挑戦的なシステムと確かなドラマ性が高いレベルで融合した名作シミュレーションがPS4で登場―「戦場のヴァルキュリア リマスター」のプレイレポートを掲載

挑戦的なシステムと確かなドラマ性が高いレベルで融合した名作シミュレーションがPS4で登場―「戦場のヴァルキュリア リマスター」のプレイレポートを掲載

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セガゲームスより本日2月10日に発売となるPS4用ソフト「戦場のヴァルキュリア リマスター」のプレイレポートをお届けする。

本作はその名の通り、2008年にPS3でリリースされたシミュレーションRPG「戦場のヴァルキュリア」をリマスターしたタイトルだ。グラフィックの高精細化を始め、トロフィー機能への対応、PS3版で好評だった追加エピソードを最初から完全収録している等、注目すべき点が多い。

本稿では、「戦場のヴァルキュリア リマスター」のプレイレポートをお届けしたい。初代「戦場のヴァルキュリア」としては約8年ぶりの登場ということもあるので、ゲームの基本部分を軽くおさらいしつつ、実際にプレイしてみた感想を綴っている。「戦場のヴァルキュリア」未プレイの方はもちろん、過去にプレイしたことがあるという方にとっても興味深い内容になっているので、ぜひ一読してほしい。

物語の舞台は、「帝国」と、「連邦」に二分されている大陸。派遣争いの末、両国はついに戦争を開始。それは、ヨーロッパ全土を巻き込む「第二次ヨーロッパ大戦」(E.W.II)の始まりを意味していた。

物語は、主人公のウェルキン・ギュンターが、故郷ブルールに帰郷した際、自警団を率いているアリシア・メルキオットと出会うところから始まる。ひょんなことから帝国との戦いへ参加したことをきっかけに、自身も戦争へ身を通じてゆくウェルキン。アリシアと共に義勇軍へ参加し、義勇軍第3中隊第7小隊長として、父の残した戦車・エーデルワイス号へ乗り込み、祖国を守る戦い挑んでゆく。

以上が、ストーリーの大まかな導入となる。PS3版をプレイしたことのある方なら知っていると思うが、本作は、戦争を真正面から描いた重厚なストーリーが魅力。戦争の過酷さをメッセージとしてしっかり伝え、同時に、人間の友情や愛の尊さを描いた人間ドラマである。また、時に人種差別の描写や、汚い言葉で罵るシーンもあるなど、生々しい部分があるのも特徴。もちろん、ストーリー自体はフィクションだが、ある種のリアリティを感じさせる作品なのだ。

また、水彩画風のグラフィックスエンジン「CANVAS」で描かれた独特なグラフィックも、人間ドラマを引き立てるのに一役買っている。イラストがそのまま動き出したような本作ならではの映像表現は、発売当時大きな話題となった。

個人的に、CGグラフィックと言えばどこか機械的な冷たいイメージがあったのだが、本作のグラフィックからは、人間らしい温かみを感じる。筆者は本作をプレイした当時、「CANVAS」で描かれた映像表現に、ゲームグラフィックの新たな可能性を強く感じた。今でこそ本作のようなグラフィックは珍しくないが、「戦場のヴァルキュリア」は、極めて初期の段階で水彩画風のグラフィックに挑戦してことも忘れてはならないポイントだろう。

いまプレイしても新鮮?戦ヴァルと言えば外せない「BLiTZ」

グラフィックの話ばかりになってしまったが、システム面も非常に独特だ。ジャンルこそシミュレーションRPGにカテゴライズされている本作だが、ターン制シミュレーションと3Dアクションゲームをブレンドさせたバトルシステム「BLiTZ」(Battle of Live Tactical Zone systems)は、「戦場のヴァルキュリア」の最も大きな特徴と言っていいだろう。

アクション部分は、TPS(サード・パーソン・シューター)ような画面で、銃の使い方や、エイミング、遮蔽物へ隠れてのカバーアクションが攻略の鍵をにぎるなど、実際、TPSに通じる部分も多い。ターゲット中は敵が攻撃してこないため、ゆっくりとエイミングできる。大ダメージを期待できるヘッドショットを狙ってみるのもいいだろうし、的の大きい部分を狙い、確実に体力を削っていくのもアリだ。

ただアクションシーンでは、AP(アクションポイント)という、移動するごとに減少していくゲージがあるため、自由自在に動き回れるわけではない。そのため、敵や遮蔽物の位置などを計算して行動する必要があるのだ。そこが、いわゆる既存のTPSと大きく異なる部分であり、プレイヤーの戦略性が試される部分でもあるのだ。

