KONAMIの人気アーケードゲームのチャンピオンを決定する公式大会「KONAMI Arcade Championship 2012」。今回は11月18日に開催された「クイズマジックアカデミー賢者の扉」「エターナルナイツTRUST」の決勝ラウンドの模様をレポートする。

目次
  1. 「クイズマジックアカデミー賢者の扉」の決勝は僅差の決着に
  2. 抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられた「エターナルナイツTRUST」

「KONAMI Arcade Championship 2012」は全国のアミューズメント施設にて、14本のアーケードタイトルのチャンピオンを決定するKONAMI公式のゲーム大会だ。11月18日の大会は前日と同じく、神奈川のシルクハット川崎ダイスと大坂のラウンドワン千日前店にて開催され、どちらの会場でも大熱戦が繰り広げられた。ここでは東日本エリアの会場であるシルクハット川崎ダイスの模様を中心にお届けしていこう。

「クイズマジックアカデミー賢者の扉」の決勝は僅差の決着に

全国オンライン対戦クイズゲーム「クイズマジックアカデミー賢者の扉」の決勝ラウンドには、第1回~第5回全国大会と魔龍討伐戦を勝ち抜いた東日本エリア16名、西日本エリア16名の計32名のプレイヤーが出場した。決勝ラウンドでは4人1組で対戦を行い、それぞれの上位2名が次のラウンドに進出。最後に東日本エリアの上位2名と西日本エリアの上位2名が対戦して優勝者がチャンピオンとなる。

クイズ王として知られる大美津祐貴氏と永田喜彰氏が東日本エリア、西日本エリアでそれぞれ解説をつとめた。

全国大会はオールジャンルによる大会。魔龍討伐戦は特定のジャンルで競うため、公式Ustream番組のゲストであるクイズ作家の大門弘樹氏は「オールラウンダーが強いのか、ひとつのジャンルを極めたタイプが強いのか注目したい」とコメント。また、クイズ形式やジャンル選択の制限がなく、出場者の自由選択が可能となっているため、どのジャンルを選ぶかも勝敗を分けるポイントとなると予想された。

2回戦第2試合は2~4位が1点差未満という僅差での決着となった。

1、2回戦を勝ち抜いて東日本エリアの決勝戦に進出したのは、たけしたKこ選手、ファーファだよっ選手、プリシラ選手、Gわけはおわコン選手の4名。試合のほうは難問が多く、いずれの選手も得点が伸び悩むなかで堅実にスコアを稼いだたけしたKこ選手が1位を奪取。2位に入ったのはプリシラ選手で、3位のファーファだよっ選手は1点差で涙を飲んだ。

出場者のプレイで特に驚かされたのが解答の速さで、スピーディな入力は圧巻のひとこと。

かくして、決勝戦は東日本エリアを勝ち抜いたプリシラ選手、たけしたKこ選手と西日本エリア代表となったぬんたん選手、レキ選手の4名による対決となった。試合では、たけしたKこ選手とレキ選手がともに得意とする芸能ジャンルを選択。ここでスコアを稼いだふたりによるデッドヒートとなったが、第4セットのキューブクイズでたけしたKこ選手が96点という高得点を獲得。わずか2点差でレキ選手を振り切って見事優勝を果たした。

激戦を勝ち抜いてチャンピオンの座に輝いたたけしたKこ選手は「あまり自信がなかったんですけど、いい試合で優勝できたのでうれしいです。一番苦しかったのは決勝戦の第4セットですね。このままでは負けると思っていたので最後の6問は特に緊張しました」と喜びのコメント。これからも公式大会はもちろん、有志の大会でもがんばっていきたいとのことなので、たけしたKこ選手のさらなる活躍に期待したい。

なお、「クイズマジックアカデミー賢者の扉」では、現在公開中の大人気アニメ「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」と連動したイベントが実施中。「エヴァンゲリオン新劇場版」シリーズに関連する公式監修問題が出題されるほか、劇場版のシンジとレイのプラグスーツを再現したカスタマイズアイテムの取得や映画の予告映像の視聴ができるので、ぜひチャレンジしてみてほしい。

抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられた「エターナルナイツTRUST」

続いて、冒険シミュレーションRPG「エターナルナイツTRUST」の対戦モード「スピードバトル」の決勝ラウンドが開催された。「スピードバトル」はダンジョンのクリアスピードを競うモードで、本大会には予選ラウンドを勝ち抜いた東日本エリア15名と西日本14名の計29名が参加。チャンピオンの座を賭けて激戦を展開した。

東日本エリアは「エターナルナイツTRUST」の東プロデューサー、西日本エリアは内山統括マネージャーが解説をつとめた。

決勝ラウンドは4名ずつ対戦を行って1位と2位が次のラウンドに勝ち上がるトーナメント戦。ただし、下の写真を見てのとおり敗者復活戦も行われるため、1度負けてもエリア代表決定戦に出場することが可能になっている。また、決勝戦は2本先取制で、2度1位を獲得したプレイヤーがチャンピオンとなる。

12歳の男の子や女性プレイヤーも決勝ラウンドに参加。大会を大いに盛り上げた。

東日本のエリア代表決定戦にはホパチャイ選手、カラのちぇけ選手、ワカツキ選手、のR選手の4名が進出。決戦の舞台となるダンジョンは階層こそ4Fと低いものの各フロアがかなり広いので、いかに早く階段を見つけられるかがポイントになる。

試合のほうは開始と同時にのR選手が先行。速攻で勝負をつけるべく一気に最上階へと駆け上がった。ほかの選手もあとを追って次々と4Fに到達。誰が勝つか分からない僅差の勝負となったが、終始先行していたのR選手がいち早くクリア。ほかのプレイヤーはゴールできなかったため、もっともレベルの高いワカツキ選手が2位となり決勝戦へとコマを進めた。

西日本エリアの代表決定戦の中継も行われた。こちらも全員が4Fと5Fを行ったり来たりする僅差の展開となったが、せんしむり選手がいち早く最終宝石を獲得。タッチの差で2位となったけんせいピヨ選手とともに決勝進出を果たした。

のR選手、ワカツキ選手、せんしむり選手、けんせいピヨ選手の4名で争われることとなった決勝戦。第1試合の舞台は7階建てのダンジョンで、解説の東プロデューサーによると倒しても復活するゾンビが出現する5階をどう攻略するかが勝敗を分けるという。

試合は序盤こそ全員がほぼ横一線だったが、ここからのR選手がダッシュをかけて最大の難関であるゾンビが出現する5Fを一気に抜けることに成功する。ほかの3名もフロアダウンなどで邪魔をするが、のR選手はものともせずに最上階の7Fにトップで到達。そのままゴールまで駆け抜けて1勝目をあげた。

2戦目のダンジョンは5F建て。今度はせんしむり選手が先行し、素早く最上階の5Fに上がるが、ほかの3選手も独走を許さず。全員が5Fに到達するデッドヒートとなったが、のR選手がわずかに早く最終宝石を獲得。2連勝で見事な勝利をおさめた。

のR選手は2回戦で4位敗退となったものの、そこから敗者復活戦を勝ち上がり、最後は2連勝でチャンピオンの座に輝いた。

チャンピオンとなったのR選手は「まさか勝てると思ってなかったので、うれしい反面驚いています。決勝戦は悩んだ末に階を駆け上がることにしたんですけど、うまくハマってくれました。次回があればまたぜひ参加したいですね」とコメント。そのほかの3選手も「楽しかった」と語るなど、大盛り上がりのまま大会は終了となった。

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