日本ファルコムより発売中のPS4用ソフト「英雄伝説 閃の軌跡III」。発売から3ヶ月が経過した本作をプレイした上で、軌跡シリーズをより深く知ることのできるキーワードを紹介します。

目次
  1. リベールの異変(登場作品:空FC、空SC)
  2. ハーメルの悲劇(登場作品:空FC、空SC)
  3. カプア特急便(登場作品:空FC、空SC、空3rd)
  4. 星杯騎士団(登場作品:空SC、空3rd、碧)
  5. クロスベル(登場作品:零、碧)
  6. 特務支援課(登場作品:零、碧)

日本ファルコムが壮大な世界観で展開するストーリーRPG「軌跡シリーズ」。ゼムリア大陸というひとつの大きな舞台の中で、タイトルごとに異なる国、そしてキャラクターが登場しますが、現在は大国である「エレボニア帝国」で繰り広げられる「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズが展開しています。

9月27日には最新作となるPS4用ソフト「英雄伝説 閃の軌跡III」が発売を迎えました。すでに本編をクリアしている方が多いかとは思いますが、私も日々の仕事の合間を縫って、ようやくクリアを迎えることができました(と書いていたら「閃の軌跡IV」が発表されました)。

プレイしてみて感じたのは、「閃の軌跡」からプレイしている人にとっては、人物名や団体、地名など、おぼろげにしか分からないけれど、気になるキーワードがあるのではないかということでした。

軌跡シリーズの一ファンとしてはぜひとも知っておいてもらいたい! ということで、知っておくとより軌跡ワールドの理解が深まるキーワードを、リンクするシリーズタイトルとともに紹介したいと思います。「閃の軌跡III」の復習、そして「閃の軌跡IV」に向けた予習としてチェックしてもらえればと思います。

ちなみに、すでに「閃の軌跡」シリーズをプレイされている方にはなじみのあるワードについては本記事では特に補足しませんが、以下の記事で簡単に触れているので、復習がてらチェックしてみていただけると幸いです。

リベールの異変(登場作品:空FC、空SC)

「閃の軌跡III」のストーリーで度々登場するのが、4年前に起こったという《リベールの異変》。トールズ士官学院・第二分校の《IX組・主計科》に在籍するティータ・ラッセル、リベール王国出身のA級遊撃士で帝国ギルドの助っ人としてやってきたアガット・クロスナー、エレボニアの皇子で旧VII組(特科クラス)の発起人でもあるオリヴァルト・ライゼ・アルノール(※事件当時は演奏家のオリビエ・レンハイムとして活動)らが問題の解決に尽力しました。

彼らの活躍が描かれているのが、軌跡シリーズの記念すべき第1作である「英雄伝説 空の軌跡」シリーズ。特に《七の至宝》の一つで《空》を司る、《輝く環(オーリ・オール)》を巡る陰謀が繰り広げられる「空の軌跡 FC」「空の軌跡 SC」では、彼らがそれぞれに困難に立ち向かい、成長していく姿が描かれます。

「英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution」より

「閃の軌跡III」では傍目に見ても仲睦まじいティータとアガットの姿を見ることができますが、果たして2人はどのような出会いをしたのかなど、さまざまな点で印象深く映ると思いますので、ぜひ実際にプレイしてご覧いただければと。

ハーメルの悲劇(登場作品:空FC、空SC)

「閃の軌跡III」は帝国の西部を主な舞台としていますが、ゲームの序盤で演習地として赴くことになるサザーラント州で聞くことになるのが、今はもう地図上に存在していない“ハーメル”という村の名前です。

実はこの場所で起こった真実は、軌跡シリーズにおいても非常に重要な意味を持っています。その顛末が最初に語られるのは「空の軌跡 SC」。リベール王国の遊撃士であるヨシュア・ブライト、そして《身喰らう蛇》の執行者No.II《剣帝》レオンハルトはハーメルの生き残りであることが作中で明かされますが、果たしてその時にどのような出来事があったのか、「閃の軌跡III」で語られる部分だけでない側面でも見ることができると思います。「空の軌跡 FC」でもその背景がちらほらと垣間見える場面がありますので、併せてチェックしてみるのもいいでしょう。

「英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution」より

ちなみに、ハーメルの悲劇は単なるひとつのエピソードというわけではなく、「閃の軌跡III」を紐解く上でも重要なキーの一つになっています。それぞれのタイトルをプレイすることでパズルのピースをはめ込むように理解が深まる構成は、まさに壮大な物語が展開する軌跡シリーズならではと言えます。

カプア特急便(登場作品:空FC、空SC、空3rd)

「閃の軌跡III」でリィンが教官として赴任することになるトールズ士官学院・リーヴス第II分校。リーヴスの街中ではさまざまなイベントが起こりますが、その中で登場するのが運送会社であるカプア特急便。作中ではナチュラルに登場しますが、実は「空の軌跡」シリーズのプレイヤーであれば馴染みのある存在だったりします。

