セガゲームスの人気キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」。6月23日で生誕25周年を迎えるソニックを祝い、本日6月25日に東京ジョイポリスにて「ソニック25周年アニバーサリーパーティー」が開催された。

目次
  1. ソニックらしいハイスピードアクションが魅力の“ファイアー&アイス”を実機プレイ
  2. 最後は恒例のバースデーケーキでソニックをお祝い!

1991年にメガドライブ版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売されて以降、グッズ、コミック、アニメといった多彩なメディア展開を繰り広げ、ついには日本を飛び出して世界中の人々に愛されるようになった超音速のハリネズミ“ソニック”。

そんなソニックも、今年で生誕25周年を迎える。これを記念して開催された「ソニック25周年アニバーサリーパーティー」では、「ソニック」シリーズのプロデューサーを務める飯塚隆氏、シリーズデザイナーの上川祐司氏、シリーズサウンドディレクターの瀬上純氏、大谷智哉氏といった「ソニック」シリース制作の中核を成す面々が登壇した。

飯塚隆氏 上川祐司氏
瀬上純氏 大谷智哉氏

25周年ということもあり、会場では飯塚氏や上川氏、瀬上氏の解説のもと、ソニックをシリーズ1作目から振り返ってみることに。当時の設定資料なども紹介され、時代毎に移り変わっていくソニックのデザインも印象的だった。

現在の作品では、ハンマーを片手にソニックたちと比肩するほどの勇猛さをみせるエミーも、生み出された当初はエッグマンにさらわれることが目的の純粋な“ヒロイン役”だったと飯塚氏は語っていた。尻尾を回転させて空を飛ぶテイルスも、元々はソニックの弟分的なキャラだったが、ナンバリングタイトルの中で“空から復帰するシーンがあった”ことをキッカケに、現在のような諸々の設定にたどり着いたという。

また、こちらの振り返りではゲーム以外にも2003年に放映されたTVアニメ「ソニックX」の設定資料なども公開された。会場では懐かしのオープニング映像も流され、多くの来場者が歓喜していた。

アニメといえば、海外では2014年から「Sonic Boom」というアニメーションも放送されている。「ソニック」シリーズは日本での人気もさることながら、海外での人気がかなり高いという。実際に会場では、外国人の来場者の姿も見受けられ、日本のファンと一緒に会場を大いに盛り上げてくれていた。

こうした海外での人気は、もちろん飯塚氏たち制作スタッフも把握しており、飯塚氏自身も現在米国に住み、海外におけるマーケティング展開などの仕事もこなしているという。また、作風との相性からロケーションなどに海外の街並みを取り入れることも多くあり、2001年に発売された「ソニックアドベンチャー2」のステージ1“シティ エスケープ”は、サンフランシスコの街並みがモデルになっていると語った。

ソニックらしいハイスピードアクションが魅力の“ファイアー&アイス”を実機プレイ

中島玄雅氏
中島玄雅氏

振り返りのあとは、シリーズ最新作となるニンテンドー3DS用ソフト「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」のディレクターを務める中島玄雅氏が登場し、本作の実機プレイを披露。

本作について、「前作の『ソニックトゥーン』が適切なキャラクターを切り替えながら進んでいくパズルゲーム的な側面が色濃かったことに対して、本作はソニックならではのハイスピードアクションを重視している」と中島氏はコメント。流れるように遊べるテンポの良さを追求した爽快感が魅力になっているという。

しかし、本作でもソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、スティックスの5名のキャラクターをゲーム中に好きなタイミングで切り替えながら遊ぶことができる。いずれのキャラクターでもハイスピードでステージを走り抜けるように作られており、繰り出す攻撃にも各々の個性がしっかりと反映されている。

ギミック面は、タイトルにもなっている“ファイアー(炎)&アイス(氷)”に集約されているようで、たとえばステージ上にある川や水流などに氷の属性を持った攻撃を加えると水が凍りつき、足場を形成できるようになる。逆に、氷が邪魔で進めない場所などには、炎属性の攻撃を加えることで氷を溶かし、先に進めるようになる。

