フロンティアワークスは、Android用アプリ「恋してアニ研」において、美術教師・秋月ほのか役を担当した佐藤利奈さんのオフィシャルインタビューを公開した。
――レコーディングは順調でしたか?
秋月ほのか役・佐藤利奈さん:順調だったとおもいます。ただ最初は、キャラクター性と曲調も相まって、どこまでがほのか先生ラインなのかを探ってましたね。ウィスパーは少し違うかな?とか、そういった感じです。固めるまでちょっと時間がかかりましたけど、その後はとても順調でした。
――キャラクターボイスの収録も終わっていますか?
佐藤さん:はい、終わっています。キャラクターの音声と歌の声を聞き比べて、どんな雰囲気にしようかという話しながらレコーディングしました。歌のタイトルが「ほのかな恋心」なんですが、これを先生と生徒の関係とリアルに考えるとハードルの高い感じがあるので、どこまで切なさや気持ちを出したらいいのか。出し過ぎると「イケナイ」感じになるじゃないですか。主人公は生徒ですしね(笑)。その間をずっと探っていました。
――どの辺で落ち着きましたか?
佐藤さん:最終的にはとてもほのか先生っぽいラインに落ち着いたと思います。可愛さや天然っぽいどこか抜けているところがあり、でも押しの強いところもある。おっとりとしているのが基本なんですけど、いろんな面を持っているので。そういった彼女のパーソナルな部分も、この歌の中に出ているのではないかと思います。
――普段は天然っぽい感じなんですか?
佐藤さん:普段は普通の先生ですね。「分からないことがあったら何でも聞きに来てね」くらいの。
――アニメ業界についての説明を一人で話すとうかがったんですが。
佐藤さん:そうです、説明をひとりで(笑)。制作のことで知らないことが多くて大変でした。監督やアニメーターさんとお話することがあるので、なんとなく概要は知っているんですが、細部までは知らないんですよね。用語も正式なアクセントでなく、現場で使われているアクセントの方を使ったりとか。大変な思いをされている現場のスタッフさんの声を聞きながら収録しました。
――佐藤さん自身も勉強になったことはありましたか?
佐藤さん:とても勉強になりましたね。知らないことも多いですし、専門用語の語源が何から来ているかとか。歴史的なことからスタートしたりとか、1から10まで勉強になりましたね。アニメ業界に詳しくなれるんじゃないかなと思います。
――それでは、ほのか先生の曲である「ほのかな恋心」を歌ってみた感想を教えてください。
佐藤さん:本当にほのからしいというか、ほのかは先生なんですけど、いろんな面を持っていて先生らしくないと言えば、先生らしくない部分もあるんですよ。そんな彼女の可愛らしい面とか、意外な一面も歌詞に盛り込まれていたので、いただいたときに「こういうベクトルで来たか~」と思いました。とてもいい曲です。
ほのかは感情表現が豊かな人なんですよ。なので、そういう曲が来るかなとも若干思っていたんですよね。けど、バラード調のいい曲だったので嬉しいなと。大人の一面がチラッと出てると思いました。
――歌いやすかったですか?
佐藤さん:そうですね。私はもともと静かな曲やバラードが好きなので、ものすごくドストライクでしたね。
――歌詞の好きなところはありますか? 先ほど、あまり感情を出し過ぎてはいけないとおしゃっていましたが。
佐藤さん:そうなんですよ。切なげに歌いたくなるような歌詞なんですよね。「この距離がもどかしくて……」みたいな。それをあまりにも切なそうに歌うと、禁断な感じが漂うわけですよ。おわかりになりますでしょうか(笑)。なので、ちょっと気持ちは女子高生というか、学生の気持ちに戻りながら、いい塩梅でレコーディングをしたわけです。
好きな歌詞はサビの部分ですね。「声に出したらもう止められない。ただ好きなだけじゃいられない。誰よりも側にいたくなる」ですよ? ダメでしょ先生、これ言ったら(笑)。でも出さないんですよ。声に出したら止められないから、秘めてるんです。このもどかしさがいいなと思って。
――ほのか先生を演じる上で心がけたことはありますか?
佐藤さん:立ち位置が一人だけ先生なので、先生だけど恋心を抱いてしまう。そのバランスですかね。ただ、本編をプレイしていただければ案外気にならないと思います。見た目は“THE先生”って感じなんですけど、プレイしてみると「あれ、同級生だったかな?」ってなると思います。親近感の湧きやすい限りなく生徒に近い、ちょっと年上のお姉さんみたいなね。お姉さんキャラとしてみた方がいいかも知れませんね。
――では、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
佐藤さん:アニメ業界に興味のある方は、ぜひプレイしてみてください。私自身も10年くらいこの業界にいるんですけど、絵を描くことに関しては改めて勉強にもなりましたので、仕組みを知ることができて面白いのではないかと思います。それとともに、個性的な女の子たちがすさまじいことを繰り広げたり広げなかったりするので。
――気になる女の子はいましたか?
佐藤さん:桐生晶さんですね。ほのか的にも晶さんが気になるキャラなので。確執というか。プレイして頂ければわかると思います。本当に大人気ないんですよ、ほのかが……(笑)。
先生になったばかりで、まだ若いからいいものの。非常に面白いキャラクターが登場するゲームなので、是非プレイしてほのかの謎にも迫って頂ければと思います。「これかー!なんて大人気ないんだ!」と思われると思いますが、根はいいコなので慮ってやって下さい(笑)。
CD情報
作品名:「恋してアニ研」主題歌コレクション
リリース日:2013年3月27日
品番:[初回限定版] FFCG-0006 [通常版] FFCG-0007
価格:[初回限定版]2,415(税込) [通常版]1,890(税込)
組数:[初回限定版]CD1枚+DVD1枚 [通常版]CD1枚
発売元:オペラハウス/ピックアップ/フロンティアワークス
販売元:フロンティアワークス
各ルートのラストで流れる、可奈(CV:伊瀬茉莉也)、晶(CV:日笠陽子)、真夜(CV:日高里菜)、遥(CV:五十嵐裕美)それぞれがソロで歌う主題歌4タイプのほか、ゲーム中では流れない可奈・晶・真夜・遥の4人歌唱バージョン、さらに秋月ほのか先生(CV:佐藤利奈)だけが歌うソロ曲も収録した6曲入り!
初回限定版にはCDだけでなく、PVを収録したDVDが付属するほか、(豪華特典が当たる)応募ハガキも封入!