会社を興したのは元は空賊団として活動していたカプア一家。「空の軌跡FC」から登場するのですが、彼らの歩む道のりは文字通りの波乱万丈。そうした紆余曲折を経て、「空の軌跡 the 3rd」では運送会社として新たなスタートを切ることになりました。

「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd Evolution」より

そのあたりの顛末はぜひ「空の軌跡」シリーズ三部作をプレイしていただくとして、今作では成長してすっかり大人の雰囲気が漂うジョゼット・カプアが登場します。ジョゼットはストーリー中にも少しだけ絡んでくるので、そのあたりにもご注目ください。

星杯騎士団(登場作品:空SC、空3rd、碧)

軌跡シリーズ全体を通しての舞台であるゼムリア大陸では、空の女神エイドスが多くの人に信奉されています。その信仰を一手に集めるのが、アルテリア法国に総本山を持つ七耀教会です。「閃の軌跡」シリーズの舞台である帝国にも各地に教会があり、国家に縛られない信仰の場としての存在感を示しています。

そして七耀教会には神父やシスターだけでなく、星杯騎士団(グラールリッター)と呼ばれる組織もあります。これは作中にも度々登場する古代遺物(アーティファクト)の捜索および回収を主な任務としており、時には汚れ仕事も請け負う教会の裏の顔でもあります。

「閃の軌跡III」では星杯騎士団に関連した話題がいくつか登場するのですが、過去作で星杯騎士団の存在がクローズアップされている「空の軌跡 SC」「空の軌跡 the 3rd」「碧の軌跡」あたりをプレイすると、より情報が整理できると思います。特に「空の軌跡 the 3rd」は主人公であるケビン・グラハムが星杯騎士団を束ねる守護騎士の一人である点からも、その構造や背景が見えてきます。

「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd Evolution」より

ちなみにですが、実は星杯騎士団の関与に対する伏線が「閃の軌跡II」でも語られています。「閃の軌跡III」と同様、“黒の史書”に連動したやりこみ部分にはなってくると思いますが、改めて確認してみるのも良いかもしれませんね。

クロスベル(登場作品:零、碧)

「閃の軌跡III」の作中で演習地として訪れることになるクロスベル州。元は帝国およびカルバード共和国を宗主国とした自治州として成立した経緯を持っていますが、「閃の軌跡II」の外伝で描かれる通り、内戦の終了後、帝国によってすぐさま占領されることになります。

自治州だった頃のクロスベルを舞台としたタイトルが「零の軌跡」と「碧の軌跡」。中心都市であるクロスベル市は金融都市としての一面を持ちつつ、さまざまな思惑が複雑に入り組んでいる側面が随所に描かれます。また、成立の経緯から軍隊を保有することができず、代わりに警備隊が組織されているなど、この州ならではの特色が色濃く表れています。

「英雄伝説 零の軌跡」より

また、「零の軌跡」は「空の軌跡 FC」「空の軌跡 SC」の主人公であるエステル・ブライトのその後を描いたタイトルであり、「碧の軌跡」で描かれる出来事は「閃の軌跡」シリーズとのリンクも多いので、ある意味で「空の軌跡」と「閃の軌跡」を繋ぐ役割も果たしています。リィンたちがクロスベルで出会うキャラクターたちは、「零の軌跡」や「碧の軌跡」でも登場しますので、そういった面からも楽しめるのではないでしょうか。

特務支援課(登場作品:零、碧)

クロスベル自治州にはほかの国にはない特徴として、クロスベル警察と呼ばれる都市の治安を守る組織が存在していました。その中で幅広く市民からの要請に応える部署として設立されたのが、「零の軌跡」と「碧の軌跡」の主人公、ロイド・バニングスが所属する特務支援課です。

「英雄伝説 零の軌跡」より

「閃の軌跡III」に登場するキャラクターでは、第II分校の《VIII組・戦術科》担当教官であるランドルフ・オルランドやエプスタイン財団・クロスベル支部に所属する研究主任、ティオ・プラトーも所属していましたが、クロスベルの帝国への併合に伴い、特務支援課は解散。現在そのメンバーは散り散りになっています。

クロスベル出身のユウナ・クロフォードは、特務支援課に憧れを抱いて警察学校に入学した経緯を持っていますが、ストーリー上でもその点にフォーカスしたエピソードが描かれています。特務支援課がどのような活躍をしたのか、その顛末はぜひ「零の軌跡」「碧の軌跡」をプレイしてもらえればと思います。

英雄伝説 閃の軌跡III

日本ファルコム

PS4パッケージ

  • 発売日:2017年9月28日
  • 15歳以上対象
英雄伝説 閃の軌跡III

英雄伝説 閃の軌跡III

日本ファルコム

PS4ダウンロード

  • 発売日:2017年9月28日
  • 15歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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