NVIDIAは、本日1月7日、クラウド・ゲームの世界的大手6社が世界各地のブロードバンド企業にゲーム・サービスを提供するにあたり、NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームを採用することを発表した。
NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームでは、高性能なゲーム用PCと同様に、スムーズでシームレスかつインタラクティブな体験を、スマートTV、PC、タブレット、スマートフォンなど、様々なスクリーンで楽しむことができる。
NVIDIA GRIDは特別設計のサーバーとなっており、第1世代クラウド・ゲーム用システムの36倍にも達する本数のHDゲーム・ストリームを、ラグを削減しつつ、同時並行的な提供が可能とのこと。
これらのサービスは、高密度のNVIDIA GPUと、グラフィックス・アプリケーションのストリーミングに特化したソフトウェア、そして、ひとつのGPUを複数ユーザが利用できるようにするVGX Hypervisorテクノロジ統合により実現したことが発表されている。
今回、NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームのパートナーとして名乗りを上げたのは、Agawi(米国)、Cloud Union(中国)、Cyber Cloud Technologies(中国)、G-cluster Global(日本)、Playcast Media Systems(イスラエル)、Ubitus(台湾)の6社。各社において、今後NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームを用いたサービスどのように行われるかに期待しよう。
NVIDIAクラウド・ゲームのジェネラルマネジャー、フィル・アイスラー(Phil Eisler)は、次のように述べています。「NVIDIA GRIDプラットフォームをパートナー各社が採用すると、ボックスに縛られることなく、いつでもどこでもゲームが楽しめるようになります。映画のストリーミングと同じくらい簡単に、最高にエキサイティングなゲームがTVやモバイル機器で楽しめるようになるのです。たくさんのディスクを入れ替える必要もありませんし、いくつものファイルをダウンロードしてインストールする必要もありません。クリックするだけで、すぐにプレイすることができます」
最高密度のGPUアーキテクチャ、ブロードキャスト互換性、最高のインタラクティビティ
消費者にとって、クラウド・コンピューティングは、電子メールや写真の保存、音楽や映画のストリーミングなどにおいて、すでになくてはならないものとなっています。これと同じようにハイエンドのゲームをクラウドに置き、消費者がゲーム用ディスクを管理したり、フラットスクリーンTVの隣にゲームコンソールを設置したりする必要をなくしたのが、NVIDIA GRIDプラットフォームです。
NVIDIA GRIDプラットフォームには、以下のように特徴が3つあります。
GPU密度が最高レベルのシステム・アーキテクチャ
NVIDIA GRIDは、マルチGPUサーバと先進のGPU共有テクノロジ、NVIDIA VGXを活用し、同時に提供できるインタラクティブなデータ・ストリームの本数を最高レベルとしています。サーバ1台から最大で36本ものゲーム・ストリームを提供できるのです。
ブロードキャストの互換性とスケーラビリティ
NVIDIA GRIDのソフトウェアとドライバは、グラフィックス能力をあまり必要とせず、高密度ストリームで提供する簡単なゲームから、高いグラフィックス能力を必要とする高性能タイトルまで、幅広いゲームをインタラクティブな形でストリーミングすることができます。
優れたインタラクティビティ
NVIDIA GRIDでは、シームレスなやりとりが可能な形でコンテンツをストリーミングできます。ラグやレイテンシが気になることはありません。NVIDIA GRIDは従来型ソリューションに比べてゲーム・サーバ側レイテンシを最大で30ミリ秒も削減しており、ネットワーク経由による配信時間が実質的に感じられないのです。NVIDIAGRIDサーバによるゲームプレイは、TVの横にコンソールを置いてプレイしているのと同じ感覚となります。
パートナー各社はNVIDIA GRIDプラットフォームを大歓迎
最近はクラウド・ゲーム・サービスが注目を浴びつつありますが、次の6社は、NVIDIA GRIDプラットフォームを利用してこのサービスを提供しようとしています。
