KONAMIが2012年3月8日に発売を予定している、アクションアドベンチャーPS3/Xbox360「ブレイズ オブ タイム」について、プロデューサーの藤井隆之氏にその魅力を存分に聞いてきたので紹介、実況動画後半や釘宮理恵さん直筆サイン入り台本などの豪華プレゼントもアリ。

PS3/Xbox360「ブレイズ オブ タイム」とは?

「ブレイズ オブ タイム」は、前作「Xブレード」を手がけたGaijin Entertainment社が開発を担当する、多彩なコンボ攻撃と魔法、さらに「時間を巻き戻し自分と協力する」という画期的なシステムを駆使して戦うダイナミックなアクションアドベンチャーゲームだ。主人公のトレジャーハンター「アユミ」の声を、声優の釘宮理恵さんが演じ、物語を華麗に彩っている。

「ブレイズ オブ タイム」公式サイト

「ブレイズ オブ タイム」肉食系連載第1弾記事はこちら

プロデューサー「藤井 隆之」氏の実況入り動画後半をどうぞ!

連載第2弾では、株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲームソフトコンテンツプロダクション プロデューサー「藤井 隆之」氏に実況付きで収録してもらった動画の後半をお届け!この動画では、ちょっとしたゲームを進行するためのコツや、本作の大きな魅力の1つである時間を巻き戻す「タイムリワインド」の応用テクニックを公開、藤井氏のノリノリ実況も絶対チェックすべし!さらに本記事では藤井氏に「ブレイズ オブ タイム」の魅力からウラ話までたっぷりと聞いてきたのでこちらも要チェック。前半の動画はこちらから!

【インタビュー】藤井氏がローカライズでこだわった点とは?

――本作の大まかなコンセプトを教えて下さい。

藤井氏:キャッチコピーは「最強系肉食女子」となっており、ゲームシステムはハックアンドスラッシュタイプのアクションアドベンチャーゲームです。

――先程遊ばせてもらったんですが難易度は高めですね。

藤井氏:そうですね。簡単ではないと思います。ですが、システムを理解していくと簡単に切り抜けられる場面もあるんですよ。

――開発期間は構想も含め、何年くらいですか?

藤井氏:Gaijin Entertainment社が前作「Xブレード」を2009年4月30日に発売しており、その頃から構想は続いているはずなので、丸2年は費やしていると思います。自分が初めて目にしたのは2010年のE3です。去年のE3で公開された時点ではβテストに向けて追加ステージを作っていた頃です。時間を巻き戻す「タイムリワインド」という新たなシステムが思ったより海外メディアに好評で、そのまま量産に向かいました。

――藤井氏がプロデューサーになったきっかけは何ですか?

藤井氏:会社から言われたからです(笑)。弊社ではデベロッパーのタイトルを借りてパブリッシングするというビジネスも扱っており、自分がパブリッシャー側のビジネスのハンドリングを担っています。もちろん、Gaijin Entertainment社だけではなく、さまざな海外の開発会社と会い、ゲームのシステムやコンセプトなどを見せてもらい、諸々の条件や、お互い望むビジョンが合致することなどを経て、「ブレイズ オブ タイム」が発売となりました。

――本作のファーストインプレッションはどうでした?

藤井氏:PCとPS3のビルドを見せてもらったんですが、正直「綺麗だな」という印象でした。開発にはGaijin Entertainment社オリジナルの「ダゴアエンジン」を使っています。ゲームとしては多少ラフな部分もまだまだありましたが、レベルデザインの奥行きもしっかり考えており、非常に可能性の高さを感じましたね。また同社が開発した「蒼の英雄 -Birds of Steel-」も弊社がパブリッシングをしていますが、こちらも「ダゴアエンジン」を使っており、自然の描写など本当にグラフィックが綺麗です。

ただ、彼らはデベロッパーであり、マーケティングのノウハウもありません。日本のことが大好きな会社なんですが、ロシアでは日本のリアルタイムな情報がすぐに入手できないこともあり、どうしてもイギリスなどからインポートで買い付けてくるタイトルが多いみたいです。彼らは非常にプログラミングの能力が高いので、ゲームデザインなどで自分たちが手助けできることがあれば一緒に面白いことができるんじゃないかな、と思っています。