また、ステージのには“隠し通路”のようなさまざまな仕掛けが用意されているようで、こちらはナックルズの“地面を掘れる”を代表とした、各キャラクターの特殊な能力が重要になっているようだ。

笠原英伍氏
笠原英伍氏

続いては、Wii U版「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」のディレクターを務める笠原英伍氏が登場。来場者の中から4人の参加者を募り、競技種目「サッカー」による対戦企画が行われた。

本作は、2016年8月5日からブラジルのリオデジャネイロで開催されるオリンピックをイメージした作品で、実際にオリンピックで行われる数々の競技を気軽に体験することができる。中でも、今年話題になった“ラグビー”も取り入れられており、飯塚氏も「ラグビーのゲームというのはなかなか珍しいと思うので、その魅力を本作でぜひ体験してもらえればと思います」とコメントした。

来場者の中から選ばれた4人が、それぞれ2人ずつマリオチームとソニックチームに分かれ、いよいよキックオフ。参加者全員が今回初プレイということもあって、序盤はやや操作が覚束ない様子。逆走しあわやオウンゴールになってしまいそうな肝を冷やす場面もあったが、ペナルティエリア内でファールを取られたことでPKが発生。見事にソニックチームが先制点を奪った。

しかし、中盤になり操作も大分慣れてきた頃合いか、マリオチームが怒涛の攻めを見せる展開に。巧みなボールキープですぐさま一点を取り返すと、前半終了間際に追加点を入れて逆転。後半戦で巻き返したいソニックチームだったが、思うようにボールを奪うことができず、逆にロスタイムでダメ押しの一点を叩き込まれ、結果は3対1でマリオチームの勝利となった。

最後は恒例のバースデーケーキでソニックをお祝い!

25周年を記念して、公式Twitterやゲームなどではさまざまなキャンペーン、およびグッズの展開などが行われている。

特に注目なのが、iOS/Android「ソニック ランナーズ」の全楽曲を収録したサウンドトラックCD「ソニック ランナーズ コンプリートサウンドトラック」と、ソニックとシャドウをデザインした特製ESPギターだ。

CD「ソニック ランナーズ コンプリートサウンドトラック」では、大谷氏が手掛けた全13曲が収録され、価格は1,389円(税抜)、9月14日に発売される。なお、こちらは東京ゲームショウ 2016のセガ物販ブースでも販売される予定だ。

ESPギターは、7月13日より全国のESP製品取扱楽器店にて受注開始される。こちらは完全受注生産となっているため、手に入れたい人は忘れないように予約しておこう。

プレゼント抽選会では、25周年を記念して全国のセガ系列のアミューズメント施設に投入されているアニバーサリーフィギュアがラインナップしていたほか、飯塚氏が海外で購入したさまざまなソニックグッズの詰め合わせ、そして上川氏が書き下ろしたソニックのラフ画サイン色紙などが賞品として来場者にプレゼントされた。

そしていよいよ、本日の目玉でもあるバースデーケーキが登場。スイーツパラダイスより贈呈されたというこちらのケーキは、ソニックのイメージカラーでもある青と赤を基調として飾り付けが施されており、中央にはソニックのフィギュアも装飾されていた。

ロウソクに火がつけられると、来場者全員が手拍子と共にバースデーソングを歌唱。多くの人々に見守られながらソニックと飯塚氏が火を吹き消し、会場からはこの日一番の拍手が巻き起こった。

最後に飯塚氏は、「25周年という日を、こうして皆さんと祝えて本当に喜ばしく思います」とコメント。続けてスペシャル情報として、2017年に向けたソニック プロジェクトの始動を発表。こちらの詳細については、来月サンディエゴにて行われる「25周年アニバーサリーパーティ」で告知される予定だ。会場の様子はTwitchにてライブ配信されるので、気になる人はぜひチェックしておこう。

ソニックトゥーン ファイアー&アイス

セガゲームス

3DSダウンロード

  • 発売日:2016年10月27日
  • 全年齢対象

マリオ&ソニック AT リオオリンピック

任天堂

WiiUダウンロード

  • 発売日:2016年6月23日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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