ソニー・コンピューターエンタテインメントジャパンアジアは、2014年9月19日、千葉・幕張メッセにて行われた東京ゲームショウ2014にて、「リトルビッグプラネット3」のメディア向けセッションを実施した。
「3」では、リビッツに加えて新たに3匹のキャラクターが操作可能に
「リトルビッグプラネット3」は、人々の夢でできたもう1つの地球を舞台とした2Dスクロールアクションゲーム「リトルビッグプラネット」シリーズ最新作。ユーザーがステージをクリエイトし、インターネットを介して互いに作ったステージをプレイしあうことができるのが特徴で、クリエイトで作れるステージの自由度がとにかく高く、3Dアクションやシューティングなどゲームそのもののジャンルがことなるものまで作成できるようになっている。
今回のセッションでは、SCEワールドワイド・スタジオ(以下、SCEWWS)の岩瀬尚子アソシエイトプロデューサーが登壇し、新たなキャラクターやシステム面の進化についてメディアの前で語ってくれた。
本作の物語は、主人公である「リビッツ」が新たな惑星にやってきた所から幕を上げる。自称天才発明家のニュートンが原因で、想像力を吸い尽くすといわれている魔物「タイタン」が復活してしまい、リビッツは古代のヒーローを復活させ惑星の平和を守るための冒険に出発する……というのが主なストーリーだ。
ゲーム面では「3」での大きな変更点として、すばしっこい犬のような「ピョコン」、身体のサイズを自由に変更できる「ドロン」、空を飛び回れる「パタチュン」という3匹(?)のプレイアブルキャラクターが新たに登場する。「ピョコン」は移動速度が速く、壁を蹴ってのジャンプなどの豊富なアクション、「ドロン」は身体を軽くして水面の上を歩けたり、「パタチュン」は自在に空を飛び仲間を高い場所まで運ぶことができるなど、さまざまな個性付けがされている。
用意されているストーリモードでは、ドロンのステージでは身体のサイズの変化を使ったギミックを多めに盛り込んだパズル要素が強く、反対にピョコンを操作するステージでは純粋な2Dスクロールのアクション性を重視したものになるなど、それぞれのキャラクターの魅力を引き出せるユニークなステージになっているそうだ。ステージによっては、操作キャラクターによって異なるクリアルートなどが用意されていることもあるという。リビッツと同様に、それぞれのキャラクターにあった個性的なコスチュームも用意されている。
勿論、従来の主人公であるリビッツもパワーアップ。いろいろなアイテムを収納し、いつでも取り出し可能にする「リビッツポッケ」の能力が追加された。例えばいつでもセーブして一度ゲームから抜けることができる「マメトロン」をポッケに入れておき、プレイ中になにか用事ができた場合などにセーブしてゲームを中断、戻ってからそのステージから遊ぶ、といった便利な使い方もできるそうだ。
「リトルビッグプラネット」シリーズの代名詞とも言える、クリエイト機能も更に充実。ダイナミックなレイヤー間の移動を可能にする「レイヤーパッド」などの新機能や、「リトルビッグプラネット PlayStation Vita」に登場したものなどを含めた70種類以上のツールが新たに追加し、前作まででは3段階しかできなかったレイヤー数を今回では大幅に引き上げ、レイヤーを使ったギミックをかなり自由に使えるようになるという。
より手軽にクリエイトを体験してもらうため、ユーザー向けの雛形ステージも収録される。予め収録されているステージにちょっとした自分なりのアレンジを加えるだけでも、簡単にオリジナルのステージを作成できるようになるそうなので、クリエイトがあまり得意ではなかったり、試しに作ってみたいというプレイヤーにとっては非常にありがたい機能となりそうだ。
また、過去のシリーズ作品でユーザー間でシェアさてきれた850万以上に及ぶ膨大なステージを本作でも遊ぶことができる。今回はPS3とPS4の両方で発売されることになるが、PS3で作成したステージをPS4で遊んだり、その逆も可能となっており、ゲーム内容にも基本的には違いはないそうなので、自分のもっている方のハードのバージョンを選んでおけば問題なさそうだ。(PS4版ではフルHD化によりさらに画面が繊細になっており、クリエイトの際にタッチパッドを使った直感的な操作方法が追加されているので、両方もっているユーザーにはやはりPS4版がオススメだ)
人気シリーズ「MGSV:GZ」とのコラボレーションが本作でも実現!
そして世界中で絶大な人気を誇る「MGS」シリーズ最新作「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」とのコラボレーションが今作でも実現。主人公「スネーク」コスチュームのリビッツと、まさかの「装甲車」のコスチュームを着用したピョコンのモデルが公開された。リビッツやピョコンの可愛らしさを残しつつ、しっかりと「MGS」のテイストが残った非常に秀逸なデザインとなっており、今回はまだ公開されなかったが、ドロンとパタチュンにもしっかり「MGSV:GZ」とのコラボコスチュームが用意されるとのことなので期待して欲しい。
また、セッション終了後には質疑応答のコーナーも設けられたのだが、その際になんと密かに今回の様子を見に来ていたという、小島プロダクションの今泉健一郎統括プロデューサーが登場。
今回のコラボの経緯について、「前作(LBP2)でコラボさせていだいた時の出来が非常に素晴らしく満足のいくものだったので、今年のE3で開発チームとお会いした際、こちらから提案させていただいた」と、小島プロダクションの方から提案したものであることが明かされた。なおその出来映えは、普段デザインになかなかOKを出さない小島監督やアートディレクターの新川洋司氏が一目見てOKを決める程で、今回のコラボが開発陣同士の信頼関係によって、あっという間に実現にこぎ着けることができたものであることも語ってくれた。
PS4という新たなステージで、更なるパワーアップを遂げた「リトルビッグプラネット3」。今作でも数々のあっと驚くようなステージが世界中で作られ、我々を楽しませてくれるのは間違いなさそうだ。
(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Sumo Digital Ltd
※画面は開発中のものです。
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