結衣との恋愛模様を堪能しまくった「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完」インプレッション

プレイレビュー
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MAGES.が2023年4月27日に発売したPS4/Nintendo Switch用ソフト「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完」のプレイレポートをお届けする。

渡 航氏による人気ライトノベル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(通称「俺ガイル」)。3度にわたるTVアニメ化を通して、その魅力に触れた人は決して少なくは無いだろう。かくいう筆者もその一人で、恐らく青春時代に「俺ガイル」に出会っていたら、人生にも大きく影響を与えていたであろう作品だと30代半ばの今の感性でも思うところだ。

そんな「俺ガイル」は、これまでアニメの放送後にゲーム化タイトルがMAGES.よりリリースされてきた。だからこそ、2020年7月~9月にかけて放送されたTVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」のCMで、ゲーム化が発表されたときの嬉しさは今でも覚えている。

そこから約2年半の歳月を経ていよいよ発売となる「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完」(以下、ゲーム「俺ガイル完」)。原作やアニメを見ている人にとってはひとつの結末を見ているからこそ、ゲームではどういうアプローチになるのかが気になるところだろう。

今回は一足先にPS4版をプレイさせていただいたので、特徴的な要素をネタバレを避けるかたちで紹介する。ぜひ参考にしてもらえればと思う。

ゲームオリジナルストーリーをシンプルなシステムで楽しめる!

ゲーム「俺ガイル完」では、冬の季節に突如として奉仕部存続の危機が突きつけられるところから物語が始まる。原作やアニメ「俺ガイル完」におけるプロムが行われない時間軸の中で、オリジナルの展開が待ち受けている。

奉仕部を存続させるため、商工会議所からの依頼を引き受けることに。奉仕部のメンバーである比企谷八幡(CV:江口拓也)、雪ノ下雪乃(CV:早見沙織)、由比ヶ浜結衣(CV:東山奈央)に、生徒会長で奉仕部によく出入りしている一色いろは(CV:佐倉綾音)も加わり、依頼を達成するべく動いていく。

過去2作と同様、本作もテキストアドベンチャーの形式を採用。これまでのタイトルでは作品の特徴に合わせたシステムが用意されていたが、本作は演出も含めてオーソドックスな作りになっている。

テキストアドベンチャーということで時折選択肢は登場するのだが、細かく分岐するというよりは、「俺ガイル」の個性豊かなキャラクターとの一幕を楽しむものとなっている。その上で、依頼にちなんだ取材のために向かう場所によって、ヒロインごとに異なる6つのルートへと分岐する。攻略対象となるのは、雪乃、結衣、いろはの3人に、戸塚彩加(CV:小松未可子)、平塚静(CV:柚木涼香)、川崎沙希(CV:小清水亜美)を加えた6人だ(この枠に入る戸塚はやはりとつかわいい)。

シンプルな作りである分、より一層テキストとキャラクターの表情、そして数多く用意されたイベントCGの数々を楽しむゲームとなっている。八幡と、彼を取り巻く人々との会話はどこかひねくれているものの軽妙で、それをフルボイスで楽しめるのは本作ならではだ。特に妹である小町(CV:悠木碧)との掛け合いは、実家のような安心感がある。

また、テキストアドベンチャーには欠かせないコンフィグ周りもしっかりと組まれている。オートモードやスキップモードの切り替えはもちろんのこと、未読か既読かの判別がしやすいアイコンが用意されているのも嬉しいところ。

アドベンチャーゲームの楽しみ方は人によってさまざまだろうが、個人的にはオートモードでボイスを聴きながら進めるのがオススメ。小説ともアニメともまた一味違う、ゲームならではの「俺ガイル」を楽しめるのではないだろうか。

結衣ルートの魅力だけでも触れておきたい!

ストーリーの大まかなあらすじを共通パートで描きつつ、各ヒロインパートでは依頼の解決に向けたエピソードとともに、八幡とヒロインとの関係性も描いていくことになる。恋愛要素のあるアドベンチャーゲームとして、ある意味、分岐してからが本番という感じだが、当然ながらネタバレの要素を多く含むためお伝えするのが難しい部分でもある。

だがしかし、筆者は過去の記事をご覧頂いてもわかる通り結衣推しを貫いているので、今回は結衣ルートをプレイしてみての感想を、ネタバレをできるだけ避けるかたちで紹介したいと思う。

結衣ルートでは、奉仕部としての関係性を大切にしている結衣が、八幡への恋愛感情を自覚しながらもどのように踏み出していくかが大きなポイントとなっている。

「俺ガイル」を完結までチェックしている人であればお分かりかとは思うが、ゲーム「俺ガイル完」で描かれる時間軸では、奉仕部の3人(八幡、雪乃、結衣)の複雑な関係性が作品としてフィーチャーされている。

そういう関係性の中で描かれる恋愛模様ということもあって、結衣自身の気持ちの揺れ動きが印象的なエピソードだった。特に結衣は周りが見えすぎる優しい子なので、結衣が自身の気持ちをどう整理するのか、そして八幡はそれにどう応えていくのかにぜひ注目してほしい。

ちなみに、本作でもヒロイン側の視点が挿入されるシーンが用意されている。プレイヤーが八幡の目線で物語を追っていく中で、結衣視点での語りは物語への没入感を深めてくれることだろう。

恋愛関係を描く、という意味ではゲーム2作目の「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。続」もあったが、本作ではさらに踏み込んだ展開も待ち受けている。筆者もその光景を見たときには思わず驚きの声を出してしまったので、ぜひゲームで確かめてみてほしい。

……とまあ、真面目なことを言いつつもずっと結衣かわええ、となっていたのはご容赦ください。

補足するわけではないが、もちろんほかのヒロインのルートもそれぞれのロケーションの変化もあって、ヒロインの魅力を感じられるものとなっている。実際にプレイする際には全ルートチェックしてもらえればと思う。

いろはすのあざとかわいさにやられてしまう筆者。

限定版同梱のオリジナルアニメにも注目!

「俺ガイル」のゲーム化作品ではゲーム本編はもちろんのこと、限定版に同梱されるオリジナルアニメBlu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」も注目してほしいポイントのひとつ。TVアニメ「俺ガイル完」のアフターストーリーということで、総武高校に入学した小町が奉仕部部長となった奉仕部の様子などを楽しめる。

個人的に楽しみにしているのは、TVアニメでは描かれていないいろはと小町のやり取り、そしてPVでも確認できる八幡と雪ノ下家との会食のシーンだ。恐らくTVアニメ「俺ガイル完」のBlu-rayに収録された小説「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-新-」のエピソードだとは思うが、また八幡たちの姿をアニメとして楽しめるのは嬉しいところだ。

最後になるが、今年はTVアニメ「俺ガイル」の初回放送から10周年目ということで、さまざまな施策が行われている。そんな「俺ガイル」をさらに盛り上げるゲームもチェックしてもらえればと思う。

※画面は開発中のものです。

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