角川ゲームスより2016年10月20日に発売されたPS Vita用ソフト「レコラヴ Blue Ocean/Gold Beach」。可愛い女の子を撮影したくてたまらないライターによる、プレイインプレッションをお届けする。

目次
  1. 合宿生活だからこそのシチュエーションの数々
  2. 気になる女の子とバウンドアップ会話で盛り上がろう!
  3. レコセッションは表情だけでなく、動きもなめらか!
  4. 女の子との想い出は写真で残そう!

「レコラヴ Blue Ocean / Gold Beach」は、“写真”をテーマにした恋愛シミュレーション「フォトカノ」の開発スタッフによる、完全新作の恋愛シミュレーションゲームだ。「恋を描いて 20th Anniversary」記念ソフトとしてリリースされる本作は、シナリオに杉山イチロウ氏、キャラクターデザイン、アートディレクション、キャラクターモデリングにヤマザキマサハル氏が参加している。

本作のテーマとなるのは“動画”。写真の次は、ということで安直にも捉えられかねない題材ではあるのだが、新たに用意された「レコセッション」に代表される本作ならではの要素により、正統な進化を遂げたタイトルとして仕上がっている。

すでに発売を迎えた本作ではあるのだが、ここではまだプレイするかどうかを悩んでいる紳士淑女の方々に向けて、実際のプレイを通して感じた本作ならではの魅力を紹介しよう。

なお、今回は「Blue Ocean」で、鳴瀬まひろとの恋愛を楽しみつつのプレイインプレッションとなっている。どちらのパッケージをプレイしている人にも特徴が伝わるようにまとめているので、予めご了承いただきたい。

合宿生活だからこそのシチュエーションの数々

物語の舞台となる初等部から高等部までの一貫教育校、光海(みつみ)学園では、夏休みに入ってからの2ヶ月間、“ミツミキャンプ”と呼ばれる勉強と運動の強化合宿が毎年行われている。プレイヤーは光海学園に通う高校2年生の男子生徒として、ミツミキャンプでの日々を通じて女の子たちと仲良くなっていく。

ミツミキャンプには学外も含めて、小学5年生から高校3年生までの6人の女の子が恋愛対象のキャラクターとして登場(以下、女の子と呼称)。その学年の違いもさることながら、学内での立ち位置や所属する部活など、それぞれの魅力を生み出している。

相良美宇(さがら みう) CV:東山奈央
七つの顔を持つ演劇部のヒロイン
マリアーナ・プリンシラ CV:嶋村侑
憧れの日本にやってきたビーチ姫
反町莉子(そりまち りこ) CV:植田佳奈
成績もツッコミもナンバー1の関西の刺客
御前渚紗(みさき なぎさ) CV:M・A・O
学園を愛するヒロイン生徒会長
鳴瀬まひろ(なるせ まひろ) CV:内田真礼
妹みたいに育った常夏水泳娘
妃月凜世(ひめらぎ りんぜ) CV:石川由依
体操部の笑わない天使

先述の通り、本作は「Blue Ocean」と「Gold Beach」の2つのパッケージで展開しており、それぞれで異なる女の子ごとのエピソード、レコセッションでのポーズなどが用意されている。Cムービー部に所属して青い夏の海のような爽やかなストーリーを楽しむか、E動画部に所属して夕暮れの海のようなゴージャスなストーリーを楽しむか、はたまた両方をじっくりと堪能するかはプレイヤー次第だ。

「Blue Ocean」ではブルー、「Gold Beach」ではイエローを基調としたユーザーインターフェースに。
また、恋のアドバイスをしてくれるのも、「Blue Ocean」は妹の真奈、「Gold Beach」は姉の結菜と異なる。

もちろん特定の女の子ひとりだけでなく、サブキャラクターを含めたやり取りもふんだんに用意されており、ゲーム進行が単調にならない工夫作りも行われている。学内にプライベートビーチがあるなど、思わずツッコんでしまいそうなシチュエーションも多いのだが、実際にプレイしてみると、宿舎での生活という限定されたシチュエーションならではの生活サイクルもあってか、すんなりと作品の世界観に馴染んでいく。一度作中の主人公として日々を過ごせるようになったら、あとは意中の女の子への告白目指して一直線だ。

気になる女の子とバウンドアップ会話で盛り上がろう!

