ディー・エヌ・エーが配信中のiOS/Android向けアプリ「七つの大罪 ポケットの中の騎士団」。今回は三社座談会と称し、TVアニメ、漫画、ゲームの担当者たちが一堂に会してのトーク&発表会が開かれた。
累計発行部数1,200万部超を誇る漫画「七つの大罪 The Seven Deadly Sins」は、現在MBS/TBS系全国28局ネットではTVアニメ放送、原作を題材としてのメディアミックス企画も多数展開されるなど、多方面で大きな人気を博している作品だ。
そして今回、「七つの大罪」初のスマートフォン向けゲームとして配信された「七つの大罪 ポケットの中の騎士団(以下:ポケ騎士)」を中心に、アニプレックスよりTVアニメ「七つの大罪」のプロデューサー・瓜生恭子氏、漫画連載の講談社・週刊少年マガジン編集部より「七つの大罪」担当・藤井俊宏氏、そして本作をサービスしているディー・エヌ・エー(以下:DeNA)のプロデューサー・庄司美弥子氏が集まり、DeNA本社にあるカフェで、色々な「七つの大罪」について語る座談会が設けられることに。
会場では原作者・鈴木央氏の手掛けたゲームオリジナルキャラクター「アーデン」「デルドレー」のラフ画&設定の初披露や、好きなキャラに着せたい衣装を募集する「キャラクターファッションコンテスト」、そして同じマガジンのよしみで、現在DeNAから配信されているiOS/Android「進撃の巨人-自由への咆哮-」とのコラボが発表されるなど、内容も盛りだくさんであった。
まずは「ポケ騎士」3つの重大発表を紹介
会場となったのは渋谷の顔ともなっているオフィス/複合商業施設・渋谷ヒカリエの24階、通常はDeNAの社員が利用しているという「sakura cafe」。広々とした空間と都内の景色が一望できる快適な会場では、イベントを聞きつけて訪れていたさまざまな部署の同社社員たちとともに、軽食をつまみながらイベントを楽しむことに。
まずはゲームの重大発表として送られた、新キャラ、コラボ、イベントの情報をお伝えしていく。まずは「ポケ騎士」オリジナルキャラクターとして、鈴木氏が描き下ろした「アーデン」「デルドレー」のデザインを紹介。
彼らは原作ストーリーの一部分を通して、主人公たちと知り合う展開が予定されている。左の青年・アーデンは19歳で、右の女性・デルドレーは23歳と、「七つの大罪」キャラクターとしては若干年齢が上目に。2人は“恋愛面でギャグっぽいトラブルを起こすキャラ”というコンセプトから作られているとのことだ。
なお、2人は鈴木氏が普段描かないタイプのキャラクターであったが、原作者をして予想以上に良いキャラクターになったことから、ゲームオリジナルキャラクターからの逆輸入として、なんと漫画本編にも登場することが決定した。刺激のあるキャラクター性と密度の濃いオリジナルストーリーが練り上げられているという新キャラは、ゲームでは夏頃のリリースが予定されている。
続いての「進撃の巨人-自由への咆哮-」コラボでは、近日よりイベント事前エントリーが行われる。イベント内容などの詳細についてはまだ明かされていないが、期間内にエントリーを済ませておくと、下記のコラボキャラクター「★3 ミカサ」が全員にプレゼントされる。両作品のファンであればぜひともチェックしておきたい。
3つ目の「キャラクターファッションコンテスト」では、キャラクターたちに着てほしい衣装をユーザーから募集し、「審査委員長になりたい!」と立候補した原作者・鈴木氏が作品を選定、優勝作品が鈴木氏によって描き下ろされ、イラスト&3Dユニットとしてゲーム内に実装される。
今回の募集テーマは「食べ物」。ユーザーは好きなキャラクターを選び、食べ物にちなんだオリジナル衣装を考え、イラストまたは文章(説明文)を作成の上、公式Twitterに投稿することで参加できる。例題して紹介されたのは、DeNAのデザイナーが作成した「ドングリ」をモチーフにしたキングの衣装。体型と色彩が絶妙なおっさん感を生み出していると、鈴木氏からのコメントでも褒められていた。
しかし、本職の手掛けた例題ではユーザーにとっては敷居が高いはず…と、さすがの気配りを見せるイベント進行。ということで、座談会の主役である3人には自身のお絵かきセンスを担保に、スケッチブックにオリジナルデザインを描いてもらう流れに。
瓜生氏の作品は「リンゴウセル」。リンゴ+ゴウセルという合わせ技だが、テーマをこなしながら小動物チックな可愛らしさを表現した見事なファッションに、場内からも拍手が湧きあがる。
