前作を楽しんでいる人にも楽しめる要素を入れたかった―PSP/PC「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」のディレクター・みやざー氏へのインタビューをお届け

前作を楽しんでいる人にも楽しめる要素を入れたかった―PSP/PC「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」のディレクター・みやざー氏へのインタビューをお届け

PSP PC

担当:

工画堂スタジオが開発をてがけ、PSPとPCで2012年6月28日に発売される「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)」。今回、本作のディレクターを務めるみやざー氏に開発エピソードから今作の発売の経緯まで、たっぷりとお話を伺った。

「白衣性恋愛症候群」は、2011年9月29日にPSP用ソフト発売され、ユーザーから高い評価を受けた女の子同士の友情を描いたキラ☆ふわガールズラブ看護師アドベンチャーゲーム。その内容に、新キャラクター、攻略対象キャラクターや、ストーリーなどの要素が追加されたのが「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」だ。

開発を手がけるのは、「蒼い海のトリスティア」「パワードール」「シンフォニック=レイン」など、数多くのPCゲームを世に送り出してきた工画堂スタジオ。本作においては、サイバーフロントより発売されたPSP版に加え、同内容のPC版をPSP版と同日の6月28日に発売する。

今回、過去に「ブルーブラスター」「ソルフェージュ」、本作でもディレクターをつとめるみやざー氏に、「白衣性恋愛症候群」の開発や発売の経緯や、今作の見どころなどを伺った。

開発のスタートは“百合”と“看護師もの”の両立
みやざー氏
みやざー氏

――「白衣性恋愛症候群(以下、白恋)」の開発の経緯についてお聞かせください。

みやざー氏:その前の段階の話になるのですが、2009年の11月にPC用に「ソルフェージュ~La finale~」という女の子同士の友情を描いたミュージックアクション+アドベンチャーのゲームが発売されました。

「ソルフェージュ」という作品がPC、PSP(※ガンホー・ワークス(現・ガンホー・オンライン・エンターテイメント)より発売)、そしてファンのみなさんの支持をいただいた結果として「La finale」というPSPからのボリュームアップ版というかたちで出すことができました。

ユーザーの方々からの感想等いただいたのですが、特に百合ゲーという部分と、外部のシナリオライターの円まどかさんがメインで書いていただいたシナリオが好評だったので、「ソルフェージュ」の開発から発売までの間に「次、またなにか作りましょうよ!」という話を彼女としていました。

彼女が現役の看護師を並行してやっていたので、「医療ものなんかいいよね~」という話をしていたんですよね。私自身が子どもの頃から病弱で、“白衣の天使”というか看護師さんには思い入れがあったんです。

やっぱりあるじゃないですか(笑)。子どもの頃病院に通ってたら、好きな看護師さんの優しいところに触れたりとか。

看護師を扱った爽やかなゲームというのはあまりほかでは見られなかったことから、せっかくシナリオライターさんが現役の看護師で深いところの話がわかっているので、リアルと白衣の天使の“キャッキャウフフ”みたいなところの両立ができるのではないのかと。

そして両立をさせるとすれば「ソルフェージュ」と同じような百合という題材はうってつけなんじゃないかなと思いました。どれくらいのお客さんがいるかという話にはなるのですが、「ソルフェージュ」を3作続けたというファンの反響から、そこの人たちに喜んでもらえる学園もの以外の題材を扱いたいなと思っていました。

あと学園ものというのが世の中で多くて、題材としてやり尽くしたという面もあったのですが、どうしても授業中の風景ではなく、放課後だったり、部活動だったり、休みの日の話が主で、学生の一日をゲームにはしないじゃないですか。

そうではなく、看護師さん、病院の一日を看護師さんたちの視点から見ることって普通の人だとなかなかできないので、「看護師さんって一日をどういう風に動いているのかな?」ということで興味がありました。

円さんは、もともと看護師さんの視点で、悲しいことも含めたリアル志向の小説を書かれていたんです。ゲームだったらもう少し明るいほうがいいと思うので、彼女のリアルな視点の中から、柔らかい部分を取り上げて、違った視点から看護師さんを見せられればいいなと思い、二人三脚で進めていきました。