ひとまず世界観に触れたところで、本作におけるゲームサイクルについて触れていこう。

本作では平日の期間、「休み1」「昼休み」「休み2」「放課後」の4つの時間帯で移動したい場所を選択すると、さまざまなイベントが発生する。ハートマークが表示されていると、ストーリー進行に関わるストーリーイベント、?マークが表示されているとレコチャンスなども発生するフリーイベントといったように、要所に関してはわかりやすいガイドが用意されているので、お目当ての女の子がマップ上に出た時にはチェックしよう。

そのほかの場所を選んだ場合は、6人のうちいずれかの女の子とランダムでエンカウントする。誰もいないということもあるなど、お目当ての女の子と出会えるかは運次第という側面もあるが、例えば休みの時間帯であれば自身の教室、放課後であれば所属する部活動という具合に、おおよその移動先を想定することができる。また、「次の時間へ」を選択した場合には時間割が表示されるので、そちらを参考にしてみるのもいいだろう。

それでも難しいという場合は、△ボタンを押して妹の真奈が作ったアプリ「ラヴハック」を呼び出すと、「Blue Ocean」では真奈そっくりの「仮想天使(コードエンジェル)プリティライト」が、「Gold Beach」では結菜そっくりの「仮想天使(コードエンジェル)プリティスター」が、女の子とのエンカウントを手助けしてくれる。

ラヴハックは移動場所選択画面の右上にあるエンジェルパワーを消費する。1つの場合は入り組んだあみだくじに挑戦することになるが、2つ使えばあみだくじのラインが一直線になり、それ以上の場合は服装の指定やフリーイベントの発生に関わるジュエルの種類を変えることも可能だ。エンジェルパワーは1日毎に補充され、かつ宿舎から「浴場広間」に行って真奈、結菜と出会う際にも入手できるので、ラヴハックを積極的に活用することで、円滑に女の子との仲を深めたり、お気に入りのシチュエーションで撮影できるはずだ。

先に紹介した通り、合宿の目的が勉強と運動ということもあり、毎週土曜日には「学力」と「スポーツ」の2つの実力テストが交互に行われる。好成績を残すと女の子の印象が良くなるが、逆に悪い成績の場合は補習を受けることとなり、その分女の子たちと会う時間が制限されることとなる。イベントがない場合、部室にて学力・体力を上げることができるので、合間合間に足を運んでおこう。

そして実際に女の子とエンカウントを果たしてからは、「バウンドアップ会話」で仲を深めていくこととなる。これは浴場広間にあるエアホッケーをモチーフとしたシステムで、黄色いパックを画面にタッチして引っ張り、ゲットしたい話題の?パックにぶつけるというものだ。

6種類のパックの色に応じて話題の傾向が分かれており、スタックされる同じ色のパックによって最大3つまでの話題が用意されている。そして、最大5回の会話に対して毎回パックを集めて(前回で選ばなかった話題のスタックはそのまま残る)、その都度最適な話題を選んでいく。

なお、画面左上に表示されている女の子のテンションゲージも3つのエリアに分かれており、その段階に応じて効果的なスタックが分かれている。左のエリアではスタック1、真ん中のエリアではスタック2といった具合に選択していき、最終的にテンションゲージが上がったら画面下のRECからレコセッションへと誘うことができる。

上記の説明を聞くと身構えてしまうかもしれないが、毎回しっかりと話題を用意しておけば基本的には大丈夫。キャラクターとの恋愛レベルによって会話の内容も変わっていくので、とにかくさまざまな話題を女の子にぶつけていこう。

レコセッションは表情だけでなく、動きもなめらか!

これだけでも結構なボリュームのある本作ではあるが、最大の魅力は何と言ってもさまざまなシチュエーションで女の子たちの姿を録画できる「レコセッション」だろう。ここでは録画の仕方を簡単に説明しつつ、実際に触ってみての感触をお伝えする。

ストーリー中のレコセッションは、エンカウントした場所で女の子との会話が弾んだ後に行う。今回はカテゴリ、ポーズ、ポジションの3つに分類分けされており、カテゴリとポーズに関しては恋愛レベルに応じて解放されていく。

録画の手順は主に2つ。まずは方向キーで移動できるムーブモードで、自身のポジションを決定する。録画する場所が決まったら、Lボタンで録画スタンバイの状態へと移ることになる。

録画時のモードは、モーションセンサーによって臨場感あふれる映像で録画できるジャイロモードと、カメラを固定して、レンズを通して撮影するファインダーモードに分かれている。本物のデジタルビデオカムの感覚を味わいたいのであればジャイロモードがオススメだが、じっくりと腰を据えて録画したい場合にはファインダーモードを活用してみるのもいいだろう。

