千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2017」。セガゲームスブースにて9月21日に行われた、「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機」ステージをレポートする。
セガゲームスの「電脳戦機バーチャロン(以下、バーチャロン)」と電撃文庫の「とある魔術の禁書目録(インデックス)(以下、禁書目録)」のコラボレーションによって生まれた「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)(以下、とある魔術の電脳戦機)」。
その魅力を、亙重郎氏(プロデューサー)、鈴木誠氏(ディレクター)、そして“おしょう”こと電撃PlayStationの副編集長・千木良章氏をゲストに迎えて届けていく本ステージ。まず最初に、15年ぶりの新作を開発するに至った経緯として、鎌池和馬氏が小説版「とある魔術の電脳戦機」のクオリティの高さと、大きな反響があったことを紹介。その後、大のバーチャロンフリークとして知られる千木良氏も加わり、さまざまなトークが繰り広げられた。
亙氏は、コラボレーションをするのであればその作り込みに並々ならぬ意欲を持っているそうなのだが、そこに応えてくれる相手がこれまでいなかったそう。ただ本作を開発するにあたっては、電撃文庫側の快諾もあって、全力で開発に取り組めていることをアピールした。
その後、先日公開されたばかりのPVを上映。その上でディレクターの鈴木氏がゲームの特徴を紹介していった。
本作では、小説版の続きのストーリーを書き下ろしてもらっているということで、ゲーム内では全編フルボイスで展開。さらに小説だけでなく、電撃PlayStation内で「とある魔術の電脳戦機」のコミカライズ化も決定しているとのこと。
そしてサウンド・コンポーザーにはさまざまなゲーム音楽を手がける古代祐三氏を起用。また、シリーズでおなじみのキャラクターに加えて、アニメシリーズには出てこなかったキャラクターも登場、キャストもおなじみの面々が担当する。
また、主題歌「Get Ready!」を歌うのはインデックス役の井口裕香さん、御坂美琴役の佐藤利奈さん。作詞はくまのきよみさん、作曲は井内舞子さんと、こちらも禁書シリーズには馴染みのあるところだろう。
「バーチャロン」といえばカトキハジメ氏デザインによるバーチャロイドだが、今回はスポーツ競技という側面を持つことから、新コンセプト「VSL(バーチャロン・スポーツ・ライン)」を採用。そして、コラボレーションによって生まれたインデックスの新機体「バル・ルルーン」も紹介。こちらは操作しやすい機体になるよう、現在も調整を進めているそうだ。
ゲームは1on1にかぎらず、2on2、協力対戦などさまざまなゲームモードを搭載。また、Co-opモードも用意しているほか、PS4とPS Vitaのクロスセーブにも対応しているという。
ここで禁書目録側の特徴を活かすべく、シリーズ初の要素として新アクション「トランジション」と第四の兵器「ブーストウェポン」を紹介。単なる一要素に留まらない、さまざまな恩恵が得られるものになっているという。
ここで鈴木氏が実際にデモプレイを披露。本作では自動的にロックオンしてくれる“スマート”、操作入力で敵をロックオンする“ベテラン”を選択できるそうだが、今回は分かりやすくスマートでプレイ。スピード感のあるプレイを見せつつ、□ボタンのダッシュ中に○ボタンを押すと、滑らかに旋回行動を行うトランジションなどや、キャラクター固有の能力を反映させた必殺技的な立ち位置のブーストウェポンの威力を確認することができた。
ちなみに、「バーチャロン」ファンであれば気になるツインスティックの販売については亙氏本人の口から難しいとの発言が。実は何とかできないか1年間ほど粘っていたということだが、元々製造していたメーカーが型を廃棄してしまったことで、一から作るというコストがネックになってしまったよう。その後、ステージ上で本作を試遊した千木良氏からは、PS4に合わせた感じでスムーズにプレイできるようになっているという発言もあるなど、今作ではコントローラーで遊べるようなチューニングが施されているようだ。
その後は、東京ゲームショウ2017会場でのセガゲームスブース内の試遊情報と、物販ブースでの新作グッズ情報を紹介。さらに、特典としては前代未聞の500ページにおよぶ冊子と古代氏の楽曲を収録したサウンドトラックCDを付属したPS4限定版、「禁書目録」ファンであれば嬉しいアイテムをまとめたPS Vita限定版についても触れていた。