バンダイナムコエンターテインメントは4月23日、「ファミスタ」の新作発表会を開催し、Nintendo Switch用ソフト「プロ野球 ファミスタ エボリューション」を発表した。
山本昌さん、棚橋弘至さんの対戦がファミスタで実現
1988年にファミコン用ソフトとして誕生し、32年目を迎える「ファミスタ」シリーズ。今回の発表会には、シリーズと同じく32歳になるというプロデューサー・森口拓真氏が登壇した。
森口氏は簡単な挨拶を行うと、「『ファミスタ』オリジナルチームのナムコスターズに、新監督が就任することになりました」と話し、元プロ野球選手の山本昌さんを紹介。ユニフォーム姿の山本さんが登場すると、さながら入団会見のように森口氏とがっちり握手を交わす。
山本さんは前作「プロ野球 ファミスタ クライマックス」でもナムコスターズの大型ルーキーとして起用されたが、今回は監督という肩書も加わる。これについて山本さんは「監督ではあるものの、現役の未練も捨てきれず選手兼監督ということになりました」と話し笑いを誘う。
そんな山本さんは「ファミスタ」シリーズの大ファンとのことで、第1作目からプレイしているとか。ゲーム内では“やまもも”という名前で登録されていることに触れたりと、愛情の深さをトークでも披露していく。
ゲストの登場はまだまだ続き、今度は森口氏から「大型ルーキーの獲得に成功しました」の宣言とともに、新日本プロレスの棚橋弘至さんが登場、ここでは山本さんと棚橋さんが握手を行う。また、棚橋さんは「100年に1人の逸材」のキャッチフレーズにちなんで、「1/100」の背番号が刻まれたユニフォームも贈られた。
棚橋さんは「小中高と野球をやっていて、プロ野球選手が夢でした。ナムコスターズに入れて感無量です」とコメント。山本さんも「ナムコスターズにはパワーが不足しているので、ホームランを量産してくれたら」と期待感を口にする。その言葉を受けた棚橋さんは「乱闘要因としても、監督を全力で守ります!」とやる気満々の様子だった。
この2人が揃ったところで、早くもピッチャーの山本さんと、バッターの棚橋さんによる「ファミスタ」対決が実現することに。本作では従来のボタン操作に加えて、Joy-Conを振っての操作にも対応している。山本さんは往年のピッチングフォームでスクリューボールを投げるものの、棚橋選手は見事に打ち返し、3打席連続ヒットを記録。監督に対して実力を見せつける結果となった。
テーマソングはMCUさんが担当!
ここからは森口氏が、ゲームの内容をあらためて紹介していく。最大の注目ポイントは豊富な収録選手。プロ野球12球団はもちろん、ルートインBCリーグ選抜や四国アイランドリーグPlus選抜、女子ソフトボールリーグ選抜や東京六大学チームが新たに収録。日本プロ野球名球会や日本女子プロ野球選抜も前作から引き続き収録されるほか、人気の高かった選手化されたマスコットキャラクターには、各球団から1体ずつ追加、既存のドアラ、ジャビット、つば九郎などに加えて、総勢24体のマスコットキャラクターが登場する。
操作方法は先ほど山本さんと棚橋さんが実践したとおり、ボタン操作とJoy-Con操作の2種類が用意される。またJoy-Conは4つまで接続可能なので、友達や家族と最大4人で協力対戦することもできる。カメラワークにも2つの種類が用意されており、従来の見下ろし型である「ファミスタカメラ」、観客席までが見渡せる「エキサイトカメラ」がある。
遊びの幅もさらに広がり、オリジナル選手作成モードの「野球×RPG」が登場する。レトロなワールドマップを探索し、敵と遭遇したら野球バトルで撃破していく。もちろんこのほかにも、ドリームペナントやオンライン対戦と言ったおなじみのモードも搭載される。
なお、本作では総合学園ヒューマンアカデミーとの産学連携プロジェクトを推進しており、選手イラストと一部ゲーム内BGMを学生が制作している。イラストは球団所在地都道府県校舎の学生するという、地元愛が込もった取り組みだ。横浜校の講師・天辰光史氏が登壇すると「学生としても得難い貴重な経験をさせていただきました。ファミスタという歴史のあるタイトルに参画できたことは、今後の自信にもつながります」とコメントした。
ゲーム情報を振り返ったところで感想を聞かれた棚橋さんは、4人までプレイできることに感動した様子。それと同時に「僕が子供のころに、このゲームで遊べたらな」と羨ましい思いも述べていた。続いて山本さんは「説明を聞いているだけで無限大の楽しさを感じます」と目を輝かせると、「みんなでワイワイ楽しんでもいいし、1人でやり込んでもいいし、どういうアプローチで遊ぶか、いろんなことを考えながらプレイできるのでは」と魅力を語った。
発表会も終盤となったところで、森口氏からもう1人の大型補強として、KICK THE CAN CREWのMCUさんが紹介される。MCUさんは本作のテーマソングを担当しており、ステージに登場すると、早速楽曲を披露してくれた。
歌い終わったMCUさんは、「そろそろKICK THE CAN CREWじゃなくて、ナムコスターズに入ろうかと思って、ここに来ました」と意気揚々とコメント。MCUさんは以前、森口氏と対談する機会があったとのことで、それ以降も連絡を取り合っていたという。そういった経緯もあって、今回のテーマソング制作につながったとのこと。
MCUさんもまた「ファミスタ」シリーズのファンで、「『プロ野球 ファミリースタジアム』のころからプレイしています」とアピール。さらに「ナムコスターズに入れるなんて、明日死んじゃうんじゃないかな」と興奮気味に話していた。
トークに華が咲く中、森口氏から新たな情報として、作中に「ブラック・ナムコスターズ」というチームが登場することが発表。球団マスコットであるブラック・ファミスタちゃんも披露された。
このときおなじみのマスコット、ファミスタくんも一緒に登場したのだが、2人を比較した棚橋さんは「ファミスタ君、ちょっと細いね」とバッサリ。なんとその場でスクワットと腹筋で鍛えることになってしまう。それでもまだ物足りないのか、棚橋さんは「新日本の道場で預かって、パワーアップしたファミスタくんをお戻しします」と宣言。「ファミスタくん強化計画」と題した動画企画が発表となった。
この企画では、ファミスタくんが新日本プロレス道場にて過酷な筋トレメニューに挑戦、その模様と動画で配信するというものだ。そして視聴数が多ければ多いほど、期間限定特典として用意されるファミスタくんのパワーがアップする。
なお、期間限定特典にはファミスタくん以外にも、登壇した山本さん、棚橋さん、MCUさんの選手データも収録。山本さんはしっかり“やまもも”で登録されるなど、細かなところにもこだわりが見られる。
最後に森口氏から、本作の発売日が2018年8月2日を予定していることも明かされると、「『ファミスタ』というと古いイメージを持たれている方もいると思いますが、新たな世代にも楽しんでもらいたいと考え開発しました。自信を持って送り出せる32年目のファミスタです。よろしくお願いします」と話し、発表会を締めくくった。
発表会の中では「築地銀だこ」とのコラボも発表。詳細は未定ながら、会場にはたこぽ~も駆けつけてくれた。 | |
オリックスバファローズとのコラボも決定。 発売日である8月2日に京セラドームで「ファミスタナイター2018」が行われ、山本さんが始球式に登板する。 |
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