アメリカ・ロサンゼルスにて6月16日(現地時間)より開催されている「Electronic Entertainment Expo(E3) 2015」。ここでは、トイロジックより発表されたXbox One向け基本無料タイトル「Happy Dungeons」のプレイレビューとインタビューをお届け!
E3でお披露目された「Happy Dungeons」は、ハチャメチャPvPが楽しめる「Happy Wars」の基本要素はそのままに、ハック&スラッシュの楽しさが味わえる基本無料のダンジョンアクションRPG。配信は2016年の早い時期が予定されている。
ポップな2等身キャラの可愛さは継続しつつ、戦士・僧侶・魔法使いの3職業、1,000種類以上のアイテム、多彩な効果をもたらすバフ、それらを組み合わせるカスタマイズ性と、やりこみ要素も依然豊富だ。挑めるダンジョンも60種類とボリュームもしっかり。
手軽な操作で奥深いプレイが体感できるため、カジュアルからコアな層まで、誰でも気楽にプレイできるうえ、本作は協力プレイに注力されているため、見知った友達同士でワイワイ遊ぶのも面白そうである。もちろん、(チームを作成)→挑戦するダンジョンを選択→マッチングしてプレイ開始という流れなので、一人でも十分に楽しめることだろう。
さて前置きも済んだところで、まずは実際に遊んできた本作のプレイレビューから紹介。その後はトイロジックの代表取締役社長 兼 ディレクター・岳洋一氏へのインタビューも紹介するので、興味がある人から「Happy Wars」プレイヤーまで、みな目を通してほしい。
ワラワラと100体も湧くザコ敵を一掃!
E3出展バージョンでは、特別仕様のダンジョンに挑戦できた。ダンジョン内はエリアごとに区分けされており、その場の敵を全滅させた後、全プレイヤーで次のエリアへと移動する仕組み。道中にはさまざまな種類の敵やトラップ、通貨や装備アイテムの入った宝箱も存在するので、場所によってシチュエーションもガラリと変わる。
操作方法は「Happy Wars」と同様、スティックで移動、通常攻撃(スティックとの組み合わせなどで派生)、方向性の異なる2つのスキル欄、回避手段「ドッジロール」など、複雑な挙動はあまりないので直感的に分かりやすい。
なお、現時点でのスキルは「Happy Wars」と同様のものが実装されているので、戦士の突進で一斉清掃するも、聖なるよろいでガチガチに固めた僧侶チームで力押しするも、魔法使いで遠距離バーベキューを楽しむも、全ては戦術次第。
また、方向キーには各種アイテムが設定されており、回復アイテムなどを使うこともできる。今回は実装されていなかったが、ボイスマクロでコミュニケーションをとったり、チーム全員で協力して発動するチームスキルも用意されているため、皆で手と手を取り合って発動するのもいいだろう。
ダンジョンではザコ敵がワラワラと湧いてくる。切って殴って吹き飛ばしてタコ殴りにする爽快感もあるが、勢い余って突っ込みすぎたものなら、何をする暇もなくやられてしまうのは「Happy Wars」と同じ。雑魚といえども油断はできず。さらに、今後はPvEならではCPUの強さも追求していくというから、同時に協力アクションならではの魅力に期待しておきたい。
また、雑魚を倒すと回復アイテムのソーセージや肉、装備アイテムや通貨をドロップすることがある。しかし、ドロップアイテムは“取った人が獲得”という仕組みなので、仲間でありながら敵でもある。ゲームデザインも相まって、どこかシニカルな雰囲気が漂うことだろう。
そして、各プレイヤーは最大3体の「お供ボット」を引き連れることが可能。お供ボットは一緒に戦ってくれるNPCで、さまざまな能力や特性を備えた100種類以上が登場するとか。育成要素+装備アイテムのカスタマイズ要素もあるので、ペット感覚で愛でたり、戦友として鍛えあげるのもいい。プレイヤー4人+お供ボット12体の計16体も突撃してくれば、ダンジョン内はそれはそれは大騒ぎになっても仕方ない。
そうこうしているうちに、ダンジョン最奥のボスに到着。ド派手な出現カットで緊張を煽ってくる。ボスは腕をぶん回して殴りかかってきたり、派手派手しいエフェクトと共に範囲攻撃をしてきたりと攻撃方法が多彩だ。加えて、遠慮なくザコ敵も湧いてくるものだからもう大変。
ひたすら突撃するだけの手軽なプレイで楽しめるダンジョンや、チームの連携を高めて綿密にこなしていくダンジョンもあるという。つまり、カジュアルに遊ぶもコアに浸るも、全てはプレイスタイル次第となるのだろう。
なお、本作はレベル制が採用されており、ダンジョン攻略でレベルを上げて、装備を集め、さらなるダンジョンへ挑んでいく。そのほか、強制的にレベル1で挑むモードや、レベル差が均一化されるシステムも備えられることから、初心者から上級者まで一緒になってチャレンジできるのは嬉しいポイント。しかし、取得アイテムもレベルに合わせて均一化されるようなので、甘い汁だけ吸おうとするのは許されないようだ。
上げたレベルは1キャラクターで共通となるので、装備の集まり方や、チーム編成を考慮して、いろいろな職業で遊んでみたいところである。
トイロジック 代表取締役社長 兼 ディレクター・岳洋一氏へのインタビュー
――まずは「Happy Dungeons」がどのようなゲームなのか教えてください。
岳氏:本作はハック&スラッシュなアクションRPGです。「ディアブロ」のようなやりこみ重視のエッセンスを加えつつも、どちらかといえば友達同士で楽しめるパーティゲームとして制作しています。オフラインプレイでは画面分割にも対応しているので、家族や友達と盛り上がりながら遊んでもらいたいです。
――やりこみ要素は控えめですか?
