アルケミストより発売中のPS4/PS Vita用ソフト「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」。本作のメインヒロイン・神園しのぶ役を担当した上間江望さんへのインタビューをお届けします。
これまで動画を交えたプレイレポート、開発のインティ・クリエイツさんへのインタビューと続けてお届けしてきましたが、今回は本作に神園しのぶ役として出演した上間江望さんにお話を伺いました。
下着デザイン選考に参加したり、“視射会”と題した店頭体験会でユーザーを出迎えたり、生放送番組「ぎゃる☆がんTVリターンズ」ではムチャぶりに応えたりと、「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」の発売に向けたさまざまなプロモーションを語る上では欠かせない上間さん。
筆者個人としても、どういう方なのか非常に気になっていたこのタイミングでインタビューをする機会をいただいたので、「ぎゃる☆がん」に関わってから今までを振り返ってもらいました。今作のタイミングで上間さんのことを知った方をはじめ、ファンの方々にぜひ読んでもらえればと思います。
――まずは「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」で上間さんを知った方に向けて、簡単に自己紹介をお願いいたします。
上間さん:みなさん、「ぎゃる☆がんTV」でいつもお世話になっております、上間江望です。「ぎゃる☆がん」のファンのみなさんは本当にノリが良くて、私も元気をもらっております。「ぎゃる☆がん」も遊んでいますが、しのぶルート、真夜ルートともにグッドエンドでまだまだやりこまなければいけないなと思っております。今は「ぎゃる☆がん」に夢中です!
――「ぎゃる☆がん」に初めて関わったのは前作のPS3版ということですが、その時のボイス収録を振り返っていかがでしたか?
上間さん:当時はレッスン生で、お仕事の話をもらった時はもちろん感激したのですが、台本をいただいた時は「おぅ…、そっか」と思ったんですよね(笑)。声優のお仕事がいろいろとあるのは知っていたのですが、最初からこういったとんがった作品に参加するのは衝撃的で、マイク前で急にあんあん言ったりするのは緊張しましたし、すごく時間もかけて録っていただいたので印象にも残っていて、今でも忘れられない経験になりました。
その収録の後にエンディングの曲を一般女子全員で録ることになったのですが、私は歌を収録するだけだと思って、岐阜から東京にバスで向かったら、カメラが回っていて「撮影するなんて聞いてなかった!」と(笑)。Youtubeに動画も上がっているのですが、パジャマみたいな格好で髪の毛もボサボサのまま映っているものが残っていて、今となっては微笑ましい、懐かしい思い出ですが、当時は「やってしまったな」と思っていました。
ただ、なぜかその時もセンターにいさせていただいていたし、そこでカメラを回していたのが今の事務所の社長だったりして、不思議な縁がある作品だったりします。
――岐阜から東京に通っていたというお話がありましたが、そういう環境でも声優を目指されたきっかけはあったのでしょうか?
上間さん:中川翔子さんの今を貪欲に生きるという姿が好きで、私もそれに触発されるかたちで、当時はやりたいことも特になかったのですがちょうどアニメにハマり出していた時期でもあったので、若い今しかできないことで夢を追ってみたいと思ったのがきっかけで声優を目指しました。勉強を始めると楽しくて、落ち込むこともいっぱいあったのですが、それであと1年、あと1年と頑張っているうちに今に至ります。
――そうして活動を続ける中で、今回「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」でヒロインのしのぶ役を担当することになりましたが、選ばれた時の感想をお聞かせください。
上間さん:最初、私はくろなのオーディションを受けていて、くろな役のボイスサンプルを録りました。ヒロインのしのぶちゃんに決まったと聞いた時は、嬉しかったのですがあまり実感がなく、立ち位置としても3人の新キャラクターの中の一人だという気持ちでした。
インティ・クリエイツさんのイベント(2月28日に開催されたファン感謝イベント「INTI CREATES FAN FESTA 2015」で流れたPVで“神園しのぶ役 上間江望”と出てきた時に、前作のEDテーマ「LOVE×ME×68」がかかっていたこともあって、前のことを思い出したりしてすごく感激したのを覚えています。
まさかこんなにヒロインとして活動させてもらえると思っていなかったので本当にラッキーだったなと思います。発表の頃は主役という意識はあまりなかったのですが、活動させてもらうにつれて、しのぶちゃんはメインキャラクターなんだという意識が出てきました。
――発表の前にボイスの収録はすでにされていたと思うのですが、メインキャラクターとしてセリフのボリュームなども増えた中での収録の感想をお聞かせください。
上間さん:ワード数もたくさんあって、2日間ぐらいかけて録っていただきました。いろんなセリフがあって、「ホーダイのバカ!破廉恥!背徳者!」って何度も叫んだりするのも楽しかったです。悪魔モードでしのぶちゃんがドSなセリフをたくさん言うシーンがあったので、人生で今まで言ったことのないセリフもそこでたくさん言いました。その時の収録のほうがサクサク進んだ気がして、「自分の知らなかったところが見えたな」と自分の中で発見のある収録でした(笑)。
――悪魔モードの収録に臨まれる際にイメージはできていたのでしょうか?