ゲームを実際に触った時には、やはり手直しできる箇所は多かったと感じました。ぶっちゃけ、いろいろ提案をしていっても自社のIPではなく、何も残らないのでしゃべるだけもったいないと思ったんですが(笑)、これから自分が担当していくタイトルなんで中途半端なものを作るわけにはいかなかったという思いも強かった思い出があります。

――前作「Xブレード」の主人公アユミが今回も登場しますが、どのようにストーリーに絡んできますか?

藤井氏:まったく「別物」と考えてもらったほうがいいかもしれません。前作のアセットを利用した初期の段階の「ブレイズ オブ タイム」のアユミは、萌え萌えのトリプルテールで、ミニスカートをヒラヒラさせた状態でした(笑)。最終的には等身も上がり、セクシーさを増していますが。もともとレベルデザイン(背景)や、敵モンスターのデザインがリアルでおどろおどろしいデザインでしたので、ここに「ロシアのGaijin Entertainment社が考える萌え」を融合させるとどうなるのか?といった疑問が湧いたのが当初の正直な気持ちです。

弊社側が日本のモデラーや絵師さんを探して、タイアップなどを準備し、「このキャラクターで動けるように作って」とGaijin Entertainment社に頼めば、それはそれでビジネスは成立するとは思います。ですが、彼らが次に北米などのパブリッシャーと組んで続編を作ろうと思っても、そのアセットは手配できないはずなんです。外から用意したデータを使用すれば、彼らが本当に作りたいものではなくなり、続編で「次のアユミはどうする?」と迷走してしまうようになれば、求めているビジネスにはならない、彼らはより大きなフランチャイズで成功したいと話をしていたので、弊社側では「自社でワールドワイドで売れるものを作らなきゃダメだ」とはっきり話しました。

もちろん「萌え要素」が強い作品を作ればある程度は日本では売れると思いますが、ジャパニメーションの枠は超えられないですね。世界では好きな人もいるとは思いますが非常にニッチだということも伝えました。ということで3本のテールが2本になり(笑)、アメリカやヨーロッパでも嫌悪感なく受け入れられる現在のカタチに落とし込んだんです。そういうわけで前作とつながりはないということになります。ちなみに主人公の名前は「Ayumi(アユミ)」で全世界統一しているんですよ。

――他にもキャラクターが登場しますが?

藤井氏:トレジャーハンターの「アユミ」を中心に、ギルドのように宝探しの仲間が集まってきます。最初は、パートナーのモヒカンオヤジ「ゼロ」とともに「龍の望郷」に出かけるわけですが、そこには昔からの宝だけではなく、「カオス軍」という謎の集団が闊歩しており、さらに龍を守護する「スカイガード軍」も登場し、その戦いの渦中に巻き込まれていきます。

ボイスに関してなんですが、前作ではPCオンラインゲームのように「銃を構えてあのドアを撃てば扉が開く」とテキストで淡々と説明がなされており、ゲームの流れを追っていくうちに自然に行動できるのが、ゲームデザインですよと、開発側に話したんです。そこでテキストじゃなくキャラクターが声でナビゲートすれば?とさらに提案したら…台本がドーンと膨大な量になって帰ってきました(笑)。もちろん釘宮さんのスケジュールも押さえていませんでした…。ゲームの途中で登場する炎をまとったドラゴンの声も釘宮さんが担当しているので、本当にギリギリまで収録していましたよ。

――それであまり情報が露出しなかったんですね。

藤井氏:声が揃わないとなかなか…(笑)。先日新しいトレーラーを公開しましたのでぜひ見てください。また、音声に関しては直訳の状態では全然つまらないので、ガッツリと日本語の演出として本気で手直しをしています。ぜひ洋ゲーというジャンルでくくらないで楽しんで欲しいですね。

――ゲーム内のテキストもかなり修正しました?

