「トップで解決!シャドバス動画」では、Cygamesのアプリ「Shadowverse」のさまざまなコンセプトのデッキを、実際のランクマッチ動画と共に紹介します。今回はコントロールヴァンパイアデッキをピックアップ!
12月29日に第3弾カードパック「Rise of Bahamut/バハムート降臨」が配信されてから早2週間。「次元の魔女・ドロシー」擁する“テンポウィッチ”を皮切りに、“アグロヴァンパイア”や“ネフティスネクロ”など、続々と新デッキが開発されて環境を変動させていますね。
本企画では、さまざまなコンセプトのデッキを実際にランクマッチで使用し、動画と共にデッキの解説や回し方などを紹介していきます。環境のトップに君臨するガチデッキはもちろん、個人的に好きなデッキやネタデッキなど、どんなデッキが出てくるかはこれからのお楽しみです。
各ターン毎に意識したことやカードの切り方、その理由も記載していくので、自身のプレイングと照らし合わせつつ、新しく使ってみようと考えているリーダーやデッキの回し方の参考になれば幸いです。
けんぞくぅの“コントロールヴァンパイア”を紹介!
ヴァンピィちゃんが好きです。
リーダースキンが配信された時は真っ先に購入しました。釘宮理恵さんのCV最高ですよね。エモーションもかわいいので積極的に使っていきたいんですがなかなかどうして……ねえ?
そんなわけで、今回は“コントロールヴァンパイア(以下、Cヴァンプ)”を紹介! このデッキは、スタンダードカード時の環境下で一時期話題に挙がった頃から使い続け、筆者がMasterランクに昇格した際にも使用していたので結構愛着があったりします。
ヴァンパイアというリーダー自体、驚異的なスピードで相手を殴り倒す“アグロヴァンパイア”が開発されたりと、以前に比べて結構日の目を見るようになったと思います。まだまだ辛い場面もありますが、コントロール系についても上記アグロ系のデッキに対して有利に立ち回りやすく、また新カードの追加によって同系統のデッキとのマッチアップでも互角以上に戦っていけるようになっていると思います。
今回使用したデッキは、以下の通り。
ヴァンピィちゃんは入ってません。
あれだけ言っておいて何ですが……今使っているデッキには採用していません。ごめんね、ヴァンピィちゃん…。
Cヴァンプの勝ち筋といえば、“相手の息切れを狙う”or“バーンダメージで削り切る”が定番になると思います。現在主流のアグロ系への対策として、《ユニコーンの踊り手・ユニコ》や《鮮血の口付け》は非常に頼りになるカードです。
《吸血姫・ヴァンピィ》よりも《レヴィオンデューク・ユリウス》を採用しているのは、体力が多いので2ターン目にそのまま出しても除去され難く、かつ置いておくだけで予想以上にダメージを稼いでくれるからです。
ヴァンピィちゃんも強力なカードなのですが……その分警戒されやすく、すぐに除去されてしまいます。相手に処理を強要させるというのは強味でもありますが、どちらかといえば《夜の群れ》や《眷属の召喚》などとのコンボで真価を発揮する一枚なので、“序盤を凌ぐ”と考えた上で個人的には《レヴィオンデューク・ユリウス》に軍配が上がりました。
また、本デッキには最重量コストのフォロワーとして《バハムート》を採用しています。コントロール同士の戦いは長引くことが多々あるので、試合の“ケツ”を持たせる意味も含めて入れてあります。《エイラの祈祷》など、アミュレットが主軸のデッキに対しても勝率を上げてくれる一枚なので結構お気に入りです。
ただ、コントロール系のデッキ全般に言えることですが、《次元の超越》や《封じられし熾天使》などの特殊な勝ちパターンを目的としたデッキにはめっぽう弱いため、この2パターンのデッキについては割り切ってしまったほうが良いでしょう。
もしくは、《封じられし熾天使》への対抗手段として、《バハムート》を《オーディン》に入れ替えるのもアリだと思います。その場合、《ネフティス》の登場で再び頭角を現してきた《デュエリスト・モルディカイ》の返しにもなるので、自身の好みと環境に合わせて調整してみてはいかがでしょうか。
長々と書き連ねましたが、百聞は一見に如かずと言いますし、実践動画を見てみましょう。今回はvsウィッチです。
マリガンについて
基本的には、デッキを回す起点となる《漆黒の契約》をサーチ、キープします。このほか先攻なら《ユニコーンの踊り手・ユニコ》や《レヴィオンデューク・ユリウス》など2コスのフォロワー、後攻なら左記に加えて《ワードローブレイダー》や《鮮血の口付け》なども対象になります。
個人的に“vs超越ウィッチ”は割り切ってしまっているので、ウィッチ戦は常に「テンポウィッチ」を想定してマリガンしています。《次元の魔女・ドロシー》が一度回り始めると止める手段が限られてくるので、《黙示録》をキープするのもアリだと思います。
序盤は様子見!
相手の攻撃を受け流して息切れを狙うか、《ブラッディ・メアリー》+《漆黒の契約》などの強烈なバーストダメージで倒し切るかの判断は、しっかりと相手のデッキを予想しつつ早期に判断しておきましょう。
今回は相手が《ドワーフアルケミスト》をプレイしてきたので、「秘術ウィッチ」を想定して動いています。相手も後半に差し掛かるほど守りが固くなるので、序盤で削れるダメージはしっかりと与えておきたいですね。
EPの使い所はどこ?
3ターン目で《漆黒の契約》を置くことが多いCヴァンプは、どうしても1ターンのテンポロスが生まれてしまいます。特に後攻では4ターン目にしっかりと盤面を取りに行かないとそのまま押し切られてしまうこともしばしば。
とはいえ、《ブラッディ・メアリー》を絡めたバーストダメージを狙う場合、《ブラッディ・メアリー》で盤面を処理しつつ相手のリーダーにスペルなどをぶつける動きが強力なので、可能なら8ターン目まで1EPは残しておきたいところです。
6ターン目に《鋭利な一裂き》 or 《血の取引》+《黙示録》、7ターン目に《漆黒の契約》+《黙示録》など、自傷ダメージから無理やり復讐状態に入り、コストの下がったカードをプレイすることを意識しつつフォロワーの処理を行うことで、EPを節約できる機会は多くなると思います。逆にCヴァンプを相手にした場合は、こうした各ターン毎に行えるカードの組み合わせを念頭に置いておくことで攻めやすくなるかもしれませんね。
動画では8ターン目に《ワードローブレイダー》を進化させてしまいましたが、これは微妙な手だったかなと思い返したり……皆さんだったらどうプレイしたでしょうか? 《ブラッディ・メアリー》+《漆黒の契約》だと手札が溢れてしまいますし……悩みどころでした。
盤面を取れたら一気に畳みかける
後半になり相手が一瞬でも失速したなら攻め時です。基本受け身のデッキではありますが、攻めるタイミングを逃してしまうと最後まで守ることを強いられて、結局押し切られてしまうこともあります。
《レヴィオンセイバー・アルベール》など、コストが重いもののそれ1枚でフィニッシャーになりえるフォロワーをプレイされる前に攻める流れを作っておかなければ、序盤から築いてきた逆転の流れが無駄になってしまいます。勝負を決められそうな局面は積極的に攻守を切り替えていきましょう。