6月23日、千葉・市川文化会館にて、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のイベント「『ジョジョの奇妙な冒険 JOJOraDIO』イベントスペシャル」が開催された。
本イベントでは、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)」に出演する興津和幸さん(ジョナサン・ジョースター役)、杉田智和さん(ジョセフ・ジョースター役)、上田燿司さん(ロバート・E・O・スピードワゴン役)、川澄綾子さん(エリナ・ジョースター役)、佐藤拓也さん(シーザー・A・ツェペリ役)、そして第1部のOP曲を歌う富永TOMMY弘明さんが登場。
トークに生アフレコにライブと盛りだくさんの内容に加え、バンダイナムコゲームスより2013年8月29日発売予定のPS3用ソフト「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」の対戦プレイも行われた本イベントの、昼の部の模様をお届けする。
「ジョジョ」満載の「JOJOraDIO」公開録音!
まずはパンフレットのインタビュー記事を担当したというアニメライターの小林治氏司会のもと、興津さん、杉田さん、上田さん、川澄さん、佐藤さんの5人がそれぞれのセリフとともに、ジョジョにちなんだ衣装で登場。小林さんがその点に触れると、各出演者が自身の衣装をアピールした。
そして最初に行われたのは、公式サイトで毎週金曜日深夜に配信されている「JOJOraDIO」の公開録音。パーソナリティを務める上田さん進行のもと、3つのコーナーを展開した。
番組内でゲストが話した中から特に印象的なものを紹介する最初のコーナー「『JOJOraDIO』名言特集」では、川澄さんと興津さんが番組内が話した話題が取り上げられた。
特に興津さんがディオ・ブランドー役の子安武人さんから「キミとは仲良くしないから」と言われたという話では、それにまつわるさまざまなエピソードが語られ、興津さんいわく「手のひらの上で転がされている感じ」とのこと。
続く生コメンタリーのコーナーでは、ラジオで話題に上がったシーンを流して、ライブでコメンタリーをするという主旨で、第3話の燃えるジョースター邸でのジョナサンとディオの対峙に関するトークが繰り広げられた。
ここでは当時の収録の模様を振り返る中で、興津さんと上田さんがスタジオの熱気がすごかったという話で盛り上がりつつ、第二部での参加となる杉田さん、佐藤さんも放送時にその鬼気迫る感じが伝わってきたそうだ。
そして最後は、出演者から事前に寄せられた質問に回答する「あの人にききたいッ!」のコーナー。
ここでは興津さんが収録にあたって体を鍛えたエピソードが語られたり、川澄さんが興津さんに基礎代謝を聞いたり(ちなみに興津さんいわく1680キロカロリー)する中、興津さんが川澄さんに「波紋疾走(オーバードライブ)」が期待に応えられていたかを聞く場面も。
そんな中、杉田さんが佐藤さんに「シュトロハイムは実は死んでないと思うのですが、佐藤さんいかがですか?」と質問すると、シュトロハイムのその後に対するさまざまな憶測が出演者から飛び出す展開に。シュトロハイムが好きだという杉田さんは、はっきりと死んだ描写がないため、先のことを考えてしまうのだと話していた。
なお、この模様は夜の部と合わせて後日ラジオでも放送されるということなので、そちらも楽しみにしてはいかがだろうか。
ジョジョ対決の行方は…!?
続いてはPS3用ソフト「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」のコーナーとなったが、準備の間にはゲームのアフレコに関して、アニメと違ってひとりで収録するため大変だったというエピソードも語られた。
そしていよいよ対戦プレイをするというところで登場したのは、同作のプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームス・新野範聰氏が登場。作品の説明をしつつ、今回は必殺技を繰り出すために必要なハートヒートゲージゲージがなくても、際限なく出せる特別仕様で対戦することとなった。
勝負は興津さんと川澄さんの第一部チーム、杉田さんと佐藤さんの第二部チームに分かれて、興津さんと杉田さんによるジョジョ対決が実現。勝ったチームには素敵な商品があるということで、白熱の対決が繰り広げられた。
第1ラウンドでは、互いに拮抗した勝負を見せる中、終始体力ゲージで優勢だった杉田さん操るジョセフが勝利。
続く第2ラウンドでは、興津さん操るジョナサンの必殺技がヒットし、興津さん優勢で進行。杉田さんも応戦するものの、ジョナサンが2度目の必殺技を決めて勝利した。
1対1のイーブンで迎えた最終ラウンドでは、杉田さん優勢で進められたものの、興津さんが最後の最後で逆転の望みをかけて波紋を繰り出す。しかしながらジョセフばりの逃げっぷりをところどころで披露した杉田さんが終始ペースを掴んで見事勝利し、1/1スケールの石仮面がプレゼントされた。
プレイを終えての感想として杉田さんは、技のコマンドが格闘ゲームとしては基本的なものである上に、弱ボタン連打でコンボ技が出せる点に注目。その話を受けた新野氏は、初心者でも遊びやすいように作っているという本作ならではのポイントをアピールした。
生アフレコやライブも!
その後の公開生アフレコでは、昨年の9月以来にジョナサンを演じたという興津さんとエリナ役の川澄さんによる新婚旅行の船上のほのぼのとした一幕、そして杉田さん演じるジョセフと佐藤さん演じるシーザーが噴水前でいがみ合い、二人を引きあわせた上田さん演じるスピードワゴンがなだめる場面がそれぞれ演じられた。
アフレコ後には、ジョナサンが最期を迎えるこの場面を演じるために、興津さんが収録前に5キロ走ってから来たためにお腹がなってしまったこと、杉田さんを尊敬している佐藤さんがジョセフを嫌う演技に苦労したこと、川澄さんが第二部の年老いたエリナを演じるため、わざと声をガラガラにさせていったエピソードが語られた。
生アフレコが終了すると、スピードワゴンの声がけのもと、富永さんが登場。そのまま「ジョジョ~その血の運命(さだめ)~」を力強く歌い上げ、会場を盛り上げた。
歌い終わった後、小林氏から歌うコツについて質問された富永さんは、しっかりとした呼吸と、日本語の母音を大切に歌うことがポイントだと語った。
楽しい時間が続いたイベントの最後は、興津さんの提案から会場全体で「震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート! 刻むぞ血液のビート! サンライトイエローオーバードライブ!」と唱和。そのままイベントは幕を閉じたが、最後にはエンドロールとともに、当日のイベントのダイジェスト映像が早くも流れ、会場は最後までその映像に魅入っていた。