コーエーテクモゲームスは、2016年2月19日にPC版、2016年3月24日にPS4/PS3/PS Vita版を発売する「Winning Post 8 2016」について、競馬評論家およびタレントが考案した夢のスーパーホースを公開した。
スーパーホースとは、「Winning Post」シリーズに登場する、プレイヤーのライバルとなるオリジナルの強豪馬だ。
シリーズファンにはお馴染みの史実馬シンボリルドルフ~トウカイテイオーの後継馬であるサードステージや、20年前に一般公募により登場が決定したネココネコロガールなどの実力派はもちろん、個性あふれるスーパーホースが多数存在する。
この企画では、細江純子氏、須田鷹雄氏、栗山求氏、望田潤氏、合田直弘氏、守永真彩さんといった競馬番組などで活躍中の評論家やタレントのほか、現役プロレスラーであり競馬ファンでもある男色ディーノ選手や、東京大学唯一の競馬サークルである東大ホースメンクラブがスーパーホースを考案した。
考案者からは馬名や血統をはじめとした馬の特徴だけでなく、馬への思い入れが詰まったコメントも寄せられた。これらのスーパーホースはプレイヤーの強力なライバル馬として登場するが、プレイヤーが所有して考案者に代わって愛馬の勝利を目指すプレイも楽しめる。
スーパーホース一覧
インスティンクト
考案者:細江純子
父馬名:オルフェーヴル
母馬名:Snow Fairy
性別:牡馬コメント
母はエリザベス女王杯を連覇したスノーフェアリー。レース前は闘志をむき出しにするタイプで、目は釣りあがり、カッカッと気持ちを高め集中していく一方で、レースを終えると担当する女性厩務員さんに「褒めて、褒めて。私頑張ったでしょ」と言っているかのような甘え振り。目はトロンと優しくなり、まるで無邪気な子供のように変貌するのです。
ONとOFFをきちんと理解している頭の良さに加え、レースではワープとも思える脚で、一瞬にして各馬を抜きさる瞬発力。しかもパワー型。オルフェーヴルとの子となると、性格的にレース前は人間の手に負えないほどの気の強さにもなりそうですが、両馬の性質や脚質が似ているだけに魅力を感じます。
細江純子さんプロフィール
愛知県蒲郡市出身。JRA 初の女性騎手として96年にデビュー。その後2000年にはシンガポールにて日本人女性初の海外勝利。2001年6月引退。通算成績493戦14勝。海外2勝。
現在はホース・コラボレーターとしてTV、ラジオ出演の他、文芸ポストにおいて短編小説「ストレイチャイルド」発表するなど、幅広い活躍を見せている。
センチョク
考案者:須田鷹雄
父馬名:カルストンライトオ
母馬名:エーシンヴァーゴウ
牡馬コメント
新潟芝直線1000mで史上1位の勝ちタイムを持つ父(53秒7)と、2位の母(53秒8)との配合。圧倒的なスピードを誇り、父のようにハナに行くことも、母のように好位に控えることもできる。
得意コースはもちろん「1000直」。若いときに賞金を稼ぎすぎると、収得賞金→斤量的にアイビスSDに出走しづらくならないかが心配。
須田鷹雄さんプロフィール
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。
競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
シマエナガ
考案者:栗山求
父馬名:ロードカナロア
母馬名:Snow Fairy
性別:牡馬コメント
父ロードカナロアは底力を強化する方向で配合を考えたいところ。母スノーフェアリーはエリザベス女王杯を2連覇した欧州の名牝。ラストタイクーン4×5は魅力的で、母が持つロベルト3×5も味がいい。世界最強マイラーを目指せる器だ。
サンデーが入らないので種牡馬としても期待大。馬名は「雪の妖精(Snow Fairy)」と親しまれているエナガ科の野鳥から。
栗山求さんプロフィール
1968年生まれ。血統専門誌「週刊競馬通信」の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は
血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。グルーヴ
考案者:望田潤
父馬名:フリオーソ
母馬名:アイムユアーズ
性別:牡馬コメント
父フリオーソも母母セシルブルースも音楽にちなんだ馬名なので、名牝エアグルーヴが出る牝系ということもあり、音楽用語の「グルーヴ」としました。
ファーザ≒フェアリーキング=サドラーズウェルズ2×3・5、ファーザ≒キングマンボ2×4と二種類の3/4同血クロスを重ねることで、名繁殖ファーザのパワーの血を強力に増幅した配合。栗毛の筋肉質の大型牡馬で、交流重賞を先行押し切りで勝ちまくるイメージです。
望田潤さんプロフィール
