セガは、PS3/Xbox 360/PS Vitaダウンロード専用ソフトとして、本日2月20日より「ジェットセットラジオ」の配信を開始した。価格はPS3/PS Vita版が1,000円(税込)、Xbox 360版が800マイクロソフトポイント。

目次
  1. 操作性は若干クセがあるものの、一度はまったら病み付きになってしまう中毒性が魅力
  2. Vita版では写真の取り込みが可能。自分だけのジェットセットワールドを作り上げろ

本作は、架空の都市トーキョーを舞台にスケートシューズで走行し、さまざまな場所にグラフィティ(落書き)を残していく3Dタイプのストリートアクション。警察やライバルの妨害をかわしながら、自らのグラフィティで街を埋め尽くしていくことを目的とする。

2000年6月にドリームキャストで発売された当時、「マンガディメンション」と呼ばれる独特のグラフィックや世界観などが非常に話題となった作品だ。

今回の移植では、バージョンアップ版とも言えるドリームキャスト用ソフト「デ・ラ・ジェットセットラジオ」をベースに、グラフィックの高解像度化、ワイド画面への対応が行われている。また、PS3/PS Vita版ではクロスセーブ機能にも対応。さらに、PS Vita版ではタッチスクリーンの操作に対応しているほか、カメラ機能で取り込んだ写真を使って、自分だけのグラフィティを作ることも可能だ。

本稿では、PS3版とPS Vita版のプレイレポートをお届けしていこう。操作感やカメラ機能などについても触れているので、気になっている方はぜひご一読あれ。

操作性は若干クセがあるものの、一度はまったら病み付きになってしまう中毒性が魅力

本作は、元々がドリームキャスト用のタイトルということで、ポリゴン数は現在のゲームと比べるべくもないのだが、先にも述べたように、グラフィックが独特なので特段古くさくは感じない。むしろ、高解像化によって、非常に栄えるタイプのグラフィックという印象だ。

まずはシブヤチョウをチュートリアルから始め、その後、数十分ほどプレイした。ルールこそシンプルなものの、操作性にクセがある本作。なので、ドリームキャスト版を少々たしなんだ程度の筆者は、慣れるまで少し時間がかかってしまった。

ただ、いったん慣れてしまえば、その操作感が病み付きになってくるという魅力もある。苦戦しながらも、スマートにグラフィティを書き残せたときの達成感はひとしおだった。

またストーリーでは、ライバルからの挑戦をクリアすることによって、そのライバルを仲間にできる。仲間はそれぞれ性能が違うので、自分にあったキャラクターを選んでいくのも面白いだろう。主人公のビートを始め、ガム、コーン、コンボなど、個性豊かなキャラクターが数多く登場するので、ぜひ試してみてほしい。

グラフティ書いていると警官がわらわら出てくる。倒すことができないので、ここは逃げるしかないのだ。

Vita版では写真の取り込みが可能。自分だけのジェットセットワールドを作り上げろ

PS3、PS Vita版ならでの機能として、クロスセーブに対応しているのも大きな特徴だ。家の大画面でPS3版をプレイし、その続きをPS Vitaで楽しむといったこともできる。ヘビーユーザーにとっては、かなり重宝する機能と言えるだろう。

また冒頭でも触れたように、PS Vita版ではカメラ機能を使って、取り込んだ写真や画像をグラフィティとして使用できる。筆者がプレイしたときは、「ぷよぷよ」のぬいぐるみを取り込み、ゲーム中に反映させた。

「ジェットセット」の世界観に「ぷよぷよ」というのは、いささかミスマッチな気もするが、ステージにおけるインパクトは抜群。ほかにも色々な画像で試してみたいと思ってしまった。なお、取り込んだ画像は、文字を入れたり、ズームしたりとさまざまな設定が行える。いわゆる「職人」と呼ばれるプレイヤーの登場にも期待したいところだ。

「シャイニング・アーク」のヒロイン、パニスを取り込むとこんな感じに。
セガハードのパッケージを取りこんだ図。
メガドライバーも必見。
有機ELから映し出されるグラフィックは美麗の一言。

また、本作を語る上で外せないのがサウンド。当時、インディーズシーンで活躍していたミュージシャンが数多く参加しているだけあって、作中のサウンドはとても個性的だ。ゲーム内容の秀逸さに定評のある「ジェットセットラジオ」だが、同じく、サウンドの人気の評価が高いというのもうなずける話である。なお、楽曲はゲーム内のサウンドテストですべて試聴することも可能。ボーナスで収録されている「ジェットセットラジオフューチャー」の曲に関してはゲームを進めていくことによって、少しずつ曲が解放されていくとのことだ。

さて、ここまで紹介してきた「ジェットセットラジオ」だが、いかがだっただろうか。本作は、当時20代の若手スタッフを中心としたチームで制作されたということで、非常にチャレンジ精神を感じる。「落書き」というある種のタブーに挑戦したゲーム内容も、非常に斬新だ。

アクションゲームとしての敷居は低いとは言えないが、その尖った部分も本作の魅力であることは間違いない。タイトル名を聞いて、「あの頃」を思い出した人はもちろん、「なんか変わったゲームがあるな!」と感じた若いユーザーも、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

ジェットセットラジオ

セガ

PS3ダウンロード

  • 発売日:2013年2月20日
  • 12歳以上対象
  • PS Storeダウンロード専用タイトル
ジェットセットラジオ

ジェットセットラジオ

セガ

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2013年2月20日
  • 12歳以上対象
  • PS Storeダウンロード専用タイトル
ジェットセットラジオ

ジェットセットラジオ

セガ

Xbox 360ダウンロード

  • 発売日:2013年2月20日
  • 12歳以上対象
  • Xbox LIVE アーケード
ジェットセットラジオ

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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