一方のシミュレーション部分では、地形やユニットがマップ上に表示されており、CP(コマンドポイント)の数だけユニットを自由に動かせる。例えば、CPが3つあれば、ユニットを3回動かせるということだ。同じユニットを3回動かしてもいいし、異なるユニットを動かしてもいい。敵ユニットの位置や残り体力など、状況を見つつ、CPを上手く使っていこう。注意したいのは、2回目以降、ユニットのAPの初期値が徐々に減少するという点。強いユニットだからといって、調子に乗って何回も連続で使い続けていると、いざというときに行動力が足りなくなってしまうのだ。まあこれ、筆者のことなんですけどね……。

ユニットには、それぞれ「兵科」と呼ばれる役割(職業やクラスのようなもの)が割り当てられている。兵科には「偵察兵」「突撃兵」「対戦車兵」「支援兵」「狙撃兵」の5種類が存在する。移動力に優れた「偵察兵」、高い攻撃力と防御力を有する「突撃兵」など、兵科ごとに異なる性能を備えており、それぞれの得手不得手を理解することこそ、攻略への近道なのである。

「戦場のヴァルキュリア」といえば忘れてはならないのが「戦車」だ。戦車は、いちユニットとして登場するのだが、その立ち位置は通常ユニットとは大きく異なる。まず、攻撃力と耐久力が、通常ユニットの比ではないほど強力だ。そのため、対戦車兵など、一部の武器でしか確かなダメージを与えられない。装甲も並じゃないため、味方ユニットの「壁」としても使える。またエーデルワイスは攻撃方法として「徹甲弾」「榴弾」「機銃」の三種類が用意されているなど、そのバリエーションも多彩。

ただ、CPを2つ消費するため、戦車ばかり動かしているとあっという間にCPがなくなってしまうという問題も。さらに、上の説明を否定するようで恐縮だが、後部にある放熱板が戦車の弱点となっており、通常の銃でも微量ながらダメージを受けてしまうなど、油断は禁物だ。ただ、これは敵側の戦車も同じ条件なので、戦車の特製を把握しておけば、敵戦車が出てきても冷静に対処することができるはずだ。

とにかく、本作では、戦車をどう利用するか、どう対処するかということが攻略のキモになることは間違いない。戦車が登場することによって戦略性もグッと深まるし、シミュレーションゲームとしてより面白くなってくることが興味深い。

決して簡単ではないが、工夫しがいのあるミッション

ミッション自体の難易度は決して低くなく、むしろ骨太な部類に入ると思う。そのため、一辺倒な戦略ではジリ貧になることは必死だ。もちろん、理不尽に難しいわけではなく、戦略を立てて行動すればちゃんと結果に結びつくので、クリアした時の達成感は非常に大きい。

筆者は本作をプレイした際、何度もゲームオーバーになってしまい悔しい思いをしたものだが、敵の位置やCPの使い方を工夫することで、意外にあっさりクリアできたミッションも多かった。「BLiTZ」に複雑そうなイメージを持つ方もいるかもしれないが、システム自体はシンプルなので取っ付き易い。加えて、噛めば噛むほど味の出る奥深いシステムでもある。ターン制シミュレーションという王道を備えつつ、アクションゲームの直感性をも併せ持つ、これまでにない新感覚。例えが下手で恐縮だが、「BLiTZ」とはそんなシステムなのだ。

戦ヴァルはやはり名作だった。シーンに一石を投じたシリーズの原点をいまこそ

「戦場のヴァルキュリア」にはこの他にも、戦車や銃の強化、兵士ポテンシャルを活かした戦略など、システム的な見どころが数多く存在する。とても本稿だけで全てを語り尽くせるボリュームではないので、そろそろ締めないといけないのが心苦しいところだ。

「戦場のヴァルキュリア3」から数えると、約5年ぶりのコンシューマ新作ということで、期待していたファンも多い「戦場のヴァルキュリア リマスター」。今回再びプレイして思ったのは、第一作目にしてすでに完成されているゲームデザインの秀逸さだ。システム的にはもちろんだが、ストーリーもプレイヤーの心に訴えかけるものがあるし、キャラクターも生き生きとしていて非常に魅力的だ。

難易度こそ決して優しいものではないが、逆に言えば、非常に工夫しがいがあるということ。昨今は隙間時間に手軽に遊べるカジュアルなゲームが主流となっているが、本作のようなリッチなゲームを腰を据えてプレイするのも、ゲームの楽しみ方として忘れてはならないだろう。

また、本作には、待望のシリーズ最新作「蒼き革命のヴァルキュリア」の体験版ダウンロードコードも付属されているので、新たなヴァルキュリアを一足早くプレイしたいというかたは、ぜひ手にとってみてほしい。

戦場のヴァルキュリア リマスター

セガゲームスPS4パッケージ

  • 発売日:2016年2月10日
  • 価格:4,990円(税抜)
  • 12歳以上対象
戦場のヴァルキュリア リマスター

戦場のヴァルキュリア リマスター

セガゲームスPS4ダウンロード

  • 発売日:2016年2月10日
  • 価格:4,990円(税抜)
  • 12歳以上対象
戦場のヴァルキュリア リマスター
(C)SEGA

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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