育成牧場従業員を経て、92年~02年まで競馬通信社編集部に在籍し、現在はフリー。血統予想の第一人者としてnetkeiba.comで予想を配信中。
テイクオフ
考案者:合田直弘
テイクオフ
父馬名:ディープインパクト
母馬名:Zenyatta
性別:牡馬コメント
小回りで直線の短いアメリカのトラックを舞台に、最後方一気の脚質で20戦19勝の成績を残したのがZenyattaです。母の父がKris Sで、その父はRoberto、さらに、父方の4代目にHaloを保持しており、Hail to Reasonの4×5というインブリードをもっている馬です。すなわち、日本適性の高い血統背景をもっているのがZenyattaなのです。
そのZenyattaにディープインパクトを交配すると、できる産駒は、Haloの3×5、Hail to Reasonの4×5×6というインブリードを持つことになります。この馬をデビューさせるとしたら、世界的に見てもHaloからHail to Reasonの系統が特異なほどに成功している日本しかない!、と思います。
合田直弘さんプロフィール
1959年東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。
その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説をはじめ現在に至る。
ミライ
考案者:守永真彩
父馬名:キズナ
母馬名:Treve
性別:牡馬コメント
大好きなキズナの子で、相手はトレヴ。連覇した母トレヴとの配合で、父が果たせなかった凱旋門賞を豪快に差しきって制覇。父の夢を子供が叶える。こんな未来を見てみたい!という思いで、「ミライ」と名付けました。
守永真彩さんプロフィール
1991年東京生まれ。「トレセンまるごと情報局」・「KEIBA コンシェルジュ」(グリーンチャンネル)等、テレビ・ラジオの競馬番組やイベントなどで活躍中のタレント。本作「Winning Post 82016」では、スーパーホースご考案のほか、レギュラー秘書としてゲームに登場する。
ダンショクドライバ
考案者:男色ディーノ
父馬名:Golden Horn
母馬名:All Too Beautiful
性別:セン馬コメント
先に述べておきたいわ。この名前に決まるまでに、一体いくつのボツが生まれ、そして消えていったのか、と。私はゲイのプロレスラーだから、どうしてもジェンダーフリーな名前をチョイスすることになるんだけど、当然のようにことごとくボツ。結果、私のプロレスでの決め技「男色ドライバー」(相手の頭を私のタイツの中に入れた状態でのパイルドライバー)からとった「ダンショクドライバ」に決定したわけね。
プレイ中この馬を見た時には、それはボツにされ続けた私の×××の上で成り立っているので、それを最高のブラッドスポーツゲイムの闇の部分として認知し、涙しつつ楽しんでもらえれば、と思うわ。
男色ディーノさんプロフィール
DDTプロレスリングに所属し、オリジナリティ溢れる男色殺法を駆使して日々対戦相手を精神的に追いつめている現役“ゲイ”プロレスラー。
ツヴァイヘンダー
考案者:東大ホースメンクラブ
父馬名:デュランダル
母馬名:ワンカラット
性別:牡馬コメント
シンザン以来のナタの切れ味と称された父デュランダルの後継馬。母の1カラットを足すことでさらにキレに輝きをプラス。父親と同じく普通遅+成長力持続で、プレイヤーにこの馬が画面の外から差してこないかといつも不安にさせる。
馬名の意味「16世紀の使われていたドイツの大剣」(デュランダルがフランスの聖剣の名であることより連想)
ルックミーダッド
考案者:東大ホースメンクラブ
父馬名:カジノドライヴ
母馬名:ミラクルレジェンド
性別:牡馬コメント
父母ともに北米血統の典型的なダート馬。Deputy Ministerの3×4を持っており、先行して長く脚を使えるのが特徴。国内ダート路線を制して、父の果たせなかったBCクラシック制覇を目指す。
馬名の意味「父よ、見ててくれ」
ユーティライズ
考案者:東大ホースメンクラブ
父馬名:サードステージ
母馬名:アサヒライジング
性別:牝馬父方からは、シンボリルドルフ、トウカイテイオー。母方からは、シンザン、マルゼンスキーなど、血統表に日本近代競馬を支えた数多の名馬の名が躍る配合。馬名より、柔軟性はSのイメージ。普通早で牝馬クラシックに立ちはだかる。
馬名は「UT+Rise」(University of Tokyoの頭文字と母馬の馬名から連想)と「Utilize」(有効利用する)のダブルミーニング。
東大ホースメンクラブについて
東京大学唯一の競馬サークル。およそ25年前から活動を続けており、雑誌の連載や書籍の出版などを行っている。また、「Winning Post 8」シリーズでは、データ作成・編集も担当している。