セガは、アーケード向けマルチプレイオンラインバトルアクション「Wonderland Wars(ワンダーランドウォーズ)」のロケーションテストを、本日4月11日から4月13日までの期間、東京・秋葉原の「クラブ セガ 秋葉原 新館」で実施している。ここでは、メディア向け先行体験会の模様をお届けしよう。

目次
  1. 多彩なペンアクションで闘う本格戦略バトル!
  2. 対戦におけるキモとは?
  3. チームの仲間に「NICE!」を!頑張った自分にご褒美を!
  4. ロケテスト会場にはマメール役・磯村知美さんが来場!

本日よりロケテストがスタートした「Wonderland Wars」は、同社が送り出す新作アーケードタイトル。アクション+RTS(リアルタイムストラテジー)といった内容の本作では、プレイヤーは自キャラクター1体を操作し、最大4対4で構成される戦場の中で、敵兵士や敵キャラクターを倒し、レベルを上げて能力上昇&スキル開放、拠点や敵城への攻撃を行い、相手のチームゲージを先に減らしきることが目的となる。ゲーム開始毎にレベルは1に戻るので、毎回横並び一線の状態から遊べる仕様となっている。

本作の最大の特徴は、なんといっても画面を操作するタッチペンの存在。ペン型マウスのようなこの機材は、ペン先に柔らかいゴム素材が採用されており、ペンの真ん中辺りにボタンが備え付けられている。ゲーム中はこの2つを駆使して、敵を攻撃したり、スキルを使用したりと、数あるアーケードタイトルの機材の中でも異色なスタイルとなっているのが印象的だ。

なお、キャラクター操作には筐体中央に設置されているレバーを使用する。レバー中央には移動を行う小ぶりなスティックが、レバー前面には短距離の緊急回避が行えるボタンが付いている。ペンも長めに有線が取られているので、利き手を問わずプレイできる環境であるのが嬉しいところ。

今回はゲームのインプレッションに加え、マメール役・磯村知美さんによるデモプレイなどの様子を紹介していくので、ロケテストに足を運ぶ人も、どういうゲームか気になる人もぜひ目を通してほしい。

多彩なペンアクションで闘う本格戦略バトル!

ゲーム開始時、まずは「キャスト」と呼ばれるキャラクターを選択していく。ロケテストで使用できるの「サンドリヨン」「美侯」「リトル・アリス」「ピーター・ザ・キッド」の4キャラ。キャストはそれぞれ特殊能力やパラメーターなどに差異があるほか、いずれも民話・童話・小説などで有名な登場人物をモチーフとしているようなので、キャラクター毎の原型を調べてみるのも面白そうだ。

なお、ロケテストでの初プレイ時に使用可能なキャストは「サンドリヨン」「美侯」の2名。「リトル・アリス」と「ピーター・ザ・キッド」はプレイを重ね、マスターランクを上げることで使用可能となるぞ。

※マスターランクを含む個人情報の保存はAimaカードを使用。

真夜中の戦姫「サンドリヨン」 西域の暴れ猿「美侯」
不思議の国の少女「リトル・アリス」 永遠の悪童「ピーター・ザ・キッド」

キャストを選択し、チームやスキルを確認したらいよいよ戦闘開始。戦闘の基本アクションは、キャスト毎に設定されたクリティカルゾーンをペンで擦って放つ「ノーマルショット」、自キャストからペンで線を引いて発動する強力な「ドローショット」、ペンを振ることで出せる「近接攻撃」、画面下部に用意された「スキル」「アイテムカード(1回だけ使用可能)」「アームズカード(能力上昇や特殊効果などを付与)」を駆使する計4つの行動だ。

いずれもタッチパネルをペンでこすり、敵に向かって攻撃を当てていくこととなるが、ドローショットやスキルは闇討ちを狙ったり、相手の進行方向を読んだりする一工夫が必要となるぞ。

なお、マップには自キャスト・敵キャストがそれぞれ4体づつ。加えて自動で動く兵士を出撃させる「拠点」「本拠地」と、近づくことでHPゲージが回復できる「回復の泉」が設置されている。敵軍チームゲージにダメージを与えるには、「敵城攻撃」「敵拠点破壊」「敵キャスト撃破」の3つの方法があり、勝敗はタイムアップを迎えた際にどちらのゲージが多いかでも判断されるので、その場その場で戦局を読んでいく必要がある。

キャラクター毎に設定されている紅い囲み(クリティカルゾーン)の中にいる敵をペンで擦って攻撃しよう。
範囲外でも攻撃はできるものの、威力が激減したり、射程外であると攻撃が出ず、隙を晒すことになってしまう。
キャスト毎に特徴が異なるドローショットは、ペンで自キャストを起点に線を引き、攻撃地点を決める強力なショット。
現時点では、自由曲線を描く「フリー」、直線を引いて着弾時に爆発を起こす「ストレート」
タッチ地点に直接着弾する「ポイント」の3種類が存在。発動毎にクールタイムがあるので連射できない。
ペンボタンを押して発動するスキル。スキルはカード毎にペンの描き方が表示されるので、ガイドに従って発動しよう。
強力な必殺技となるスキルは、クールタイムに加え、カード毎に使用可能レベルが設定されているぞ。
初動で有用なスキル、高レベル解除だが絶大な効果を発揮するスキルなど、戦況と運用を読んで戦局をもぎ取ろう。

対戦におけるキモとは?