それと、円さん自身も、「こんな看護師モノが書きたい!!」と、そのリアルな小説ではなくゲーム題材で1ネタも2ネタも有って、こんなカップリングのこんな恋愛がみたい!書きたい!(ちなみにはつみさんの原型が既にココで語られていたとのこと)というのもあったので、ではそれいいよね膨らませようよ、と。

――ゲームの中で医療用語の解説などが登場するのも斬新だなと感じました。

みやざー氏:先ほども話した学園ものって説明しなくても皆さん学校生活って経験しているのでわかると思うのですが、病院は入院・通院していても出てくる文言がわからないじゃないですか。病院側からすると、患者さんの気持ちを尊重してあえてわからない用語を使っているということもあると思いますが。

ですが、ゲームにするからには看護師さんの大変さや対患者さん、対看護師同士の人間関係を表したかったので、病院の中での用語というのは避けられないと思い、あえてそこは出して、わからないところはわからないで通り過ぎてもいいですし、気になる人は用語辞典を見て、なんとなくでも理解してもらって雰囲気を掴んで進んでいただければと思いました。

ライターさんが現役の看護師というところで、医療の部分に関しては真摯に間違いなくやろうという意向もありましたし、そこは確かにウリにもなるなと。

後日談にはなるんですが、僕、開発中に骨折して入院したんですよ。その時、看護師さん同士の話の中でエント(退院の事)だとかDM(糖尿病のこと)といった言葉が聞こえてきて、「ゲームで習った!本当に現場で使ってるんだ(笑)」みたいな感じで反応しちゃって(笑)。そういった言葉がわかると雰囲気がつかめるのでいいなと思いました。

――本作では先ほどお話されたシナリオライターの円さんに加え、佐倉さくらさんというこちらも現役看護師のライターさんも参加されていますが、医療を扱うことを踏まえた上でお願いしたのでしょうか?

みやざー氏:元々「ソルフェージュ」の1作目の時に、シナリオを外部の方にお願いしていたんですが、その中の一人が佐倉さんでした。円さんとはその時に面識があったそうで、かつ佐倉さんも現役の看護師で医療の知識もあるということで、円さんがひとりでやるには物量的にも多いと思ったので、サブシナリオライターとして入っていただきました。

――テキストのボリュームも多いですし、内容も内容だと思うので、すごく納得しました(笑)。

みやざー氏:「病院ってこういうものだよ」というのを前半で見せておかないとプレイヤーの方はわからないと思ったので、人によっては退屈に感じるかもしれないと思いましたが、そのあたりがみなさんどう思われたかが気になりますね。さまざまな紆余曲折を経て発売を迎えました。

――その後、開発がスタートして発売に至るまでのお話をお聞かせいただけますでしょうか。

みやざー氏:まず先ほどもお話ししたとおり、円さんと「こういうゲームを作ろうよ」ということで打ち合わせをしていたんですけど、まずはキャラクターデザインを誰にしようかという話になって、百合でふわっとしていて、だけど病院なのでキリっとした姿も描ける人という基準で複数の方に声をかけさせていただきました。

その時、今回キャラクターデザインを担当された成瀬ちさとさんが、一番最初にイメージ画を送ってくださったんですよ。それがすごくよくて、「じゃあこれ、成瀬さんにお願いしましょう」と。

もともと成瀬さんは、以前弊社の作品で「AS~エンジェリックセレナーデ」のキャラクターデザインを担当してくださったご縁もありましたし、元々成瀬さんのふわっとした絵柄がいいなと思ってお願いしたのですが、彼女は逆に自分の絵柄が今回のメインターゲットの方々に合っているのかすごく悩んだそうで、なかなかいい返事をいただけませんでした。

シナリオを進めている間も成瀬さんのところに行って「描いてくれませんかね?」とお願いし続けて、口説き落としたというかたちで3回目ぐらいに「じゃあとりあえずやってみますか」ということで成瀬さんに決まったのが2010年の4月頃でした。

一番最初に出してくれた絵というのは限定版のブックレットにも載っているのですが、白衣と髪型が普通であることを除けば、今のかおりそのままなものが出てきまして「この感じです!」と。

