1月22日に発売された、バンダイナムコゲームスの人気RPGシリーズ最新作「テイルズ オブ ゼスティリア」。それを記念したトークショーが東京・秋葉原のコトブキヤ秋葉原館で開催された。今回はその模様をレポートする。

1995年の「テイルズ オブ ファンタジア」を皮切りに、全世界で累計出荷本数がシリーズ合計1600万本を突破した人気RPG「テイルズ オブ」シリーズ。その20周年記念タイトルとしてPS3用で発売されたのが、「テイルズ オブ ゼスティリア」だ。

今回開催されたトークショーでは、「テイルズ オブ ゼスティリア」のプロデューサーであるバンダイナムコゲームスの馬場英雄氏が登壇。制作発表から発売日までを振り返る形で、さまざまな話を聞くことができた。

馬場英雄氏

はじめに馬場プロデューサーから、発売日を迎えての心境が語られた。この「テイルズ オブ」シリーズは、20年間、ユーザーと共にに歩んできた作品だと開発陣は思っているとのこと。それを宣伝してくれるスタッフや遊んでくれる多くのユーザーがいるからシリーズが続けられてきたのだという。開発も、スタッフひとりひとりがユーザーにどんな思いを伝えたいかを考えてシステムや物語を頑張って作ってきたそうだ。

ちなみに、今作には毎回同シリーズを楽しんできているユーザーにために、「あれ? このシーンって、あのタイトルの○○なんじゃない?」というような、雰囲気をにおわすようなイベントも盛り込まれているのだとか。どんなシーンがあるかは、ぜひ自分の目で確かめてみて欲しい。

発表から1年弱、その間に行われたさまざまなイベントを振り返る

ゲームの開発に3年ちょっとという、長い期間をかけて作られた今作。その最初のお披露目となったのが、2013年12月12日に行われた制作発表会だ。このタイミングで発表したことで、スタッフの気持ちが引き締まったという。ちなみに、このころに比べると、馬場プロデューサーは8キロほど太ってしまったのだとか。

その後、2014年4月からは各種イベントが行われた。2014年4月26日、27日には「ニコニコ超会議3」では馬場プロデューサーがコスプレで出演。初めてニコ生に出演してコメントを見たそうだが、「ムチムチじゃね?」とか書かれていて、ショックを受けていたという。

ゴールデンウィークに参加したのが「マチ★アソビ」だ。通常、大きなイベントに出展する際は代理店を通して行うそうだが、この「マチ★アソビ」は町おこしから発展していったもののため、代理店は挟まずに手持ちで作っているイベントだったという。そのせいもあってか、ユーザーと企業との距離感も近く、まるで学園祭のような感じで楽しかったとのこと。

そして2014年5月31日と6月1日にかけて開催されたのが、「テイルズ オブ フェスティバル 2014」だ。このフェスティバルは、声優と一緒に楽しむファンイベントとなっているということもあり、この日会場に訪れたユーザーの中にもかなりの人が参加していたようだ。

2014年9月18日から21日まで開催された「東京ゲームショウ2014」では、日本ゲーム大賞 フューチャー部門を獲得したが、久しぶりだったので、この賞がもらえるかドキドキしていたという。発表は一般日(3日目)の夜にだいたい連絡がくるそうだが、今回は連絡がこないな~と思っていたそう。その日の夜遅くに宣伝部から「取りました」という連絡をもらい安堵したそうだが、一方でこのあたりから、体験版を作ったりゲームも完成させなければいけないなど、開発は大変なことになっていったとか。

10月の3連休には、ふたたび「マチ★アソビ」に出展。2014年12月20日と21日には「ジャンプフェスタ2015」に参加。このときは「テイルズ」のイベントは開催されず、ほかのプロデューサーたちと一緒に出演しており、そのためか、「テイルズ」のことはまったくしゃべらずに、ほかのプロデューサーの話にツッコミをいれていたそうだ。

2014年最後の12月30日と31日に放送されたのが、TVスペシャルの「テイルズ オブ ゼスティリア ~導師の夜明け~」だ。ゲームの発売を待っているユーザーのために、発売前に楽しんでもらいたいということでこのタイミングでの放送となったとのこと。ゲーム中のアニメ映像を作るだけでも大変だが、このアニメは、ゲームの映像を作り終えた後から制作されたそう。そのため普通のアニメの制作よりも短い期間で作る必要があり、アニメーション制作を担当したufotableからは「馬場ちゃん時間なさ過ぎだよ」と言われたのだとか。

ちなみに、ゲームのシナリオとアニメのシナリオでは表現が異なる部分がある。ゲームの場合、ダンジョンに入ってあそこに何かがあるよといったルート開拓をアニメで表現する場合、それだけで20~30分使ってしまうという。それではつまらなくなってしまうため、ある程度端折りながら映像として成り立つように作り変えられている。ゲームを遊ぶ前にこのアニメを視聴することで、映像との違いがわかる部分がたくさんあるそうだ。

