セガは本日7月29日、東京・池袋GIGOにて、2012年8月30日に発売を予定しているPS Vita用ソフト「初音ミク -Project DIVA- f」の店頭体験会イベント“Touch & Try Tour 2012 summer”を開催した。
10時から開催となった本体験会は、開始前から多くのファンが詰めかけ、取材時にはすでに約200人分の整理券が配られていたという。イベント会場内は壁に初音ミクのお面やわたあめの袋があしらわれた、さながら夏祭りのような雰囲気で、プライズ品を手にしながら来場した人や小さな子供など、様々なファンが来場していた。
本体験会では本作のために書き下ろされた楽曲「サマーアイドル」が試遊できるということもあって、新システムのスクラッチ機能などを試しながらも、熱心に楽曲を聞き入っているファンの姿が印象的だった。
また、会場内には東日本大震災の被災地へ送るメッセージボードも設置されており、思い思いのイラストやメッセージを書く人が見受けられた。
そのほか、池袋GIGO1階にあるクレープ屋「Crazy Crepes」では、初音ミクとのコラボレーションとして、専用の包み紙でクレープを巻くサービスも実施されていた。中には、包み紙を綺麗な状態で保存して、持ち帰るファンの姿もあった。
今回の体験会イベントでは、「サマーアイドル」の作者であるOSTER projectさんと、本作のプロデューサーである林誠司氏からお話を伺うことができたので紹介しよう。
――まずは、開発が終わり、発売日を待つだけとなった現在の心境をお聞かせ下さい。
林氏:制作期間がシリーズの中でも最も長かった作品なので、ようやく一区切りがついてホッとしているところです。ですが、まだ発売までは時間があるので、出来ることをしっかりとやっていきたいですね。
――OSTER projectさんは本作のために書き下ろし楽曲「サマーアイドル」を制作されましたが、本楽曲のコンセプトを教えてください。
OSTER projectさん:セガさんから「水着に合った楽曲を作ってほしい」と提案をいただきまして、どうせなら今までにない雰囲気の楽曲を作って、私自身の楽曲の幅を広げようと考えて制作しました。
昨年の夏に開催された「初音ミク ライブパーティー 2011 39’s LIVE IN SAPPORO」に参加させていただいたのですが、その際に泊まったホテルでビンテージロックバンドの演奏を聞いて「あ、これだ!」と閃いたのです。
その時の閃きを元に、ビンテージロックのレトロな雰囲気と、初音ミクの可愛らしさを併せ持った「サマーアイドル」を制作しました。
――「初音ミク -Project DIVA- f」を試遊しての率直な感想をお願いします。
OSTER projectさん:これまでの「初音ミク -Project DIVA-」シリーズと比べて、グラフィックが格段に綺麗になっていてビックリしました。スクラッチ機能も今までにはない遊び方ができて、面白い要素だと思いましたね。
――「初音ミク -Project DIVA-」シリーズ用の楽曲と普段の楽曲とで、意識に違いはありますか?
OSTER projectさん:「初音ミク -Project DIVA-」シリーズはリズムゲームのファンはもちろん、VOCALOIDのファンもプレイする作品なので、VOCALOIDの可愛さや格好良さといった魅力を前面に押し出すように心がけています。
――「サマーアイドル」に合わせた映像を作る際に気をつけた点はありますか?
林氏:OSTER projectさんが「夏と言ったらこれしかない!」というくらいの楽曲を制作してくれたので、アイディアもすぐに出てきましたし、映像化に関してはまったく困らなかったですね。可愛らしく、かつコミカルな振付になっているので注目してほしいと思います。
――本作では各キャラクターの水着がリニューアルされていますが、それぞれの魅力を教えてください。
林氏:まず、ミクとリンは一緒に水着を買いに行って、その時に髪飾りやシュシュを交換したという裏設定が実はあります。ですから、リンの手首に巻かれたシュシュはミクの水着と同じデザインになっていますし、逆にミクの髪飾りはリンの水着と同じ縞々模様になっています。
ルカは、今までは赤や金などゴージャスなイメージの水着を着ていましたが、今回は緑色のカジュアルな水着になっていて、新しいルカの魅力が引き出せているのではないかと思います。
MEIKOに関しては、時にロングパレオに注目してほしいです。PSPだとどうしても布が板のようになってしまいましたが、今回はハードがPS Vitaになったことで、布の滑らかさを上手く再現できています。
――ちなみに、お気に入りの水着はありますか?
OSTER projectさん:みんな魅力的なのですが、ミクが着ている水着はカラフルで可愛いと思いました。
林氏:私はミクも捨てがたいのですが、いつもとは違った雰囲気のルカが特にお気に入りです。
――PS Vita版とは話が変わりますが、PS3版の制作状況について教えてください。
林氏:現在鋭意制作中です。頑張って作っている最中なのですが、今はPS Vita版が完成した余韻に浸らせてほしいところです(笑)。
――最後に「初音ミク -Project DIVA- f」の発売を心待ちにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
林氏:本日も多くの方が体験会に足を運んでくださり、皆さんからの期待感をひしひしと感じています。私たちがベストを尽くして制作した作品になっているので、発売されたらぜひ楽しんでほしいと思います。
OSTER projectさん:「初音ミク -Project DIVA-」シリーズは1作目からグラフィックもシステムも進化してきて、本作にも様々な新要素が加わっています。本作をプレイする方は、ぜひシリーズの進化を感じながらプレイしてほしいと思います。
――ありがとうございました。
なお、本体験会イベントは本日以降も全国のセガアミューズメント施設9店舗にて開催が予定されている。体験した人は、先着でオリジナルグッズがもらえるので、足を運んでみてはいかがだろうか。
(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net
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