本作は自キャストの移動速度も体感的に早くなく、操作アクションだけで戦局を覆すのも“時と場合を最大限に活用しなければ難しい”ので、まずは味方兵士に頼ることが基本戦略となる。自動で出撃し、自動で闘うこの兵士たちは「キャストの近くにいると能力アップ」「敵からのショット攻撃の盾になってくれる」「拠点攻撃力が高い」という特性を持っているのだ。

毎回レベル1から開戦する本作では、敵兵士を倒すと経験値が取得でき、レベルアップすると能力UP&スキル解放となるため、味方兵士を野放しに放置しておくこと自体が危険な状況を引き起こしてしまう。レベルが絶対的な差ではないものの、高レベルのキャストと打ち合った際の強弱は体感的にもハッキリと分かるので、チームゲージで勝つという結果のため、「自分・チームメンバーのレベルをいかに上げるか&敵のレベルをいかに上げさせないか」という攻防が戦局のカギを握る。

兵士と共に敵拠点へと進もう! ちなみにノーマルショットは写真右で手振れが起きているほどに擦るのが重要だ。

加えて、マップ戦略で重要なカギを握るのが回復の泉。ロケテストにおけるマップでは本拠地の左右とマップ中央に設置されているが、この“マップ中央の回復の泉”をいかに利用するかが、盤面を制するための要衝に成りえる。泉はオブジェクトから一定の円形までが効果範囲となっており、範囲内のキャストは敵味方問わず回復の恩恵を受けることができるぞ。

キャストの撃破は、相手に「チームゲージ」「経験値」「戦場のアドバンテージ」を与えることになってしまうので、基本戦略として、自キャストを小まめに回復し、相手に明確なリードを与えない運用を心掛ける必要がある。

マップ中央の空き地に回復の泉がある。拠点破壊の攻防やレベル合戦における重要なファクターだ。
それゆえ、泉周りで1対1の不毛な回復&消耗合戦が勃発することもあるので、出し抜くための一手が重要とされる。

また、RTSの戦術の中でも一番の醍醐味といえる「裏取り」だが、強行突破や駆け抜けるという選択肢ではかなり厳しい模様。各々のスキルによっては仕掛けられることもあるだろうが、拠点の兵士がとても厄介。兵士には「小さめの槍兵」と「大きめの剣盾兵」が存在しており、攻撃方法は槍兵が小さめの自機狙い弾、剣盾兵が少し大きめの誘導弾を放ってくるのだが、この誘導弾が大変避けがたい。乱戦から抜けるなどしても、敵兵士1セットが待ち構えていれば自キャストは手痛いどころか撃沈必至なので、強硬策は戦術やスキルの手札が揃ってから考えていこう。

じゃあ裏取りはできないのか? と問われると答えはNOである。本マップは左右の進行路に自拠点2つ、敵拠点2つずつで構成されているが、実は中央の茂みのようになっている地帯も侵入可能なのだ。どこからでも出入りできるというわけでなく、画面上に「IN」と表示されている箇所からでしか侵入できないが、中央の空き地に一気に躍り出ることができるので、敵キャストの人数をしっかり読み取れば、敵の背後を取ったり、反対の道へと援軍に行ったり、起死回生の本拠地突撃を敢行したりと、真っ当に正面から殴り合うだけではないRTSならではの搦め手を駆使してみてはいかがだろう。

マップから読み取れる戦況は……敗色濃厚。しかし、打開することを諦めることこそが本当の敗北なのだ、おそらく。
直線に引いた先まで瞬間移動できるピーターの「エアーウォーク」。悪巧みに使おうと思ったものの呆気なく撃沈。
最初は堅実な戦術から始めるのがベストなプレイングだ、と感じられる瞬間であった…。

チームの仲間に「NICE!」を!頑張った自分にご褒美を!

