「東京ゲームショウ2012」のソニー・コンピュータエンタテインメントブースで出展されていた、アルヴィオンが2012年秋に発売予定のPS Vitaダウンロード専用ソフト「マリシアス リバース」を試遊してきたので、そのレポートをお届けする。
本作は、2010年にPS3用ソフトとして発売され、全編ボスバトルで構成されたゲーム性が話題呼んだアクションゲーム「マリシアス」のPS Vita版。プラットフォームを移すにあたり、新たなステージ&ボスが追加されているほか、マントアクションでの戦闘もより激しくなっているのがポイントだ。
東京ゲームショウの試遊出展では、その新ボスと戦うことができた。戦闘の基本は、□ボタンでの攻撃と、△ボタンでの強攻撃でコンボを繋ぎ、○ボタンのガードと×ボタンのジャンプを駆使して戦っていくという流れ。主人公は灰の外套と呼ばれるマントを武器にして戦うのだが、方向キーを入力することで、マントをそれぞれ特徴の異なる「魔弾」「槍」「剣」「拳」の4種類に切り替えることができる。
新アクションとして、槍マントの状態で画面にタッチすると、目標位置に鞭で攻撃することも可能だ。また、マントを翼として空を飛ぶこともでき、画面にタッチすることで急降下するようになっていた。
ほかにも、フィールドに群がる雑魚敵を倒すことでオーラが溜まり、このオーラを開放して一時的に能力をアップさせるといった要素も存在する。オーラは主人公のHPにあたるボディーを修復するのにも必要なので、オーラの使用具合を見極めながら戦うのが重要となるだろう。
今回の試遊で戦った新ボス・鋼の王は、筆者がPS3版をプレイしたことがなかったこともあるが、そもそも遠距離攻撃を得意としながらも機動性が高いという強敵だったため、正直かなり苦戦を強いられ一度倒されてしまった。ワラワラといる雑魚敵だけでなく、大砲のようなものや中型サイズのモンスターがいたりと、なかなかボスに集中できない状況は操作が忙しく、思わず夢中になってしまったほどだ。
新ボスが比較的強い敵だったのかもしれないが、今回プレイした限りでは難易度が高めのように思え、アクションゲーム好きな人でも十分に歯ごたえある戦闘が楽しめそうな印象だった。惜しむらくは、普段ゲームをプレイしているときとは視点移動の方向が逆で、コンフィグをいじらないままプレイしていた…という言い訳もあるので、製品版ではしっかりとプレイしてみたい。