藤井氏:はい。メニューなどもすべて手を入れています。実はストーリーもちょっと変えてしまったところもあります(笑)。日本じゃどうしても受け入れられないような展開もあったので…。漫画でよくある「…」のような「すべてを語らない」表現方法を取り入れました。もちろんエンディングが変わったとかではないのでご心配なく!

――ボリュームはどのくらいですか?

藤井氏:普通に遊ぶだけでも10時間以上は楽しめます。釘宮さんもたくさんしゃべっていますよ。一周目をクリアするとハードモードが解放され、2周しないと入手できない武器などもあります。2週目ではストーリーも改めて振り返ってもらえれば嬉しいです。

――日本独自の武器などはありますか?

藤井氏:いえ、ロシア版と同じものになります。ただ名称に関しては多少変更しているものもあります。

――Time rewind featureという「時間を巻き戻す」システムを導入した経緯や苦労した点を教えて下さい。

藤井氏:2010年12月に、自分がチームを連れてモスクワの開発スタジオを訪れた時に、ビルドをひと通り見せてもらったとき「つまらない…」と感じてしまったんですね。前作より魔法が派手になって、モーションが増えた…くらいの違いにしか思えなかったんです。時代的には後発のTPSゲームということあり、「この作品ってココが斬新でおもしろい!」というセールスポイントがないとダメだということで、長いテーブルディスカッションを繰り広げている最中、企画書にもう一度目を通したらそこに2行だけ「Time rewind」と描いてあったんです(笑)。

――アイデアはすでにあったんですね?

藤井氏:開発側に聞いてみると「実現はむずかしいんだけど」って言っていました。どうやって実現したらいいかわからない状態だったらしいです。そこで今までのレベルデザインを止めてもいいからそれを突き詰めようと、日本に帰ってさらに調整しました。それがだんだんと形になり始め、世の中に披露したのが2011年のE3だったわけです。ハックアンドスラッシュタイプなど「1人VS多数」が基本的な遊びかたに対して、それが海外ではあまり受け入れられていなくて「だったら自分が増えてしまえばいい」とアイデアがふくらんでいきました。

――(プログラムが)どういう仕組みかわかりませんよね。

藤井氏:海外の記者も「どうなってるの!?」「プログラム組み込むの大変でしょ?」と言われていましたが、実は技術的にそんなに難しくなく、作ってみたらできちゃった感じみたいです。ただ、このような斬新なアイデアが全世界のプレイヤーに浸透しているわけではないですけど。また、プレイヤーによって同じステージで「タイムリワインド」を使うとそれぞれ違った攻略ができるようになるので、プレイヤー同士で自由に遊んでもらい、その動画をアップして共有してもらえれば楽しいですよね。腕に自信のある人はタイムリワインドを使わないでクリアしてももちろんOKです。

――声優の釘宮理恵さんを今回も起用した理由を教えて下さい。

藤井氏:本作では、アユミの等身が上がり、リアルでセクシーになったので、声質が合うのかとチーム内でも心配はしていたんですが、やはり実力があるので問題はないと判断し、起用しました。ロシアの開発側には日本で誰を起用するのかは関係はないのですが、「アユミ=釘宮さん」と認知されるような仕込みはパブリッシャーとして種を植えたつもりです。

――釘宮さん本人は起用についてどう話していましたか?

藤井氏:本作は前作よりカットシーンなども大幅に増えていて、フェイシャルモーションなどもかなり増えています。今回の収録ではアニメーションのように映像にタイムコードを入れ、釘宮さん以外の音声はすべて入っている状態でした。釘宮さんは「映像もしっかりあって、台本も読んでよく理解できた」と話していました。ストーリーも良く理解されていたみたいです。強気だけどボケてる「アユミ」と優しいけど冷たいツッコミをする「ドラゴン」の漫才風の掛け合いも楽しんで欲しいです。

――耳でも楽しめるゲームになっているわけですね?

藤井氏:ボスを倒したあとに、どういう心境でキャラクターが歩いているのか、など「テキストを読まなければわからない」ことはないように表現しています。

――字幕は全部のセリフに用意されていますか?

