「The Void Between」は実写フルモーションビデオと不気味なパズルの数々が生み出す悪夢の世界が印象的!奇妙なテイストのホラーパズル【OIGS2026】説明されすぎない手探り感が不条理な世界とマッチし不安感をかきたて没入感を生む作りに

インディーゲーム
0コメント 仁志睦

2026年10月3日から4日にかけて、大阪のコングレスクエア グラングリーン大阪にてインディーゲームのイベント「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開催された。ここでは、viviON Labのブースにて出展された「The Void Between」を紹介しよう。

「The Void Between」は摩訶不思議なホテルを舞台にした、フルモーションビデオで展開するホラーテイストの実写パズルゲームである。本作を制作しているのはChris Fox氏とBen Fox氏というイギリス出身の兄弟で、Ben氏がゲーム中に登場する主人公の青年を演じている。

viviONのインディーゲームパブリッシングレーベルであるviviON Labが、本作の日本を含むアジア圏での共同パブリッシャーとなっており、今回の「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026」ではviviON Labのブースにて体験版が試遊出展されていた。

「The Void Between」は実写フルモーションビデオと不気味なパズルの数々が生み出す悪夢の世界が印象的!奇妙なテイストのホラーパズル【OIGS2026】の画像
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ゲームは主人公が不思議な夢から目覚めるところから始まる。休暇を取って旅に出た主人公は「シックス・キーズ」というホテルにやってくるのだが、そこはいくつもの奇妙なパズルや謎が仕掛けられた不気味なホテルで、彼はホテルから脱出すべく過酷な試練に挑んでいくことになる。

操作はポイント&クリック方式で、気になる場所を調べて入手した手掛かりをもとにパズルを解いていくというのが基本だ。最初のパズルはホテルの入口に飾られているバラバラのカギの絵を完成させるというもの。パネルをめくって絵合わせをしていくだけの簡単なパズルなのだが、解くための説明がほとんどないため、最初は何をすればいいのかしばらくわからなかった。この手探り状態が不気味さと不安感をさらに際立たせていると言えるだろう。

「The Void Between」は実写フルモーションビデオと不気味なパズルの数々が生み出す悪夢の世界が印象的!奇妙なテイストのホラーパズル【OIGS2026】の画像
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随所で差し込まれるフルモーションビデオの実写ムービーも不穏な雰囲気を感じさせる要素のひとつ。たとえばフロントには主人公に宛てた手紙があるのだが、開けようとすると紙で指が切れて血が手紙の上にしたたり落ち、その血が書類へのサインに変化する。

次に、フロントが不在の際に電話しろという番号にかけてみたのだが、受話器から意味不明な不気味な声が聞こえてくるし、廊下を覗くと謎の人影が建物の奥へと消えていく。こうした実写映像の数々は悪夢的で見入ってしまうことだろう。

「The Void Between」は実写フルモーションビデオと不気味なパズルの数々が生み出す悪夢の世界が印象的!奇妙なテイストのホラーパズル【OIGS2026】の画像
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また、フロントの壁には9つの鐘が描かれた絵や不気味な目のマークが描かれたホテルの絵が飾られ、カウンターには監視カメラの映像が映っていると思われるモニターが置かれているなど、どこを見ても怪しいものばかり。さらに、ホテルの玄関にかけられている肖像画やピアノの上に置かれた楽譜の裏に不気味な目のイラストが描かれていたり、画像がゆがんでいる写真などで壁が埋め尽くされていたりと、思わず目を奪われてしまうが、実はこれらの中に主人公の部屋のドアを開けるパズルを解くための手掛かりが隠されていた。

主人公が部屋に入るためのパズルは、目のマークが描かれた3つの円形のプレートが組み合わさったもので、玄関やフロントに隠されている手掛かりをもとにプレートを回して正しい形にすると扉を開けるための番号を入力するためのスイッチが出現する。そして、正しい番号を入力すればカギ穴が出現し、ようやく部屋に入れるようになるのだ。

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部屋のドアを開けると、またもムービーがスタート。主人公はベッドで横になるが、再び悪夢が始まり、目の前に7つの扉が浮かび上がる。そして、新たな扉を開けたところで今回の試遊版は終了となった。

おそらく制作側が意識的にしているのだろうが、パズルの説明がほとんどなく、いずれもシンプルながら解くのにけっこう手間取った。たとえば、フロントの9つの鐘の絵は呼び鈴を9回鳴らすことを意味していて、クリックで実行することで自分の部屋の円形プレートを回すためのダイヤルを入手できるという仕組みだ。画面上の「?」マークをクリックしてヒントも見ることができるのだが、なかなか正解に気付かず首をひねることしきりだった。本作ではパズルを解くための思考力はもちろんだが、どのようなパズルか気づくための直観力も求められそうだ。

「The Void Between」は実写フルモーションビデオと不気味なパズルの数々が生み出す悪夢の世界が印象的!奇妙なテイストのホラーパズル【OIGS2026】の画像
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やや理不尽に感じる部分もあるが、そこがゲーム中で展開される不条理な世界と絶妙にマッチしていて、本作ならではの唯一無二のテイストになっている。実写で描かれる悪夢の映像もアートを思わせるもので、何とも言えない不思議でダークな感覚を実現している。悪夢のような現実離れした奇妙なホテルや、パズルを解くための怪しい仕掛けの数々も不安感をかきたてるが、これがなかなかクールかつ麻薬的で気が付くとゲームの世界に没入してしまっていることだろう。

歯応えのある多彩なパズルに挑める謎解きの魅力と、実写を駆使した独特の映像世界を楽しめる本作。発売は2026年内の予定だ。

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※画面は開発中のものです。

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