セガゲームスは本日12月9日、東京・アニメイト秋葉原にてPS4/PS Vita用ソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機」の体験会を実施した。
2017年9月に行われた東京ゲームショウ2017での試遊出展以来、久々に設けられた体験の場ということもあり、会場には本作の最新バージョンを一足早くプレイしようと多くのファンが詰めかけており、終始待機列が出来るほどの盛況ぶり。また、PS4/PS Vitaそれぞれに用意された限定版の特典が展示されるなど、2018年2月15日に発売が迫っていることも改めて感じさせた。
チュートリアルと連続バトルがプレイできるという点では東京ゲームショウ2017との違いはないが、PS4版のみで4機が選択可能だった以前と比較すると、今回はPS4版とPS Vita版の両方を用意、そして13機もの機体が操作できるということで、繰り返し列に並んでプレイするユーザーもいたのだとか。
そして、本作のプロデューサーを務める亙重郎氏も会場に足を運んでおり、メディア向けの囲み取材も実施された。発売に向けた今の開発状況、そしていくつかの気になるポイントについて聞くことができた。
――まずは現在の開発状況についてお聞かせください。
亙氏:大体9割方できていまして、今はバグ取りをしているところです。ディレクターは現場にいて殺気立っております(笑)。
――今回の体験会は盛況の様子ですが、今後ほかの方が触れるような機会は予定されているのでしょうか?
亙氏:東京以外の地方にいらっしゃって触れないという方もいますので、実施していきたいと思っています。今回、営業にも無理を言って機会を設けていただいたのですが、これで人が来てプレイしていただけるという感触が掴めれば、次の場所での実施も現実味を帯びてくると思います。
――今回プレイできる内容のようなかたちで体験版の配信も考えてられますか?
亙氏:PS4/PS Vitaの両方で体験版を12月14日に配信予定です。全機種プレイ可能で、オフラインのみで対戦はできませんが、操作の感触は掴んでいただけると思うので、ぜひガシガシいじっていただければと思います。
――バーチャロンは歴史の長いシリーズではありますが、今作で新たに興味を持った方でも気軽にプレイできますでしょうか?
亙氏:禁書側から入っていただいた方にはぜひストーリーモードを楽しんでいただければと思います。鎌池さん(「とある魔術の禁書目録」原作者の鎌池和馬氏)が書き下ろしたシナリオをベースにゲームを楽しめるモードになっていて、難度を低めにして初めて触られる方に配慮した内容になっています。安心してプレイしてもらって、楽しさの片鱗を掴んでいただければと思います。
――今回のバージョンではキャラクターが多数登場していましたが、キャラクターは今後も追加されるのでしょうか?
亙氏:本作がいい感じにユーザーに受け入れられるようでしたら、次を考えていかなければいけないと思っています。どうしてこのキャラクター、機体が登場しないのかと思われている方もいらっしゃると思いますが、一度にパッケージできる量には限界がありまして、まずはこのボリュームでみなさんに問うてみて、いい感じであれば続けていくのが我々の仕事なのかなと思います。
――レッサーなどアニメではまだ登場していない禁書のキャラクターも参戦していますが、ストーリーモードなどでそういったキャラクター同士の絡みも用意されているのでしょうか?
亙氏:いま出ているキャラクターは全てストーリーに絡みますし、NPCでご紹介しているバードウェイやオティヌスももちろん絡んできます。あとは実際にプレイしてみてのお楽しみにしておきたいですね(笑)。
なんでこのキャラクターになったのか気になる方もいらっしゃると思うのですが、基本的にセガゲームス側と電撃文庫側で相談して詰めていっています。アニメでもまだ出たことのないキャラクターで声をどうするのかという話もありましたが、こういう機会だからちゃんと決めていきましょうという鎌池さんや三木さん(担当編集のストレートエッジ・三木一馬氏)の後押しもあって登場させることができて、良かったと思っています。
――ストーリーモードのボリュームはどのぐらいになるのでしょうか?
亙氏:我々のように勝手を知っている人間であれば4~5時間ほどでプレイできるのですが、今回のシナリオは鎌池さんならではの凝った構成になっているんです。シナリオは何本か用意されていて各キャラクターが主人公になって進んでいくのですが、キャラクター同士の時系列が微妙にずれていて、このキャラクターでは謎だったことが別のキャラクターでプレイした時に分かるような仕掛けになっています。
そうした部分を考えながらプレイしていくともう少し時間がかかるかもしれませんし、じっくり味わいながらプレイしていただいたほうが今回のシナリオは良いのではないかと思います。
――コンフィグでツインスティック風の操作はできるようになっているのでしょうか?
亙氏:ある程度はできるようにしておこうと話してはいますが、個人的にはあのアナログスティックでツインスティックのように操作しようとしてもなかなか上手くいかないと思いますので、こだわらずにプレイしてもらったほうが良いのではないかなと。
――今回PS Vita版も試遊できるようになっていましたが、プレイヤー同士の対戦はネットワーク対戦、PS Vita同士のアドホック対戦ともに可能になるのでしょうか? また2対2の対戦がフォローされているのかについてもお聞かせください。
亙氏:まずPS Vita版ではネットワークもしくはアドホックの両方に対応しています。ただPS4版とPS Vita版のクロスマッチングはできません。今は1on1のみの対戦になっていますが、我々としては基本的に1on1、2on2の両方が遊べてナンボだと思っていますので、PS Vita版に関してもその方向でリリースしていく予定です。