「どのようなゲームでも、どこからでもさっと遊べたら便利だ、ぜひそうなって欲しいと消費者は考えています。つまり、クラウド・ゲームというのは、ゲーム体験の自然な進化の結果だと言えるのです。クラウド・サービスのプロバイダにとって、NVIDIAGRIDは密度が高く、真のGPUクラウドを現実としてくれるものであり、このプラットフォームがあれば、オペレータやパブリッシャ、デベロッパといった当社パートナー企業がAgawiCloudPlayプラットフォームでまったく新しいゲーム体験を生みだすことが可能になります。」
タブレット・TV向けにB-Bクラウド・ゲーム・ソリューションを提供しているAgawi社の共同創立者、ラジャト・グプタ(Rajat Gupta)氏のコメント。
「中国の家庭にはゲームコンソールが普及していません。その分、クラウド・ゲームに大きなチャンスがあると我々は考えています。NVIDIA GRIDテクノロジは、HD画質のゲーム・ストリームを契約者に高密度で配信する技術として、最高のものだと思います。」
中国のTelecom/Unicom IPTV ネットワーク経由でクラウド・ゲームを提供するCloud Union社CEO、ダニー・デン(Danny Deng)氏のコメント。
「Cyber Cloudでは、既存のセットトップ・ボックスを使い、ビデオ・オンデマンドのチャンネルでクラウド・ゲーム・サービスを提供したいと考えています。NVIDIAのGRIDプラットフォームなら、デジタルTVを契約している中国の家庭に膨大な数のゲーム・オンデマンド・チャンネルを提供することができます。」
デジタルケーブルTVやIPTVのネットワークでクラウド・ゲームを提供しているBeijing Novel-Supertv Digital TVTechnology社(NYSE: STV)の子会社、Cyber Cloud社のジェネラルマネジャー、ジャン・ハン(Jian Han)氏のコメント。
「G-clusterはクラウド・ゲームのパイオニアであり、サービスのパフォーマンスを高められる方法を常に模索しています。G-clusterではNVIDIAと協力し、IPTVオペレータのコストを削減するとともに、世界各地にいる契約者の体験を改善できるように努力しています。」
ホワイトレーベルのクラウド・ゲーム・サービスをフランスのSFRとOrange経由で提供するG-cluster社の社長 エリック・ピエール(Erik Piehl)氏のコメント
「クラウド・ゲームがいよいよ普及期に入ってきました。NVIDIA GRIDテクノロジ、インターネットに接続されたスマートTV、PlaycastMediaが触媒となり、クラウド・ゲームは2013年に爆発的な成長をするものと見ています。」
フランスのBouygues Telecomと韓国のCJ Hellovision、Portugal Telecomを通じて世界120万人もの契約者にクラウド・ゲーム・サービスを提供しているPlaycast Media社のCEO ガイ・デ・ビア(Guy de Beer)氏のコメント。
「NVIDIAのパートナーとして、今回、世界最高のスケーラビリティを持つクラウド・ゲーム・システムを市場に提供できることをUbitusとしてとてもうれしく感じています。Ubitusは有線ネットワークと無線4Gネットワークによるクラウド・ゲームの提供で世界をリードしており、通信企業やケーブルサービスのプロバイダ、OEMのハードウェアメーカ、ゲーム開発者などがクラウド・ゲームのチャンスを真に持続可能な形で手にできるようにしているのです。」
日本のNTT Docomo、韓国のLGU+、米国のVerizonを通じてクラウド・ゲーム・サービスを提供しているUbitus社のCEO、ウェスリー・クオ(Wesley Kuo)氏のコメント。
NVIDIA GRIDクラウド・ゲーム、CESにおいてLGのスマートTVへ直接ストリーミングするデモを行う
来週開催される2013国際CESで、NVIDIAは、NVIDIA GRIDプラットフォームからLG 55LA6900スマートTVに解像度1080pのゲームをストリーミングするデモを行う予定です。デモには、Ubisoft社の「Assassin’s Creed III」などの高性能ゲームが使用されます。
LG社のTV研究所、ソフトウェア開発グループを担当する副社長、ベーグン・カン(Bae-Geun Kang)氏は、次のように述べています。「NVIDIAのGRIDプラットフォームには感嘆しました。ゲームコンソールなしでLGのスマートTVへ直接、高品位なゲーム・ストリームを提供できるのですから。スマートTVのLG 55LA6900に配信されるNVIDIA GRIDのクラウド・ゲームはとても美しいですし、また、楽しく遊ぶことができます。ゲーム界のNetflix登場という感じです。」
LGスマートTV向けクラウド・ゲーム・サービスの提供開始時期は、まだあきらかにされていません。
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