藤井氏:つきますが、デフォルトではオフになっています。どうしても字幕があると人間はそこに注視してしまい、会話の先を読んでしまうので。声優さん独特の間や息継ぎなどもあるので、テキストが先に表示されてしまうと表現が殺されてしまいますよね。初回プレイはぜひ字幕なしでプレイして欲しいです。空気感や会話のテンポなどとにかくこだわっているのでぜひ楽しんでください。

――(テストプレイやデバッグ作業などで)社内やプレイした人の反応はいかがですか?

藤井氏:後ろから見ていると「楽しそうですね!」と話している人にいきなりコントローラを渡すと「むずかしい!」と、全然クリアできない人もいました。でもちゃんとタイムリワインドも含め説明するとアクションに不慣れな女性でもクリアできましたし、全般的に好評でした。

――発売後のDLC配信の予定などを教えて下さい。

藤井氏:今のところ予定はありません。ただ、発売後に反響が大きければマップ追加なども面白いかもしれません。

――衣装も3種類ありましたよね?

藤井氏:最初から使える衣装は1種類です。一度クリアをすれば他の衣装が着れるようになります。

――発売直前ですが、続編の予定などはありますか?

藤井氏:Gaijin Entertainment社は作る気満々だと思います。もちろんビジネスですから、本作の結果によって変わってくると思います。

――こっそり他の秘密も教えて下さい!

藤井氏:アユミがゲーム内で覚えられる魔法なんですが、実は「属性魔法の掛け合い」が可能なんですよ。それを考えてタイムリワインドをうまく使ってもらうと楽しいと思います。

――最後に発売を楽しみに待っているファンに一言お願いします。

藤井氏:パッと見ると、普通のアクションアドベンチャーに見えるんですが、キモとなる「タイムリワインド」という新システムを収録した実況動画も参考しながら、斬新なアソビの形を体験してください!「タイムリワインド」わからないよ!という人はKONAMIまで!

――ありがとうございました。

「ブレイズ オブ タイム」公式サイト

「ブレイズ オブ タイム」肉食系連載第1弾記事はこちら

まもなく発売!第2弾も読んでくれた肉食系なアナタに豪華プレゼント!

肉食系連載として全2回に渡り、「ブレイズ オブ タイム」の魅力をギュッと凝縮したゲーム紹介記事だったが、しっかりと伝わっただろうか?手応えのある双剣×銃×魔法のアクションと謎解き、襲いくる凶悪なモンスター、魅力的なキャラクターとストーリーと、難易度は多少高いが、自分の腕を信じてガッツリ遊んでもらいたい。そして、今回は発売を待っているプレイヤーに、PS3版パッケージと、アユミ役の釘宮理恵さん直筆サイン色紙と台本をプレゼント!欲しい商品を明記して応募して欲しい。編集部へのコメントもよろしく!

賞品

PS3「ブレイズ オブ タイム」 3名
アユミ役の釘宮理恵さんのサイン入り台本 1名
アユミ役の釘宮理恵さんのサイン色紙 3名

提供

株式会社コナミデジタルエンタテインメント

応募期間

2012年03月07日~2012年03月21日

「ブレイズ オブ タイム」プレゼント応募はこちらから!

ブレイズ オブ タイム

KONAMI

PS3パッケージ

  • 発売日:2012年3月8日
  • 17歳以上対象
ブレイズ オブ タイム

ブレイズ オブ タイム

KONAMI

Xbox360パッケージ

  • 発売日:2012年3月8日
  • 17歳以上対象
ブレイズ オブ タイム

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(C)Gaijin Entertainment, Blades of Time their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of Gaijin Entertainment Corporation or its affiliates in the U.S. and other countries. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners

※画面は開発中のものです。

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この記事のゲーム情報

ブレイズ オブ タイム

アクションアドベンチャー
機種
PS3Xbox360
プラットフォーム
パッケージ
OS
会社
KONAMI
ジャンル
アクションアドベンチャー
公式サイト
公式サイト
  • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト
  • プリコネR特集
  • セール情報

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