インティ・クリエイツは2月28日、原宿アストロホールにて同社のファン感謝イベント「INTI CREATES FAN FESTA 2015」を開催した。同社が新たに展開する新作タイトルも発表となった、イベントの模様をお届けしよう。
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本イベントは、開発陣、声優陣のトークイベントを中心とした「INTI CREATES FAN MEETING」と、「蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト」に登場するヴァーチャルアイドルモルフォのライブコンサート「MORPHO SUPER LIVE」の2部構成で行われた。ここでは、第1部で行われた「INTI CREATES FAN MEETING」の模様をお届けしよう。
「ガンヴォルト」出演声優陣が登場してトーク&ボイスドラマを披露!
これまでのインティ・クリエイツ開発タイトルのムービー上映、同社開発陣による過去作の開発裏話などを経て行われたのは、当日の進行を務めた雪田将司さん(アシモフ役)、尾高もえみさん(モニカ役)と、石谷春貴さん(ジーノ役)、村瀬歩さん(紫電役)、川上晃二さん(デイトナ役)、中村卓さん(イオタ役)が出演しての「蒼き雷霆 ガンヴォルト(以下、ガンヴォルト)」コーナー。それぞれのキャラが所属する組織であるフェザーチーム(雪田さん、石谷さん、尾高さん)と皇神チーム(村瀬さん、川上さん、中村さん)に分かれ、出題されるクイズに答える「ガンヴォルトマニアッククイズ」が行われた。
本コーナーは、ディレクターの津田祥寿氏、キャラクター原案の荒木氏が出題し、各チームが回答するという形式で行われたのだが、「各エリアの最後に登場するゲートモノリスは設定的にどういうものなのか?」(ちなみに正解は皇神製の一般的なセキュリティ装置)など、ゲームをプレイしている人でも意外と知らない問題ばかり。両チーム、一進一退の中で迎えた最終問題は「シャッフル演技対決」と題した、違うキャラクターのセリフを言うというもはやクイズとは関係ないものに。
ここで勝利すれば一気にポイントが加算されるというお約束の展開に、フェザーチームは尾高さんがデイトナの「最高に胸キュン」をキュートに表現する一方、皇神チームは川上さんが渾身のシアンを演じて見事に勝利。ご褒美として、なぜガンヴォルトに負けたかのを、ゲーム内のネタたっぷりに語り合うボイスドラマを披露した。
「ぎゃる☆がん」を開発&声優陣が振り返り!最新作も電撃発表!
続いて行われたのは、アルケミストと共同でXbox 360、PS3向けに発売した「ぎゃる☆がん」のコーナー。こちらにはインティ・クリエイツのプロデューサーである田村行政氏、そして同作にヒロインの1人・火吹晶として出演した内村史子さん、そして一般女子の中でも特に人気の高かった小杉ねね子などを演じた野村真悠華さんが登壇した。
トークの話題となったのは、Xbox 360版の発売となると4年前にまで遡る本作の出演のきっかけについて。内村さんはオーディションで、最初は晶ではなく薫子(CVは内田真礼さんが担当)を受けたこと、野村さんは養成所時代に「ちょっとエッチなゲームのオーディションがあるんだけど」と言われたのがきっかけだったことを明かす。また、撃たれた時の声を出す際には、もう少しテンションを上げてほしいと言われたことなど、収録当時のエピソードも語られた。
ひとしきり話したところで、内村さんから「天使がいるということは、悪魔もいるのでは?」というもっともな質問が。その質問に答えるかたちでティザー映像とともに田村氏より明かされたのが、速報でお伝えした「ぎゃる☆がん」最新作の制作だ。
ここで、最新作でヒロインとして出演する上間江望さん(神園しのぶ役)、橋本ちなみさん(神園真夜役)、藤田彩さん(くろな役)が登場し、演じるキャラクターについて紹介した。
上間さん演じるしのぶは、主人公と幼馴染で、プライドが高くて上から目線でものを言うような女の子。しっかりしているように見えるものの意外と抜けているところがあるそうで、へっぽこなところが可愛いという。また、妹である真夜を大事にしている点も特徴だ。
橋本さんが担当する真夜は、姉のしのぶと同じ学校に通っているものの制服が違っている。それは真夜が別の学校から転校してきたことを表しているそうなのだが、橋本さん曰くなぜ転校してきたのかがキーポイントになっているという。また、姉とは対照的にしっかりした面があり、勉強ができるそうだが、普段はおっとりとしていて、収録の台本ではセリフが全部ひらがなだったのだとか。
前作には登場しなかった悪魔として登場するくろなは、悪魔学校中等部の3年であり、勉強がすごく苦手でいたずら大好きな女の子。天使のことを小バカにしがちではあるものの、本人自体もバカな女の子だという。ただ藤田さんによると、演じる上では無邪気で素直なイメージを持ったというで、バカなりにかわいがっていただければ、、、と話した。
ちなみにしのぶと真夜の姉妹については、「ぎゃる☆がん」に登場する見習い天使・えころが参戦する「マイティガンヴォルト」でも登場しているという。ゲーム内の学園ステージでボスまでいくと、女性キャラ操作時にはしのぶが、男性キャラ操作時には真夜が登場するとのこと。こちらはぜひプレイして確かめてみてはいかがだろうか。
なお、本作は前作と同じ桜咲第三高校を舞台としており、1年後が描かれるという。残念ながら前作の3年生は卒業してしまったため本作で参加はしないが、新たに1年生の一般女子が追加されるほか、ねね子をはじめ進級した一般女子も登場する模様だ。今回は明かされなかったが、ゲームに関しても「マイティNo.9」同様、新たにアンリアルエンジンを採用するなど進化を遂げているようだ。
しのぶの「破廉恥!背徳者!」「全身を天使様が駆け巡るの」といったセリフやくろなの特徴的な語尾「~DEATH」など、タイトルならではのキャラクターの魅力も注がれた本作は、2015年夏以降の発売を予定しているそう。対応プラットフォームなど全てが未定となっているものの、3月からは情報公開も行っていくとのことなので続報に期待したい。
「マイティNo.9」のオープニングステージを公開!
