ポケモンは本日5月30日、東京・ベルサール渋谷ファーストにてポケモン新作発表会を開催し、同社が今後発売を予定している新作タイトルを発表した。

目次
  1. “しかくい”ポケモンたちと楽しむ、基本プレイ無料のわちゃわちゃ探検RPG「ポケモンクエスト」
  2. 「Pokémon GO」から着想を得て生まれた、新たな遊びが特徴の「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」
石原恒和氏

会の冒頭では、ポケモン 代表取締役社長の石原恒和氏が挨拶。「ポケットモンスター」シリーズのこれまでの歴史を振り返るとともに、現在もスマートフォン向けにサービス中の「Pokémon GO」、プラットフォームとして大きなシェアを獲得している任天堂のNintendo Switchの話題に触れる。そして、今後の「ポケットモンスター」シリーズの展開について、Nintendo Switchならびにスマートフォン向けにさらなる進化を遂げると述べ、今回発表するタイトルのラインナップを以下のスライドにて紹介した。

“しかくい”ポケモンたちと楽しむ、基本プレイ無料のわちゃわちゃ探検RPG「ポケモンクエスト」

大森滋氏

まずは本作のスーパーバイザーである大森滋氏より、スマートフォンおよびSwitch向けにゲームフリークが開発したという新作タイトル「ポケモンクエスト」が発表された。本作は、“しかくい”ポケモン「ポクセル」たちと一緒に楽しむ、わちゃわちゃ探検RPG。基本プレイ無料モデルのタイトルで、誰でも手軽に楽しめる点が特徴だ。

(左から)松崎翼氏、斉田和生氏

グラフィックデザイナー 松崎翼氏、プログラマー 斉田和生氏からはゲームを構成する要素が紹介された。物語の舞台となるのは、全部が“しかくい”世界に浮かぶカクコロ島。探検の拠点であるベースキャンプでは、仲間になったポケモンをタップすることで鳴き声で応えて可愛く振り向いてくれるなどのコミュニケーションが楽しめるという。

本作でポケモンを仲間にする方法は、探検で集めた材料で料理をすること。仲間になったポケモンはポケモン図鑑に登録されるので、ポケモンたちを集める楽しさも備わっている(※登場するのは「ポケットモンスター 赤・緑」のポケモンたち)。

探検はステージ選択式で、仲間になったポケモン3匹でチームを編成して挑む。ステージ内ではポケモンたちが自由に行動し、野生のポケモンが現れた場合にはわちゃわちゃバトルでどんどん倒して進んでいく。プレイヤーは、タップ操作で技の指示を出すだけの簡単操作。探検で手に入るアイテム「Pストーン」を用いて育てたポケモンで、自分だけの強いチームを作って先に進んでいこう。

このように、本作のゲームの流れはポケモンを仲間にし、ステージを探検しつつ育てていくというシンプルで分かりやすいものとなっている。さらに、ベースキャンプを自分好みにデコレーションできる「もようがえグッズ」などの要素も備わっているほか、ポケモンセンターおよびポケモンストアでは“しかくい”ポケモンたちのオリジナルグッズが展開する。

先述の通り、本作はNintendo Switchおよびスマートフォン(iOS/Android)向けに提供されるが、Nintendo Switch版に関しては本日5月30日よりニンテンドーeショップでの配信がスタート。また、iOS/Android版については6月末に配信予定だ。なお、お互いのプレイデータを引き継ぐことはできない点は予め注意しておこう。

「Pokémon GO」から着想を得て生まれた、新たな遊びが特徴の「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」

続いて、再び登壇した石原氏より映像を通じて発表されたのが、「ポケットモンスター」シリーズ初のNintendo Switchタイトルとして位置づけられる、「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」だ。映像でも紹介された3つの主な要素に触れつつ、その詳細について順にプレゼンテーションが行われた。

増田順一氏

まずは本作のディレクターを務める増田順一氏が、ボールを投げる遊びを取り入れた「Pokémon GO」の要素を、「ポケットモンスター」側に還元させるかたちで作ったと、「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」の開発経緯を語る。1998年にゲームボーイソフトとして発売された「ポケットモンスター ピカチュウ」に、「Pokémon GO」が持つ間口の広さ、そしてNintendo Switchならではの機能を活かすという新たな着想を得て作られたのが、本作というわけだ。

