角川ゲームスとエクスペリエンスは、本日6月26日、東京・渋谷のCasa Asteionにて「EXP COLLABORATION KICK OFF MEETING 2012」を開催し、PSP版「円卓の生徒 The Eternal Legend」をはじめ、両社が今後展開予定のタイトルラインナップを紹介した。
今回、両社の協業の強化として、角川ゲームス代表取締役社長 安田善巳氏が明らかにしたのが、伝統あるダンジョンRPGのシステムにさまざまなエンタテインメント要素を加え、新時代に向けて展開するプロジェクト“DRPG PROGRESS”だ。
両社が“DRPG PROGRESS”として展開していくその第1弾タイトルとして、エクスペリエンス代表取締役社長 千頭元氏より発表されたのが、2012年10月発売予定のPSP用ソフト「円卓の生徒 The Eternal Legend(以下、円卓の生徒)」。
過去にXbox 360用タイトルとして発売された「円卓の生徒」だが、今回は豪華声優陣によるボイスの追加やデフォルメキャラクターを新たに描き起こすなど、新規要素が多数追加されている。
そんな本作の魅力を紹介するため、ディレクターを務めるエクスペリエンスの安宅元也氏が登壇。
豪華声優陣として、エルサ役に沢城みゆきさん、マァリン役に広橋涼さん、ルーミ役に喜多村英梨さんをそれぞれ起用しているが、安宅氏によると、通常のボイスだけでなく、先生であるプレイヤーと生徒であるキャラクターたちが親密になることで発生する“ラブラブ”なイベントにも声を当ててもらったとのこと。どのような演技をしているのか、気になるところだ。
また、初回生産特典として、「オリジナルサウンドトラックCD(仮)」が付属することも明らかになった。こちらも普通ではつまらないということで、「円卓の生徒」のBGMからユーザー人気の高い楽曲を厳選し、昔懐かしの8bitサウンドにアレンジして収録しているとのこと。さらに、“声”にちなんだもう一つの収録内容もあるそうだが、こちらは後日発表予定ということなので、続報に期待しよう。
ここでスペシャルゲストとして、喜多村さんが登場。演じたキャラクターの役柄について、クールビューティなイメージでのセリフが多く、また、声を張ったセリフも多かったそう。ただ、先述の先生と親密になる場面では女の子らしい面が出てきたそうで、そこでの演じ分けに苦労したと収録のエピソードを語った。
加えて、本作のテーマソングを歌うことも発表され、キングレコード プロデューサーの山中隆弘氏からコメントが寄せられた。
昨年からアーティスト活動を進めてきた喜多村さんは、タイトルタイアップの楽曲については、演者としての目線で、デモの段階から意見をしてきたそうで、本作についても演じた上での意見を反映した楽曲になっているという。
そして、今まではキングレコード内でのタイアップが主だったが、今回のようなメーカーを超えたタイアップに参加できたことに感謝を述べると共に、アーティストである自身にとっても大きな出来事であると語っていた。
円卓の生徒 The Eternal Legend
タイトル概要
聖暦868年。
魔城ドレイゴオルでの光と闇の最終決戦。
年代記≪聖暦≫編の結びには、
魔王と円卓の騎士たちの戦いの結末が、極めて簡潔に記されている
光の敗北――
そのときからアルダの地は絶望に包まれた
闇に蝕まれた大地と海。
狂気にかられた人々、牙をむく魔物の群れ
魔王が支配する世界に、かつてのような平和はなかった。
そして今、新たなる円卓の騎士たちの戦いが始まる。
特徴
「円卓の生徒 The Eternal Legend」はストーリー型ダンジョンRPG。プレイヤーは円卓の騎士となり、仲間の≪生徒≫たちと力を合わせ闇の力に挑む。迷宮探索、アイテム収集といった古典的な楽しさに加え、生徒たちとの面談や食事等のイベントや数々の新システムの採用で、本格ダンジョンRPGを、より楽しく、よりドラマティックに展開する。
PSPならではの特徴
1.PC/Xbox 360版の質の高いゲームをベースにPSPの画面に合わせた16:9の画面構成で開発
2.インターフェースの改良
3.3名のヒロインに喜多村英梨、沢城 みゆき、広橋 涼といった実力派声優を起用
4.キングレコードと組んで描き下ろした本作のタイアップソングを喜多村英梨が担当
キャラクター
エルサ
エルフの族長ヴィンドールの養女で、次代の族長候補でもある巫女のエルサ。一族の代表として円卓の騎士の復活する地へと派遣され、生徒に加わる。
マァリン
円卓の城ロンドエールの番人を務めている魔法の人形マァリン。転生したばかりの円卓の騎士と生徒たちを助けてくれる頼れる存在。
ルーミ
魔王によって滅びた旧グロムバルク王家血筋を引く王女ルーミ。亡き両親の意思を継ぎ、魔王の打倒と王家の復興を目指すため、円卓の生徒となる。
スクリーンショット
ビジュアル
モンスター
美術ボード
そのほか、今後のタイトルラインナップも発表。エクスペリエンスとして、また、千頭氏本人も強いこだわりを持っているというXbox 360で、2013年に発売を予定している完全新作「剣(つるぎ)の街の異邦人」は、「円卓の生徒」などのモンスターデザインを務め、高い評価を得た塚本陽子氏をキャラクターデザインに起用しており、今回は大人っぽい雰囲気を醸し出すイラストが公開された。
そして、PS Vita向けにも完全新作のダンジョンRPGを制作していることが明かされた。こちらは従来のダンジョンRPGとは異なる、新しい試みを取り入れているそうで、ダンジョンRPGファンはもちろん、幅広いRPG層にも楽しんでもらえる作品になっているということだ。
なお、最後に挨拶をした安田氏からは、角川ゲームス企画・開発の新作タイトルをまもなく発表できるとの発言が。
今後も充実のラインナップを揃える角川ゲームスと、ダンジョンRPGの制作実績を残してきたエクスペリエンスの協業プロジェクト“DRPG PROGRESS”の今後に注目だ。
“DRPG PROGRESS”ティザーサイト
http://www.kadokawagames.co.jp/exp/