comceptがクラウドファンディングにより展開し、インティ・クリエイツが開発を担当する横スクロールアクションゲーム「マイティNo.9」のコーナーでは、初公開となるオープニングステージをディレクターの池上氏がデモプレイ、その内容を同社のCEOで開発プロデューサーとして参加する會津卓也氏が解説した。
プレイ中は、爽快なコンボを楽しむために稲船氏が考案したという「吸収ダッシュ」の仕組みを紹介。これは敵が弱っている状態でダッシュで体当りすることにより「セル(Xel)」を吸収、連続で行うことでコンボが発生し、より高スコアを狙うことができるというもの。また、空中ダッシュが可能であり、これもゲームの攻略には欠かせないものになるという。
なお、ボス戦では的に攻撃をしてセルが出た状態であっても、吸収しないと徐々に体力が回復してしまうそうなので注意が必要。また、本作ではボスを倒すとその能力を吸収できるのだが、特別に変形アクションとして、自身を起点に爆発するものや、氷を生成するものなどが紹介された。
ガンヴォルトQ&Aコーナーで続編製作が発表!
雪田さんを進行役として、プロデューサーの會津氏とディレクターの津田氏が「ガンヴォルト」に関する質問に答えるQ&Aコーナーでは、今後の展開にも関わるさまざまな質問が寄せられ、そのひとつひとつに回答していった。
まずは今後、「ガンヴォルト」のパッケージ版を発売するのかという質問に対しては、単品は難しいけれどシリーズが何本かそろえば出す可能性はあるとのこと。この時点で後述する続編の制作が仄めかされていたが、この場は次の質問へ。
その後も、北米版を出すにあたって、キャラクターに現地でメジャーが名前が多かったことからキャラ名が変更になったこと、ガンヴォルトにコマンドダッシュのオンとオフがない理由として、津田氏自身が同社の開発タイトルにコマンドダッシュの仕組みがあったことを知らなかったという裏話が披露された。
そして最後に、雪田さんがファンを代表して「ガンヴォルトの続編は作っているのでしょうか?」と質問すると、會津氏はコンセプト段階ではあるものの、制作をスタートしたことを明らかに。それに合わせて、津田氏からは荒木氏が描いたというボスキャラクターのイラストが公開された。ちなみに発売時期については全くの未定であり、告知できる時期になったらまたお知らせするとのこと。
その代わりというわけではないが、北米で3月5日、日本で3月11日にバージョンアップをすることが明らかに。Ver1.2として配信される本アップデートでは、new ニンテンドー3DSに対応し、ZL/ZRボタンで武器の切り替え、ローディングの高速化などが実現。そのほか、ドラマCDの発売に合わせてボスラッシュミッションとボスラッシュミッション中に「Eternal Blue」、通常ミッションにモルフォの新歌曲「櫻華爛漫」のBGMを追加、エンディングのBGMがシアンの新歌曲「青写真 - cyanotype -」に変更となる。
また、同日より新たな3DSテーマとして「櫻華爛漫」がホーム画面で流れる新テーマ「蒼き雷霆ガンヴォルト モルフォ ♪櫻華爛漫」が配信されることも明らかになった。
そして盛りだくさんの内容で行われたイベントは、キャラクターデザイナーによるイラストに出演者のサインを添えた色紙をプレゼントする抽選会、そして出演者からのメッセージをもって終了となった。