“背が大きい女の子の気持ち”に共感することが多いという庄司氏は、リンゴの水着&イチゴの髪飾りで着飾った「ディアンヌ」。オレンジなどの暖色系からイメージしたというが、如何せんセクシーすぎるか。
「関係者が賞を取ってしまっても構わないんですよね?」と、盛大に何かを立てた藤井氏より披露されたのは「暴食しすぎたマーリン」。ハンバーガーと炭酸飲料のせいで持ち前のセクシーさを魅せつけられなくなったが、ダボダボの縦縞セーターで視覚的な錯覚を狙うのだとか。担当編集としての今後の安否が気遣われる。
というわけで、応募の際はこれらを考慮してみるのも悪くないかもしれない。絵の上手い下手よりも、全てはアイディア次第。イラストが苦手だという人は文章で設定を考えるだけでも参加できるので、原作者のツボにはまるような素敵な衣装を考えてみるのはいかがだろう。
アニメ制作&原作の裏話も飛び出たプロデューサートーク
ここではプロデューサートークと称し、アニメ担当の瓜生氏、漫画担当の藤井氏、ゲーム担当の庄司氏に、関係各所から集められた質問をしつつ、制作秘話や裏話を語ってもらうことに。
「七つの大罪」の漫画連載が始まったのは2012年10月頃で、アニプレックスから編集部にアニメ化の話が持ち込まれたのが2013年5月~6月、単行本でいえばまだ第2巻が発売されて間もない頃。単行本第1巻の辺りからアニプレックス社内では話題を博していたとのことで、約半年という素早いタイミングで案件を持ち込んだ点に、確たる目利きが感じられる。
これを受けた編集部も、原作者・鈴木氏がアニメ化の話に喜んでいたことから、ありがたいお話だと協力に乗り出した。アニメ放映に関して「子供にも分かりやすい、大人でも楽しめる作品」という原作者の考えを元に、老若男女問わず幅広い層が視られる日曜日の昼間をベストとし、放送局諸々が決められていった。
また、アニメが好評を博した理由として瓜生氏からは「アニプレスタッフの共通認識は“原作の魅力を崩さないように”です。アニメではオリジナルエピソードなどもありましたが、それらも全て原作の空気や良さを活かそうと作っていました」と語られた。
これに対して「アニメを意識して原作は何かが変わったか?」という質問が、鈴木氏の代理となる藤井氏にかけられる。これについては特に意識して変えたこともなく、「大人でも子供でも誰でも楽しめる作品」の意識の元、鈴木氏は自分の物語を紡いでいったとのこと。アニメ化決定の際は大はしゃぎするでもなかったが、喜びをしっかり噛みしめるようにしていたようだ。
なお、鈴木氏は「自分の作品に声を当てる人が気になる」と、かなり頻度でアフレコ現場に足を運んでいたらしい。この鈴木氏、週刊連載を軸にさまざまな仕事をこなしているものの、原稿の執筆は全て1人で手掛けている。時々奥さんがサポートすることもあるらしいが、基本的にはアシスタント無しの1人作業。その作業量については数多の経験談より想像するほかないが、相当のものだろう。
しかし、「どうしても足を運びたい!」とのたっての願いで実現していた現場訪問。制作陣にとっては「先生が現場にいるので『ここはどういう感情で喋っているのか』などがすぐに聞けて助かりました」と最高のサポート体制であった様だが、アニメも中盤に差し掛かる辺りで、程なく姿を見せることが無くなったらしい。編集部より原稿をせっつかれたのだ。いつからか「原稿を優先します…」と消沈が伝わってきそうな言葉を残し、執筆に集中する漫画家の鑑になったとのことだ。
「ポケ騎士」制作秘話
アニメの制作も決まった2013年5月頃は、ゲーム化についての話はまったく浮かんではいない時期。正式に話が固まったのは2013年秋頃であったが、アニメ放送は翌年2014年10月であったため、アニメがない状態でのゲーム制作を迎えていたという。
制作に際しては、DeNAの庄司氏が所属する「IPもの(アニメ/キャラクターなどコンテンツを核とした作品)」を扱うチームで、ミニ企画書を作ってのミニコンペを実施したという。「誰が大罪のプロデューサーに相応しいか」を我こそはという3名ほどが手を上げて挑戦した後、一番良い企画を出した庄司氏にお役目が回された。
そこら中にマガジンや単行本が転がっているということで、社員の漫画作品に対する認知度も非常に高かったDeNA社内。ゲームのコンセプトとしたのは、原作の世界観・中世イギリスのイメージを活かした本格RPGを作ること、原作さながらの激しいバトルを表現することだ。完成したゲームについてはご存じのとおり、約1ヶ月半で早々に累計100万ダウンロードを超えるなど、ユーザーからも高い評価を受けている。
