ソニー・コンピュータエンタテインメントは、7月19日に発売を予定しているネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」のメディア向け合同体験会を開催、本製品に関するプレゼンテーションを行った。
「nasne」は、地上デジタル/衛星デジタル(BS/110度CSデジタル)チューナーを搭載したネットワークレコーダー&メディアストレージ。PS3やVAIO、ソニータブレット、Xperiaといった様々な端末から、テレビ番組の録画、視聴、コンテンツの書き出しなどが行えるというもの。
体験会の冒頭では、ソニー・コンピュータエンタテインメント商品企画部の渋谷清人氏が登壇し、まずは「nasne」本体の概要説明を行った。外形寸法や重量といった基本的な仕様はすでに製品発表の段階でお伝えしているが、「nasne」ではGigabit Ethernet端子(LAN端子)を備えており、ここを通じてホームネットワーク上の対応機器・アプリと連携を取るようになっている。
また、地上/衛星デジタル放送の混合アンテナが入出力ともに用意されているほか、外付けハードディスク(HDD)を1台登録してHDD容量を増設できるようになっているので、HDDを接続するためのUSB端子も付いている。あとはB-CASカードスロットとなるわけだが、D端子やHDMIといったAV出力を一切有していない。そのため、ほかの機器やアプリと連携を取ることで、初めて効果を発揮する製品となっているのだ。
この後は「nasne」に搭載された本体機能の紹介となり、著作権保護コンテンツを転送する地上/衛星デジタル放送対応に対応したネットワークレコーダー(DTCP-IP)と、画像や音楽、ビデオなどのファイルを家庭内のDLNA対応機器で楽しむためのメディアストレージ機能の2つがあることを上げた。
このうち、本体のネットワーク機能を掘り下げて、主な機能の紹介も行われた。TV番組の視聴、録画、再生は家庭内の同一ネットワーク上にある対応機器・アプリから「nasne」をコントロールして行えるのだが、それらの対応機器・アプリに機能が搭載されていれば、トリックプレイ(早見再生や追いかけ再生、シーンサーチなど)をネットワーク越しで実現可能となっている。
また、PS3のようなホームエンタテインメント機器向けと、スマートフォンなどのモバイル機器向けに、2種類のファイルフォーマットをリアルタイムで配信できる機能も存在する。これにより、ユーザーはネットワークの状態をほぼ意識することなくテレビ番組を視聴できるという。
ライブ番組(現在放送中の番組)の視聴は1台の「nasne」で1台の機器のみ視聴可能となっているが、2台までのマルチストリーム配信に対応しているため、録画番組を2台の対応機器で視聴することができる。さらに、録画番組が同じであっても異なるものであっても、それぞれの機器の再生状態にはまったく影響を与えることなく番組を視聴できる。例えば、片方の機器では早見再生をしつつ、もう片方の機器ではシーンサーチで見たい場所を探して通常の速度で視聴する、といったことが可能だ。
そのほか、「CHAN-TORU」に対応しており、3GやWi-Fi経由で家庭内の「nasne」にアクセスすることで、外出先から番組の録画予約を入れるリモート予約機能も搭載。家庭内のネットワーク越しでのコンテンツ書き出しにも対応している。
続いては、ソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオ インターナショナルデベロップメント部の西沢学氏が登壇し、PS3専用テレビアプリ「torne(トルネ)」のアップデートVer4.00を通して、「nasne」のパフォーマンスが披露された。
「torne」発売当初もその快適さが注目を集めたが、衛星デジタルに対応して番組数が増えた「nasne」でも、番組表の表示や操作は非常に快適に行えるようになっている。番組検索においても、ジャンルの切り替えのようなフィルタリングを設定してもストレスなく結果が表示される様子が披露され、ネットワーク越しでありながら、「torne」の快適さが維持されていることが伺えた。番組の切り替えではわずかに時間が掛かるものの、このあたりは実際にテレビで番組を切り替えたときと大差ないだろう。
先に述べたように、2台までのマルチストリームに対応しているのだが、1台の「nasne」に複数の機器からアクセスしてビデオを再生するだけでなく、片方の機器で録画番組を見つつ、もう片方でライブ番組を視聴することもできるようになっている。録画番組の再生に関しても、最短15秒ごとからのシーンサーチや、再生の頭出しも自在に行えるとのこと。
こうしてみると「torne」の使い道に頭を悩ませそうな気もするが、「torne」と「nasne」は併用することが可能となっている。そのため、地上デジタル番組は「torne」で録画しつつ、「nasne」で衛星デジタル番組を録画するといったダブル録画などに活用することができる。
この後は、ソニー VAIO&Mobile業本部 企画2部の安彦剛志氏が登壇し、「nasne」専用アプリ「VAIO TV with nasne」について、3つのポイント紹介が行われた。「VAIO TV with nasne」は、ソニーのVAIOと「nasne」の組み合わせにより、PS3を持っていなくてもテレビの視聴や録画といったテレビ体験ができるというもの。
VAIOには最大で8台までの「nasne」を接続することができ、それに合わせて最大8番組の同時録画予約も可能だ。録画した番組は、DVD/BDに書き出すこともできる。
ネットワーク越しで「nasne」から番組表を取得しており、VAIO上でも番組表を閲覧することができる。PCのスペックによっても変わりそうだが、番組表の閲覧は「nasne」と比べると表示速度が劣るものの、VAIOでもそれほどストレスを感じることなく操作できそうな印象であった。会場では披露されなかったが、独自のインターフェースによる番組検索の仕組みも検討中だという。
なお、「VAIO TV with nasne」は「nasne」の発売に合わせて7月19日にベータ版がリリースされる予定だ。Windows 7搭載のVAIOユーザーにはVAIO Updateにより無償で提供されるので、ぜひ試してほしいとのこと。
最後に再度渋谷氏が登壇し、Xperiaやソニータブレットなどモバイル端末の対応に関する説明を行った。まずXperiaについては、最新機種の「SX SO-05D」と「GX SO-04D」が、ソニータブレットではSシリーズとPシリーズが「RECOPLA(レコプラ)」を通じて、それぞれ「nasne」に対応する。これらの対応端末であれば、無線LAN経由で家庭内のどこからでもテレビのライブ視聴、録画番組の視聴が行える。
また、PS Vita専用のアプリ「torne for PS VITA」が2012年内に提供されることも発表となった。このPS Vita専用アプリでは、タブレットやXperiaと同じく無線LAN経由で「nasne」にアクセスして、テレビ番組の視聴が行える。アプリは「torne」の世界観をすべて踏襲しているようで、番組の視聴、録画予約に加え、録画コンテンツの書き出しも無線LANで行える新機能も搭載される予定だ。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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