角川ゲームスがPS Vita用ソフトとして2013年4月25日に発売した、“写真”をテーマにした恋愛シミュレーションゲーム「フォトカノ Kiss」。PS Vitaの機能をふんだんに使い、新たなゲーム体験を提供する本作のプレイレポートをお届けします。

目次
  1. とにかく撮影が楽しい!
  2. PSP版からより痒いところに手が届く仕様に
  3. ラブラブデイズで本編以上の甘さを堪能!
  4. ののかへの愛を写真とともにお届け!

2012年2月2日にPSP版が発売された「フォトカノ」は、話題選択のタイミングが会話の盛り上がりに大きく影響する「バイオリズムマッチング会話」や、ゲーム機本体を実際のカメラに見立てて女の子たちを撮影する「フォトセッション」などのゲームシステムが特徴となる、“写真”をテーマにした恋愛シミュレーションゲームです。

そして、恋人同士になったヒロインとのラブラブな1週間を描いた「ラブラブデイズ」や、フォトセッションにタッチスクリーンを用いた「タッチモード」、モーションセンサーを用いた「ジャイロモード」を追加し、大幅な進化を遂げてPS Vitaで発売されたのが「フォトカノ Kiss」となります。

PSP版発売のタイミング昨年末の体験会でそれぞれ紹介しているので基本的なゲームシステムは割愛して、ゲームをじっくりと遊んでみて気づいたポイントや新要素「ラブラブデイズ」の魅力、今すぐののかへの愛を叫びたい私の思いの丈を、ゲーム内で撮影した写真とともにお届けします!

とにかく撮影が楽しい!

今作のもっとも大きな魅力の一つは、なんといってもPSP版から大きく進化した「フォトセッション」です。すでに体験会の時にも触れたとおり、従来のファインダーモードに、新たにタッチモード、ジャイロモードが追加されたことで選べる撮影モードは3種類になっています。

この3種類の撮影モードは、主人公の移動に利用するムーブモードとの切り替えの際、デフォルトでいずれかに設定することが可能なので、おそらく特定の撮影モードで固定になりがちとは思うのですが、実はそれぞれに弱点を補い合っているところがあって、そこがミソではないかと私は思っています。

まず多くの「フォトカノ」ファンが驚きと感動に包まれたに違いない(!?)ジャイロモードですが、その魅力はなんといってもその自由度の高さです。主人公はほぼ全てのアングルで撮影することが可能で、極端なことを言えば、女の子が恥ずかしがることを考慮しておけば、一度は撮ってみたいと思っていたシチュエーションだってPS Vitaを動かして実現できるのです。

ですがその反面、その自由度の高さからちょっとした動きで位置が変わってしまうため、定点で狙って撮りたいという時にはやや不利です。そんな時にオススメなのが、PSP版から収録されているファインダーモードです。自由度という点では一番控えめな撮影モードになっていますが、アナログスティックを使用することで細かな動きに対応できるので、自分だけのアングルを意識して撮影することができると思います。

ここで細かい操作性はある程度残しつつ、もう少し自由に撮りたいな…と思った時に使えるのが、最後のひとつであるタッチモードです。こちらは全ての操作が画面上のタッチやフリックで可能なモードとなっていて、手慣れてくればこれひとつで、移動、ズーム、アングルなどをコントロールした上で、幅広いシチュエーションの写真に対応できるようになります。

このように、全ての撮影モードがただ搭載されているというだけでなくすごく綿密に調整されていて、このあたりに開発の方の情熱が感じられました。本当にこの体験は触ってみなければわからないと思いますので、まずは体験版でも触ってみてはいかがでしょうか。

なお、これらの撮影に関しては撮影した写真の内容によって獲得できる「Beautiful」「Erotic」のポイントは度外視しています。いろんな撮影のバリエーションを試して、高得点が獲得できる自分なりの撮影方法を見つけてみてください。

PSP版からより痒いところに手が届く仕様に

こんなにも遊びの幅が広がった撮影モードはもちろん大きな魅力になっていますが、そのほかにも本作がPSP版より遊びやすくなっているポイントがいくつかあります。

まず写真の撮影そのものにも関係してきますが、グラフィックは本作で格段にパワーアップしたポイントのひとつです。普段の会話からイベントシーンまで、女の子たちが魅力的に描かれているのはもちろんのこと、背景もより高精細になり写真を撮影する時の楽しみがより幅広くなっています。

そして本作では、1日4回の行動の中で学校内のさまざまな場所に移動し、女の子と出会うことが基本的なサイクルとなりますが、どの場所にどの女の子がいるのかは果音の“うさパワー”を使わない限りはひと目ではわからないようになっています。

でもなるべくなら意中の女の子との会話をもっと楽しみたいところですよね? そんな私たちの思いを叶える機能として、PS Vita版ではLボタンを押すことでその時間帯と次の時間帯の移動教室の時間割が見れるようになりました。これにより、教室から移動する女の子たちと話せる機会が格段に増しているので、ぜひ活用してみてください!

また、時間割と同じ画面から、何もせず次の時間帯へ進める選択肢が出るようになりました。状況によってはなるべく早く先へ進みたいという場面もあるかと思いますので、こちらもより便利になったなという印象です。

さらに、今回は衣装と下校デートがセットになった有料ダウンロードコンテンツも配信されていまして、ゲーム内だけで登場する制服、スクール水着、体操服だけでは物足りないという人には嬉しいところです。私も早速第1弾の「生徒会指定ブレザー&恋愛LV6下校デート」を購入して、時に楽しく、時にドキドキしながら撮影していますよ!

ラブラブデイズで本編以上の甘さを堪能!

とまあここまでは、主にゲームの仕様的な部分の紹介になりましたが、もうひとつの大きな新要素となるのが晴れて恋人同士になった女の子との後日談を描く「ラブラブデイズ」です。

夏休み明けから秋の学園祭にかけてが舞台となっていた本編のその後ということで、ここで登場する女の子はみな冬服姿です。白が基調の夏服とは異なる、黒をベースとした落ち着いたデザインは、また違った魅力を女の子たちに与えています。

ゲームの進め方は本編と同様、移動場所を選択し、バイオリズムマッチング会話やイベントを発生させることで女の子の好感度を上げるというもの。ラブラブデイズ内で描かれる7日間の締めとなる日曜日に休日デートに誘い、新たなエンディングを見ることができます。

ただし、ラブラブデイズの“ラブラブ”たるゆえんとして、ゲーム内では特殊なイベントを除き、恋人同士になった2人しか登場しません。もうイチャコラし放題なので、私は終始頬が緩みっぱなしで困ったものですが、実際に遊んでみればその甘々っぷりにハマること間違いなしです!

さらにフォトセッションでは、女の子に触ったり、なんとキスまでできるようになりました! 画面の左上に表示されているタッチモードアイコンをタッチし、女の子とのスキンシップをとりながらの撮影を楽しみつつ、2人の目が会った時にキスモードアイコンをタッチに触れた後、女の子の顔に触れてキスモードに突入しましょう。

キスモードでは女の子の顔がアップになるので、キスしたい場所に触れることでいろいろな反応を見せてくれます。もうこちらの顔までドキドキで熱くなってしまうような、本編にはないシチュエーションでの写真撮影を楽しみましょう!

ののかへの愛を写真とともにお届け!

最後に、私のイチオシキャラである“天然活発ソフトボール娘”こと間咲ののかのLoveルートをプレイした時に撮影した写真を紹介!

ののかは普段からとにかく明るくて男女ともに友だちが多く、ソフトボールが大好きな運動神経抜群の女の子です。カメラの前はダーツにハマってたことから、主人公のことを“だっつん”と呼ぶのが特徴です。

一見すると男勝りな子なのかなと思うののかですが、ストーリーを進めていく中でとても女の子らしい一面が見えるのが大きな魅力で、私もそのギャップにコロッとやられてしまった一人です。

ちなみに5月30日深夜にTBS系列で放送されるアニメ「フォトカノ」では、まさにののかのエピソードが描かれるので要チェックです! そんなののかの魅力をどこまでお届けできるかはわかりませんが、私が頑張って撮影した写真の一部をここで披露したいと思います!

こうやって写真を人に見せられるのも、本作ならではの楽しみのひとつ。より写真を撮る楽しみが増した本作で、ぜひ自分だけのベストショットを撮影してみてください!

フォトカノ Kiss

角川ゲームス

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2013年4月25日
  • 17歳以上対象
フォトカノ Kiss

フォトカノ Kiss

角川ゲームス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2013年4月25日
  • 17歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版
フォトカノ Kiss

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • プレイレポート