス。間合いを管理しながら、遠距離から継続的にダメージを与えるアタッカー。ボスの攻撃などをよく見ながら落ち着いて立ち回れる。

チャンター
支援・回復・攻撃をバランスよく備えたハイブリッドクラス。味方を強化しながら自身も戦闘に参加し、パーティ全体の戦力を底上げするサポート役。回復メインのクレリックを補助・補完するような立ち回りも可能だ。

クレリック
回復と支援により、パーティの安定性を高めるクラス。味方のHPを管理し、状態異常の解除などを行い、長期戦や高難易度コンテンツでパーティを支えるヒーラー。
先行する韓国/台湾版では、パーティにいるだけで安定感が激変するため、重要視されているポジションとなっている。

ソーサラー
強力な魔法攻撃で、高い火力を発揮するクラス。位置取りを意識しながら、範囲攻撃や高威力スキルで敵を制圧する魔法アタッカー。打たれ弱い部分があるため、ポジショニングが重要となる。

スピリットマスター
精霊を使役し、継続的な攻撃や妨害を得意とするクラス。召喚した精霊と連携しながら、状態異常や継続ダメージで戦況を動かすテクニカルなクラス。ソーサラーに比べてソロ性能が高い魔法職となっている。

“左押しっぱ+右連打”のモーションキャンセル。ギミックの対応が問われるダンジョン攻略
全8クラスの特性を確認した後は、パーティダンジョンの体験へと移った。本作の戦闘はノンターゲティング方式が採用されており、正確なエイムや敵へのポジショニングが求められる。もし、正確な操作が難しいとなっても安心してほしい。従来のターゲティング方式でもプレイは可能だ。ノンターゲティング方式で基本となるのは通常攻撃(左クリック)と強攻撃(右クリック)の組み合わせだ。
通常攻撃でMPを回復し、強攻撃やスキルでMPを消費していく戦闘スタイルとなるが、ここで重要になるのがモーションキャンセルというテクニック。左クリックをずっと押しっぱなしにした状態で、右クリックをタイミングよく押すことで自動的にモーションキャンセルが発動し、MPを効率よく回復させながらテンポよくスキルを連携させて火力を出すことができる。



今回は4人でパーティを組み(後日5人に変更する予定だそうだ)、炎の神殿とクラオ洞窟という2つのダンジョン「遠征」に挑戦した。
ボス戦では、地面に表示される黄色い範囲攻撃を見極めながら、状況に応じた回避・立ち回りを行う。ボスの攻撃に合わせて完璧に回避を行うと、「キーン!」という独特のSEと共にジャスト回避が発動する。
ダンジョン内のギミックも非常に本格的だ。ボスのHPが減るとステージ外周からダメージエリアとなる壁が迫ってくるギミックや、ボスのHP下に表示されるグロッキーゲージを特定のスキル(グロッキーダメージ量の高いスキル)で削りきってダウンさせないと、即死級の全体ギミックが発動するボスも存在し、パーティメンバーとの連携とギミック対応の成否が攻略を左右する緊張感を味わうことができた。




1時間に1回のお祭り!強力な装備も手に入るカジュアルコンテンツ シューゴフェスタ
戦闘や探索といった攻略コンテンツの一方で、試遊会の終盤に体験したカジュアルコンテンツ シューゴフェスタの存在感も大きい。これはゲーム内で1時間に1回、定時に開催されるミニゲームコンテンツだ。コンテンツ内には様々なミニゲームがあり、ミニゲームの種類にもよるが4人~9人まで参加が可能になっている。
今回は3つのミニゲームを体験することができた。1つ目は、ランダムに出現する光の球を集めてポイントを競う中、出現する亡霊に捕まると自分が亡霊になってしまう鬼ごっこ「亡霊回避」。2つ目は、自分が選んだ自慢のペットに乗って障害物や竜巻をジャンプ・滑空で避けながら順位を競うペットレース「神秘的なトラック」(蜂や蝶のペットを選ぶと、キャラクターがぶら下がった状態で飛行するユニークな姿が見られる)。3つ目は、カウントダウンと共に刻々と変わる安全地帯の床(タイル)へ、ボールを拾いながら滑り込むパズルゲーム「このタイルじゃない?」。



どれもメディア陣が一喜一憂して大盛り上がりするドタバタ感があったが、これは単なるお遊び要素ではない。見事クリアして上位に入賞すると、強力な装備が手に入る報酬箱がもらえる可能性があるのだ。ダンジョンに挑むだけでなく、この定時開催のミニゲームに参加することがキャラクターの強化にしっかりと繋がる、非常にユニークなゲームサイクルが構築されていた。

古き良きMMOの熱量と、現代の洗練されたアクションが融合した期待作
今回の試遊会は、時間を忘れてアトレイアの世界に没頭できる非常に濃密な時間となった。
広大な世界をどこまでも飛んでいけるオープンワールドのワクワク感、モーションキャンセルを駆使してスキルを繋ぐバトルの奥深さ、放置されがちな低レベルマップやミニゲームをエンドコンテンツへの導線として綺麗に組み込んだゲームサイクル。本作は、かつてPC・MMOに熱狂したプレイヤーが求めるやり込みの熱量を残しつつ、現代の洗練されたMMORPGとして見事に昇華されている。9月の正式サービス開始に向け、今後の続報にも大いに期待したい。

※開発環境でプレイしています。
※開発中の画面のため、実際の実装内容と異なる場合がございます。
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