スパイク・チュンソフトは本日7月4日、東京・マウントレーニオール渋谷にて「スマートフォンタイトル新作発表会」を開催、2012年夏に提供予定のスマートフォン2タイトルのプレゼンテーションやトークセッションなどを行った。
発表会のはじめには、スパイク・チュンソフト代表取締役会長の中村光一氏と、同代表取締役社長の櫻井光俊氏が登壇し、開会の挨拶を行った。まず櫻井氏は「スパイク・チュンソフトの大きな事業の柱として、モバイルやPCオンラインゲームに関わるオンライン事業があります。今日紹介させていただく2タイトルは、この事業の中でも最大級のタイトルになります」とコメント。
続く中村氏は、まだまだスマートフォンの売れ行きが伸びていることや、性能面でもゲーム専用機とほとんど変わらないものもあるという現状を述べつつ「それなら、これまでハイエンドゲーム機で開発をしてきた我々が活躍する時代ではないでしょうか」と語った。実際に同社が提供している「喧嘩番長」は、これまでに240万人以上にプレイされており、サービス開始から2年が経った今でも、多くのユーザーが遊んでいるほどの人気があるという。
両氏による挨拶の後には、自費で他社タイトルをプレイし、月に20万円以上を費やすほどスマートフォンでの課金やゲームバランスなどを研究したという、同オンライン事業グループ ゼネラルマネージャー兼プロデューサーの本橋大佐氏が登壇し、新作タイトルの紹介を行った。
まず最初に紹介が行われたのは、王道のファンタジー世界を舞台にしたスワイプアクションRPGの「Blade & Magic」だ。本作では世界観に純粋なファンタジーを採用しているため、日本だけでなく北米やアジア、ヨーロッパといったグローバルでの展開も視野にいれていることを明らかにした。
また、ゲーム中のBGMやSEもしっかり搭載されており、音楽は数々のゲーム音楽を手がけてきた伊藤賢治氏が担当しているとのこと。本橋氏は「ソーシャルゲームというとブラウザで音無しというイメージがあるかもしれませんが、今回はBGM、SEも徹底的にこだわっています」と自信を見せていた。
武器とアクションについては、サービス開始時は「片手剣&盾」、両手持ちの「大剣」、魔法を主体とする「杖・ロッド」の3種類が用意されている。攻撃アクションは武器ごとによって異なる感触が楽しめるようで、サービス開始後のバージョンアップによって武器を追加することもすでに検討中だという。モンスターに関しても、3Dで表現されるため、種族デザインはアートの段階から重視して制作しているとのこと。
王国シミュレーションのパートでは、自国の領土を発展させることで戦力の強化が行える。施設の建設やレベルアップだけでなく、食事ができる施設でクエスト前にステータスをアップさせたり、制作に必要な素材を生産することもできるようになっている。
肝心のサービス内容は、対応OSがAndroid/iOSで、配信時期が2012年夏、サービスが提供されるのはMobageとなっている。料金形態は基本無料のアイテム課金制。本日より事前登録受付も開始されており、特典として「アントラの剣“獄”」と「アゼンダ近衛兵の盾」が用意されている。
続いて紹介されたのは、「もののけ大戦“陣”」。王道の「Blade & Magic」とは異なり、個性的な“もののけ”たちが登場する大人な和の世界観が特徴の本作は、陣と呼ばれるデッキを組んで戦うカードデッキRPGとなっている。陣での対戦には、トランプのポーカーのような役の要素が取り入れられており、シンプルかつ奥深い駆け引きが実現されているという。
戦術に合わせて陣を組めば、あとは派手なエフェクト、演出によって自動で進行する戦闘を楽しむことができる。ほかのプレイヤーとの協力要素も搭載されており、ソーシャルゲームでは俗にレイドボスと呼ばれるような強力な敵が登場し、仲間と力を合わせて戦うことができる。この強敵との戦闘では、陣の属性を仲間と合わせることで追加ダメージボーナスが発生する、独自のシステムが取り入れられている。陣を構成するカードは500種類以上にも及び、デザインにも著名イラストレーターを起用しているとのこと。
サービス内容は基本的に「Blade & Magic」と同じで、対応OSがAndroid/iOS、配信時期は2012年夏、プラットフォームもMobageだ。こちらはすでに事前登録の受け付けも開始されており、サービス開始時に限定金絵巻「玉藻前」と、ゲーム内の通貨である「5000両」がもらえる特典付きとなっている。
ゲーム紹介が終わると、2タイトルが提供されるMobageの運営を行なっているディー・エヌ・エーから、代表取締役社長の守安功氏が登壇。守安氏は昨年の10月か11月頃に初めて「Blade & Magic」の企画書を見せてもらったようで、「その時の担当者がまるで一目惚れのように、これは成功するからMobageで配信させてもらうべきだと話していました。Mobageは色んな地域でプラットフォームを展開していますが、各国にいる現地の方に企画書を見てもらってもすごく反応が良かったです」と、期待を寄せている様子を見せていた。
この後は、様々なお題のもと、中村氏と本橋氏、そして守安氏の3人によるトークセッションが行われた。
トークセッション
最近の面白かったスマートフォンアプリ
守安氏:スマートフォンのアプリでいうと、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、シリコンバレー界隈で流行っている「Path」というSNSです。機能面はFacebookと似ていますが、スマートフォンに特化していて使いやすく、プライベートな空間で仲の良い友達同士で遊べるので、Facebookとはまた違ったタイプのSNSになっています。ほかのSNSとの使い分けも含めて色んな可能性を感じています。