このアニメはゲームとは別の予算で作られているそうなのだが、通常のTVアニメでは、放送後にDVDなどのソフト化がされる流れがあり、社内でもそうした話があったという。しかし、これまで楽しみにしてきてくれたユーザーのために何かしてあげたいということで、営業部や上層部などとやりとりし、通常のソフトと同様の価格で販売することが決まったそうだ。今作はPS3のゲームと映像が楽しめるハイブリッドディスクになっているということもあり、ソニー・コンピュータエンタテインメントにかなり協力してもらったとのこと。

発売前に店舗キャラバンもさまざまな場所で実施。2014年10月19日に大阪のジョーシン ディスクピア日本橋で、2014年11月18日には名古屋のいまじん春日井南店、2014年11月15日に広島のGIGA広島駅前店、2014年11月23日に沖縄ゲオサンエーしおざきシティで開催された。広島や沖縄ではそもそもこうしたイベント自体が開催される機会が少なく、来てくれて本当に嬉しいですと喜ばれたそうだ。

このあと、2014年11月30日に北海道の札幌エスタ、2014年12月6日に福岡の「マチ★アソビCAFE」、2015年1月10に茨城のWonderGpoo守谷、2015年1月18日に東京のアニメイト秋葉原でもイベントが開催された。このころは合間に海外出張などもあり、いろんなところに行っていたという。そのため、社内では「とにかく馬場さんがつかまらない」というところから、某国民的RPGのキャラクターである「はぐれ○○」と呼ばれていたのだとか。

今作の発売を記念して、全国8000店舗ほどのゲームショップに、カウントダウンポスターが配布された。このポスターには二次元バーコードが記載されており、それを読み取ることでスマートフォン用の壁紙が入手できるというものだったが、店舗によっては張られていなかったり、あるいは天井に張られてしまったということもあったという。そうしたこともあり、発売直前に公式サイトで入手出来るようにしたことも明かした。

関連商品やコラボ企画も充実!

ここで今作の関連商品がいくつか紹介された。まず、ソフトと同時に発売されたのが「テイルズ オブ ゼスティリア コントローラー For PlayStation3」だ。アートディレクターと一緒に色の調整などをして作ったという。価格は3,980円(税抜)で、特典としてクリーニングクロスが付属する。

「テイルズ オブ ゼスティリア」のオリジナルサウンドトラックも発売されることが決定。こちらは初回生産限定盤が4200円(税抜)、通常盤が3800円(税抜)だ。初回限定盤の特典として、サントラ限定書き下ろしイラストジャケットを起用。三方背スリーブボックス仕様で、特製ポストカード8枚と特製ステッカーが封入されている。

続いてイベント関連の紹介が行われた。この日スペシャルトークが行われているコトブキヤ秋葉原館で開催されている発売記念イベントだが、ユーザーからゲームを遊んだ後に雰囲気を楽しみたいという要望を受けて急遽開催期間が2月1日まで延長が決定した。

さらに、6月6日と7日の二日間、横浜アリーナで「テイルズ オブ フェスティバル 2015」が開催されることも決定。こちらの続報については、“ビバ☆テイルズ オブ マガジン”などで、1月28日に公開される予定となっている。

続いて、コラボ関連の情報が紹介された。1月18日より発売されている「テイルズ オブ ゼスティリア」オリジナルデザインのプレイステーション ストアカード。こちらには、ufotable書き下ろしのデザインが採用されている。

セブン-イレブンとのコラボ企画として、「マーボーカレー」の中華まんが発売中だ。また、同じくセブン-イレブンの協力を得てLINEのスタンプが配信されている。こちらは、セブン-イレブン限定で対象ドリンクを飲むことで、スタンプや限定グッズが抽選で当たる様になっている。

さらに、今年の夏にカプコンから発売予定の「戦国BASARA4 皇」とのコラボレーションも決定。有料ダウンロードコンテンツで、「テイルズ オブ ゼスティリア」の登場キャラクターたちの特別衣装が配信される。

一通りの告知が終わった後、会場のユーザーたちとゲームのオープニング映像を鑑賞。それに続きじゃんけんでプレゼント大会が行われた。

これですべてのイベントが終了……と思いきや、馬場氏にサプライズがあることが司会者から発表された。「僕にサプライズ? 僕にサプライズしてもしょうがないでしょ。なにがあるの?」と、かなり驚いた様子の馬場氏。その後、「テイルズ オブ ゼスティリア」の発売を記念してソニー・コンピュータエンタテインメントから贈られた、本作のキャラクターたちが描かれた特製のケーキが会場に登場した。

最後に馬場氏からは、3年という長い期間を一緒に歩んできてくれたスタッフへの感謝の言葉が述べられた。会場の訪れた多くのユーザーから大きな拍手がわき起こり、これからも同シリーズが末永く愛されていくことを予感させる形でイベントが無事終了した。

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(C)いのまたむつみ
(C)藤島康介
(C)BANDAI NAMCO Games Inc.

※画面は開発中のものです。

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