なお、ゲームは大好きだが、PCやスマートフォンは愚か、メールも一切使わないという鈴木氏に、担当の藤井氏が自前のスマートフォンでプレイしてもらったところ、自分だけの最強騎士団を作るというコンセプトや、デッドリースキル(必殺技)の迫力に絶賛であったとのコメントが。さらにアニメの現場でもゲームは話題となり、瓜生氏を筆頭にやりこみプレイヤーも続出していたらしい。
そのほかデッドリースキルの収録に関する裏話も。本作に収録されているボイスは台詞や流れはままに、全て新規に録音されている。その中でもバトル中、キャラクター5人全員でデッドリースキルを発動できると、5人全員が叫ぶということから、ボイスの収録は1人をリードとして、残りの人がそれを参考に収録していく形がとられた。
このリードを担当したのは、アニメのナレーションや国王バルトラ・リオネス、さらに兼ね役としてキングの連れている妖犬・オスローも受け持っている西凜太朗さん。既にアニメの現場では、モンスターチックな加工前提のオスローの唸り声を、とことんこだわり抜いて収録し続けた職人肌がスタッフ人気高であったとのことだが、叫び声のリードを担当した時もあまりの迫力と独特の間が現場のツボにはまったのか、後から収録する人がこぞって驚きと爆笑に見舞われてしまったとか。アフレコ現場の和やかさが伝わってくる。
ちなみに「ゲームに入れてほしい機能」が尋ねられたところ、藤井氏は「鈴木先生がデッドリースキルで上フリック操作を学んでくれたので、今度はスワイプ操作などを追加し、最終的にはメール&パソコン操作まで繋げていってほしいです」と仕事上の願望が透けている。庄司氏は「ホークとか可愛い系キャラの倒れるモーションが可愛いので、それだけを見る機能が欲しい」と、機能自体は非常に可愛そうだが、女性ユーザーらしい目の付け所といえる。
出張版「答えてばっちょ先生」
本コーナーは、読者の質問に原作者・鈴木央氏が答える、週刊少年マガジンに掲載されている質問コーナーの出張版。今回は鈴木氏に代わり、担当編集である藤井氏が答えてくれることに。
左の質問:ヘンドリクセンが思った以上に美味しい立ち位置のキャラクターになったこと。また、ジェリコのようにフラレてもフラレても折れない女子が可愛くて、予想以上に思い入れができたと言っていました。
右の質問:特定のキャラクターというのはない。全部書いていて楽しいそうです。
左の質問:描いていて自分が楽しいのが一番であることと、読者の予想を裏切ることらしいです。鈴木先生は読者からのファンレターなどは必ず全て目を通すのですが、それを見てフムフムと参考にしながら、心の琴線に触れたものの逆側を目指してしまうことがあるんです。天邪鬼なんです。
右の質問:エリザベス:B/92 W/56 H/89、ディアンヌ:B/91 W/58 H/90、エレイン:B/73 W/50 H/73、マーリン:B/85 W/57 H/85。
左の質問:気のせいです。この妖精はちゃんと名前があって「プオーラ」というらしいです。また、「ガウェイン」という妖精はいつかちゃんと出てくるそうです。
右の質問:10歳差…くらい、と言っていました。
「七つの大罪」は多方面でイベントを展開!
アニプレックスからは今後、描き下ろしコミック/特典CDなどを同梱したアニメのBlu-ray/DVDが展開されるほか、7月には声優イベント「七つの大罪FES」が舞浜アンフィシアターで開催される。講談社からはDVD「外伝 バンデット・バン」完全版が付属する漫画「七つの大罪」15巻限定版が6月17日に発売予定だ。バン×エレインがお気に入りの人は見逃せない。
最後はDeNAの庄司氏より「ポケ騎士は『七つの大罪』ファンの方に長く楽しまれるタイトルにしていきたいと思います。今後もいろいろな楽しい催しや機能を取り入れていきますので、今後ともよろしくお願いします」と述べられ、イベントは和やかなうちに終了した。
(C)鈴木央・講談社/「七つの大罪」製作委員会・MBS
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※画面は開発中のものです。
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