「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ」ではピカチュウ、「ポケットモンスター Let's Go! イーブイ」ではイーブイがプレイヤーの相棒として冒険をともにし、一緒に成長していく。表情豊かな愛らしさを堪能できるだけでなく、ほかのポケモンたちを連れて歩けるという要素も備わっているとのこと。中には乗ることのできるポケモンもいるということなので、さまざまなバリエーションで楽しめそうだ。

続いて、ポケモンを捕まえるという行動について、今作では野生のポケモンを弱らせてから捕まえるスタイルではなく、Joy-Conを振ってモンスターボールを投げることで捕まえる、より体験型の仕組みに変更(※今作では野生のポケモンとの戦闘は行わない)。投げ方によってモンスターボールの飛ぶ方向なども変わっていくそうで、増田氏は「(主人公に)なりきってボールを投げてほしい」とアピールした。

また、今作は片方のJoy-Conだけですべての操作ができるように設定されており、Joy-Conをおすそわけすることで、同じ世界を二人で冒険できるようになる。画面上でも共に行動している様子を見ることができるほか、ポケモンを捕まえる時には、二人でタイミングを合わせて同時にモンスターボールを投げることでポケモンを捕まえやすくなったり、トレーナーとのバトルに協力して挑んだりできるとのこと。

高橋伸也氏

続いては、モンスターボールの形をしたデバイス「モンスターボール Plus」について、任天堂 取締役 常務執行役員 企画制作本部長の高橋伸也氏が紹介。本商品はJoy-Conの代わりに本作のコントローラーとして遊ぶことのできるデバイスで、ボールを投げるモーション操作に加えて、ランプがさまざまな色に光ったり、振動したり、音が鳴ったりする機能を搭載している。ポケモンをゲットした際には、モンスターボールの中で動くポケモンの様子を振動とランプと音で体感でき、ゲット成功時には鳴き声が聞こえてくるなど、ゲームプレイの臨場感を増す演出が楽しめる。

また、コントローラーとしての機能以外に、本作から好きなポケモンを「モンスターボール Plus」の中に入れて現実世界に連れ出すことができる機能も搭載しているという。そのほかの詳細については後日発表するということなので、期待しておこう。

なお、「モンスターボール Plus」は「Pokémon GO Plus」としても使用できるとのこと。

野村達雄氏

そして3つ目の要素となる「Pokémon GO」との連動については、Nianticで同作のゲームディレクター/シニアプロダクトマネジャーを務める野村達雄氏から説明が行われた。

今回の連動によってプラットフォームが異なるゲーム間の通信が実現するわけだが、現時点で明らかになったのは「Pokémon GO」で捕まえたカントー地方に登場するポケモンたちを「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」に連れてきて、一緒に冒険できるというもの。「Pokémon GO」の世界でも何かが起きる、さらなる連携機能も用意されているというだが、その詳細は続報にて明らかにしていくということだ。

ジョン・ハンケ氏からのビデオメッセージも公開。その中で、今回の発表を記念して
「ポケットモンスター サン・ムーン」からアローラナッシーが「Pokémon GO」に登場することも明らかに。

その後、再び登壇した増田氏から、本作で目指したのは“みんなのポケットモンスター”であることに触れ、「たくさんの人にプレイしてもらえることを祈っています」とコメント。そしてその場で、今回発表した2タイトルとは別の完全新作を開発中で、2019年後半の発売を目指していることに言及。今回は開発中であることの報告のみということだが、ゲームフリークのクリエイティブを結集して開発に取り組んでいるということだ。

「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」は2018年11月16日に発売予定、「モンスターボール Plus」も同時発売予定となっている。

発表会の最後に行われた質疑応答では、「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」に登場するポケモンは、カントー地方の151匹と、アローラナッシーなどアローラ地方のポケモンであること、ピカチュウと対になるパートナーとしてイーブイをチョイスしたことについて、ファンの声が大きかったことなどを挙げていた。

ポケモンクエスト

ポケモン

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  • 発売日:2018年5月30日
  • 全年齢対象

ポケモンクエスト

ポケモン

iOSアプリiOS

  • 配信日:2018年6月27日
  • 価格:基本無料

    ポケモンクエスト

    ポケモン

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2018年6月27日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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