KADOKAWAは、「ラノゲツクールMV」の発売を記念して開催した「ラノゲツクールMVゲームプロジェクト第2弾 ゲーム化ノベルコンテスト」の受賞作を発表した。
ラノゲツクールMVゲームプロジェクト第2弾ゲーム化ノベルコンテスト受賞作発表!
2018年3月5日~2018年4月23日まで開催された、「ラノゲツクールMVプロジェクト第2弾 ゲーム化ノベルコンテスト」の受賞者が決定いたしました。
本コンテストは、アドベンチャーゲームやライトノベルゲームが誰にでも簡単につくれるツクールシリーズ最新作「ラノゲツクールMV」の発売を記念して開催されました。「ラノゲツクールMV」用のゲーム公式素材となるイラストを募集する「第1弾 ゲーム化イラストコンテスト」、およびその受賞作に対応するストーリーを募集する「第2弾 ゲーム化ノベルコンテスト」の二部構成での開催です。
第1弾のイラストと第2弾のノベルを合わせた最終受賞作は「ラノゲツクールMV」にてゲーム化。さらに最優秀賞の作品は、ノベライズの連載化権も贈られます。
第1弾 ゲーム化イラストコンテスト
https://www.pixiv.net/contest/tkool_ill
第2弾となる今回は、「ファンタジー」もしくは「現代」のいずれかをテーマとし、ゲームの原案となる小説を募集いたしました。数ある応募の中から審査員の目に留まり、ゲームの原案として選ばれたのはこちらの作品です。
ファンタジー部門
最優秀賞(1名)
賞金10万円+ラノゲツクールMVにてゲーム化+連載化
「遺跡の奥の世界を探せ」/夕月さん
かつての戦争で核・化学兵器により人類の大部分が死滅した世界。生き残ったのは魔法の力で作られた“安全地帯”で共存できたごく一部の人類のみであった。科学の時代は終わり、魔法の時代が始まったように見えたが、その陰で“文明”は密かに息づいていたのだった。
優秀賞(3名)
賞金5万円+ラノゲツクールMVにてゲーム化
「クロートザック ストーリア」/猫箱さん
世界は舞台だ。陳腐であり、滑稽であり、愉快。そして人は誰しもその上に立たざるを得ない。人は舞台を選べない。舞台も人を選ばない。物語は常に人のためにあり、人は時に演者から観客者へとなり替わる。安全な観客席から、スコープ片手に、拍手を持って開演を待ち望む。
「Silver Tree」/天河さん
ただ、その光景に見惚れた。
龍と人間が共存していた世界の物語。陸の孤島イゥガス王国では、かつて龍を崇拝する思想があったが、時の流れとともに廃れ、「龍は人の手で支配すべき」という考えが一般的になっていた。
「カチャナンとイリス―森林遺跡編―」/壱原優一さん
町の何でも屋で生計を立てる青年、カチャナン。森に薬草の採集のために来ていた彼は不意に人の声を耳にして、その方向へ行ってみる。そこには余所者らしき魔術師の少女が小型の肉食恐竜に追い詰められていた。しかも少女の背後には別の恐竜の姿があるではないか。そのことに少女は気付いていない。カチャナンは反射的に割って入って少女を助けた。
現代部門
最優秀賞(1名)
賞金10万円+ラノゲツクールMVにてゲーム化+連載化
「街島アプリ 〈マチシマ・アプリ〉」/みんさん
孤立した都市”街島〈まちしま〉〟の一つである波万松市で、謎のアプリケーション<街島アプリ>がスマホに強制インストールされるという事件が起こる。<街島アプリ>は現実の世界に影響を及ぼす不可思議な力を持っており、使用にはチケットが必要で、そのチケットが切れるとユーザーが消滅してしまう恐ろしい機能を持っていたのだった……。
優秀賞(3名)
賞金5万円+ラノゲツクールMVにてゲーム化
「日曜の血潮。」/和泉アリオさん
―…友人が、教員が、近所の人や見知らぬ人。誰も私に気付かない。羽山シルシは高校二年生、16歳。愛犬のふきと暮らし、学校に通っている。何気ない毎日を送っていた矢先、シルシのクラスに草茂きざしという転校生が現れる。
「如月かれんは二百二十二回死ぬ。」/ikaru_sakaeさん
世界はわたしを誤解している。かれんはあのとき、そう言いました。世界はわたしを誤解している、と。世界はわたしを――いや。それとも誤解していたのは、かれんの方で――世界はたしかにはっきりと、最初からすべての真実を冷徹に冷酷に、隅から隅まで、残酷なまでに知っていたのかもしれません。
「お別れのラジオ」/ぐっちーさん
「今日は、とても悲しいお話をしなければいけません」2年C組の女性担任、鳥岡(とりおか)は教壇から静かに告げた。彼女が語らんとする悲劇を既に理解していた生徒が、覚悟の表情を浮かべた。そうでない生徒も、鳥岡の重い声でピタッと固まった空気に体をこわばらせた。いずれにせよ、生徒達は縄で縛られたように沈黙し、鳥岡の次の言葉ばかりを待っていた。
KADOKAWA総評
この度はたくさんの作品をご応募くださり、誠にありがとうございました。第一弾、第二弾ともに応募点数が多く力作揃いであるため、受賞作品の選定は難航しました。今回はメディアミックスとの相性を考慮して選定しましたが、選外の作品にも魅力的な作品は多数あり、ごく僅差であったように思えます。本コンテストが新しい機会創出のきっかけとなることを、関係者一同願っております。今後とも皆さんのご活躍を楽しみにしております。
受賞者のみなさま、おめでとうございます。受賞作品はこれから各賞ごとにゲーム化、ノベル連載化に向けて動きだします。今後の展開を楽しみにお待ちください。たくさんのご応募ありがとうございました。
第2弾企画目録
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=67585164
第2弾応募作品一覧ページ
https://www.pixiv.net/novel/contest/tkool_novel