スパイクとエイベックス・エンタテインメントは、映画「ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-」の製作発表記者会見を開催し、カサンドラ役に栗山千明さん、ガリアン役に谷原章介さん、ナイトコマンダー役にGACKTさんが出演することを発表した。
「ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-」は、リアルな描写とハードな世界観が高い評価を受け、全世界で600万本を売り上げた海外RPG「ドラゴンエイジ:オリジンズ」の世界観を映画化したもの。スパイクが2012年2月2日に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト「Dragon Age II」の前章にもなっており、映画とゲームのストーリーが繋がっているのも特徴だ。
脚本は原作のシナリオライターであるジェフリー・スコット氏が自ら書き上げ、発売元のエレクトロニック・アーツから直々に指名を受けた曽利文彦氏が監督を務め、来年2012年2月11日より全国で公開となる。
今回行われた記者発表会では、本映画に出演するキャストが発表されるのに伴い、その出演者からの意気込みも語られたので、当時の模様をお伝えしていこう。
教会での宣誓式
イベントの始めには、映画で重要な要素である“教会”とかけて、東京・赤坂にある「ステリーナ教会」にてキャスト陣が出演決定の感想と共に、ファンの方へ向けた誓いを宣言する宣誓式が行われた。
宣誓式では、まず栗山さんが「私自身もアニメーションに興味があったので、声優としての仕事がもらえて非常に嬉しかったです」とコメント。収録には楽しみながらも本気で臨んだようで、「見どころある作品になっていることを誓います」とした。
続いて谷原さんは、信頼できる曽利監督が演技について指示を出してくれたこともあり、すべてをゆだねるような楽な気持ちで収録できたと述べ、作品についても「アニメーションである以前に、原作のゲームがあります。そのゲームファンを裏切らない最高の作品になっていることを誓います」と、自信を持って宣誓した。
そしてナイトコマンダー役だけでなく、映画の主題歌「Until The Last Day」を歌うGACKTさんは主題歌について“いつかは消えてしまう命なら、戦ってその命が燃え尽きるまで全うしてみろ。映画での戦い、現代での戦いそれぞれ全うしてみろ”というのが一番のテーマになっていると説明。映画については「リアルダークファンタジーという言葉の意味をご覧になった皆さんに理解していただけることを誓います」と語った。
曽利監督を交えてのトーク
宣誓式のあとは会場を移し、曽利監督を交えた記者発表会が行われた。ここではまず、キャスト陣が曽利監督の作品に関わってみての感想を述べた。
そこで栗山さんは、「私は映画でもドラマでも基本的に緊張しいで、人見知りもするタイプなので、曽利監督がどんな方か不安でした。でも実際にお会いしてみると、演じる側の気持ちをすごく配慮してくれる優しい方で、またご一緒できるとうれしいなと思っています」と話した。
別の作品でも曽利監督と関わったことがあるという谷原さんは、「曽利監督はCGアニメーションだけでなく実写の演出もご自身でされるので、キャラクターの心情や、シーンの流れをとても丹念に説明してくれるので、すごく演じやすかったです」とコメント。
GACKTさんは「曽利監督の作品はすべて拝見しているので、お会いするのが楽しみでした。収録ではどういった声を望んでいるかを一通り試してみたんですが、監督と僕のイメージが近かったので、スムーズに進められました。曽利監督は牽引力が強いのですが、自分からもこうしたほうがよくなるのではとアプローチさせていただきました」と当時のエピソードを交えて語った。
キャスト陣からのコメントをもらった曽利監督は、栗山さん、谷原さん、GACKTさんに出演してもらっての感想として「このお三方で一本映画を撮りたいと思えるほど豪華なキャストの方々で、贅沢なことをやらせていただいたなと思っています。みなさんがそれぞれのクリエイティビティで役を作ってもらい、収録後には各キャラクターが皆さんと同じ人物に思えるぐらいの演技をしてもらったと感じています」と喜んだ様子を見せていた。
続いては収録時の苦労やエピソードに関する話が展開。栗山さんはキャスト陣の中でも最初の収録だったようで、「イメージをつかむために想像力を働かせるのが大変でした。ただ、カサンドラというキャラクターは普段クールで、秘めた熱を戦いのときに爆発させるようなイメージかなと思ったので、掛け合いなんかは思いのままにやらせてもらいました」と述べた。
谷原さんは「アクションシーンではカサンドラの声だけじゃなく、気合や息遣いといったものが多くて、栗山さんの収録は大変だっただろうなと思うと同時に、生々しく、そこにカサンドラがいるかのように感じられたので、収録はとてもやりやすかったです」と話す。
三人の中では最後に収録したというGACKTさんは「二人の収録が終わった後だったので、実際に音声を聞かせてもらって、“なるほど、こうするのか。なら僕はこう返そう”といった感じで、一番いい環境で演じさせてもらいました。僕が演じるナイトコマンダーは渋いキャラクターですが、ダンディズムとセクシズムをうまく入れられたかなと思います」と語った。
最後に曽利監督が、映画の見どころについて「アクションが多い映画ですが、アクションとドラマのバランスを取るのが自分の中で一番のテーマでした。今までもそういった映画を作ってきましたが、今回はその中でも一番うまくいき、アクションもドラマもたっぷりで両立できたと自信を持っています。どちらも手抜きなしです」と自信を持って紹介し、発表会を締めくくった。
(C)2011 Dragon Age Project. All rights reserved by FUNimation / T.O Entertainment
(C) 2011 Electronic Arts Inc. EA and EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. BioWare, BioWare logo and Dragon Age are trademarks of EA International (Studio and Publishing) Ltd. All other trademarks are the property of their respective owners.
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー