タカラトミーアーツは本日4月13日、東京の両国KFCホール アネックスにおいて、ポケモン新アミューズメントマシン「ポケモンガオーレ」の発表会を開催した。
ポケモンの進化も可能!「ポケモンガオーレ」が7月より順次稼働!
2007年の「ポケモンバトリオ」、2012年の「ポケモントレッタ」に続く、ポケモンの新たなアミューズメントマシンのお披露目の場として行われた本発表会。冒頭では、タカラトミーアーツ 代表取締役社長の宇佐美博之氏より挨拶が行われた。
まず宇佐美氏は、近年の男児向けアミューズメントマシン市場が活性化し、多様なタイトルが稼働する中で「ポケモンバトリオ」「ポケモントレッタ」の2作で成功を収めてきた点に言及。特に「ポケモントレッタ」に関しては、チップの枚数が1億7000万枚を突破し、グループの強みでもある玩具との連携も行うなど、精力的に展開を行ってきた。
そして、先日ニンテンドー3DS用ソフト「ポケットモンスター サン・ムーン」が発表されるなど、ポケモン全体が盛り上がる一年になることに触れつつ、今回発表した「ポケモンガオーレ」についても力強くアピールしていた。
「ポケモンガオーレ」は、「ポケモントレッタ」に続きタカラトミーアーツとマーベラスの共同事業として展開される。ここでマーベラス 取締役副会長 執行役員 コンシューマ事業本部長 許田周一氏、そしてピカチュウが加わり、初公開となる筐体のアンベールが行われた。
50インチの大型モニターが目を引く今回の筐体。そのまま壇上に残った許田氏は、「(ユーザーのもとへ)早く届けたい」とその出来に自信を覗かせる。また、マーベラスでは“驚きと感動を届ける”を開発のキーワードとしているそうだが、先述の大型モニターでの表現への驚きなどを挙げ、「最高傑作を届けられたと自負している」と話していた。
そんな本作の最大ともいえる特徴が、アナログ的なオンデマンド形式だった「ポケモントレッタ」に対し、ゲーム結果に応じた情報がその場で記録され、“ガオーレディスク”として配出される「成形物オンデマンド配出システム」を搭載していること。これにより、配出したポケモンが次回以降のゲームで進化する可能性を秘めているという。また、許田氏によると、店舗にとっても在庫リスクがないというメリットがあるそうだ。
許田氏の降壇後は、プロモーション映像が公開に。そのまま本作のキャッチコピーである「ガオーとオタケビ! よびだせ伝説!」をはじめ、ゲームのポイント、全台オンライン通信への対応、プレイ結果を保存できる「ガオーレパス」をはじめとした商品展開、プロモーション展開を紹介。また、「ポケモントレッタ」から「ポケモンガオーレ」へのかけはしキャンペーンも展開していくという。
ここでゲストとして、今作でイメージソングを担当することになった高取ヒデアキさん、池田彩さん、鎌田章吾さんが登壇。お子さんと一緒に「ポケモントレッタ」を遊んだことがあるという高取さん、今も「ポケットモンスター X」を遊んでいるという池田さん、「ポケットモンスター 赤」で151匹を全て集めたという鎌田さんと、いずれもポケモンへの思い入れを話す。
その後は今回が初お披露目となる「Get Chance!ポケモンガオーレ」を披露。作曲は高取さん、作詞は池田さんが担当しているということだが、ゲーム内のバトルさながらの熱い曲になっており、会場を盛り上げた。
ゲームの流れを簡単に紹介!
本作の稼働時期は2016年7月ということでもうしばらく先ではあるが、すでにデモプレイが可能な状態となっていたので、最後にゲームプレイの流れを紹介しよう。
まずは100円(税込)を投入し、バトルを開始。まずは2枚のガオーレディスクをスロットに挿し、ポケモンをゲーム内に読みこませる。ゲーム画面にポケモンが登場した後、筐体の中央にあるモンスターボール型レバーや左右のボタンなどを使い、やせいのポケモン2体とバトルを行う。
バトルは画面を二分割するように表示されている、中心部分のゲージが右側に達したポケモンから順番に行動できるのだが、プレイヤー側(画面下)の中央に「がんばれ!」「たのむぞ!」などの吹き出しに合わせて、タイミング良くボタンを押すことで右側へ到達するスピードを上げることができる。やせいのポケモンよりも先に行動することで、バトルを有利にすすめることができる。
攻撃はポケモンごとに特有のわざを使うことになるが、ゲーム進行により上昇する“きあい”の度合いや、攻撃時に発生するルーレットの結果により与えられるダメージが変化。ちなみに相手の攻撃時にも防御ルーレットが発生したり、相手にカウンターを仕掛けることができる。
そのほかにも、場にいないほかのポケモンが攻撃をしてくれるサポートアタックも発生。これらを活用して相手の体力を削り、ロックオン状態になるといよいよポケモンをゲットするチャンスとなる。
ここでは、先述のレバーをを倒してボールを投げるのだが、そのタイミングで投げるボールもランダムになっている。今回のデモプレイではモンスターボール、ハイパーボールが確認できたが、家庭用ゲームと同様、捕まえられる確率が異なるようで、場合によっては捕まえられない可能性もある。ポケモンを捕まえることができたらガオーレディスクとして配出できるのだが、その際には追加で100円(税込)が必要となる点は注意しておこう。
そして配出するポケモンの選択が終わると、配出の有無にかかわらず、自分のポケモンが“オタケビ”をあげ、周りに潜むポケモンたちを呼び出すことができる。この時、ポケモンのきあいによってオタケビの強さが変わり、オタケビが強けば強いほどにポケモンの出現率が高くなる。ポケモンが出現するとゲーム続行の選択が可能となり、さらにバトルを続ける場合には100円(税込)を投入、このサイクルで最大3バトル、つまりは合計600円(税込)分(バトル×3、ガオーレディスク配出×3)のプレイが可能となる。
連続でバトルを行うことできあいがどんどん高まり、それに伴ってオタケビも強さを増し、より強いポケモンとの遭遇率が高くなる。また、ゲームの配出をしなくてもゲームが続けられるので、欲しいポケモンを捕まえることができた時のみディスク化するなど、ゲームをして手持ちのポケモンの強化を図りながらコレクションすることも可能だ。
なお、ガオーレディスクは第1弾として50種類以上がラインナップ。ポケモントレッタの2倍の大きさで、厚みのあるチップになっているのが特徴だ。そのほか、プレイ結果を保存できるICカード「ガオーレパス」、集めたディスクを整理する「ガオーレファイル」や「ガオーレケース」など、関連商品も発売される。
「タカラトミーアーツ2016年夏商談会」から気になったものをピックアップ!
本発表会は、タカラトミーアーツが展開する最新商品を紹介する場である2016年夏商談会内で行われた。最後に、展示されていた商品から気になったものを紹介していこう。