日本ファルコムのストーリーRPG「空の軌跡 the 1st」をメインとしたファンイベント「『空の軌跡 the 1st』ファンミーティング 遊撃士(ブレイサー)の集い」が2026年5月2日、東京・一ツ橋ホールにて開催された。
「空の軌跡 the 1st」をはじめとした軌跡シリーズ、そしてファルコム作品のファンが数多く集った本イベントには、高柳知葉さん(エステル役)、藤原夏海さん(ヨシュア役)、八代拓さん(アガット役)、徳井青空さん(アネラス役)、近藤季洋氏(日本ファルコム 代表取締役社長)、荒木美鈴さん(MC)が出演。昼夜に分けて行われた各部の模様をレポートしよう。
なお、本イベント内で明らかになった情報については別途記事にて紹介しているので、そちらを併せて参照してほしい。
昼の部:総選挙の結果発表!正遊撃士の働き方に触れたオリジナル朗読劇も
高柳さん、藤原さんの開会宣言とともにスタートした今回のイベント。冒頭ではファンから寄せられた「空の軌跡」およびファルコム45周年の思い出コメントが紹介された。そのコメントを受けた近藤氏は、「空の軌跡」が2001年の企画書からスタートしたが、PC版(「英雄伝説VI 空の軌跡」)当時は売れなかったことに言及していた。その後については夜の部でも語られた通り、PSP版でのロングヒットを経て、軌跡シリーズはファルコムを代表するシリーズとなっていく。






昼の部で行われたコーナーは「空の軌跡 the 1st総選挙」。事前にファンから募集したアンケートを部門ごとに発表するものとなっており、好きなキャラクターではエステル、ヨシュアが1・2フィニッシュを飾る順当な結果になった一方で、「the 1st」時点では比較的出番の少ないアネラスがランクインしたことに徳井さんが喜ぶ一幕も。


その他にもお気に入りのパーティ(固定メンバーのエステル、ヨシュアは除く)、好きなクラフト/Sクラフト、好きなアーツ、好きなシーン、最も苦戦した戦闘を紹介。特に好きなシーンに関してはネタバレを多く含むためここでは概要程度に留めるが、1位に輝いたシーンは実際にオーディションでも使われたそうで、近藤氏によるとそのシーンのお芝居が藤原さんをヨシュア役に起用する決め手になったとか。




続いてはオリジナル朗読劇として、本編終章での生誕祭中の出来事を描く「正遊撃士の働き方相談」が披露された。遊撃士協会のグランセル支部前で遭遇したアガット、アネラスに対して、エステル、ヨシュアが正遊撃士になるにあたって、フリーで活動するアガット、ボース支部に所属するアネラスにそれぞれの特徴や強みを聞く、この組み合わせならではのエピソードとなっていた。
続いては「カルトクイズ 軌跡でポン!」のコーナー。昼の部では「空の軌跡」関連のクイズが出題され、冒頭でエステルがヨシュアにドロップキックを決めた印象的なエピソードや、エステルの友人であるティオなど軌跡シリーズファンおなじみの問題に加え、クオーツ豪運を入手うできるシャイニングポムの討伐数(正解は50)という少々マニアックな問題も出題され、会場のファンも一問一問に一喜一憂していた。
グッズ紹介を挟んで、イベント後半ではファルコムの2026年ラインナップを紹介するコーナーとなり、まずは「空の軌跡 the 1st」の続編となる「空の軌跡 the 2nd」の最新情報のパートとなった。
ここでは開発中のオープニング映像を会場限定でお披露目。オリジナルをオマージュしながらも、キャラクターの関係性を描くシーンや戦闘カットが盛りだくさんとなっていた。各キャラクターの過去も掘り下げられる作品になっているということで、随所で劇中の名シーンも挿し込まれる点にも注目だ。

「空の軌跡 the 2nd」に先んじて7月16日に発売となる「亰都ザナドゥ -桜花幻舞-」に関しては、レイ(CV:石橋陽彩)とルルイ(CV:古賀葵)の出会いのシーンを紹介。前作「東亰ザナドゥ」とは異なり、本作は横スクロールと3Dアクションが切り替わるようにプレイするゲームシステムが採用されているが、コーナー中では「東亰ザナドゥ」とのつながりがほのめかされたほか、若手メンバーや後から入ったディレクターが中心となって制作していることが言及されていた。

