3DS「ブレイブリーデフォルト」の全収録曲をSound HorizonのRevoさんが担当することに!別名義の新プロジェクトの始動も発表

発表会・イベント取材
0コメント 仁志睦

6月19日に行われた、人気音楽ユニットSound Horizon(サウンドホライズン)のポニーキャニオン移籍第1弾制作発表会にて、Sound Horizon主宰のRevo(レヴォ)さんが、スクウェア・エニックスのニンテンドー3DS向けRPG「BRAVELY DEFAULT(ブレイブリーデフォルト)」の楽曲を担当することが発表された。

「ブレイブリーデフォルト」は、モンスターと戦い、キャラクターを育て、世界を巡って何かを発見するといった、RPGのスタンダードな遺伝子を受け継いだ正統派作品だ。

今回の発表会では特設サイトにて24時間限定で認定特派員を募集。事前告知がなかったにもかかわらず3000人を越える応募が集まり、その中から選ばれた30名の幸運なファンが、認定特派員として招待された。これらの招待客は、イベント中に発表された内容をツイッターやフェイスブックなどに投稿することが推奨されていたため、ステージを見ながらひたすらスマートフォンや携帯を操作する光景があちこちで見られるという、大変ユニークな発表会となった。

Revoさん参加の経緯や楽曲制作の裏話などが披露

まずは、Sascha(サッシャ)さんの司会進行のもと、Revoさんと「ブレイブリーデフォルト」のプロデューサー・浅野智也氏のトークイベントが行われた。

本作について浅野氏は「ジョブチェンジがあって、アビリティの組み合わせがあって、ターン制コマンドバトルがある、スタンダードなRPGです。“ドラゴンクエスト”“ファイナルファンタジー”が好きな方なら必ず楽しんでいただけると思います」と、王道RPGであることをアピールする一方、「3DSの機能を活かしたシステムとかを入れていて、ベーシックだけど新しい作品になっています」とも語るなど、新機軸があることも強調した。

Revoさんも開発中のものをプレイさせてもらったとのことで、「バランスとかはまだ調整されてないんですが、それがオイシイというか」と、関係者ならではの貴重な体験をうれしそうに語った。

現在、体験版が続々配信されているが、そのことについて浅野氏は「体験版に対するユーザーの意見を集めて製品にフィードバックすることで、少しでもいいものにしたいからです」とコメント。さらに、「3DSの立体視を使った見たことのないような画面になっているんですが、これは実機でないと分からないので、体験版をどんどん配信しています」、「“FF12”や“タクティクスオウガ”を手掛けた吉田明彦がビジュアルをコントロールしているので非常に質のいいものになっています」と述べるなど、3DSならではの画面作りに自信を見せた。

今回のRevoさん起用の経緯について、意外な事実も明かされた。何と浅野氏はアルバム“Chronicle 2nd”の頃からのSound Horizonのファンで、ぜひゲームの曲を作ってみてほしいと常々思っていたことから、「ダメ元でオファーしてみたら、奇跡的に受けてもらえた」(浅野氏)のだという。

さらに、浅野氏が制作に関わったニンテンドーDS向けソフト「光の4戦士-ファイナルファンタジー外伝-」をRevoさんがプレイしていて、クリアもしていることも分かり「運命的というか、すごくうれしかったですね」と、興奮気味に語った。

RevoさんもRPGが好きだったので、いつかはゲームの音楽をやってみたいと思っていたものの、「いつかであって、すぐじゃないな」と油断していたのだという。だが、浅野氏のオファーを受け、「何も準備はしていないけど、そのときが来たんだと覚悟を決めて、“やらせて下さい!”と即答させてもらいました」と、当時の思いを熱く語ってくれた。

「ブレイブリーデフォルト」の楽曲を手掛けたサウンドクリエーターのRevoさん(左)と
スクウェア・エニックスのプロデューサー・浅野智也氏

楽曲制作のため、Revoさんに分厚いシナリオを読み込んでもらったこと、最初は20~30曲の予定だったのが、最後は曲数が倍近くになったことなどの制作秘話や苦労話も披露された。