――イメージしていた通りだったということですね。

みやざー氏:そうですね。そのイラストはそのままに、「エプロンを足してください」と言ったり、看護師さんは長い髪がダメということで、記号として主人公の髪を束ねたくて、「どこでもいいからツインテールでもポニーテールでもつけてください」といろいろとお願いしました。

最終的に、成瀬さんは記号としてポニーテールを描いてきたらしいんですが、僕はそれをサイドテールだと思って、「このサイドテールにしましょう」とお願いしたら、「実はこれ、ポニーテールのつもりだったんですけど、じゃあサイドテールでいきましょう」ということで今の髪型になりました。

――そういう偶然から生まれた経緯があったのですね(笑)。

みやざー氏:そのあとは、シナリオもボリュームがあったので時間はかかったものの、2010年の夏か秋ごろには完成していたのですが、その頃にうちの他のゲームとも兼ね合いがあったサイバーフロントさんから「白恋もうちでPSPで出しませんか?」とお申し出がありまして、じゃあPSPで出しましょうと決まりました。

その頃はPCで2010年秋に発売と告知していたのですが、PSPで出すということで開発し直して、2011年の春発売で告知を出そうとしていたところで、僕が骨折して入院しちゃって(笑)。

いわゆる体験入院みたいなかたちになって、周りからはよく「参考になった?」みたいな話をされるんですが、もうすでにシナリオができていたんですよね(笑)。当時はユーザーさんにそういう話はできなかったのですが。そして退院した後にPSPでの発売を発表して、その後はもともとPCで動くものをPSPに移植する作業を行なっていきました。

――PSPでの発売と聞いた時は驚きましたね。工画堂スタジオさんというと、やはりPCで出されているメーカーさんというイメージがあったので。

みやざー氏:弊社も最初はPCで作って、場合によってPSPとかに移植してもらえたら嬉しいなというかたちで、いいものを作ろうというスタンスでした。

その後、結果的にPSPでの発売という形になったので、その頃から作品が売れて上手くいったら、パワーアップ版でもファンディスクでもいいから、PCでもうちょっとボリュームを増したものを作りたいとは考えていて、円さんともそのような話はしていました。

もちろん、その頃はまだ構想レベルでしたので、実現するためにはユーザーさんの支持を得なければいけなかったので、頑張った記憶がありますね。

発売後の反響を受けてスタートした今作の開発

――Twitter上でユーザーのみなさんとコミュニケーションをとられていると思うのですが、発売後、ユーザーさんからの反響はいかがでしたか。

みやざー氏:発売前の段階からTwitter上でユーザーの方々から「こういうこと期待してるよ」という声が大きかったんですよ。今までメールやユーザーはがきのアンケートなどももちろん来ていたんですが、Twitterだと直に言えるのですごく意見が多くきて、例えば「やすこルートあるよね?」とか僕が答えられないようなことまで来ていました(笑)。

Twitterを始めたのは「ソルフェージュ」が発売される前くらいで、まだその頃はフォロワーさんも少なかったものの、「白恋」が発表されてから発売されるまでは1年以上あったので、その間にフォロワーさんが増えていて、発売前からすごく反響が大きくて期待されているなと思っていました。

そして発売した後は、「面白かった」「こういうのがほしかった」という感想を多くいただきました。また、リアル志向ということで、今回ヒロインのひとりひとりの年齢が高いんですよね。主人公も専門学校を出てすぐの21歳ですし、そのほかの看護師にも26歳だったり29歳とかいたので、年齢大丈夫かなと思ったのですが、意外と「29歳全然イケてる!」という意見もいただきました。

――はつみさんのイラストと照らし合わせた時に、29歳という年齢にぴったりな雰囲気だと思いました。

みやざー氏:ゲームのヒロイン的なビジュアルは残しつつ、でも年齢を感じさせるというかたちになっていたと思います。20代後半のアラサー、特に女性ユーザーさんが同じ年代のはつみさんややすこさんに感情移入するみたいなところでプレイしていたり、ハイティーンの女の子が「やすこさん、はつみさんカッコイイ」みたいな話もしていたりと、年齢はむしろプラスに働いているのかなと思いました。

やっぱりアラサーの人たちからすると、ゲームの登場人物が18歳とかだったりしても、ゲームに入れば感情移入できるとは思うのですが、そこに30歳前後のキャラクターがいると、より感情移入しやすいと思いますし、実際にそういう声が多く聞かれましたね。

――冒頭ではつみさんが「すみません」と「すいません」の使い分けでかおりを叱った場面を見た後は、普段の生活でも意識してました(笑)。

みやざー氏:(笑)。結構説教臭い部分もあるので、年齢的に上の人で、叱られることで自分を振り返って律することのできる人は大丈夫だと思うんですが、それで凹むという意見も拝見したので、10代の方はきついかもしれないなとか考えはしました。

それでも発売前後の評価は概ね好評だったので、その段階で円さんと「もうこれ、次作っていけるんじゃない?」というかたちで、次作るならということで発売の頃からお互いに考えて、話を膨らませようとしていました。

もちろん構想レベルでしたので、ユーザーさんに聞かれても「続編とかパワーアップ版とか予定はないです」と答えるしかなかったのですが、ユーザーさんから「ほしい」という声はあったので、もし結果が出て、プロジェクトとして「続編でもパワーアップ版でもファンディスクでも作っていいよ」と言われたら、「お、実はこんなのあるんですよ」といったかたちですぐに会社に企画を出せるようにしておこうと円さんと話していました。今回、「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(以下、白恋RE)」が1年以内に作れたというのはそういう事情がありました。

――正式に続編の開発が決定したのはいつ頃だったのでしょうか?

みやざー氏:どこをもって正式というかは難しいのですが、前作の発売から早い段階で動いてはいました。

ユーザーさんの評価も高く、続編も望む声もあるということで、要素としてやすこエンド、あみエンド、新キャラクターのルート、既存キャラクターのアフターエピソードを足して、これぐらいの期間でPCで出したらどうかという話を、年内にはプロデューサーに出しました。

それからサイバーフロントさんからその続編もPSPで出したいという話をいただき、PSPとPCで出すことに決まって、それをユーザーさんに伝えたのが3月末頃でした。その前から、内部としてはシナリオのプロット書いてしまおうかというかたちで話は進んでいました。

――「白恋RE」の追加要素はかなりボリュームがあるように感じたのですが、それらを入れようと決めた理由などはあるのでしょうか?

みやざー氏:新キャラクターのまゆきは、「こんなキャラクターが患者にいたら面白いよね」というところで、白恋前作開発当初の頃からなんとなくキャラクター案はあったんですよ。実際に成瀬さんにも渡していたくらいだったのですが、ボリュームやシナリオのバランス、期間というところの絡みで難しかったので断念していました。

また、サブヒロイン2人についても円さんが「このキャラクターがメインだったらこういうエンディングですよね」という話を書きたがってはいたのですが、「白恋」では難しく、「じゃあパワーアップ版やファンディスクがあったら思う存分書いてください」という話をその頃はしていて、実際に「白恋RE」の開発が決まった時に膨らませているので、サクサクと進みました。

要素として、既存のヒロインに追加シナリオを入れて、サブヒロインにもエンディングを入れて、新キャラクターを出すぐらいのボリュームがPCでパワーアップ版というかたちで出す際には必要だと思っていました。「白恋」を遊んでいる人はすでにプレイしているわけなので、それに見合うぐらいにシナリオを足さないと、追加部分を楽しみにしているユーザーさんのご期待にそえないという気持ちがあったので、その要素は必要だと思いました。

――追加要素の中でも特にアピールしたいことはありますか?

