スクウェア・エニックスは11月8日、東京・青山のスパイラルホールにて、人気FPS「コール オブ デューティ」シリーズの最新作「コール オブ デューティ ゴースト」(PS3/Xbox 360/Wii U/PC、PS4/Xbox Oneでも発売予定)の発売記念イベントを開催した。
イベントでは、まずスクウェア・エニックスの代表取締役社長である松田洋祐氏が登壇。先行販売された欧米での売れ行きが好調であることを紹介し、「本日は世界でも特に人気の高いFPSシリーズの最新作「コール オブ デューティ ゴースト」の魅力を存分にお楽しみ下さい」と挨拶した。
続いて、「コール オブ デューティ ゴースト」の開発を手がけたInfinity Wardのシニア環境アーティストであるジョン・ドビー氏とスクウェア・エニックスのローカライズプロデューサーの塩見卓也氏より、本作の新要素や魅力などのプレゼンが行われた。公開された内容を項目ごとに紹介していこう。
新しいストーリー、世界観、キャラクター
本作ではアカデミー脚色賞を受賞したスティーヴン・ギャガン氏とのコラボによる新たなストーリーが展開される。一番のポイントは主人公が敗北者、弱者という立場からスタートするということ。物語は世界が崩壊するほどの壊滅的なイベントが発生するところから始まり、主人公のローガンは兄弟であるヘッシュらとともに新たな敵「フェデレーション」と戦っていくことになる。
新しいゲームエンジンの採用
新しいゲームエンジンの導入により描画能力が大幅に向上。特に次世代機版では使用できるポリゴン数が大幅に増えたため、劇的なグラフィックの進化を楽しめるという。また、現世代機でも新たなツールや新技術が使用されており、歴代最高の「コール オブ デューティ」を体験できる。
新要素が盛りだくさんのマルチプレイ
マルチプレイモードにキャラクターカスタマイズ機能が追加。武器、顔、服装、性別などさまざまな部分が変更可能で、その組み合わせは2万通り以上になるとのこと。さらに、新たな武器カテゴリーとなる「マークスマンライフル」をはじめとする、30種類を超える新たな武器が登場。キルストリークも20種類以上追加されているという。
また、今回はPERKシステムがポイント制となっているので、セカンダリウェポンを外してパーツを付ける枠を増やすといったことができる。そのほか、プレイヤーの行動によってマップの形状が変化する「ダイナミックマップ」の導入、「覗き込み」「障害物の乗り越え」「ニースライディング」などのアクションを可能にする操作性の向上、新しいオーディオシステムの採用によるサウンド面の強化などもはかられているとのことだ。
先日公開された独自の部隊を作成できる新モード「スクワッド」のデモムービーも紹介された (このモードの詳細な内容はこちら)。 |
新モード「EXTINCTION」の登場
どこからともなく現れたエイリアンの群れと戦う協力プレイモードが新たに登場。登場するエイリアンは攻撃的な「スカウト」、尾から毒液を飛ばす「スコーピオン」、重装甲の「ライノ」など多岐にわたっていて、4人のチームワークはもちろん、メディックやタンクといったクラスの組み合わせも非常に重要になるそうだ。
松田社長自らマルチプレイデモに参戦!
松田社長、ジョン・トビー氏、MCの松嶋初音さん、アシスタントプロデューサーである二木達博氏の4人によるマルチプレイデモも行われた。使用するモードは「SAFEGUARD」。ルールは徐々に強くなっていく敵の大群を撃退して生き残りを目指すというもので、塩見氏によると「サバイバル」に似たモードとのことだ。
プレイのほうだが、なんと松田社長は初期装備のハンドガンのままでひたすらバトル。てっきり初心者かと思いきや、かなり手慣れており、軽快な動きで会場のファンやニコニコ生放送の視聴者を沸かせていた。この松田社長の活躍や助っ人の二木氏のフォローもあってラウンド4を突破することに成功。ただ、トビー氏と松嶋さんがやや足を引っ張ってしまったため、ラウンド5に登場する軍用犬の群れの前に全滅となった。
次に、ニコニコゲームマスター選抜チームが、5人の来場者代表にトビー氏を加えたチームとマルチプレイで対戦。ニコニコゲームマスター選抜は今年の2月に行われた「ニコニコゲームマスター with コール オブ デューティ ブラックオプスII ニコファーレ本選」の上位プレイヤーで構成された最強チームで、3月に実施された「大学対抗戦」では1回戦負けを喫したものの、その実力は折り紙つきだ。
1戦目の対戦ルールは敵の陣地に出現する目標ポイントに侵入してスコアを稼いでいく「BLITZ」。このモードは誰が敵の目標ポイントを攻めて誰が自軍のポイントを守るかといったチームワークが重要になるため、即席のゲストチームは不利と思われた。ところが、なんと大方の予想を裏切って最初のラウンドは1点差で来場者チームが勝利。2戦目はさすがにニコニコゲームマスター選抜が大差をつけて圧勝したものの、来場者チームの思わぬ健闘に解説を務めた塩見氏も感心していた。
2戦目の対戦ルールは「CRANKED」。敵を倒すとスピードがアップしてスコアも2倍になるが同時にカウントダウンが始まり、30秒以内に敵を倒さなければ爆死してしまうので、敵味方が入り乱れるカオスなバトルを楽しめる。勝負のほうだが、1戦目の苦戦でさすがに闘志に火が付いたか、今回は序盤からニコニコゲームマスター選抜が来場者チームを圧倒。ほぼダブルスコアで勝利をおさめた。
最後に、前作「コール オブ デューティ ブラックオプスII」に続いて、今回もニコニコ動画による大型ゲーム大会「ニコニコゲームマスター」とのコラボが実施されることが発表。2014年1月25日にWebによる予選、2月15日に決勝戦がニコファーレにて行われる(詳細はこちら)。さらに、全国大学対抗戦が行われることも合わせて明らかにされた。こちらの大会の概要は12月上旬に発表とのことなので期待して待とう。