なんやかんや戦場では色々ありつつも、幕が引かれれば勝敗は決する。本作では戦闘終了後、チームメンバーの内1人にリザルトポイントのボーナスを与えられる「NICE!」が送れる。NICEを送る人は、画面上に記録された功績次第でもいいし、ずっと一緒に戦ってくれた人でも、回復してくれた人でもいい、理由はその人によりけりだ。

ただし、RTSに限らずだが、オンラインマルチプレイでは誰がどういう思惑で動いているかが分かり辛い。そのため、他の味方の画面上では一切の功績もなく、戦闘中に右往左往しているようにしか見えなくても、その場で戦況を支えているプレイヤーとは確かにいるものだ。正直な所、自分自身のプレイで手いっぱいで周囲に意識を配れるようになるまで時間はかかると思うが、功績だけを見ず、自身の目で見た「よっ、巧み!」と思った人に惜しみない「NICE!」を送ってあげよう!

勝っても負けても送れる「NICE!」。互いの良かったところを素直に褒めてあげよう!
リザルトではバトル評価、獲得NICE、ボーナスが合算され、マスターランク昇格のための“ページ”が獲得できる。
ランクが上がると使用可能なキャストも増えていくので、お気に入りのキャストを見つけに修練を重ねよう。

ほかにも、リザルトでは新たなカードを1枚引くことが可能となっている。ロケテスト時点では、カードは「どのキャスト」のスキル・アイテム・アームドが引けるかが全てランダム仕様だ。場合によっては全然使っていないキャストが完全装備になってしまった、ということもあるので、その時は割り切って違うスタイルを楽しんでみよう。本ロケテでは獲得カードが重複しないようになっているので、引くたびに新たなキャスト&戦術が体験できるぞ。

なお、ロケテスト特典として、Aimaカードを使用してプレイした人に特別称号がプレゼントされる。ほかにも、ロケテVer.カードをコンプリートした人には「製品版稼働時に使用可能なカードセット」が、マスターランク「A1」に達した人には「製品版稼働時に初期使用可能なキャラ1体」が贈られるので、この激闘の3日間を体験し、製品版への糧にしてみてはいかがだろう。

※特典は製品版稼働時に「上記条件を満たしたAima」でプレイすると受け取れるぞ。

獲得できるカードはキャストを含めて全てランダム。色々なキャストを使えるようにするロケテストならではの配慮だ。
この機会にコンプリートし、製品版でカードセットをゲットしよう!
キャラクター原画やポスターなども展示中。
ロケテ参加者にはノベルティグッズのプレゼントも
ちなみに「サンドリヨン」とは「シンデレラ」を指す。サンドリヨンはフランスの詩人“シャルル・ペロー”が説話を元に
収集・記録した「シンデレラ」の話型を持つ物語なのだ。じゃあ、どのシンデレラが自分の知っている「シンデレラ」なのか?
各キャラクターの持つ原型を探求してみるのも、本作の1つの楽しみ方なのかもしれないような気がするぞ!

ロケテスト会場にはマメール役・磯村知美さんが来場!

ロケテスト会場には、ゲームの案内人であるマメール役の声優・磯村知美さんが来場。当日来場した人たちに混ざり、「Wonderland Wars」総合ディレクターの大原徹氏によるアドバイスのもと、ゲームプレイを楽しんでいた。

また、体験プレイの終了後、磯村さんと大原氏の2人に当日の感想や本作の魅力について話を聞いた。初回のプレイではなかなか気づけない細かいところにも触れているので、明日以降ロケテストに足を運ぶという人はもちろん、本作に興味のある人はぜひチェックしてほしい。

――実際にプレイされてみての感想はいかがでしたか?

磯村さん:最初にモニターでみなさんのプレイを拝見していたのですが、ヒールスポットで待ち伏せして撃っている方がいて、「今日初日だよね?」というのが率直な感想です(笑)。

自分でプレイしていても急に後ろに回れこまれたりして、JAEPO(ジャパンアミューズメントエキスポ2014)でCPUと戦っている時とは全然違っていて今日はすごく楽しかったです!

大原氏:ロケテストだから来るといった人もいるので、いろいろなレベル差がついてしまっているとは思うのですが、協力の楽しさを感じていただけてよかったと思います。

磯村さん:隣の人に「左から行きましょうよ!」とか言っていいのかなと思いましたが、さすがにロケテストだったのでやめておきました。これが本番だったらかなりエキサイティングしますね(笑)。

――案内人であるルメールを演じるにあたって意識したことはありましたか?

磯村さん:大原さんからはミステリアスなキャラクターというお話はされていたのですが、今はまだミステリアスな部分はわかっていない状態です。これからの展開があるキャラクターということを踏まえた上で、プレイヤーのみなさんがまた来たくなるような、包み込むような感じで演じられたらいいなと思いつつ、自分がそうではないのでどうしようと(笑)。こんなに可愛らしいキャラクターを演じさせていただけて、感謝しています。みなさんに愛されるキャラクターになればいいなと思います。

――今回、2回のプレイともにサンドリヨンを選ばれたと思うのですが、その理由はありますか?

