ブシロードは、オンラインカードゲーム「ファイブクロス」をリニューアルしたアプリ「ジーンクロス」のAndroid版を2015年12月に、iOS版を2016年1月に配信すると発表した。参戦タイトルも公開された発表会をレポートする。
2013年にリリースされた「ファイブクロス」は、さまざまなアニメのキャラクターをベースにしたデジタルカードを駆使し、PCやスマートフォンで遊ぶオンラインカードバトルゲームだ。
この「ファイブクロス」(以下、前作)を受け継ぐ、スマートフォンでプレイする新たなオンラインカードゲーム「GeneX(ジーンクロス)」がベールを脱いだ。
この日ニコニコ生放送を通じて行われた発表会では、リリースのスケジュールや参戦アニメタイトルが公開。さらにニコ生番組「ファイブクロス生対戦」にも出演していた声優の新田恵海さん、徳井青空さんを招き、前作からリニューアルされたルールや機能が紹介された。
さまざまなアニメ作品の遺伝子を受け継ぐカードゲーム
まずは生放送の冒頭で、ブシロード社長・木谷高明氏からのビデオメッセージを通じ、新たなタイトル「ジーンクロス」が早速発表された。アナログとデジタルの融合を掲げて展開されてきた前作とは異なり、「ジーンクロス」はデジタルに完全移行し、新しいシステムも導入される。
新タイトルの発表ということで、放送開始直後はかしこまっていた新田さん、徳井さんも、木谷氏の発表に驚きを隠せない。そんな2人をよそに、ここで「ジーンクロス」プロデューサーの広瀬和彦氏が登場した。
「ジーンクロス」の“ジーン”は、英語で遺伝子を意味する。これは前作を引き継いでいること、さまざまなアニメ作品の遺伝子がつぎ込まれていることを表すと広瀬氏は説明。続けて、前作の遊びを活かした本作の新たな要素が紹介された。
デッキ構築はよりシンプルに
前作では、デッキには最低9枚のカードが必要だった。しかし「ジーンクロス」では、デッキに必要なカードは1枚から9枚と幅を持たせてあり、9枚以下でもデッキを構築できるようになっている。極端な話、1枚でもいい。
さらにランダムだったカードの横配置(中央、右、左)も任意で行えるようになり、戦略性が増した。ただし前を開けて後ろに置くことはできない。
特定の条件下で効果を発揮する「クロスカード」は、前作ではデッキに複数枚を投入できたが「ジーンクロス」では1枚だけだ。代わりに威力がアップし、さらにプレイヤーの手でで発動できるカードも出現する。より切り札として使えるカードになりそうだ。
攻撃順が選択できるように!
前作での対戦は自動で進められ、その間プレイヤーは眺めるだけだったが、「ジーンクロス」からは実際に操作する箇所が出てくる。具体的には、カードをタップして攻撃順が選択できるようになるのだ。
この攻撃順は、デッキ構築画面であらかじめ決めておくことができる。もちろん、対戦中に変えることも可能だ。
また前作ではランダムで攻撃ミスが発生したが、「ジーンクロス」ではミスの代わりに、通常よりも大きなダメージが与えられる「クリティカルヒット」が発生するようになる。
スキルも自分で発動できる
前作では特定の状況下で自動的に発生したスキルも、自分で発動できるように。発動のためには「スキルポイント」が必要で、スキルポイントは毎ターン溜まっていく。当然、強力なスキルには多くのスキルポイントが必要だ。
「ジーンクロス」は前作に比べるとプレイヤーが介入できる場面が増え、より戦略的に遊べるようになっている。リアルのTCGで遊んだことがある人にはやりやすそう、とは新田さんの弁だ。
とはいえカードの順番を決めたり、スキルを発動させたりするだけなので、難しい操作はない。カードゲームに馴染みのない人でも手軽に遊べる長所は変わらないままだ。
アプリリリースの時期も明らかに
続いて「ジーンクロス」で実際に対戦している場面が映し出された。前作からガラリと変わった画面に徳井さんも思わず「カッコいい」と声を漏らす。サイバーチックなエフェクトも入っており、前作とは違った雰囲気を醸し出していた。
さて、気になる配信スケジュールは、Android版が2015年12月、iOS版が2016年1月に配信予定だ。iOS版がやや遅れてのリリースになるが、iOSユーザー向けの埋め合わせも検討しているという。
ちなみに今までのカードは、同じ能力ではないが引き継いで「ジーンクロス」で使うことができる。前作で集めたカードも、新たなタイトルで活かせそうだ。
参戦タイトル6作品が一挙公開!
プレイヤーが一番気になるであろう参戦アニメタイトル。この日はリリース後に順次追加される6タイトルが発表された。
まずは2015年12月に、現在アニメ第2期が放送されている「ご注文はうさぎですか?」、アニメ第3期である「ゆるゆりさん☆ハイ!」が、Android版リリースと同時に第1弾タイトルとして登場する。
※「ご注文はうさぎですか?」は1期が参加。
カードデザインは下図のように、表面にパラメーターなどは表示されず、大きくキャラクターが映し出されている。デジタルカードゲームならではのデザインだ。
さらに2016年に参戦するタイトルも発表された。「劇場版 探偵オペラミルキィホームズ ~逆襲のミルキィホームズ~」が映画公開と同月の2月に配信予定。続いて「カードファイト!! ヴァンガード」のスピンオフ作品「みにヴぁん」が3月に参戦する。そして現在アニメの再放送も行われている「STEINS;GATE」が、2016年内に追加される。
前作とは趣の異なるラインナップとなっており、徳井さんも幅広いタイトルが揃ったと驚いていた。アニメ放送中、あるいは劇場公開と同時にカードが配信されるタイトルが多いのが特徴的で、これについては広瀬氏も、なるべくファンが楽しんでいる最中に出したかったと意図を説明した。
「ジーンクロス生対戦」の放送が決定!
新田さんと徳井さんが出演し、これまで放送30回を数えたニコ生番組「ファイブクロス生対戦」。「ジーンクロス」の発表で番組の行方が気になるところだが、ここで同番組の終了が突如広瀬氏から発表された。
そして代わりに「ジーンクロス生対戦」が2016年から新たに配信されることが決定! パーソナリティはもちろん新田さんと徳井さんだ。これには2人も“ジーン”のポーズで喜びを表現していた。
「ジーンクロス生対戦」も「ファイブクロス生対戦」と同じく、視聴者とともに対戦を楽しむ番組になる。デッキを組んでバトルを重ね、番組開始に備えておこう。
新たに始まるオンラインカードゲーム「ジーンクロス」について広瀬氏は、デジタルなのでカードを1つの“弾”にまとめる必要もなく、求められたキャラクターをどんどん追加できるので、ぜひ要望を寄せてほしいとコメント。
また新田さんと徳井さんは最後に、「ジーンクロス」と「ジーンクロス生対戦」の応援もよろしくお願いしますと結び、発表会を締めくくった。