みやざー氏:発売の直後で、サブヒロインのやすこさんのルートがないのでクリアしたいという方が多くて、円さんが書きたがっていたこともあったので、そこは最初から入れようという話になっていたので、そこは期待していただければいいなと思います。多分いい意味で皆さんの予想を裏切ると思いますので(笑)。

――そこは発売してのお楽しみということですね(笑)。追加要素ももちろんですが、「白恋RE」では主題歌もOP・EDともに変更となっていますよね。そのあたりの経緯もお聞かせいただけますでしょうか。

みやざー氏:もともと一番最初の「白恋」を作るという段階で、キャラクターを演じる声優さんを選ぶじゃないですか。その頃に弊社が「暁のアマネカと蒼い巨神」「白銀のカルと蒼空の女王」でお世話になっている5pb.の濱田智之さんとお付き合いがあって、音響周りをお願いしていたんです。

かつ「ソルフェージュ」の時にも出演されていて、「暁のアマネカと蒼い巨神」「白銀のカルと蒼空の女王」でも主題歌を歌われた今井麻美さんとのお仕事が多く、歌を歌っていただく機会も多かったんです。人気も高くて演技も歌も素晴らしいことがわかっているし、「白恋」って女の子同士の恋愛で、かつ凛とした、ほわっとした感じがあると思うので、その透明感を歌ってもらうには今井さんが向いているのではないかということで、お願いしようと思いました。

その頃、今井さんが喜多村英梨さんと「ARTERY VEIN(アートリーベイン)」というユニットを結成していて、ユニット名の意味が“動脈”と“静脈”ということから、「白恋」にひょっとしたら合っているんじゃないかなと思って、濱田さんにお願いしてみたんです。

そうしたら、ARTERY VEINさんって「白恋」の透明感やきらふわな方向じゃなくて、もう少しハードな方向のユニットで濱田さんからも向いてないんじゃないかという話が出たので、じゃあ今回は今井さんでお願いしようということになりました。

ただ、「もし仮に『白恋』の次があった時には喜多村さんにお願いしない?」という話をプロデューサーとはしており、おふたりが所属しているEARLY WING(アーリーウイング)さんにその頃から打診をしていました。

主題歌検討の際におふたりの名前が出たので、喜多村さんのことを調べようととあるアニメを観ていて、その後ナレーションをお姉さん声でやっているのを聴いて、僕の中でははつみさんのイメージに近かったんです。

もともと今井さんは、「ソルフェージュ」で演じられたまり様(天野まり)みたいなきついキャラのさゆりでお願いしようという話はあったのですが、喜多村さんにも参加してもらおうということになって、先ほどの後ナレーションの声のイメージからはつみさんの役をお願いすることになりました。

出ていただくことになったので、なおさらじゃあ次があったら喜多村さんに歌ってもらおうということで、今回そのまま喜多村さんにお願いしました。

――EDは水野愛日さんが前作に引き続き、今作でも歌われていますね。

みやざー氏:先ほどお話したEARLY WINGさんに水野さんも所属していまして、「白恋」の出演声優さんを検討した時に、あみちゃんに水野さんを起用しようということになったんですが、そこで水野さんも歌のお仕事も多いという話を聞いたので、お願いしようと思いました。

もともとあみは音楽学校に通っていて、フォルテール(工画堂スタジオのミュージックアドベンチャーゲームに登場する魔導楽器)を弾くという設定もあったので、「白恋」のEDを歌っていただきまして、もともとPCに移植する際にOP・ED曲は新しく制作するつもりだったので、今回も自然な流れでお願いしました。

「白恋」のEDは、作詞なさった方が「なぎさ」の心中をイメージして書いていただいたというお話を人づてで聞いたのですが、「白恋RE」のEDでは、歌詞を聴いている感じだと、ゲーム内のとあるキャラクターの心中を歌ったんじゃないかなという、作品に合った詞を書いてもらっていて、すごいな、嬉しいなと思いました。誰の心中を歌っているか、この記事を読んでくださっている方はあとでよく聴いて、感じてもらえればなと思います。

ファンの声が力になって実現したWEBラジオ化

――「白恋RE」の追加分も含めた、アフレコの際の印象などをお聞かせいただけないでしょうか。

みやざー氏:みなさんお上手で、キャラクターの声をイメージ通りにやっていただけたので、素晴らしかったと思います。

喜多村さんは、今回新しく追加されたまゆき役の佐倉綾音さんを除けば最年少だったんですが、一番年上の役を演じていただいて、すごく上手かったです。スタジオマウスさんで録っていたんですが、音響監督の納谷さんとも「いやー、キタエリ(喜多村さんの愛称)天才だからね」みたいな話を収録の時には毎回していたくらい、単純にすごいなという感じでした。