中村氏:私はスマートフォンではないんですが、昨年頃からiPadを使っています。立ち上げも一瞬ですし電池も持ちますし、Bluetoothのキーボードがあるとメールやブラウジングもこれだけで済むので、使い始めてからPCの電源を入れなくなるぐらい生活が変わりました。
本橋氏:「ラーメンマップ」という、GPSを使って近くの美味しいラーメン屋が見つかるアプリを使っています。夜中とか、背徳感いっぱいでラーメンを食べる瞬間は幸せの絶頂ですね(笑)。最近は王子(東京・北区)にある「えんや」というお店にあるラーメンがおいしかったです。
新しいソーシャルゲームの形(ソーシャルゲームはどうなっていくのか)
守安氏:これまでのソーシャルゲームはブラウザが中心で、簡単に遊べるカジュアルものが売りでした。それはライトユーザーの方にとっては敷居が低く、今後も多くの方にお使いいただけると思いますが、スマートフォンではもう少しゲーム性を付加したものも実現できるようになっています。そのため、ライト層からコア層まで遊べるよう、ジャンルを含めて広がっていくのではないかなと思っています。
中村氏:スマートフォンだと3GではなくWi-Fiでインターネットを利用する方も増えてくると思うので、ネットワーク環境も従来のフィーチャーフォンと違ってリアルタイムな通信もできますので、同期型のオンラインゲームが増えてくるのかなと考えています。
本橋氏:ゲーム性の付加、それに加えライフスタイルに合わせたユーザーさんの時間、瞬間的な同期型の入り方が変わってくるのではと思います。それに合わせてコンテンツの形もユーザーさんの反応を見ながら変えていくことになるかなと思います。
海外展開について
守安氏:これまで日本で成功したインターネットサービスを持っていくのは難しかったですが、ソーシャルゲームは日本が圧倒的に進んでいます。そういう強みは十分海外でも通用すると思っていますし、「神撃のバハムート」というタイトルでは、翻訳して海外でサービスしたら人気がでたという実績もあります。当然、テーマやハードなど、日本で流行ったもの全部が全部海外でも流行るとは思っていませんが、通用するものがあると手応えを感じています。
中村氏:これまではどちらかというと国内メインで、できれば海外という感じで作ってきました。今後は最初から海外を意識して、ワールドワイドで売れるものにしていきたいと思っています。ただ、コンピュータやゲームというものは国によって環境が違うといいますか、、ゲーム機があってPC、フィーチャーフォン、スマートフォンがあって…というように日本は全部順を踏んできています。
でもアジアではいきなりスマートフォンが使われている状況もあるので、流行るジャンルは違ってくると思います。日本では電車の空き時間に遊ぶ人が多いと思いますが、アメリカでは車社会なので、ドップリ遊べるものがいいのかな、といった違いも感じています。
本橋氏:「Blade & Magic」はすごく海外を考えました。世界中どこを見ても、ファンタジーは剣があり、魔法があり、モンスターが存在します。日本語や英語、中国語といったことは関係なく、そこからデザインに入ったというのがあります。
会場で発表した2タイトルについて
守安氏:DeNAでも内製でゲームを作っていますが、会社としてはインターネットがビジネスの発祥ですので、コンシューマに近いようなものだと開発が難しいところもあります。スパイク・チュンソフトさんは、これまでコンシューマで開発をしてきたという我々が持っていない経験を持っていますので、その辺りを融合することで新しいゲームが作れるんじゃないかなと期待しています。
中村氏:コンシューマのゲームメーカーが本気で作るとこんな感じだぞ!というものができたと思いますので、ぜひみなさんに遊んでいただきたいです。
本橋氏:理屈抜きで遊んでみてください。面白いです。
ゲーム内容のプレゼンテーションとトークセッションの後には、タレントの福田萌さんと鈴木奈々さんをゲストに招いてのデモプレイが行われた。ステージ上では、流行りのアプリはとりあえずインストールしてチャレンジしてみるという福田さんが、まず「Blade & Magic」をプレイすることに。
今回の発表会のために用意された「もえの大冒険」というクエストを受注した福田さんは、トロールの群れを順調に倒したり、敵の攻撃にタイミングを合わせてフリックすることで攻撃を弾くアクションに挑戦してみたりと、スマートフォンを使い慣れて軽快なプレイを披露してくれた。
続いては、まだスマートフォンを持っておらず、今月には買いに行きたいという鈴木さんが「もののけ大戦“陣”」にチャレンジ。事前に組まれていた陣から好きなものを選んで対戦に臨んだ鈴木さんは、戦闘における演出の派手さが気に入ったようで、自動で進む戦闘を見ていて楽しそうな姿を見せていた。
デモプレイを終えた鈴木さんは、「スマートフォンを持っていない初心者の私でも手軽に楽しめたので、子供からお年寄りまで幅広く楽しめそうでした。彼氏がすごくカードゲーム好きなので、一緒に対戦してみたいと思います」とコメントした。
そして福田さんは、「フリック操作で攻撃できるので、自分で戦っていくような臨場感が味わえて楽しかったです。映像も綺麗で世界観に引き込まれていくのは、女性にも嬉しいところだと思います。装備の着せ替えができるのも楽しそうでした」と語った。
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※画面は開発中のものです。
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