東京・ベルサール秋葉原にて開催の「セガフェス2018」。ここでは、4月15日に行われた「P3D/P5D」&「P5A」スペシャルステージの模様をお届けする。
ステージ前の諸注意の影ナレーションに突如、今日のステージのゲストの福山潤さん、悠木碧さんの声が会場に響き、ファンを楽しませてくれるサプライズから、ステージはLynさんのライブ「Life Will Change」で幕を開けた。
Lynさんは「まずはライブで盛り上がっていってね!」とMCを挟みながら、パワフルな歌声で会場を魅了した。続けて、現在放送中のアニメ「PERSONA 5 the Animation(以下、「P5A」)」の主題歌、「BREAK IN TO BREAK OUT」を熱唱したLynさんだが、今回初めてファンの前で「BREAK IN TO BREAK OUT」を歌うということで、とても緊張したそうだ。一番最初に生で歌うときは会場のファンの反応が気になる、というLynさんに、会場に集まったファンからは大きな歓声と拍手が送られた。
Lynさんは一度ステージを後にし、ステージには「P5」の主人公役の福山潤さん、佐倉双葉役の悠木碧さん、MCの松澤千晶さんが登場。最初の話題は、この4月から放送開始になったばかりの「P5A」について。アニメとゲームでの違いについて聞かれると、やはり福山さんは「主人公が喋る」という点に尽きるようだ。ゲーム内でもアニメシーンはあったものの主人公にセリフはなく、基本的に「…っ」という吐息のようなセリフばかりで大変だったという。
福山さんと悠木さんの軽快なトークに会場は常に笑いに包まれていたが、悠木さんが普段他の作品で福山さんと共演することは多いものの、おとなしい役の福山さんとは共演したことがない、と明かすと、福山さんが「こういう役もできるんだよ?」と悠木さんにツッコミをいれるシーンも見られた。
ゲームと違うアニメならではの見所は、という問いに福山さんは「僕は最初にペルソナ5をクリアしたときに80時間くらいかかってたんですが、中には100時間以上かかったという人もいますし、ゲームって体感時間が人によって違うと思うんですよね。アニメだと、みんな同じ時間軸でひとつの物語として見ることによって、ドラマの感じ方や演出やセリフの感情面が違って聴こえるかもしれないと思います。というところが、ゲームをプレイしたひとがアニメをみたときに一番楽しめるポイントじゃないかと思いますね」としっかり語る場面には、会場からも「おお…」というどよめきにも似た感嘆の声が上がった。
悠木さんは「私はまだ出番がないのですが、既にアフレコに参加されている皆さんが言うには、とにかくテンポがいいそうなので、早くみんなとそういうテンポを体験したいです。双葉はみんなと普通に話せるようになるまで時間がかかりますが、いわゆる会話のテンポはどうしてもアニメじゃないとできないので。この人こういう間で返すんだ、っていうのもアニメの見所のひとつじゃないかなと思います。特にお稲荷(喜多川祐介)と双葉は、ほんと独特の間ですから。お稲荷としゃべっていると、双葉ってまともなんだなって思いますしね!」と答えて、会場をどっと笑わせる場面もあった。
「P3D/P5D」の衣装コラボが決定!