上間さん:最初にイメージしていた時はもっとしのぶちゃんの素のままセリフだけ強くなると思っていたのですが、収録の時に完全に別人でいいと言ってもらったので、声も変えて本当に何かが乗り移ったようなイメージで演じました。
――実際に聴くとあそこで一気にトーンが変わりますものね。
上間さん:年齢が上がりますよね。それが楽しかったです。
――映像を見て、自身の演じるキャラクターが動いて、喋ってという姿を見た時の感想についてもお聞きしていいでしょうか?
上間さん:やっぱりすごく嬉しかったです。収録の時には映像はなかったので想像しながら言うしかないんですけど、実際に動いているのを見ると、「こういうふうに挟まっていたんだ」とか「こんなポーズをしてたんだ」と。あと妹の真夜ちゃんと天使の輪のポーズをするシーンなどはすごく衝撃でしたが、可愛いので自分の娘みたいな気持ちでPVを観ていたりはしました。
――アクションイベントでのポーズや状況などは収録されている時には文字のみの説明だったのでしょうか?
上間さん:その時はイラストはなかったですね。「天使の、輪」みたいにここで切って言ってくださいという指示があって、ちなみちゃん(神園真夜役の橋本ちなみさん)のほうが先に収録をしていたので、ちなみちゃんの声に合わせて私も言うかたちで何パターンか録りました。でもまさかこんなものだとは想像しないじゃないですか、エンディング曲の歌を収録した時に初めて動画を観て、すごく笑いました。
――あれは全部パターンが違いますもんね(笑)。
上間さん:しかもしのぶちゃん真顔なんだみたいな(笑)。改めて自分でゲームをやってみると、なるほどと思うところもいっぱいあって、それが見たくて「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」をプレイしているというのもあります。
――今作ではほかの子のルートでもしのぶが登場するので、いろんなところで楽しめますね。
上間さん:だから全部遊ばないと遊び尽くせないですし、同じ事務所の子や知り合いも何人も出ているので、「この子はこんな声を出すんだな」みたいな感じで(PS Vitaの画面を)ツンツンするのもすごく楽しめます。
――PS Vitaだと本当に触っているような感覚ですよね。
上間さん:すごい時代ですよね! きっとやっている方は男性が多いと思うのですが、お家でニヤニヤしながらやっているんだろうなと(笑)。私もニヤニヤしながらやっています。
――発売まで、視射会などのイベントに精力的に参加されていましたが、キャストの方がイベントに参加されるということはそうそうないと思います。ファンの方と交流する機会も多かったと思いますが、そうした経験を経ての感想などあればお聞かせください。
上間さん:「声優のやる仕事じゃないよ」「コンパニオンさんのお仕事じゃない?」と言われたりもしましたが、実際に声優のお仕事だけだったらお客さんと会うことはなく、すごく貴重な機会だと思ったので、参加させてもらえて逆に私は嬉しかったんです。自分が出た作品をファンの方が目の前でプレイしている姿なんて見ることはまずないですし、店頭で「ぎゃる☆がん」をやることもまずないので、私も貴重な経験をさせてもらえたし、もしかしたらお客さんにとっても声優がいるというなかなかない機会だったかもしれないので、視射会があってよかったとすごく思いました。
そして「ぎゃる☆がん」のファンの方ってみんなノリが良くて、ちょっとエッチかなと思うシーンでも「ギャハハハ」と笑いながらやってくれるので、バカだなと楽しんでもらえるのがすごく嬉しかったですし、いろんなお客さんがいましたが本当に会えてよかったなと思います。中には皆勤賞の人もいたんですよ。ファンの方は熱烈な愛があるんだなとそこで実感しました。
――視射会には多くの方が来たという話を伺ったのですが、距離感の近いかたちでイベントをやられた結果なのかなと。そして、7月からは「ぎゃる☆がんTVリターンズ」をはじめ、さまざまな生放送に出演しましたが、どんどん歯車が狂い始めたような…(笑)。
上間さん:狂ってないですよ!(笑)
――(笑)。とても濃い内容の放送だったと思いますが、MCという立場でやられてきたこれまでを振り返ってみていかがだったでしょうか?
