プロトタイプは、PS Vita用ソフト「カタハネ―An’ call Belle―」を、2018年1月25日に発売する。
Windows用ソフト「カタハネ」が発売されたのは2007年1月26日。恋愛アドベンチャーゲーム全盛期の中にあっても「名作」の評価をうけ、コンシューマー化も期待されていたが、諸事情により叶えられなかった。
しかし9年半が過ぎた2016年8月26日、再集結を果たした原作スタッフによりリマスターされたWindows用ソフト「カタハネ―An' call Belle―」が発売を果たした。そして、10周年を締め括る2018年1月25日、ついにコンシューマー市場に「カタハネ」が登場。
明るく希望に満ちた現代の物語「シロハネ編」と、過去の悲劇を綴った「クロハネ編」。2つの物語がプレイヤーを感動の世界へと誘う。
PS Vita版の特徴
新ストーリー&新ビジュアルを多数追加!
PS Vita版では、シナリオのJ-MENT氏による新ストーリーと、原画の笛氏が描き下ろす新ビジュアルを多数追加。感動の物語がより一層の深みを増し、鮮やかに描き出されます。
壁紙集を追加!
PS Vitaのホーム画面およびスタート画面用にデザインされた壁紙を多数収録。最初から使える壁紙もあれば、特定のストーリーを読むと使えるようになる壁紙もあります。
ボイスコレクション機能を追加!
ゲーム中のお気に入りのボイスを登録して、何度でも繰り返し聴くことのできるボイスコレクション機能を追加。
また、ボイスコレクションに登録したボイスをお好みの順番で再生できるプレイリスト機能もあり、ゲーム中のBGMを選択することもできるので、自分だけのボイスドラマを作ってお楽しみいただくことも可能です。
タッチスクリーン対応!
従来のボタン操作に加え、メッセージ送り、選択肢の決定、早送り&巻き戻し、選択肢&チャプタージャンプなどのあらゆる機能がタッチスクリーンにも対応し、PS Vitaならではの直感的操作で快適にプレイできます。
PS Vita TV対応!
PS Vita TVにも完全対応し、テレビにつなげば大画面でのプレイも可能です。
PC版の色味に近づける「色合い調整機能」付き!
PS Vita用ソフト「カタハネ―An' call Belle―」の原作はPC用ソフトのため、グラフィックは一般的なPC用液晶モニターに合わせて彩色されています。
一方、PS Vitaは構造そのものが液晶モニターとは大きく異なる「有機EL」を搭載した1000シリーズと、構造はPC用液晶モニターに近いものの黄色みがかった浅めの発色になる2000シリーズがあり、どちらも一般的なPC用モニターとはかなり違った色味になっていました。
そこで、代表的なPC用ディスプレイメーカー「EIZO」のLEDバックライトディスプレイ「EV2736W-FS」を初期出荷状態で使用し、そこで表示される色合いとPS Vitaの色合いを比較。より「EV2736W-FS」の印象に近くなるように、PS Vitaで表示されるグラフィックの色変換を行う機能が「色合い調整機能」です。
「色合い調整機能」には以下の3タイプがあり、「タイプA」もしくは「タイプB」に設定した場合には、それぞれの色合い調整の「適用量」も調節でき、お好みにあわせての画面設定が行えます。
調整なし
PS Vita TVでプレイする際や、各々のPS Vita固有の発色で楽しみたい方用です。
タイプA
PS Vita1000シリーズの有機EL表示のビビッドな発色をおさえてPC版に近づけます。
タイプB
PS Vita2000シリーズの液晶表示の色味を鮮やかにし、黄色みをおさえてPC版に近づけます。
ゲームシステム
物語の視点となるキャラクターが常に変化する群像劇
PS Vita用ソフト「カタハネ―An' call Belle―」は、物語の随所に出てくる選択肢によりその後の展開が変化していくアドベンチャーゲームです。
また、本作は物語の視点となるキャラクターが常に変化する群像劇となっており、映画を見ているような、小説を読んでいるような感覚で物語をお楽しみいただけます。
物語中には次のシーンの視点を選ぶことができる「A.C.V(Active Character View)」が出現することもあり、ストーリー展開に影響します。
また、プロトタイプのタイトルにて定評のある早送り&巻き戻し機能はもちろんのこと、より快適にお楽しみいただけるよう多彩な機能を搭載しており、利便性の高いユーザーインターフェースで大作の世界に没入していただけます。
- 選択肢の表示位置変更機能(中央 or 下)
- 見たことのある選択肢&チャプターへのジャンプ機能
- バックログで選択したメッセージからの再開機能
- ロード地点からの巻き戻しも可能
- クイックセーブ&クイックロード機能
世界観
2つの時代を舞台に描かれる、幾つもの想いが紡ぐファンタジーアドベンチャー
「カタハネ」の舞台は、貴石の力により自ら動くことのできる人形が存在する異世界。「カタハネ」は、現代と過去、2つの時代を舞台に描かれており、シロハネ編(現代編)→クロハネ編(過去編)→シロハネ編(現代編)と物語が流れていきます。
セロ達の住む世界には、大昔にこの地で起きた悲劇が今も伝えられ、「天使の導き」という舞台劇にもなっているほどのメジャーなものです。しかし、この演目には“いわく”がありました。それは、この演目を題材とすると必ず何がしかの事故が起きるのです。
逆賊アインの怨念が、そうさせている……。人々はそう思っていました。何故、そうなってしまったのか?何故、アインは名高い逆賊として忌み嫌われているのか?セロ達の旅は、やがて思いもよらない歴史の真相に迫っていきます──
シロハネ編
物語は、歴史学者を目指す青年セロが白銀の村まで向かう旅に、友人であるワカバ&ライト(姉弟)が同行しようとするところから始まります。
セロの目的は、人形であるココの調律ですが、ついていくワカバは違います。勢いでエントリーしてしまった地元の演劇祭のため、舞台脚本を書きながら旅先で役者を揃えようと必死!