岳氏:いえ、もちろんやりこみ要素も充実しています。現時点で予定している全60のダンジョンは、15~30分位でプレイできるように設計していますが、1~2ヶ月位の幅で色々なイベント/定期ダンジョンを配信したり、色々な難易度も用意するので、非常に長く遊べるようになっています。
また、アイテムも1,000種類以上を実装しますので、バフなどをカスタマイズして自分ならではのアイテムを作ったりもできます。そのほか、プレイヤーをサポートしてくれるAIキャラクター「オヨモボット」は、戦士向けのサポートや、僧侶の戦術に合わせた特性など、100種類以上が入手できますので、自分のプレイスタイルに合わせて集める楽しみもあります。
――アクション性はいかがでしょう。
岳氏:特にダンジョンでのボス戦などはアクション性が非常に高いです。ボスはいろいろな攻撃手段でプレイヤーを苦しめてくれると思うので、それを攻略していく楽しみが、ゲームの一番の盛り上がりなんじゃないかなと思います。
――マッチングの仕組みを聞かせてください。
岳氏:フレンド同士で集まってからダンジョンに行くこともできますし、ダンジョンを決定してから参加者を募集することもできます。
――ダンジョンは1人でも遊べますか?
岳氏:もちろん遊べます。1人でも2人でもプレイできますし、人数比にあわせてダンジョン内もバランス調整されますので、安心してプレイしてください。
――クランやギルドといったユーザーコミュニティは導入されますか?
岳氏:検討はしているのですが、おそらくリリース段階で実装することはありません。
――イベントダンジョンや追加ダンジョンはどういったものになりますか?
岳氏:現状、60のうちにいくつか含まれているダンジョンには、期間限定でしか遊べないものや、定期的に行われるものなど、色々なダンジョンを予定しています。もちろん、期間限定ダンジョンでしか手に入らないアイテムなども予定していますので、積極的に楽しんでもらえればと思います。
――「Happy Wars」との関連性や連動要素はありますか?
岳氏:元々「Happy Wars」をベースに開発しているタイトルなので、「Happy Wars」をプレイしてくださってるユーザーさんには連携要素も考えています。「Happy Wars」を遊んでると「Happy Dungeons」のスペシャルアイテムが手に入ったり、逆のパターンもそうです。内容に関してはまだ決定していませんが、今後力を入れていく予定です。
――「Happy Wars」でいうハッピーカード(課金要素)のようなものは?
岳氏:課金要素は現在検討中です。チーム内でも色々と協議している段階なので、課金してくれたユーザーがどういうものであったら楽しんでくれるのかを考えつつ、「Happy Dungeons」に合ったものを採用していくつもりです。
――職業は「Happy Wars」と同じですか?
岳氏:「Happy Wars」では現在、アドバンスクラスという派生職種を用意していますが、アドバンスクラス自体が対人向けに調整されているものなので、戦士と僧侶と魔法使いの3職は同様ですが、「Happy Dungeons」ならではのものも考えていきたいです。
――バフやカスタマイズの仕組みは?
岳氏:バフも同じく対人向けに調整しているものなので、攻略に特化したバフを多数投入する予定です。また、装備のカスタマイズシステムは既存のものに近いのですが、装備には新要素「属性」が追加されています。これは「Happy Wars」でいうエンチャント魔法のようなもので、敵との相性を考えて戦うことになります。
――プラットフォームの展開はどうなりますか?
岳氏:現状はXbox Oneに注力しています。ただ、確定の話ではありませんが、技術的な障害を取り払うことができればWindows 10向けにPC版もリリースしていきたいです。
――海外向けのローカライズは予定していますか?
岳氏:「Happy Wars」が英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語でサービスしていますので、「Happy Dungeons」も同様の配信先でサービスを予定しています。特に英語圏はユーザーが盛んなので、今回E3で出展できたというのは非常に光栄です。
――E3会場で遊んでくれたユーザーから意見はありましたか?
岳氏:遊んでくれたユーザーさんは、「Happy Wars」のプレイヤーであることが多かったです。やはり、「Happy Dungeons」との連動要素をしっかり入れてくれという意見もありましたので、注力したい点です。
――開発で苦労した点、苦労している点を教えて下さい。
岳氏:アップデートを柔軟にかけていくための体制とシステム作りに注力しました。また、100体以上の敵を4人のプレイヤーの画面で同期するのが技術的に難しかったポイントです。
――「Happy Wars」のアップデートがちょっと遅くなってしまったりは?
岳氏:いえ、それは大丈夫です。「Happy Wars」と「Happy Dungeons」で開発・運営体制をしっかり構築したので、両方とも進化しながら、サービスも支障なく提供していけます。
――最後に、ファンに一言お願いします。
「Happy Wars」や「Happy Dungeons」では、ユーザーさんからの声をうまく取り入れていきたいと思っていますので、意見がいただけると大変嬉しいです。「Happy Dungeons」は部屋にこもってかちかち遊ぶタイプのRPGではなく、友達の部屋でワイワイ楽しんで遊んでもらえるタイトルを目指しているので、カジュアルからコアな人まで盛り上がってプレイしてください。
(C) 2015 Toylogic Inc. All Rights Reserved. Happy Dungeons and Toylogic are trademarks of Toylogic in Japan and/or other countries.
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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