カメラを構えた状態で◯ボタンを押すと録画スタート。録画できる秒数は最大30秒とやや短めに感じるかもしれないが、実際にチャレンジしてみると、ひとつのシチュエーションでの転換が意外に難しく、録画を繰り返すごとに白熱していく感覚を味わった。

ストーリーを進める上で気をつけるのは、「Blue Ocean」ではCute動画、「Gold Beach」ではEros動画の高得点を狙っていくこと。録り始めに女の子の正面から、顔、胸、下腹部を1つのフレームに入れ、高い動画ポイントを狙うのが共通点ではあるが、Cute動画の場合は女の子の可愛らしい反応を引き出し、Eros動画の場合は恥ずかしがるポイントを狙っていくといった、それぞれの攻略法がある。まずは録画を重ねて慣れていくのがいいだろう。

ちなみに今回も、ところどころに出現する“プリベアあっぴ~”を撮影するとDuck動画に。
ある程度慣れてきたら、探してみると思わぬご利益があるかも?

意中の女の子とのエンディングを迎えると、ストーリーに関わらず自由なシチュエーションで録画ができるフリーレコセッションが開放される。こちらでは「アクションシーンセレクト」という、ジャンプしたり、走ってもらったりといった固有のアクションをお願いできる機能が新たに使用できるようになり、より幅の広がった動画を録ることができるようになる。

録画した動画はMP4ファイルで書き出して、共有することもできる。ここでは、フリーレコセッションにて、アクションシーンセレクトを活用した動画を掲載するので参考にしてほしい(構図が下手なのはご容赦を…)。

レコセッションを重ねる中で筆者が感じたのは、写真のように女の子たちの一瞬を切り取るのではなく、一連の動きを捉えていくという動画ならではの楽しさ。そして、滑らかに表現された女の子たちのモーションの数々が、その魅力をより豊かにしている。□ボタンで表情や視線を変えることができたり、ブレなく撮影したい場合は△ボタンの三脚モードでカメラを固定できるなど、録画する際に欲しい機能がシンプルに取り揃えられているので、慣れれば慣れるほどに多彩な動画を録れるようになるだろう。

何よりも、今回は表情や動きの作り込みが前作と比べても格段によくなっており、制作側のこだわりが見て取れる。百聞は一見にしかず、気になる人は配信中の体験版でぜひ試してみてほしい。

女の子との想い出は写真で残そう!

最後に、ストーリーイベントで描かれる女の子とのエピソードについて紹介しておこう。ストーリーイベントは女の子との恋愛レベルを上げるキーとなるイベントで、女の子自身が持つ悩みや、プレイヤーとの関係性の変化など、さまざまな目線から物語が紡がれていく。

今回記事を書くにあたってプレイした「Blue Ocean」のまひろのストーリーは、その元気いっぱいの様子からは想像もつかないドラマの数々が待っていた。バウンドアップ会話やレコセッションなどで関係を育んでいく過程があるからこそ、新たな一面を見つけた時には嬉しくなるし、相手への感情移入も深まっていく。ストーリーを進めていくと休日に行くことになるデートは、本当にドキドキするような感覚を味わった。

そういったストーリーを追っていく中で嬉しかったのは、Rボタンを押すことで一部を除くシーンの写真撮影ができること。女の子との絆を生むのが動画であるのなら、さしずめ女の子との想い出を残すのが写真となるのではないだろうか。ぜひ気になるシーンはパシャパシャと撮影して、フォルダを想い出で埋め尽くして欲しい。

これだけの要素をひとつのパッケージに盛り込んだ「レコラヴ Blue Ocean/Gold Beach」。筆者もまだまだプレイの途上ではあるのだが、全ての女の子との恋愛を楽しんで、その上で思う存分フリーレコセッションを堪能したいと思う。

レコラヴ Blue Ocean

角川ゲームス

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2016年10月20日
  • 17歳以上対象
レコラヴ Blue Ocean

レコラヴ Gold Beach

角川ゲームス

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2016年10月20日
  • 17歳以上対象
レコラヴ Gold Beach

レコラヴ Blue Ocean

角川ゲームス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2016年10月20日
  • 17歳以上対象

レコラヴ Gold Beach

角川ゲームス

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  • 発売日:2016年10月20日
  • 17歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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