上間さん:毎回台風のような、ジェットコースターのような感じで、「うわーっ!」と言っている間に終わっているようなイメージでした。多分私一人で出ていたらあまり攻めきれていなかったと思うのですが、中川さん(番組にも出演したプロデューサーのインティ・クリエイツ 中川滋氏)が攻め攻めでいろいろ爆弾を仕掛けてくるので、私すごく強くなったと思います(笑)。
最初の「くろにゅ~」さん(エクスペリエンスが展開するゲーム系の情報番組)での、登場してすぐに“くろにゅ~”と言うテンションが今までになかったので…、やっぱりそこから歯車狂いましたかね(笑)。いろんなニコ生番組に呼んでいただいたのですが、みなさん温かく受け止めていただけてすごく嬉しかったです。だからこそ私たちも暴れられたというか、自由に伸び伸びとできたのかなと思います。
ただ、下ネタとかを経験しすぎたせいか、どこまで言っちゃいけないのかがわからなくて、何かやる度にもっと責めないといけないかなと不安を感じるようになってきて。
――普通は逆ですよね(笑)。
上間さん:抑えてやったつもりでも「そこまで言わなくていいですよ」と言われたりと、周りが止めてくれるようになりました。それはよくも悪くも「ぎゃる☆がん」のおかげかなと思っています。こんなにハッピーな作品なので、思い切って楽しんだほうがいいなと思って、中川さんについていって、振り回されているフリをしておりました(笑)。
――「ぎゃる☆がんTVリターンズ」は毎回ゲストさんが来られていて、バリエーション豊かでしたね。
上間さん:みなさんゲームを遊ばれていきましたけど、楽しんで帰ってもらえたので女子も楽しめる作品なんですよね。だからギャハギャハ」言いながら、いろんな方に遊んでいただきたいです。
――インタビューの掲載は最終回の放送後となりますが、最終回を迎えることに対して一言いただけますでしょうか?
上間さん:最初は毎週「ぎゃる☆がんTV」の放送があるということで、そんなに何回も言うことがあるかなと思っていたんです。でもゲストさんを呼んだりしながら、波はあるにしても毎回たくさんの方に観ていただけるし、コメントも人数の3倍ぐらいもらえることもあったりして、みなさんも楽しんでくれていたのかなと思うと、本当にやれてよかったと思います。終わっちゃうのは正直寂しいですが、もしかしたら復活するかもしれないですし、前作であった24時間のニコ生もやったらいいんじゃないかと思いますが、どうですかね(笑)。
――(先日の開発者インタビューでの田村さんと伊東さんからのメッセージを伝えつつ)これまでの「ぎゃる☆がん」での展開を振り返って一言お願いします。
上間さん:全体を振り返ってみて、私も一皮むけたような気持ちになっています。「ぎゃる☆がん」のイベントをやる前と今ではできることが全然違うんですよ。イベントもニコ生ももっともっと前より楽しんでできるようになったので、それは「ぎゃる☆がん」に出させていただいて、いろいろな経験をさせていただいたおかげなので、これからもNGなし声優としてエスカレートしていきたいと思います!
――ご自身の今後の活動など、アピールしたいことがあればぜひお願いします。
上間さん:先日の「Emily Channel」(毎月1日に配信している上間さんの生放送番組)で決まった誕生日イベントが、10月4日の13時から銀座ガムランボールラウンジで開催されます。
――どういったことをされるのでしょうか?
上間さん:歌も歌いたいですし、お客さんと近いイベントになったらいいと思うんですよね。「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」の視射会で私のことを知ってくれて、お話もした方がたくさんいて、またその方たちと会える機会なので、みんな友達みたいな感じで楽しくできるイベントになったらいいなと思います。
――Twitterで一緒にカラオケ、みたいな話もされていましたね。
上間さん:カラオケをデュエットで歌うという企画を、井ノ上奈々さん(「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」神保雪菜役)がイベントでやられていたという話を聞いたので、私もそれをパクろうと思って、早速やらせていただく予定です。歌いたいという人もいたので、そのコーナーもやりたいと思います。
――最後に、「ぎゃる☆がん」と上間さんのファンへメッセージをお願いします。
上間さん:視射会に来ていただいたみなさん、そして「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」を遊んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。いろいろとお話させていただいたり、ゲームをしている姿を見て私もとっても楽しい気持ちになれたこの数ヶ月でした。これからもイベントもいっぱいやったり、Twitterでお話したりと、みなさんと仲良しな声優を目指して頑張っていきたいので、応援よろしくお願いします。そして誕生日イベントにもぜひ遊びに来てください。
――ありがとうございました!
上間さんのサイン入りゲームソフト&ポストカードをGamer読者にプレゼント!
まあ自分だけサインをもらうわけにはいきませんよね! ということで、「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」通常版(PS4/PS Vita各1本)をご提供いただいたので、上間さんにサインを入れてもらい、Gamer読者にプレゼントします!
さらに、ダブルチャンスとしてこちらも上間さんのサイン入りポストカードを用意しましたので、ゲームソフトが外れた人の中から抽選で3名にプレゼント。まだ遊んでいない人、もう一方のハードでも遊びたい人、上間さんのサインが欲しい人などなど、ご興味ある方はぜひご応募ください!
賞品
PS4用ソフト「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」通常版(上間さんサイン入り)
PS Vita用ソフト「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」通常版(上間さんサイン入り)
提供
株式会社アルケミスト
当選数
各1名(抽選)
Wチャンス(外れた人が対象)
「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」ポストカード(上間さんサイン入り):3名
応募期間
2015年8月29日~2015年9月6日