コーエーテクモゲームスは、9月19日東京・渋谷にて海外や国内のメディア・関係者向けのパーティーを開催、Team NINJAの手がける新タイトルプレゼンテーションを実施した。
目次
Team NINJAの新作タイトルプレゼンテーション
初めに登壇したコーエーテクモゲームス代表取締役社長「襟川 陽一」氏は、英語と日本語でスピーチし、日頃の感謝を述べるとともに、最高の品質のゲームソフトを制作して提供することを目標とし、自身もクリエイターとして作品に携わっていきたいと語った。
続いて「早矢仕 洋介」氏率いるTeam NINJAが登壇。今後発売されるタイトルについて、明日から開催される東京ゲームショウを前にプレゼンテーションが実施された。
PS3/Xbox 360「DEAD OR ALIVE 5」
今回のイベントの進行を務める早矢仕氏は、日本から海外へプレゼンテーションを発信できることをとても嬉しいと話し、以前「日本のゲームは終わった」とあるクリエイターが発言したことを覚えており、日本には「Team NINJA」がある!と来場したメディアに証明したいと語った。
まず9月27日に発売を迎える「DEAD OR ALIVE 5」について、完成したばかりのローンチトレーラーを公開、本作のコンセプトは「格闘エンターテイメント」と設定し、長い開発期間の中でチームメンバーでそのコンセプトを具現化してお届けすることができ、発売後のプレイヤーと戦いが始まることを嬉しく思っているとのことだ。
「DEAD OR ALIVE 5」ディレクター「新堀 洋平」氏は、本作は格闘ゲームが大好きな人はもちろん、苦手な人や初心者でも楽しめるような作品となっており、発売に先駆けて体験してもらうために、本プレゼンテーション会場にも試遊台を準備したと話す。また、発売日にはアメリカ・サンフランシスコで発売イベントを実施することも明かした。
アートディレクター「齊藤 豊」氏は、「DEAD OR ALIVE」シリーズの未来をつくるためには、キャラクターを始めとしたビジュアルの全面的な進化と、新しい魅力というものの想像が必要不可欠となっており、毎日が挑戦と失敗の繰り返しだったと話した。その中でも自分の感性やスタッフの力を信じ、多くのファンが楽しみに待っている、楽しんでもらえることを信じて、ここまで頑張ってこれたと語った。命を吹き込まれたキャラクターたちは、プレイヤーと一緒に熱く燃え、汗をかき、埃まみれになって戦う姿を想像するだけで今は仕事が手に付かないと微笑んでいた。
早矢仕氏は、最後に新情報としてパッケージ版のほかにダウンロード版の発売を明かし、PS3版は発売日と同日、Xbox 360版は発売より3ヶ月後にリリースを予定しているとのことだ。
Wii U「NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge」
9月14日に発表となったばかりのWii U「NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge」について早矢仕氏は、3月に発売された「NINJA GAIDEN 3」からファンやプレイヤーが「NINJA GAIDEN」という作品に何を求めているのか、どんな体験を求めているのかを再認識させられたと話した。新しいアクションゲームファンにフォーカスしすぎて、従来のファンを満足させることができなかったと語り、「NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge」は再挑戦の意味合いもあるとのこと。
登壇したディレクター「安田 文彦」氏は、本作ではシリーズの特徴でもある欠損表現が復活し、リュウ・ハヤブサのプレイアビリティ、敵の優れたAIと「やりごたえのある難易度」が最大の魅力だと話す。さらに新規要素の「NINJAスキル」は敵を倒して得た「カルマ」で武器や忍法のレベルアップや奥義の習得が可能。そして「あやね」の参戦も決定しており、返り血を浴びながら戦う彼女の姿が、本作の激しさや鋭さを体現していると話した。
ちなみに、本作ではバイオレンス表現が激しく、残念ながら東京ゲームショウではプレイアブル出展はできなかったとのこと。国内ではWii Uと同時発売となる。また、発売後にはファンが喜ぶような、大規模な無料DLCも用意していることも明かされたぞ。
PS Vita「NINJA GAIDEN Σ2 PLUS」
2012年2月23日に発売されたPS Vita「NINJA GAIDEN Σ PLUS」の続編となる、PS Vita「NINJA GAIDEN Σ2 PLUS」も発売が決定。時期は2013年の早い時期を予定しているとのことなので、続報を期待しよう。
iOS/Android「100万人のNINJA GAIDEN」
9月20日からMobageにてサービスが開始される、iOS/Android「100万人のNINJA GAIDEN」について、東京ゲームショウでプロデューサーからの詳細が発表されるとのことだ。
「YAIBA:NINJA GAIDEN Z」
9月13日に稲船敬二氏が手がける新たなゾンビゲームとして、comceptから発表され、ティザームービーを公開していた「YAIBA」の正式タイトルが「YAIBA:NINJA GAIDEN Z」と発表、ゲストとして稲船敬二氏が登壇した。
「日本のゲームは終わった」と発言した張本人です、と会場の笑いを誘いながら登場した稲船氏は、本作の制作に関してパートナーを「Team NINJA」を正式に発表、ゾンビが大好きで、新たなゾンビゲームを作りたいと思っており、このプロジェクト自体興奮していると話した。
また、ただのゾンビゲームではなく、「NINJA GAIDEN」とコラボレーションしながら、忍者が登場する本作を制作できることがとても幸せだと語る。ゲームクリエイターが自分の作りたいもの、自分の好きなものを題材にして作品を作ることがなかなか難しい時代、自分自身が自分の作りたいゲームに携わっていることを嬉しく思っており、この大きなチャンスをもらったTeam NINJAと襟川社長に対してもとても感謝していると語る。
以前、稲船氏が「日本のゲーム業界は終わった」とコメントしていたが、早矢仕氏はTeam NINJAは死なない、チャレンジを続けていくと高らかに話していたことを受け、そんなゲーム業界の中でその意味を証明するために今回登壇し、本作を公開したと明かした。
「YAIBA:NINJA GAIDEN Z」は、アメリカ「Spark Unlimited」と共同で制作しており、海外の開発スタジオと作る、日本のゲームとして、世界に通用するスゴイ作品に仕上げるとコメントを締めくくった。
早矢仕氏によると、本作の主人公の名前はタイトルにある「YAIBA」、リュウ・ハヤブサを追う立場にあると明かされ、開発は順調に進んでおり、プラットフォームは「据え置き機」向けとのこと。続報を楽しみに待っていよう。最後に、「Team NINJA NIGHT 2012」のメンバーが胸に下げていたペンダント「Im a Fighter」という言葉には、これからも世界に向けて挑戦を続けていくというTeam NINJAの意志を表現していると早矢仕氏は話し、プレゼンテーションは終了となった。