磯村さん:それはもちろん、女以外を使う気は毛頭ないです!(一同笑)

大原氏:サンドリヨンというキャラクターは、初心者向きで倒されにくいキャラクターになっているのと、実は磯村さんが2回ともにサンドリヨンのスキルカードを引かれていたので、あえて2回目にもオススメしました。

磯村さん:選んだら相手が3人とも美侯だったので、やっぱり場に華を添えたいなと思い、みなさんに見ていただくには美しい女性のほうがいいかなと(笑)。

――今回のロケテストで特に確認したい点はどこになりますか?

大原氏:「Wonderland Wars」は新しいゲームですし、アーケードゲームの中でも少し変わった、PCゲームを土台にしているという部分があります。少し難しいのかなと思うところをユーザーさんがどのような反応をしているのかがわかると今後の開発につながると思いますし、何よりもみなさまが笑顔でプレイされているところを見たいと思います。

――スキルを発動させるためのペンボタンなど、タッチペンのギミックは当初から考えられていたのでしょうか?

大原氏:当然、筐体自体は以前から作っていないといけないので、ペンの中にいろいろなギミックを入れようと最初から思っていました。今回はスキルを発動させるためのボタンのほかにも、振ったら近接攻撃が出るなどのギミックも入っています。

ペンについては、ゲームを作るという段階では設定からではなく遊びから入りました。ペンで遊ぶということを考えていく中で、20インチ以上の大きな画面の上で遊ぶというのはやはりアーケードしかできないことだと思いますので、画面に線を引く時の気持ちよさが根っこにあります。

せっかくのペンというところもありますし、お話の中のキャラクターたちを使おうということで筐体も本の形をしてたり、本が増えていくことでレベルがアップしていくということも含めてまとめていっています。

――土日に来るお客さんたちに対して、どういったところを見てほしいと思いますか?

大原氏:“MOBA”というPCゲームの土台の部分をどのぐらいの人がどのぐらいのプレイ数で理解していただけるかというのは企画として見てみたいですし、ペンを使っている時の顔を見たいなと思います。アーケードゲームのロケテストは、お客さんの顔を見て、素直に感じとれるところがいいと思いますので、ぜひお客さんの顔を見たいです。

――コミュニケーションをとる方法が入る可能性はありますか?

大原氏:最低限のチャット機能があるのと、画面上のミニマップにタッチペンで線を引くことで指示を出すことができます。

――ゲームが稼働した時にはどのような層の方に遊んでほしいと思いますか?

大原氏:PCゲームが土台だからといって、PCゲームのユーザーさんだけをターゲットにしているわけではないですし、アーケードゲームだからといってアーケードゲームのお客さんだけをターゲットにしているわけでないです。そのためにペンというデバイスがあり、わかりやすい気持ちよさを出しているつもりなので、なるべく幅広い層の人が遊んでほしいと思いますし、声優さんやイラストレーターさんのファンの人にも触って欲しいと思っています。

――チーム戦の実装は考えられていますか? また、やり込み要素としてどのようなことを考えていますか?

大原氏:JAEPOで総合プロデューサーの西山(泰弘氏)が言ったように、チームでの大会やプロ化ということも考えていますので、チームでやることの面白さは出していきたいと思っています。

やり込み要素としては、カードを引いて能力を解放していくことで、自分のキャラクターのスキルを入れ替えたりすることができるようになります。ロケテストではカードの枚数は限られていますが、最終的にはもう少し増やしていきたいと思いますし、キャラクターもどんどんと増やしていければと思います。

そして、基本的に対戦ゲームなので相手次第で何回も楽しめると思います。私は「三国志大戦」も担当していましたが、カードを増やすだけでなく、対戦時のプレイヤーの遊び方やかたちが変わる毎に新しい楽しさが出てくるので、対戦ゲームであることや仲間と一緒にできることがそもそものやり込み要素だと思います。

――最後に、土日でロケテストに参加されるお客さんに向けてのメッセージをお願いします。

大原氏:まずは純粋に楽しんでいただきたいと思いますし、アンケートをとらせていただいているので率直な意見を受け止めて、次のステップに進めればいいなと我々も思っています。みなさんと一緒に楽しんでいければと思います。ぜひ遊びに来てください!

磯村さん:まだまだ始まったばかりなのでみなさんどうなんだろうと思われている方も多いとは思いますが、触ってみていただければ直感的なゲームなので、考えていたことがすぐにわかると思います。お時間がありましたらぜひ来ていただいて、一度プレイしていただければ楽しさがわかると思いますので、よろしくお願いします。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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