ファンと一緒に作っていくゲームにしたい―PS3/Xbox 360「DEAD OR ALIVE 5」プロデューサー・早矢仕洋介氏によるトークショー＆店頭体験会の模様をお届け！

コーエーテクモゲームスは、本日9月15日、ヤマダ電機池袋LABI1 モバイルドリーム館にて、2012年9月27日発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト「DEAD OR ALIVE 5」の店頭体験会、ならびにプロデューサー・早矢仕洋介氏によるトークイベントを開催した。

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7年ぶりの最新作はファンからのフィードバックを活かしたゲームに
「バーチャファイター」とのコラボレーションの経緯とは？
早矢仕氏によるTGS 2012出展バージョンのデモプレイも披露

7年ぶりの最新作はファンからのフィードバックを活かしたゲームに

まず、トークイベントの冒頭で先日公式サイトで公開されたばかりの新キャラクター・ミラが登場するPVが公開された。

早矢仕洋介氏

早矢仕氏は本作が7年ぶりのナンバリングタイトルとなるということで、ファンと一緒に作りたいという思いを持っていたという。そのため、以前にも体験会を開催し、シリーズファンに実際に触ってもらって、そのフィードバックを活かしながらゲームを作っていったそうだ。

また、「DEAD OR ALIVE（以下、DOA）」は女性キャラクターに大きな魅力を感じてもらっており、本作でも「新しい女性キャラクターがいつ発表されるのか」という点には大きな関心が寄せられていたという。

そして、先週いよいよ発表されたミラは、今までの女性キャラクターにない魅力を出すため、髪が短くボーイッシュで、また、格闘スタイルも女性ではあまりイメージのない総合格闘技スタイルのキャラクターとして作っていったとのことだ。

開発チームとしては新しい魅力を出せたのではないかという自負を覗かせつつも心配だったそうだが、ユーザーにお披露目した時に好評だったことですごく嬉しかったということで、ぜひプレイしてみてほしいと述べていた。

「バーチャファイター」とのコラボレーションの経緯とは？

続いて、ゲーム開発におけるこだわりについて話題が及ぶと、早矢仕氏は今までがグラビア写真のようなかわいさを見せていこうとしていたのに対し、本作ではまるでゲーム画面上で生きているかのような存在感を感じてもらうため、戦闘中に汗をかいたり、泥をかぶったりすることでキャラクターたちの表現が変わっていくようにしたという。

また、特定のステージでは、新たなギミックとして「ダイナミックアトラクション」と呼ばれる要素が導入されている。これは、映画のワンシーンのようなダイナミックな変化が、戦闘中の経過によってステージ上に起こっていくものであり、これによって格闘エンターテインメントを表現しているという。

アクションについても、体力バーが赤になった時に1度だけ相手を好きな方向に吹き飛ばす必殺技「パワーブロー」を追加。ステージの変化を能動的に起こしたり、最後にカッコよくフィニッシュブローとして使いたい場面など、格闘ゲームとして新しい駆け引きが楽しめるようにしたかったと早矢仕氏は語っていた。

さらに、ここではセガの対戦格闘ゲーム「バーチャファイター」とのコラボレーションとして、アキラ、サラ、パイが登場することになった経緯についても説明。

早矢仕氏によると、久しぶりの新作ということで何らかのお祭り的な要素を入れたかったそうで、加えて「DOA」開発の際には、3D対戦格闘ゲームの道を切り開いた「バーチャファイター」の開発スタッフに相談しながら作っていったという経緯があり、今作でも相談しながら作っていく中で、「ぜひ一緒にやりませんか」と持ちかけて今回のコラボレーションが実現したそうだ。

そのほか、開発中の秘話として、とある女性キャラクターについて、発表当時は賛否両論寄せられたものの、その後手直しを加えて、改めて動画を公開したところ、未発表だった修正内容にファンが気づき、評価してもらったというエピソードも披露。これもファンと一緒に作っていくというコンセプトを持った本作ならではと言えそうだ。

早矢仕氏によるTGS 2012出展バージョンのデモプレイも披露

今回は、東京ゲームショウ2012（以下、TGS 2012）バージョンでの試遊台が用意されており、実際に早矢仕氏が遊べる内容について紹介。先日公開されたミラ、ゲン・フー、パイ・チェンまでのキャラクター全てが選択でき、初回限定版のセクシーコスチュームも選択できた。

また、シリーズおなじみのタッグマッチが遊べるようにもなっている。組み合わせにより固有のタッグ投げが用意されているということだ。これらの内容はTGS 2012でももちろん遊べるので、ぜひ実際にプレイしてみてはいかがだろうか。

最後に、早矢仕氏からファンへのメッセージが送られたので紹介しよう。

早矢仕氏：今回、7年ぶりのナンバリングタイトルということで作っている最中、待っている方がいるのかというのは正直不安でした。ですが、発売直前に多くの方に体験会にお越しいただけたということで、開発一同嬉しく思います。

東京ゲームショウでは、日曜日（9月23日）にみなさんに参加いただいての大会も開催しますし、発売後もオンラインでぜひ我々開発陣をメタメタに倒していただければと思います。ぜひみなさんと一緒に盛り上げていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。