ロシアのGaijin Entertainment は、ロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催された「E3 2016」において、現在運営中のオンライン戦場対戦ゲーム「War Thunder」のVRバージョンおよびオンライン対戦カーアクション「Crossout」のプレゼンテーションを実施した。

目次
  1. 大空を自由に舞う感覚を味わえる「War Thunder」
  2. 自分だけの改造車を走らせてバトルする「Crossout」

大空を自由に舞う感覚を味わえる「War Thunder」

「War Thunder」は第2次世界大戦期から朝鮮戦争期にかけて活躍したロシア、アメリカ、ドイツ、イギリス、日本の戦闘機・戦車・戦艦などを操って戦うフリートゥプレイの多人数参加型オンライン対戦ゲームだ。

最大の魅力は登場する兵器の多彩さで、700種類以上もの戦闘機、爆撃機、戦車、対空車両などが登場。海外ではPS4でもプレイ可能になっているなど、非常に高い支持を集めている。

今回のプレゼンテーションでは、この「War Thunder」の航空機バトルをVRバージョンでプレイすることができた。使用するヘッドマウントディスプレイはHTC Vive。さらに、操縦桿とスロットルを再現したコントロールデバイスもあわせて使用と本格的な試遊環境が用意されていたが、未経験者である筆者はもっとも操作がシンプルなモード「アーケード」でプレイさせてもらうことにした。

もちろん、専用コントローラーの各種ボタンやキーボードなども使って操作する「シミュレーター」モードも選択可能で、このモードをVRでプレイすれば、さらに本物に近い雰囲気を楽しめるだろう。

プレイの内容は味方機とともに敵編隊と空戦を繰り広げるというものだが、とにかく没入感が恐ろしく高く、特に敵機とすれ違うときのスピード感は「スゴイ!」のひとこと。難易度の低いモードなので旋回や急上昇などのアクロバティックな操縦も手軽に行えるのだが、あまりのリアリティの高さから、目を回してしまうのではとなかなか思い切ることができなかった。

そうこうしているうちに戦場から離脱しそうになり、業を煮やしたスタッフによって無理やりループさせられるハメに。一瞬ないはずのGを感じているような不思議な感覚に襲われたが、一方で爽快感も抜群で、操作に慣れたらもっときわどい飛行をしてみたいと思わされた。

さらに面白いのが首を左右に振って戦況を視認できること。敵が右手や左手の後方にいることを実際に確認できるので思わず戦闘そっちのけであちこち見てしまった。もちろん、高度もしっかり体感することが可能。実際、眼下に広がる海や山を見たら、初めての人は思わず驚きの声を上げてしまうことだろう。

気になるVR酔いだがスピード感があるためか、はたまた敵と対峙している緊張感ゆえか、かなり機体をグリグリ動かしてもほとんど酔うことはなかった。もちろん、個人差はあるだろうが、筆者はとあるVRゲームで思い切り酔ってしまったことがあるため体質的にVR酔いに強いほうとは思えない。恐らくだがゲーム自体がVRとの親和性がかなり高いのではないだろうか。パイロット気分をたっぷり満喫できる秀作なので、プレイするチャンスがあればぜひ体験してみてほしい。

自分だけの改造車を走らせてバトルする「Crossout」

「Crossout」は映画「マッドマックス」に登場してくるようなド派手な火器を積んだ車両で戦うオンライン対戦ゲームだ。オフロード車やバギーなど、ベースとなる車両に武器や装甲といった、さまざまなパーツを組み合わせて自在に車両をカスタマイズ。自分だけの車両で対戦を楽しむことができる。

ただし、車両は攻撃を受けると装甲が飛んだり、タイヤが外れたりして少しずつ破壊が進行。当然、損傷の程度に応じて車両の性能も落ちていくので、いかに敵の攻撃を受けずに効果的に相手にダメージを与えていくかが勝敗を分けるポイントになる。

特筆すべきは武器の種類の豊富さでマシンガンやロケットランチャーのほかチェーンソー、ドリル、ミサイルなど多種多彩な武器を搭載することが可能。車両のタイプもさまざまで、タンクタイプの車両や巨大クワガタのようなマシンなども作成することができる。

ただし、車両にはそれぞれウェイトリミットが設定されていて、これをオーバーするとスピードが落ちるなど性能を十分に発揮することができなくなる。どの程度までパーツを積むか、火力と機動力のどちらを重視するかなど、車両全体のバランスを考えたカスタマイズが求められるのだ。

ちなみに今回のプレゼンテーションでは、新たなPvP用マップや新武器の登場など時期アップデートの内容もゲームの概要とあわせて紹介された。面白かったのが新武器で、後方にドラム缶のような形状のものをいくつも発射して後方の敵車両にダメージを与えるものや命中すると爆発する巨大ボウガンなどが新たに使えるようになるとのこと。

車両を突っ走らせながらガンガン武器を撃ちまくるのはなかなか爽快で、多少操作にクセがあるものの慣れれば「ヒャッハー!」な気分を存分に味わえる。残念ながら日本語には対応していないが、「War Thunder」と同じく無料で始められるので、気になる人はこの機会にプレイしてみては?

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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