おまけにワカバは、いわくつきの悲劇「天使の導き」を大胆にアレンジし、「史上最大と名高い逆賊のアインって、実は良い人だった」のトンデモ設定でハッピーエンドを目指していたのです。
これでは役者すら……と思われつつも、偶然か運命か、ヒロインにふさわしい“アンジェリナ”や“ベル”の登場で現実味が出てきたではありませんか!
さてさて。果たしてセロ御一行(?)は無事にアンジェリナ達を仲間に加え、劇を成功させられるのでしょうか?
クロハネ編
ふかふかのベッドで目覚めたココは、そこが自分のまったく知らない部屋であることにビックリ。こんなところに居る理由を知るために廊下に出て探検をはじめれば、どうやらお城の中だと分かりました。
しかし、しばらくすると迷子に!困ったココは、誰かが見つけてくれるまで待ってみようと考えます。やがてその場に現れたのは、真っ白なドレスに身を包むキレイなお姫様“クリスティナ”と、これまた美しい羽根を持つ人形“エファ”でした。
ココはお城に居る人々と話し、自分が人形であり、クリスティナやエファとともに記念式典で「天使のはばたき」という劇に参加することなどを知ります。
そして、それから刻が過ぎ、お姫様やエファと練習した「天使の羽ばたき」のリハーサルの日を迎えますが――この劇には、誰もが予想しない……大きな陰謀が隠されていたのでした。
一つの物語は終わりを告げ、過去から未来へ──
物語は“ココ”から始まる──
登場人物
シロハネ編
Angelina Rocca アンジェリナ・ロッカ
CV:後藤 麻衣
青の都の孤児院で暮らす女の子。昼は肉屋でアルバイトをし、夜は演劇の練習をする努力家。
舞台女優になることを夢見て日々練習を重ねているが、経験不足もあり、なかなかチャンスが訪れずモヤモヤしている。
Belle ベル
CV:小野 涼子
白銀の村で暮らす女の子。背には人形の証である美しい羽根が付いているものの、何故か1枚しかない。
とても歌が上手だが、人前で唄うことに抵抗がある。村からあまり出たことがなく、世間知らずな面も。子供と遊ぶことが好き。
Coco ココ
CV:成瀬 未亜
背中にゼンマイ巻きのネジが付いた人形。セロと一緒に暮らしている。造られた年代が古いせいか、定期的な調律(メンテナンス)を施さないと喋り方がたどたどしくなっていく。
Cero Sahade セロ・サーデ
CV:かわしま りの
亡き父親と同じ歴史学者になるために史学を専攻する、心優しくおとなしい青年。現在は幼い頃からともに暮らす人形のココとふたり暮らし。
ココの調律(メンテナンス)のため、白銀の村を目指す。家まで訪ねてきてくれるワカバは一番の友達。
Wakaba Faure ワカバ・フォーレ
CV:佐本 二厘
将来は小説家になろうと考えている、無鉄砲な少女。地元で開かれる演劇祭に勢いでエントリーしてしまい、脚本を書きながら旅先で役者や協力者を探そうとする。
弟のライト共々、母親が経営しているパン屋を手伝っている。セロのことが気になっているよう。
Light Faure ライト・フォーレ
CV:佐本 二厘
ワカバの弟で、家業であるパン屋の手伝いをする少年。まだまだ子どもで、勉強よりもココと遊ぶことを優先したがる。
クロハネ編
Christina Dorn クリスティナ・ドルン
CV:後藤 麻衣
人形に教育を施す白の国のお姫様。父である先代国王が亡くなり、アインを後見人として白の国を治めることになった。
政治面での手腕は劣るが、歴代当主の中でも屈指の人形調律(メンテナンス)の技術を持つ。
Efa エファ
CV:小野 涼子
国宝と呼ばれるほどの完成度を誇る、赤の国の人形。白の国で行われる記念式典で催される劇に出演するため、白の国へやってきた。
Coco ココ
CV:成瀬 未亜
幼い外見の割には力持ちな、青の国の人形。エファ同様、白の国で行われる記念式典で催される劇に出演するため、白の国へやってきた。
人を疑うことを知らず、誰とでも純粋な心で接する。
Ein Romberg アイン・ロンベルク
CV:小西 克幸
クリスティナ姫の後見人を務める、白の国の摂政。後世では「姫殺しの逆賊」として名高く、忌み嫌われている。
Dua Carlstedt デュア・カールステッド
CV:伊藤 静
クリスティナ姫の護衛隊長を務める、白の国の騎士。代々ドルン家に仕えてきた騎士の家柄で、女性ながらも剣の腕前は白の国随一を誇る。
性格は生真面目で寡黙だが、心を許した相手とは普通に話す。
Valery Jacquard ヴァレリー・ジャカール
CV:石井 一貴
青の国より白の国へ派遣された、野心ある大使。優秀だが、なかなか本心が見えない。使えるものはすべて利用するタイプ。