一方でRevoさんはゲームの世界観を伝える美麗なイメージボードを見て、「ショボイ音楽をのっけちゃうと足を引っ張ってしまうと気合が入った」、「音でもその世界があるかのようなリアリティが生まれるものにしたいと思った」と語るなど、今回のプロジェクトにかける並々ならぬ意気込みをうかがわせた。

ここで、Revoさんが手がけた楽曲を収録したサウンドトラックの発売が発表。ジオラマテイストの豪華な装丁の初回限定盤も同時発売される。Revoさんによると、ゲーム中ではエンドレスのため聞けない、終わりの部分を収録した楽曲もいくつかあるとのことなので、ぜひゲームのバージョンと聞き比べたいところだ。

発売日は未定だが、ゲームとほぼ同時に発表される予定とのこと。

トークの締めくくりとして浅野氏とRevoさんがファンにメッセージ。浅野氏は「新しい形だと思うので、Revoさんのファンにゲームをプレイしもらえるとうれしいです」とコメント。Revoさんは「この作品は昔の名作RPGの雰囲気を持っているが、ただの昔のゲームではない、古いものと新しいものの融合を目指している作品です」と強調。

音楽もそこを目指したとのことで、「皆さんが驚かれるような新しいRevoのサウンドもあるし、“昔のゲーム音楽ってこうだったよね”というような部分もあります。きっとプレイしてもらえると、覚えて口ずさんじゃうようなメロディーがいっぱい詰まっているので、ぜひゲームで聴いてほしい」とアピールし、トークイベントは終了となった。

Revoの新プロジェクト「Linked Horizon」が始動!

ここで、Revoさんが歌う新PV「彼の者の名は…」が上映。うれしいサプライズに会場は騒然となった。同時に、新プロジェクト「Linked Horizon(リンクトホライズン)」の発足も発表された。これはRevoさんが他作品とのコラボで音楽活動をする際のユニット名で、“外の世界とつながる”という意味をから命名されたという。

再登場したRevoさんは、自分が歌っていないときのグループ名があったほうがよく、また、現在活動しているSound HorizonではストーリーCDを追求していきたいと考え、別名義で活動することにしたと語った。

ゲームの収録曲を大胆にアレンジした楽曲で構成された、第1弾シングル「ルクセンダルク小紀行」は8月22日発売。アルバム「ルクセンダルク大紀行」も9月19日にリリースされる。「ルクセンダルク」とは「ブレイブリーデフォルト」の舞台となる世界の名で、楽曲を作るためにゲームの世界について想像で見たり感じたりすることは、実際にその世界を旅するようなものであることから「紀行」と名づけたのだという。

シングル「ルクセンダルク小紀行」には、ゲーム内で使用できるキャラクター専用装備のシリアルコードが封入される予定。

ちなみに、最初にPV上映された「彼の者の名は…」は「ルクセンダルク小紀行」の収録曲のひとつで、ギターをマーティ・フリードマンさん、ドラムを淳士さん、ベースを長谷川淳さん、キーボードを勝又隆一さんが担当している。また、アルバム「ルクセンダルク大紀行」にも、いろいろなメンバーが参加するとのことだ。

11月25日に「横浜アリーナ」にてLinked Horizonのライブが行われることもあわせて発表。ただのロックコンサートではなく、歌あり、バンドのインストあり、オーケストラありの豪華編成になっていることも明かされた。初の試みとなるオーケストラとの共演についてRevoさんは「正統派RPGに必要と考えて、今回オーケストラものをいっぱい書いているので、ステージでもぜひやろうじゃないかとなりました」とコメント。オーケストラをバックにRevoさんが歌うかもしれないとのことなので、ファンは続報に期待だ。

最後にRevoさんがファンと取材陣に挨拶。Revoさんは「“ブレイブリーデフォルト”にかかわることがなければ生まれなかった曲というものがあります。われながら、すごくいい曲ができたと自負している部分があるので、この出会いに対して感謝の気持ちを忘れない人間でいたいなと思っています。本当にいいものが生まれたので、ぜひ聴いてもらいたいし、ゲームもやってもらいたいですね」と語り、発表会を締めくくった。

※画面は開発中のものです。

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