今井さんのさゆり、阿澄佳奈さんのかおり、日笠陽子さんのなぎさは、本当にイメージ通りで「ありがとうございます!」という感じで、そのまますんなりといきましたね。喜多村さんが年齢の高いキャラクターだったので、演技をもう少し高めの年齢に直していただいたくらいで、ほとんど最初に出した声そのままで演じていただきました。

あと関西弁ができる人ということで、濱田さんにチョイスしていただいたやすこ役の原由実さんは、当時僕は存じ上げていなかったのですが、関西弁キャラクターってなかなかイントネーションが合わないと思うのですが、これがもうバッチリですらすらやっていただいて。円さんも関西圏の人なのですが、都合悪くて来れない時も安心して進められました。

面白かったのは、円さんも関西の人間で原さんも関西の人間なんですが、関西弁でもイントネーションが違うらしいんですよ。なので、原さんの住んでた地域に山之内さんも住んでたということで、じゃあ原さんのイントネーションにしましょうということで基本的にはおまかせでした。

あと新しく追加になったまゆき役の佐倉綾音さんは、百合好きで有名ということを「ソルフェージュ」の某プロデューサーが教えてくれて、それじゃあと思ってサンプルボイスを聴いてみたんですよ。そうしたら最初からまゆきで、「これはもう佐倉さんで決まりですよ」ということで、呼んでやっていただいたら実際にそのままの声が出て、彼女が作ったまゆきのイメージの声は僕が想像したままの声でした。

――まさに役のイメージにぴったりな演技をしていただいたと。

みやざー氏:こちらのイメージがもともと合っているところで、さらに佐倉さんもしっかりシナリオを読んできて合わせていただいたので、本当に二重の意味で安心という感じでした。

――声優さんの話に関連するのですが、「白恋」の発売前にやっていたラジオ番組では、リスナーの方が作品に興味を持たれたりといったこともあったのでしょうか?

みやざー氏:Twitterでも「ラジオ聴きました」というかたちでフォローしてくださる方もいらっしゃいましたね。ラジオって、声優さんのキャラクターにすべてがかかってくると思うのですが、出演していただいた阿澄さん、原さん、喜多村さん、水野さんがとても素晴らしい番組にしてくださって、声優さんの魅力から逆に「白恋」に入ってくれた方もいたと思うので、やってよかったです。

――もともとラジオをやられる予定はあったのでしょうか?

みやざー氏:ゲームが出るたびにやりたいとは昔から言っていたんですが、今まではなかなか実現できなかったんです。そうしたらTwitterのとあるユーザーさんが「『白恋』のラジオ聴きたい!このメンバーだったら絶対面白い!」ということでTwitter上でアンケートを集めるからやってくださいと言われ、僕が「じゃあ100人集めたら考えます」といったら本当に集めてくれたんです。

それから、「100名集めてくれたんでやりましょうよ」とうちの北川プロデューサーにお願いして、響(響 - HiBiKi Radio Station -)さんにご相談して、なるべく出演者全員に出てもらえるよう響さんに調整していただいて、結果、相談してから配信開始までの期間が短かったこともあり、全員は無理でしたが、2人ずつ交代で最大4人の方に出演していただけるかたちになって、ラジオを実現することができました。

――ファンの力が広がった結果ということなんですね。

みやざー氏:Twitterとかもそうですけど、ファンの声がかたちになって、説得材料になったケースだと思います。会社と交渉して企画を実現するためにはそれだけの理由が必要なので、Twitterやブログ上での応援の声が力になりますので、ユーザーさんに支えてもらって実現できた作品だったと思っています。

工画堂スタジオとしてPC版を発売することの意義
PC版パッケージ
PC版パッケージ

――私もそうなのですが、ファンの方にとって、工画堂スタジオさんといえばやはりPC向けタイトルのイメージが強いと思います。そんな中、「白恋RE」をPC版でも発売することに対しての反響や意気込みなどあればお聞かせください。

みやざー氏:もともとPC向けタイトルを作っていた会社でもありますし、PCで出したいという気持ちはありました。今はPCゲーム市場が縮小傾向で人の目に触れる機会が少なく、知られないということがあるんですよね。

それがPSPになって、サイバーフロントさんがいろいろなところに宣伝してくださって、作品を知ってもらうという意味で重要だったと思うんです。その人たちが「白恋RE」を知ってくれて、もちろんPSP版でも構わないんですが、PC版を遊んでくれる人が出始めると嬉しいです。

うちは今までもそうですし、これからも全年齢のPCゲームを出し続けるというのが、数少なくなっているPCゲーム会社としての理念でもあると思うので、PC版の存在を知ってもらって、PCの大きな画面で、高音質で遊んでもらえたら嬉しいです。もちろん、PSP版にもどこでもできるという利点があると思うので、自分のライフスタイルに合わせて遊んでくれるといいなと思います。

――PSP版とPC版では、それぞれ特典内容も異なりますよね。

みやざー氏:PSP版では、出演者さん、成瀬ちさとさんと僕のインタビューや追加されたイベントCGなどが載っている冊子や、喜多村さんと水野さんのOP・ED曲がフルサイズで入ったCD、あとミニタオルが同梱されています。

PC版では、ヒジキさんという今井麻美さんのファンで有名なプロのマンガ家さんに描いていただいた、全12ページのやすこさんの妄想が爆裂した同人誌という体をなした本が入っていまして、そちらもヒジキさんの絵が可愛くて、ネタも面白く、こちらでしか手に入らないものになっています。

――発売を待ち望んでいる方、それから今回の記事を読んで興味をもったユーザーの方に向けて、メッセージをお願いします。

みやざー氏:「白恋」というゲームは、現役看護師の円さんが真面目な脳みそと萌えの脳みそ全開で、厳しくもあり優しくもある彼女たちの魅力を描いておりますし、成瀬さんもきらふわな感じでゲームの中でもいろんな表情を描いてくれています。百合が好きな人なら間違いなく、また、看護師という特殊な仕事ではありますが、真面目に生きている社会人の女の人たちの物語を覗きみてくれればいいなと思います。

出演者、キャラクターデザイン、シナリオ、皆全力でやっていただいていますので、期待を裏切らない内容になっていると思います。ぜひよろしくお願いいたします。…あとしいたけとかは送ってこないでください!

――(笑)。ありがとうございました。

インタビュー後には、どんなかたちであれ今後もPC版は必ず出していくという話も語られるなど、今回、「白恋RE」をPSPとPCで同時に発売とするというチャレンジにも、工画堂スタジオとしての強い決意が感じられた。

今回発売される本作がどのような反響を受けるのか、今後工画堂スタジオがどのようなタイトルを世に送り出していくのか、いちユーザーとしても今後の動向に注目したい。

PC版「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」&販促用ポスターを2名様にプレゼント!

今回、工画堂スタジオ様よりPC版「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」と販促用ポスターをご提供いただいたので、2名の方にプレゼントいたします!下記応募フォームより、どしどしご応募ください!

賞品

PC版「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」パッケージ&ポスター セットで2名様

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株式会社工画堂スタジオ

当選数

合計2名

応募期間

2012年6月23日~7月6日

「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」プレゼント応募はこちらから!

白衣性恋愛症候群 RE:Therapy

サイバーフロントPSPパッケージ

  • 発売日:2012年6月28日
  • 価格:5,040円(税込)
  • 15歳以上対象
白衣性恋愛症候群 RE:Therapy

白衣性恋愛症候群 RE:Therapy 初回限定版

サイバーフロントPSPパッケージ

  • 発売日:2012年6月28日
  • 価格:7,140円(税込)
  • 15歳以上対象
白衣性恋愛症候群 RE:Therapy 初回限定版

白衣性恋愛症候群 RE:Therapy

工画堂スタジオPCパッケージ

  • 発売日:2012年6月28日
  • 価格:6,800円(税込)
    白衣性恋愛症候群 RE:Therapy
    (C)2011 KOGADO STUDIO,INC.
    (C)2011 CYBERFRONT

    ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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