夜の部:リベール王国国勢調査ではより細かなデータが!朗読劇は新久保だいすけ氏によるオリジナルマンガ形式に
夜の部では「リベール王国国勢調査」と題して、実際のマーケティングにも使えそうな「空の軌跡 the 1st」および軌跡シリーズに関するさまざまな属性のデータを紹介。幅広い年代がプレイしている中で30代が半分を占め、「閃の軌跡」以降の展開もあって女性が30%近くまで増えたこと、使用ハードについてはPS5がメインでSwitch2やSteamのシェアも増えていることなどがデータから見えてくる。
その一方で、好きな曲については「星の在り処」「銀の意志」がツートップであることが紹介されたり、食べてみたい料理としてにがトマトサンドがピックアップされたりするなど、バラエティに富んだテーマトークが繰り広げられた。
そしてオリジナル朗読劇は、ファルコム作品のネタを随所に盛り込んだコメディ4コママンガ「みんな集まれ!ファルコム学園」の作者として知られる新久保だいすけ氏によるオリジナルマンガ形式で披露された。ちょっとずつキャラクターがぶっ飛んでいく中で、終始アガットをいじり倒す感じで会場は笑いに包まれていた。


夜の部での「カルトクイズ 軌跡でポン!」は、主にファルコムに関すること全般のクイズに。日本ファルコムの所在地(東京都立川市)、「イースI」のキャッチコピー(今、RPGは優しさの時代へ。)などファルコムファンなら比較的知っているものをはじめ、「空の軌跡 the 1st」作中で登場するストレガー社のスニーカーで存在しないものや、ドラゴンスレイヤーシリーズに含まれないタイトルなど、まさにカルトなクイズも出題され、昼の部とはまた一味違った盛り上がりを見せていた。
夜の部の最新情報のパートでは、まず「空の軌跡 the 2nd」にビューワーモードが搭載されることが発表されるとともに、実機を用いてかなり細かなレイアウトでの撮影が可能になることが解説された。なお、販売用DLC衣装としてチアリーダーが登場することも明らかになった。

そして、夜の部でもう一つ紹介されたのが日本ファルコム45周年に併せて始動すた「ドラゴンスレイヤー・プロジェクト」について。こちらは近藤氏に代わり、広報である稲垣貴士氏が説明していった。

「ドラゴンスレイヤー」はドラゴン退治というファンタジー作品の普遍的なテーマが描かれたシリーズであり、1980年代から展開する、PCの国産タイトルとしてレジェンド級のタイトルとなっている。ファルコムの代表作として名高い「ザナドゥ」「ロマンシア」「ドラスレファミリー」「ソーサリアン」は全て「ドラゴンスレイヤー」を冠しており、コマンド戦闘システムと練り込まれたストーリー展開を楽しめる「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」は、後に「英雄伝説」シリーズ、そして「軌跡」シリーズへとその系譜が受け継がれていった。
創立45周年当日の3月9日に発表された際はプロジェクトの始動のみが告知されていたが、今回はプロジェクトのコンセプトアートがお披露目となった。ドラゴンの背中の上に巨大な家や塔が建っており、そのほかにも家族のような生活感を感じさせるキャラクターたちの姿など細かな情報が詰まっている。細かく言及することは控えていたが、最後にシリーズの精神を受けついだ完全新作であること、あまり長く待たせないかたちで続報を届けることが稲垣氏の口から語られた。

「空の軌跡」に留まらず、ファルコムに関するさまざまな情報が届けられたイベントもエンディングとなり、最後に近藤氏からは会社として軌跡シリーズに育てられた恩があるとこれまでの感謝を届けるとともに、シリーズファンが気にしているであろう「界の軌跡」続編もシナリオチェックまで進んでいること、さらには「イース」の新作についても走り始めたことが明かされるなど、今後の期待を匂わせて幕を閉じた。


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