5月24日に発売になる「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」(以下「P3D」)&「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」(以下「P5D」)に話が及ぶと、今作のプロデューサーを務める和田和久氏も登壇。福山さんは「現在アニメも放送中のなかでこういうゲームが遊べるのは、最新シリーズならではの特権ですね!」と、「P5D」の期待を寄せた。
悠木さんは、双葉にきちんと踊る理由がある、というところにとても感動したという。最初悠木さんは「双葉は踊らないキャラクター」だと思っていたが、踊るに至るまでの過程がコミュでとても丁寧に描かれていて、すんなりと踊ることになるまでの気持ちが導かれたということだ。
ちなみにコミュとは、「P4」まで使われていたストーリーの本筋とは関係のない、各キャラクターのサブシナリオのことで、「P5」ではコープと呼ばれていたものだ。「P3D」と「P5D」ではコミュで絆を深めてミニイベントやコスチュームの解放が行われるという。
今作では、コミュを進めていき仲が深まると部屋に招待され、部屋に行くとその部屋の主が一定時間いなくなり、部屋を探索することができるそうだ。しかもこのお部屋探索はVR対応で、自分が主人公になりきってあれやこれやと探し回れるそうなので、PSVRを持っている人はぜひ試してみてほしい。
女性キャラクターの部屋にも入れるそうだが、福山さんがこだわっていたタンスは、残念ながら開けられない模様。女性の秘密はさすがに暴かせてはもらえないようだ。
また、「P3D」では、「P3」のキャラクターがはじめて頭身の高い3Dモデルで登場する。「P3」は12年前のタイトルで、こうして新作が出るまでは相当紆余曲折あったようだ。和田氏いわく、そもそもなかなか企画が通らなかったそうで、企画が通ったことが本当に嬉しかったという。
そして話題は、今週SEGAのツイッター公式アカウントと、「ペルソナ」の公式アカウントが繰り広げていた会話へ。どうやら「P3D/P5D」とセガ作品の衣装コラボについてのアンケートで、「龍が如く」が人気のようだが…。
このツイッターアカウントでやり取りされていた「P3D/P5D」×セガ作品の衣装コラボが、決定した。そのコラボを発表するにあたり、ソニックとモルガナがステージに登壇。ソニックは悠木さんの初恋の相手とあって、悠木さんのテンションは一気にマックスへ。そんな悠木さんに対抗するかのように福山さんがモルガナに抱き付くシーンもあった。
アンケートを取っていたコラボ衣装だったが、結局「龍が如く」×「P5D」、ソニック×モルガナ、そして「バーチャファイター」×「P3D」、三作品全てのコラボ衣装の実装が決定。福山さんは「バーチャファイター」が大好きだったそうで、和田氏と「バーチャファイター」の思い出話に花を咲かせていた。
「P3D/P5D」の福山さんと悠木さんによる実機プレイと、Lynさんによるライブ後半戦に会場のボルテージはMAX!
福山さんと悠木さんは、早速コラボ衣裳で「P3D」と「P5D」をプレイすることに。まずは福山さんが「P3D」で「Heartful Cry」をプレイ。音ゲーは得意、と胸を張る福山さんは、150コンボが目標だと語っていたが、開始早々いきなりボタンを間違えるハプニングが多発。それでも最後には持ち直し、なんとか最高で216コンボを達成した。
そして悠木さんは今日「P5D」を触ったばかりで普段音ゲーはやらないということなので、初心者向けに今作から搭載されたオートスクラッチ機能をオンにしてのプレイにして、「星と僕らと」で見事にフルコンボを達成した。悠木さんは満足げに「音ゲー初心者でも楽しめます!」と力説。
ただ、プレイをしながらだとダンスしているキャラクターや衣装を見ている余裕がないと福山さんと悠木さんは揃って口にしていたが、鑑賞モードがあるということなので、のんびりキャラクターのダンスや衣装、そして楽曲を楽しみたい人にもぴったりだろう。
なお、「P3D/P5D」は現在、日本全国にて店頭体験会開催中。残念ながら東京と福岡は既に終わってしまっているが、4月21日の大阪、名古屋、4月28日の札幌の三カ所はまだ間に合うので、ファンはぜひ遊びに行ってみてほしい。試遊に参加すると、オリジナルステッカーがもらえるとのことだ。
また、5月17日、5月18日には「P3D&P5D 前夜祭」を開催。5月17日はDJスタイルのちょっと変わった音楽イベントで、「ペルソナ」ライブでお馴染みのLotus Juiceさんなどが出演する。
5月18日はオールナイト記念パーティで、23時開演の朝5時までというクラブイベントで、ちょっと大人な「ペルソナ」サウンドが楽しめるとのことだ。「P3D/P5D」のRemixアーティストによるDJライブも予定されている。チケットは絶賛発売中なので、興味がある人はぜひ足を運んでみてほしい。
さらに、「PSO2」で開催される「P3D/P5D」コラボについても発表。登場キャラクターのアバターアイテムや、ダンス系ロビーアクション、ゲーム内コラボライブなど、様々なイベントが開催される。こちらは2018年6月配信予定とのことだ。
最後は再びLynさんによるライブで、「P5D」のOP曲「GROOVY」と、「P5」のOP曲である「Wake Up, Get Up, Get Out There」を熱く歌い上げた。ステージにモルガナも登場し、Lynさんとの華麗なダンスを見せてくれる場面も。会場のファンを最高のテンションに導き、ステージは幕を下ろした。
PERSONA5 the Animation 公式サイト
http://p5a.jp/